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Oracle® Warehouse Builderソースおよびターゲット・ガイド
11gリリース2 (11.2)
B61349-03
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6 JDBCによるデータ・ソースへの接続

JDBC接続性を使用して様々なOracle以外のデータベースに接続し、これらのソースのメタデータおよびデータをインポートできます。

この章では、JDBCを介してアクセス可能なOracle以外のデータ・ソースに関する接続詳細および一般的な接続情報を提供します。内容は次のとおりです。

JDBC接続は、コード・テンプレート・ベースのマッピングで使用されます。マッピングの詳細は、Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイドを参照してください。

JDBCを使用した汎用接続

JDBC接続性をサポートするデータ・ソースに接続できます。データ・ソースに接続するには、そのデータ・ソース用のJDBCドライバと、接続を設定するためのURL形式が必要です。任意のデータベースに対して、必要なJDBCドライバをOWB_HOME/owb/lib/extにダウンロードします。

DB2データベースへの接続

JDBC接続を使用してDB2データベースに接続できます。DB2データベースに接続する前に次の前提条件を満たしていることを確認します。

DB2のJDBC接続ドライバ

次のjarファイルをクライアント・システムのOWB_HOME/owb/lib/extにダウンロードする必要があります。

  • db2jcc.jar

  • db2jcc_license_cu.jar


関連項目:

コード・テンプレート・マッピングの使用方法の詳細は、『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』を参照してください。

DB2モジュールの作成

DB2データベースからメタデータをインポートする前に、DB2モジュールを作成してメタデータを格納する必要があります。

DB2モジュールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. プロジェクト・ナビゲータの「データベース」ノードの「DB2」を右クリックして、「新規DB2モジュール」を選択します。

    モジュールの作成ウィザードが表示されます。

  2. 「次へ」をクリックして、名前と説明ページを開きます。

    名前、説明(オプション)、およびアクセス方法を指定します。JDBCドライバを使用した接続を示すアクセス方法の「ネイティブ・データベース接続」を選択します。

  3. 「次へ」をクリックして、接続情報ページを開きます。

    既存のロケーションから選択するか、新規ロケーションの詳細を指定できます。

  4. 新規ロケーションを指定するには、接続情報ページで「編集」をクリックして、「DB2のロケーションの編集」ダイアログ・ボックスを開きます。

    「DB2のロケーションの編集」ダイアログ・ボックスで、次の詳細を指定します。

    • ユーザー名: ホスト・システムに接続するユーザー名。

    • パスワード: ユーザー名のパスワード。

    • ホスト: データベースが格納されるホスト・システム。

    • ポート: 通常、DB2接続のポート番号は50000です。

    • データベース: データベース名。

    • スキーマ: オブジェクトをインポートするスキーマ。

    • バージョン: データベース・バージョン。

  5. 「接続テスト」をクリックして、接続が有効であることを確認します。

  6. 「OK」をクリックして、接続情報ページに戻ります。

  7. 指定した詳細を確認した後、「次へ」をクリックし、サマリー・ページの「終了」をクリックします。

プロジェクト・ナビゲータの「DB2」ノードで、新しく作成したモジュールを使用できます。DB2モジュールは、次のデータ・オブジェクトをサポートします。

  • 変換

  • ビュー

  • 順序


注意:

コード・テンプレート・マッピングの実行時には、一時表を作業スキーマ内に作成できます。作業スキーマを変更するには、ロケーションを編集し、「拡張」タブを使用します。

DB2モジュールへのメタデータのインポート

メタデータをモジュールへインポートする手順は、次のとおりです。

  1. DB2モジュールを右クリックし、「インポート」「データベース・オブジェクト」の順に選択します。

    インポート・メタデータ・ウィザードが表示されます。

  2. フィルタ情報ページで、インポートするオブジェクト・タイプを選択します。

  3. オブジェクト選択ページで、インポートするオブジェクトを選択します。また、依存オブジェクトを選択するかどうかを指定します。

  4. サマリー・ページで、選択したオブジェクトを確認します。

  5. 「終了」をクリックしてインポートを開始します。

  6. 「インポート結果」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックしてインポート・アクションを確認します。「元に戻す」をクリックすると、インポートが取り消されます。

SQL Serverデータベースへの接続

JDBC接続を使用してSQL Serverデータベースに接続できます。

SQL ServerのJDBC接続ドライバ

JDBCを使用して接続するには、jarファイルのsqljdbc.jarをクライアント・システムのOWB_HOME/owb/lib/extに格納する必要があります。

このjarファイルは、Microsoftダウンロード・センターからダウンロードできます。

SQL Serverモジュールの作成

SQL Serverデータベースからメタデータをインポートする前に、SQL Serverモジュールを作成してメタデータを格納する必要があります。

SQL Serverモジュールを作成する手順は、次のとおりです。

  1. プロジェクト・ナビゲータの「データベース」ノードの「SQL Server」を右クリックして、「新規SQL Serverモジュール」を選択します。

    モジュールの作成ウィザードが表示されます。

  2. 「次へ」をクリックして、名前と説明ページを開きます。

    名前、説明(オプション)、およびアクセス方法を指定します。JDBCドライバを使用した接続を示すアクセス方法の「ネイティブ・データベース接続」を選択します。

  3. 「次へ」をクリックして、接続情報ページを開きます。

    既存のロケーションから選択するか、新規ロケーションの詳細を指定できます。

  4. 新規ロケーションを指定するには、接続情報ページで「編集」をクリックして、「SQL Serverロケーションの編集」ダイアログ・ボックスを開きます。

    「SQL Serverロケーションの編集」ダイアログ・ボックスで次の詳細を指定します。

    • ユーザー名: ホスト・システムに接続するユーザー名。

    • パスワード: ユーザー名のパスワード。

    • ホスト: データベースが格納されるホスト・システム。

    • ポート: 通常、SQL Server接続のポート番号は1433です。

    • データベース: データベース名。

    • スキーマ: オブジェクトをインポートするスキーマ。

    • バージョン: データベース・バージョン。

  5. 「接続テスト」をクリックして、接続が設定されていることを確認します。

  6. 「OK」をクリックして、接続情報ページに戻ります。

  7. 指定した詳細を確認した後、「次へ」をクリックし、サマリー・ページの「終了」をクリックします。

プロジェクト・ナビゲータの「SQL Server」ノードで、新しく作成したモジュールを使用できます。SQL Serverモジュールは、次のデータ・オブジェクトをサポートします。

  • 変換

  • ビュー

  • 順序

SQL Serverモジュールへのメタデータのインポート

メタデータをモジュールへインポートする手順は、次のとおりです。

  1. SQL Serverモジュールを右クリックし、「インポート」「データベース・オブジェクト」の順に選択します。

    インポート・メタデータ・ウィザードが表示されます。

  2. フィルタ情報ページで、インポートするオブジェクト・タイプを選択します。

  3. オブジェクト選択ページで、インポートするオブジェクトを選択します。また、依存オブジェクトを選択するかどうかを指定します。

  4. サマリー・ページで、選択したオブジェクトを確認します。

  5. 「終了」をクリックしてインポートを開始します。

  6. 「インポート結果」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックしてインポート・アクションを確認します。「元に戻す」をクリックすると、インポートが取り消されます。

JDBC接続を作成してデータ・オブジェクトからメタデータをインポートした後、抽出、変換およびロード(ETL)の各操作を実行して、これらのオブジェクトのデータを抽出し、ターゲット・データ・ソースにロードできます。ただし、JDBC接続のデータ・オブジェクトのETL操作を実行する場合、コード・テンプレート・マッピングのみ使用できます。コード・テンプレート・マッピングでサポートされる演算子セットは限られています。コード・テンプレート・マッピングでは、Oracleターゲットに対してはすべての演算子がサポートされています。コード・テンプレートの詳細は、第12章「コード・テンプレートを使用したデータのロードおよび転送」を参照してください。ETL操作およびPL/SQLマッピングやコード・テンプレート・マッピングなどの様々なタイプのマッピングの詳細は、Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイドを参照してください。

JDBCを使用した他のデータベースからのメタデータのインポート

JDBCドライバを使用して他のデータベースからメタデータの定義をインポートするには、Oracle Warehouse Builderで新しいプラットフォームを作成する必要があります。プラットフォームとは、データ・ソースを指しています。プラットフォームの詳細は、第11章「新しいプラットフォームの作成」を参照してください。