LAG_VARIANCE_PERCENT
は、現行期間と過去の期間の値の差異率を返します。
戻り値
値式と同じデータ型
構文
LAG_VARIANCE_PERCENT (lag_args) OVER (lag_clause)
lag_args::=
expression, offset [, {default_expression | CLOSEST} ]
lag_clause::=
[ {DIMENSION dimension_id | HIERARCHY hierarchy_id} ] [ [BY] { LEVEL | PARENT | GREGORIAN {YEAR | QUARTER | MONTH | WEEK | DAY} | ANCESTOR AT { DIMENSION LEVEL dim_level_id | HIERARCHY LEVEL hier_level_id } } [POSITION FROM {BEGINNING | END}] ]
引数
expression
計算する値を含むディメンション式。
offset
現行期間からいくつ前の期間に戻るかを表す数値式です。
default_expression
offset
で有効な期間が指定されない場合に返される値です。この句は、任意のデータ型の式、または近接を表すキーワードCLOSEST
です。近接とは、後方に移動した場合の直後のメンバーです。
dimension_id
ラグを計算する時間ディメンションです。
hierarchy_id
ラグを計算する階層です。指定しない場合は、dimension_id
のデフォルト階層が使用されます。
dim_level_id
dimension_id
のレベルの名前。
hier_level_id
hierarchy_id
のレベルの名前。
BY副句
BY副句はオフセットの計算に使用する期間の範囲を指定します。次は、キーワードの説明です。
オフセット・ユニット | 説明 |
---|---|
LEVEL |
現行メンバーよりもoffset の期間数分前の、同一レベルのメンバーです。(デフォルト) |
PARENT |
現行メンバーよりもoffset の期間数分前の、同じ親を持つ同一レベルのメンバーです。 |
GREGORIAN YEAR |
開始日が、現行期間の開始日よりもoffset の年数分前の、同一レベルの期間です。 |
GREGORIAN QUARTER |
開始日が、現行期間の開始日よりもoffset の四半期数分前の、同一レベルの期間です。 |
GREGORIAN MONTH |
開始日が、現行期間の開始日よりもoffset の月数分前の、同一レベルの期間です。 |
GREGORIAN WEEK |
開始日が、現行期間の開始日よりもoffset の週数分前の、同一レベルの期間です。 |
GREGORIAN DAY |
開始日が、現行期間の開始日よりもoffset の日数分前の、同一レベルの期間です。 |
ANCESTOR |
現行期間と同じレベルにあり、祖先が現行期間の祖先よりも前のoffset 位置にある期間です。 |
例
次の例は、現在の期間と前年の同等の期間の値の相違率を返します。
LAG_VARIANCE_PERCENT (GLOBAL.UNITS_CUBE.UNITS, 1) OVER (HIERARCHY GLOBAL.TIME.CALENDAR ANCESTOR AT DIMENSION LEVEL GLOBAL.TIME.CALENDAR_YEAR)
時間 | ユニット | 前年 | 差異 | パーセント |
---|---|---|---|---|
Q1.05 | 143607 | 146529 | -2922 | -.02 |
Q2.05 | 138096 | 143070 | -4974 | -.03 |
Q3.05 | 138953 | 148292 | -9339 | -.06 |
Q4.05 | 145062 | 149528 | -4466 | -.03 |
Q1.06 | 146819 | 143607 | 3212 | .02 |
Q2.06 | 145233 | 138096 | 7137 | .05 |
Q3.06 | 143572 | 138953 | 4619 | .03 |
Q4.06 | 149305 | 145062 | 4243 | .03 |
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