SYS_CONTEXT
は、名前付きコンテキストの属性の値を返します。コンテキスト、属性および値は、データベースですでに定義されている必要があります。コンテキストが定義されていない場合、SYS_CONTEXT
はNULL
を返します。
戻り値
VARCHAR2
構文
SYS_CONTEXT ('namespace', 'parameter')
引数
namespace
は、データベース内の任意の名前付きコンテキストにすることができます。USERENV
は、現在のセッションを説明する組込みコンテキストです。
parameter
は namespace
の定義済属性です。表3-3で、値を持つ可能性が最も高いUSERENV
の事前定義済属性について説明します。完全なリストについては、『Oracle Database SQL言語リファレンス』のSYS_CONTEXTに関する項を参照してください。
表3-3 USERENV属性
USERENV属性 | 説明 |
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データベース・ユーザー名、スキーマ名、オペレーティング・システム・ログイン名など、認証に使用される識別情報。 |
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データベースのData Guardロール( |
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ユーザーの企業全体での識別子(ローカル・ユーザーの場合は |
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現在のセッションがクライアントのフォアグラウンド・プロセスで開かれた場合は、そのセッションのジョブ識別子。それ以外の場合は |
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グローバルにアクセスされるコンテキストによってシステム・グローバル領域で使用される数値。 |
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Oracle Internet Directory for Enterprise User Securityログインのグローバル・ユーザーID、または |
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クライアント・ホスト・コンピュータの名前。 |
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データベースでユーザー・スキーマが作成された方法( |
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データベース・インスタンスの名前。 |
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ユーザーがDBA権限で認証された場合は |
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$などのセッション通貨マーク。 |
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データベース・セッションを開始したクライアント・プロセスのオペレーティングシステム・ユーザー名。 |
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データベース・インスタンスが実行しているコンピュータのホスト名。 |
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例
SYS_CONTEXT('USERENV','NLS_DATE_FORMAT')
は、DD-MON-RR
のような値を返します。