SESSCACHEオプションは、通常デバッグ時のみ使用し、「Oracle OLAPセッション・キャッシュの概要」で説明するOracle OLAPセッション・キャッシュをOracle OLAPが作成するかどうかを制御します。
パラメータ
「Oracle OLAPセッション・キャッシュの概要」で説明されているデータを保持するために、セッション・キャッシュが作成されます。
Oracle OLAPは、セッション・キャッシュの読取りおよび書込みを実行しません。NO
を指定した場合、1つ以上のaggmapオブジェクトの仕様にCACHE SESSION文をコーディングすること、1つ以上の$VARCACHEプロパティをSESSION
に設定すること、またはVARCACHEオプションをSESSION
に設定することによってキャッシュを指定しても、キャッシュは実行されません。
使用上の注意
Oracle OLAPセッション・キャッシュの概要
Oracle OLAPセッション・キャッシュとは、次の情報を保持するために使用されるメモリー内の特別な場所です。
次の状況でAGGREGATEファンクションが実行されたときに即時計算されたすべてのデータ
集計の仕様にCACHE SESSIONが含まれる
集計の仕様にCACHE SESSION文は含まれていないが、集計される変数にSESSION
の値を持つ$VARCACHEプロパティがある
集計の仕様にCACHE SESSION文が含まれておらず、集計される変数にも$VARCACHEプロパティがないが、VARCACHEオプションがSESSION
に設定されている
AGGREGATEファンクションが実行され、集計の仕様にCACHE NA文が含まれていたときに計算されたNA
値(のみ)
次の状況で$NATRIGGER式が実行されたときに計算されたすべてのデータ
$NATRIGGERプロパティを持つ変数にSESSION
値の$VARCACHEプロパティも設定されている
$NATRIGGERプロパティを持つ変数に$VARCACHEプロパティはないが、VARCACHEオプションがSESSION
に設定されている
1つのセッションに1つの内部キャッシュがあります。UPDATE文とCOMMIT文は、キャッシュされたデータを無視します。ただし、データがいったんキャッシュされると、FORCECALCキーワードを持つAGGREGATEファンクションを実行する場合を除いて、Oracle OLAPはキャッシュの値を使用してすべての計算を実行します。この場合、FORCECALCキーワードは、Oracle OLAPに値を再計算するように指定します。
セッションが終了すると、キャッシュは消去されます。セッションを終了せずにセッション・キャッシュを消去するには、CLEAR文を発行します。
セッション・キャッシュの効果は、V$AW_CALC
動的パフォーマンス・ビューで追跡されます。