JDBC接続性を使用して様々なOracle以外のデータベースに接続し、これらのソースのメタデータおよびデータをインポートできます。
この章では、JDBCを介してアクセス可能なOracle以外のデータ・ソースに関する接続詳細および一般的な接続情報を提供します。内容は次のとおりです。
JDBC接続は、コード・テンプレート・ベースのマッピングで使用されます。マッピングの詳細は、Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイドを参照してください。
JDBC接続性をサポートするデータ・ソースに接続できます。データ・ソースに接続するには、そのデータ・ソース用のJDBCドライバと、接続を設定するためのURL形式が必要です。任意のデータベースに対して、必要なJDBCドライバをOWB_HOME/owb/lib/extにダウンロードします。
JDBC接続を使用してDB2データベースに接続できます。DB2データベースに接続する前に次の前提条件を満たしていることを確認します。
次のjarファイルをクライアント・システムのOWB_HOME/owb/lib/extにダウンロードする必要があります。
db2jcc.jar
db2jcc_license_cu.jar
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関連項目: コード・テンプレート・マッピングの使用方法の詳細は、『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』を参照してください。 |
DB2データベースからメタデータをインポートする前に、DB2モジュールを作成してメタデータを格納する必要があります。
DB2モジュールを作成する手順は、次のとおりです。
プロジェクト・ナビゲータの「データベース」ノードの「DB2」を右クリックして、「新規DB2モジュール」を選択します。
モジュールの作成ウィザードが表示されます。
「次へ」をクリックして、名前と説明ページを開きます。
名前、説明(オプション)、およびアクセス方法を指定します。JDBCドライバを使用した接続を示すアクセス方法の「ネイティブ・データベース接続」を選択します。
「次へ」をクリックして、接続情報ページを開きます。
既存のロケーションから選択するか、新規ロケーションの詳細を指定できます。
新規ロケーションを指定するには、接続情報ページで「編集」をクリックして、「DB2のロケーションの編集」ダイアログ・ボックスを開きます。
「DB2のロケーションの編集」ダイアログ・ボックスで、次の詳細を指定します。
ユーザー名: ホスト・システムに接続するユーザー名。
パスワード: ユーザー名のパスワード。
ホスト: データベースが格納されるホスト・システム。
ポート: 通常、DB2接続のポート番号は50000です。
データベース: データベース名。
スキーマ: オブジェクトをインポートするスキーマ。
バージョン: データベース・バージョン。
「接続テスト」をクリックして、接続が有効であることを確認します。
「OK」をクリックして、接続情報ページに戻ります。
指定した詳細を確認した後、「次へ」をクリックし、サマリー・ページの「終了」をクリックします。
プロジェクト・ナビゲータの「DB2」ノードで、新しく作成したモジュールを使用できます。DB2モジュールは、次のデータ・オブジェクトをサポートします。
変換
表
ビュー
順序
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注意: コード・テンプレート・マッピングの実行時には、一時表を作業スキーマ内に作成できます。作業スキーマを変更するには、ロケーションを編集し、「拡張」タブを使用します。 |
メタデータをモジュールへインポートする手順は、次のとおりです。
DB2モジュールを右クリックし、「インポート」、「データベース・オブジェクト」の順に選択します。
インポート・メタデータ・ウィザードが表示されます。
フィルタ情報ページで、インポートするオブジェクト・タイプを選択します。
オブジェクト選択ページで、インポートするオブジェクトを選択します。また、依存オブジェクトを選択するかどうかを指定します。
サマリー・ページで、選択したオブジェクトを確認します。
「終了」をクリックしてインポートを開始します。
「インポート結果」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックしてインポート・アクションを確認します。「元に戻す」をクリックすると、インポートが取り消されます。
JDBC接続を使用してSQL Serverデータベースに接続できます。
JDBCを使用して接続するには、jarファイルのsqljdbc.jarをクライアント・システムのOWB_HOME/owb/lib/extに格納する必要があります。
このjarファイルは、Microsoftダウンロード・センターからダウンロードできます。
SQL Serverデータベースからメタデータをインポートする前に、SQL Serverモジュールを作成してメタデータを格納する必要があります。
SQL Serverモジュールを作成する手順は、次のとおりです。
プロジェクト・ナビゲータの「データベース」ノードの「SQL Server」を右クリックして、「新規SQL Serverモジュール」を選択します。
モジュールの作成ウィザードが表示されます。
「次へ」をクリックして、名前と説明ページを開きます。
名前、説明(オプション)、およびアクセス方法を指定します。JDBCドライバを使用した接続を示すアクセス方法の「ネイティブ・データベース接続」を選択します。
「次へ」をクリックして、接続情報ページを開きます。
既存のロケーションから選択するか、新規ロケーションの詳細を指定できます。
新規ロケーションを指定するには、接続情報ページで「編集」をクリックして、「SQL Serverロケーションの編集」ダイアログ・ボックスを開きます。
「SQL Serverロケーションの編集」ダイアログ・ボックスで次の詳細を指定します。
ユーザー名: ホスト・システムに接続するユーザー名。
パスワード: ユーザー名のパスワード。
ホスト: データベースが格納されるホスト・システム。
ポート: 通常、SQL Server接続のポート番号は1433です。
データベース: データベース名。
スキーマ: オブジェクトをインポートするスキーマ。
バージョン: データベース・バージョン。
「接続テスト」をクリックして、接続が設定されていることを確認します。
「OK」をクリックして、接続情報ページに戻ります。
指定した詳細を確認した後、「次へ」をクリックし、サマリー・ページの「終了」をクリックします。
プロジェクト・ナビゲータの「SQL Server」ノードで、新しく作成したモジュールを使用できます。SQL Serverモジュールは、次のデータ・オブジェクトをサポートします。
変換
表
ビュー
順序
メタデータをモジュールへインポートする手順は、次のとおりです。
SQL Serverモジュールを右クリックし、「インポート」、「データベース・オブジェクト」の順に選択します。
インポート・メタデータ・ウィザードが表示されます。
フィルタ情報ページで、インポートするオブジェクト・タイプを選択します。
オブジェクト選択ページで、インポートするオブジェクトを選択します。また、依存オブジェクトを選択するかどうかを指定します。
サマリー・ページで、選択したオブジェクトを確認します。
「終了」をクリックしてインポートを開始します。
「インポート結果」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックしてインポート・アクションを確認します。「元に戻す」をクリックすると、インポートが取り消されます。
JDBC接続を作成してデータ・オブジェクトからメタデータをインポートした後、抽出、変換およびロード(ETL)の各操作を実行して、これらのオブジェクトのデータを抽出し、ターゲット・データ・ソースにロードできます。ただし、JDBC接続のデータ・オブジェクトのETL操作を実行する場合、コード・テンプレート・マッピングのみ使用できます。コード・テンプレート・マッピングでサポートされる演算子セットは限られています。コード・テンプレート・マッピングでは、Oracleターゲットに対してはすべての演算子がサポートされています。コード・テンプレートの詳細は、第12章「コード・テンプレートを使用したデータのロードおよび転送」を参照してください。ETL操作およびPL/SQLマッピングやコード・テンプレート・マッピングなどの様々なタイプのマッピングの詳細は、Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイドを参照してください。
JDBCドライバを使用して他のデータベースからメタデータの定義をインポートするには、Oracle Warehouse Builderで新しいプラットフォームを作成する必要があります。プラットフォームとは、データ・ソースを指しています。プラットフォームの詳細は、第11章「新しいプラットフォームの作成」を参照してください。