PARENSオプションは、負数を出力で表示する場合、カッコまたはマイナス記号を付けるかどうかを制御します。
使用上の注意
PARENSの変更
PARENSオプションの設定は、HEADING、REPORTまたはROWコマンドのPAREN属性またはNOPAREN属性によって変更されます。PAREN属性はカッコの使用を指定し、NOPAREN属性はマイナス記号の使用を指定します。
カッコのための領域の確保
レポート内で負数をカッコを使用して表現する場合、Oracle OLAPは正数および負数の列を揃えます。このため、各数値列の右端の文字が閉じカッコのために予約されます。出力に負数がない場合でも、この列が常に予約されます。その結果、マイナス記号を使用する場合より各値に必要な領域が増加するため、データが収まるように列幅を増やす必要があることがあります。
例
例5-89 カッコによる負数の表示
レポートで負数をカッコで表示するため、最初にPARENSをYES
に設定します。
LIMIT line TO 'Cogs' LIMIT division TO 'Sporting' LIMIT month TO 'Jan96' TO 'Jun96' PARENS = YES DECIMALS = 0 REPORT DOWN month budget actual budget-actual
これらの文によって生成される出力は次のとおりです。
DIVISION: SPORTING --------------LINE-------------- --------------COGS-------------- BUDGET-ACT MONTH BUDGET ACTUAL UAL -------------- ---------- ---------- ---------- Jan96 279,773 287,558 (7,785) Feb96 323,982 315,299 8,683 Mar96 302,178 326,185 (24,007) Apr96 386,101 394,544 (8,443) May96 433,998 449,862 (15,864) Jun96 448,042 457,348 (9,305)