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Oracle® OLAP Expression Syntaxリファレンス
リリース11.2
B70202-01
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LAG_VARIANCE

LAG_VARIANCEは、現行期間と過去の期間の値の差を返します。

戻り値

値式と同じデータ型

構文

LAG_VARIANCE (lag_args) OVER (lag_clause)

lag_args::=

expression, offset [, {default_expression | CLOSEST} ]

lag_clause::=

[ {DIMENSION dimension_id | HIERARCHY hierarchy_id} ]
[ [BY] { LEVEL 
       | PARENT 
       | GREGORIAN {YEAR | QUARTER | MONTH | WEEK | DAY}
       | ANCESTOR AT { DIMENSION LEVEL dim_level_id
                      | HIERARCHY LEVEL hier_level_id
                      }
       }
                [POSITION FROM {BEGINNING | END}] 
] 

引数

expression

計算する値を含むディメンション式。

offset

現行期間からいくつ前の期間に戻るかを表す数値式です。

default_expression

offsetで有効な期間が指定されない場合に返される値です。この句は、任意のデータ型の式、または近接を表すキーワードCLOSESTです。近接とは、後方に移動した場合の直後のメンバーです。

dimension_id

ラグを計算する時間ディメンションです。

hierarchy_id

ラグを計算する階層です。指定しない場合は、dimension_idのデフォルト階層が使用されます。

dim_level_id

dimension_idのレベルの名前。

hier_level_id

hierarchy_idのレベルの名前。

BY副句

BY副句はオフセットの計算に使用する期間の範囲を指定します。次は、キーワードの説明です。

オフセット・ユニット 説明
LEVEL 現行メンバーよりもoffsetの期間数分前の、同一レベルのメンバーです。(デフォルト)
PARENT 現行メンバーよりもoffsetの期間数分前の、同じ親を持つ同一レベルのメンバーです。
GREGORIAN YEAR 開始日が、現行期間の開始日よりもoffsetの年数分前の、同一レベルの期間です。
GREGORIAN QUARTER 開始日が、現行期間の開始日よりもoffsetの四半期数分前の、同一レベルの期間です。
GREGORIAN MONTH 開始日が、現行期間の開始日よりもoffsetの月数分前の、同一レベルの期間です。
GREGORIAN WEEK 開始日が、現行期間の開始日よりもoffsetの週数分前の、同一レベルの期間です。
GREGORIAN DAY 開始日が、現行期間の開始日よりもoffsetの日数分前の、同一レベルの期間です。
ANCESTOR 現行期間と同じレベルにあり、祖先が現行期間の祖先よりも前のoffset位置にある期間です。

次の例は、現在の期間と前年の同等の期間の値の差を返します。

LAG_VARIANCE (GLOBAL.UNITS_CUBE.UNITS, 1) OVER (HIERARCHY GLOBAL.TIME.CALENDAR ANCESTOR AT DIMENSION LEVEL GLOBAL.TIME.CALENDAR_YEAR)

時間 ユニット 前年 差異
Q1.05 143607 146529 -2922
Q2.05 138096 143070 -4974
Q3.05 138953 148292 -9339
Q4.05 145062 149528 -4466
Q1.06 146819 143607 3212
Q2.06 145233 138096 7137
Q3.06 143572 138953 4619
Q4.06 149305 145062 4243

関連トピック

LAGLAG_VARIANCE_PERCENTLEAD