この付録では、サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)に関するすべてのリファレンス情報を示します。
内容は次のとおりです。
この項では、SRVCTLユーティリティの使用に関連する内容を説明します。
SRVCTLを使用して、構成情報を管理します。SRVCTLコマンドを使用すると、データベース、インスタンス、リスナー、SCANリスナー、サービス、グリッド・ネーミング・サービス(GNS)、Oracle ASMなどのいくつかのエンティティの追加、削除、起動、停止、変更、有効化および無効化ができます。
一部のSRVCTL操作では、Oracle Cluster Registry(OCR)に格納されている構成データが変更されます。SRVCTLは、Oracle Clusterwareリソースを起動または停止する要求をOracle Clusterwareプロセス(CRSD)に送信して、他の操作(インスタンスの起動と停止など)も実行します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
SRVCTLはデフォルトで各ノードにインストールされます。
この項の内容は次のとおりです。
SRVCTLを使用するには、ノードのオペレーティング・システムにログインし、大/小文字を区別した構文(「SRVCTLのコマンド・リファレンス」を参照)で、SRVCTLコマンドとそのオプションを入力します。
SRVCTLを使用する場合のガイドラインは次のとおりです。
Oracle Database 11g用に作成またはアップグレードされたOracle RACデータベースでは、Oracle Database 11gに付属のSRVCTLバージョンのみを使用します。SRVCTLのバージョンは、管理対象のオブジェクト(リスナー、Oracle ASMインスタンス、Oracle RACデータベースとそれらのインスタンスおよびサービス)のバージョンと同じである必要があります。これらのバージョンが同じリリースであることを確認するには、管理するデータベースまたはオブジェクトのOracleホームからSRVCTLコマンドを発行します。
SRVCTLでは、同じオブジェクトに対する複数コマンドの同時実行はサポートされていません。したがって、各データベース、サービスまたは他のオブジェクトに対して、1つずつSRVCTLコマンドを実行します。
カンマ区切りリストの使用
カンマ区切りリストをSRVCTLコマンドの一部として指定する場合、リスト内の項目の間に空白をしないでください。次に例を示します。
srvctl add database -g serverpool1,serverpool3
Windows環境でカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符(""
)で囲む必要があります。LinuxまたはUNIX環境で、カンマ区切りリストを二重引用符内で囲むことは可能ですが、二重引用符は無視されます。
コマンドライン・エントリの継続指定
SRVCTLコマンドの入力時に、新しい行で入力を続ける場合、オペレーティング・システムの継続文字を使用できます。Linuxでは、バックスラッシュ(\)記号です。
SRVCTLコマンド・フィードバック
出力が生成されないSRVCTLコマンドは、正常なコマンドです。完了(成功)時にすべてのSRVCTLコマンドがメッセージを返すわけではありません。しかし、SRVCTLコマンドが失敗した場合は、常にエラー・メッセージが返されます。
SRVCTLは、様々なタイプの多くのオブジェクトとやり取りします。キャラクタ・セットと名前の長さの制限、およびオブジェクト名で大/小文字が区別されるかどうかは、オブジェクト・タイプによって異なります。
表A-1 SRVCTLオブジェクト名の文字列制限
オブジェクト・タイプ | キャラクタ・セット制限 | 大/小文字の区別 | 最大長 |
---|---|---|---|
db_domain |
英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#) |
|
128文字 |
db_unique_name |
英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)およびドル記号($)。最初の8文字はポリシー管理データベースのインスタンス名に使用されるため、これらは一意である必要があります。 |
いいえ |
30文字(ただし、最初の8文字は、同じクラスタの他のデータベースに対して一意である必要があります) |
diskgroup_name |
ディスク・グループのネーミングには、他のデータベース・オブジェクトのネーミングと同じ制限があります。 関連項目: データベース・オブジェクトのネーミング規則の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
いいえ(すべての名前は大文字に変換されます) |
|
instance_name |
英数字 |
プラットフォームに依存 |
15文字 |
listener_name |
|
|
|
node_name |
|
いいえ |
|
scan_name |
最初の文字はアルファベットである必要があります |
いいえ |
|
server_pool |
英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)、ピリオド(.)およびドル記号。ただし、名前をピリオドで始めること、一重引用符( |
|
250文字 |
service_name |
|
|
250文字 |
volume_name |
英数字(ダッシュ(-)で始めることはできません。最初の文字はアルファベットにする必要があります)。 |
いいえ |
11文字 |
SRVCTLは、データベース、インスタンス、クラスタ・データベース、クラスタ・データベース・インスタンス、Oracle ASMインスタンスおよびディスク・グループ、サービス、リスナーまたは他のクラスタウェア・リソースの管理に使用できます。
クラスタ・データベース構成タスク
一般クラスタ・データベース管理タスク
ノード・レベル・タスク
すべてのSRVCTLコマンドに関するヘルプを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。
srvctl -h
各SRVCTLコマンドのコマンド構文およびオプションのリストを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。
srvctl command (or verb) object (or noun) -h
SRVCTLのバージョン・ナンバーを表示するには、次のように入力します。
$ srvctl -V
SRVCTLを使用してOracle RACデータベース構成を変更するには、管理するホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインします。
たとえば、様々なユーザーがOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureをインストールした場合、データベースを管理するにはデータベース・ソフトウェア所有者(ora_db
など)としてログインし、Oracle ASMインスタンスを管理するにはOracle Grid Infrastructureソフトウェア所有者(ora_asm
など)としてログインします。
OSDBAオペレーティング・システム・グループのメンバーであるユーザーは、データベースを起動および停止できます。Oracle ASMインスタンスを停止および起動するには、ユーザーがOSASMオペレーティング・システム・グループのメンバーであることが必要です。
リスナー、Oracle Notification Services、サービスなどのオブジェクトを作成または登録するには、Oracleホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインする必要があります。そのOracleホームに作成または登録したオブジェクトは、Oracleホームの所有者のユーザー・アカウントで実行されます。データベースは、実行元になるデータベース・ホームのデータベース・インストール所有者として実行されます。
オブジェクト上でsrvctl add
操作を実行するには、そのオブジェクトが実行されているホームのOracleアカウント所有者としてログインする必要があります。
一部のSRVCTLコマンドでコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではroot
でログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。この付録のコマンド例では、それらのコマンドの前にroot
プロンプト(#
)を付けてあります。
SRVCTLとCRSCTLの用途の違い
SRVCTLはリスナー、インスタンス、ディスク・グループ、ネットワークなど、Oracleから提供されるリソースの管理に使用し、CRSCTLはOracle Clusterwareおよびそのリソースの管理に使用します。
注意: Oracleが提供するリソース(oraという名前で始まるリソース)は、CRSCTLでは直接操作しないでください。直接操作することはクラスタ構成に悪影響を与える場合があります。 |
アクティブなSRVCTLコマンドの停止
[Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押すと、SRVCTLコマンドの実行をキャンセルできますが、その結果、構成データが破損される場合があります。
この方法ではSRVCTLを中断しないでください。
次のコマンド・オプションは、Oracle Database 11gリリース2(11.2)では非推奨です。
表A-2 SRVCTLで非推奨のコマンドおよびオプション
コマンド | 非推奨のオプション |
---|---|
srvctl add asm |
-n node_name
-i instance_name
-o Oracle_home
-p spfile
|
srvctl add database |
-A {name | IP_address}/netmask |
srvctl add listener |
-n node_name
|
srvctl config database |
-t |
srvctl config listener |
-n node_name
|
srvctl config nodeapps |
-n node_name
-l |
srvctl config asm |
-i instance_name
|
srvctl disable nodeapps |
-n node_name
|
srvctl enable asm |
-i instance_name
|
srvctl enable nodeapps |
-n node_name
|
srvctl getenv instance |
-d db_unique_name
-i instance_name
-t "name=val_list" |
srvctl getenv nodeapps |
-n node_name
|
srvctl getenv service |
-d db_unique_name
-s service_name
-t "name=val_list" |
srvctl modify asm |
-o Oracle_home
|
srvctl modify instance |
-s asm_inst_name
-r |
srvctl remove asm |
-n node_name
-i instance_name
|
srvctl remove listener |
-n node_name
|
srvctl remove nodeapps |
-n "node_name_list"
|
srvctl setenv instance |
-d db_unique_name
-i instance_name
-t "name=val_list" -T "name=val" |
srvctl setenv nodeapps |
-n node_name
|
srvctl setenv service |
-d db_unique_name
-s service_name
-t "name=val_list" -T "name=val" |
srvctl start asm |
-i instance_name
|
srvctl status instance |
-S level
|
srvctl status nodeapps |
-n node_name
|
srvctl stop asm |
-i instance_name
|
srvctl unsetenv instance |
-d db_unique_name
-i instance_name
-t "name=val_list" |
srvctl unsetenv nodeapps |
-n node_name
|
srvctl unsetenv service |
-d db_unique_name
-s service_name
-t "name=val_list" |
SRVCTLのコマンド構文およびオプション
SRVCTLのコマンド、オブジェクト名およびオプションでは、大/小文字が区別されます。データベース、インスタンス、リスナーおよびサービスの名前は、大/小文字が区別されず、そのまま保持されます。LISTENERとlistenerのように、大/小文字のみが異なるリスナー名は作成できません。SRVCTLでは次のコマンド構文を使用します。
srvctl command object [options]
このSRVCTL構文の各要素の意味は次のとおりです。
command
は、start
、stop
、remove
などの動詞です。
object
は、SRVCTLがコマンドを実行するターゲットまたはオブジェクト(database、instanceなど)です。オブジェクトの短縮形も使用できます。
options
は、コマンドの追加パラメータを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。たとえば、-i
オプションは、優先インスタンス名のカンマ区切りリストが後に続くことを示し、-i
オプションでは、名前のリストではなく1つの値のみが許可される場合もあります。-n
オプションは、ノード名またはノードのカンマ区切りリストが後に続くことを示します。カンマ区切りリストの項目の間に空白を使用しないでください。
注意: Windowsでカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符("" )で囲む必要があります。 |
表A-3 SRVCTLコマンドのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
ノード・アプリケーション、データベース、データベース・インスタンス、グリッド・ネーミング・サービス(GNS)、リスナー、単一クライアント・アクセス名(SCAN)、Oracle ASMインスタンス、サーバー・プール、サービスまたは仮想IP(VIP)の追加 |
|
GNS、ノード・アプリケーション、データベース、Oracle ASMインスタンスまたはサービスの構成の表示 |
|
データベースとOracle Real Application Clusters One Node(Oracle RAC One Node)データベース間での双方向の変換。 |
|
データベース、データベース・インスタンス、GNS、Oracle ASMインスタンスまたはサービスの無効化 |
|
データベースの手動ダウングレード後のデータベース構成のダウングレード。 |
|
データベース、データベース・インスタンス、GNS、Oracle ASMインスタンスまたはサービスの有効化。 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、VIP、リスナーまたはOracle ASMの構成内の環境変数の表示。 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、データベース・インスタンス、GNSまたはサービスの構成の変更 |
|
ノード間でのGNS、OC4J、SCAN、Oracle RAC One Nodeデータベース、サーバーおよびVIPの再配置 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、データベース・インスタンス、GNS、Oracle ASMインスタンスまたはサービスの削除。 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、VIP、リスナーまたはOracle ASMの構成内の環境変数の設定。 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、データベース・インスタンス、GNS、Oracle ASMインスタンスまたはサービスの起動 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、データベース・インスタンス、GNS、Oracle ASMインスタンスまたはサービスのステータスの表示 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、データベース・インスタンス、GNS、Oracle ASMインスタンスまたはサービスの停止 |
|
ノード・アプリケーション、データベース、VIP、リスナーまたはOracle ASMの構成内の環境変数の設定解除。 |
|
実行するソフトウェアのバージョンへの構成のアップグレード。 |
SRVCTLオブジェクトのサマリー
表A-4に、SRVCTLコマンドのobject
の部分に使用できるキーワードを示します。各オブジェクト・キーワードとして、完全な名前または短縮形のいずれかを使用できます。「用途」列に、オブジェクトとそのオブジェクトに実行できるアクションを記述します。
表A-4 オブジェクト・キーワードおよび短縮形
オブジェクト | キーワード | 用途 |
---|---|---|
クラスタ検証ユーティリティ |
|
CVUリソースに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得および削除。 |
|
データベースに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得の他、データベース構成情報のアップグレード、ダウングレードおよび削除。 |
|
|
Oracle ASMディスク・グループに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
|
|
Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)のディスク・デバイスに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、停止、起動、ステータス取得および削除 |
|
gns |
GNSデーモンに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、停止、起動、ステータス取得および削除 |
|
|
ホーム・ディレクトリに対する起動、停止、および関連するすべてのクラスタウェア・リソースのステータス取得。 |
|
|
データベース・インスタンスに対する追加、変更、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除。 |
|
|
リスナーに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
|
|
デフォルト以外のネットワークの追加、変更、構成表示および削除 注意: また、ノード・アプリケーション・オブジェクトと、 |
|
|
ノード・アプリケーションに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
|
|
Oracle ASMインスタンスに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除。 |
|
|
OC4Jインスタンスに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得および削除 |
|
|
Oracle RestartのOracle Notification Serviceインスタンスに対する追加、構成、有効化、起動、ステータス取得、停止、無効化および削除 |
|
|
SCAN VIPに対する追加、構成表示、変更、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得および削除 |
|
|
SCANリスナーに対する追加、構成表示、変更、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得および削除 |
|
|
サーバー・プールに対する追加、変更、構成表示、ステータス取得および削除 |
|
|
サービスに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置および削除 |
|
VIP |
VIPに対する追加、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
srvctl add
コマンドは、クラスタ・データベース、指定したインスタンス、指定したサービスまたは指定したノード用に、OCRに対して構成およびOracle Clusterwareアプリケーションを追加します。srvctl add
操作を実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムでは、データベース管理者としてログインし、Oracleアカウント所有者である必要があり、Windowsシステムでは、管理者権限を持つユーザーとしてログオンする必要があります。
インスタンスを追加する場合、-i
で指定する名前は、ORACLE_SID
パラメータと一致している必要があります。-d db_unique_name
で指定するデータベース名は、DB_UNIQUE_NAME
初期化パラメータ設定と一致している必要があります。DB_UNIQUE_NAME
が指定されていない場合は、DB_NAME
初期化パラメータ設定と一致させます。DB_UNIQUE_NAME
のデフォルト設定には、DB_NAME
に対する設定が使用されます。また、-m db_domain
で指定するドメイン名は、DB_DOMAIN
設定と一致している必要があります。
表A-5 srvctl addのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMインスタンスの追加 |
|
Oracle Clusterware構成へのクラスタ検証ユーティリティ・リソースの追加 |
|
データベースおよび構成の追加 |
|
Oracle ACFSへのボリュームの追加 |
|
クラスタへのグリッド・ネーミング・サービス(GNS)の追加 |
|
1つ以上のインスタンスおよび構成の追加 |
|
ノードへのリスナーの追加 |
|
DHCPまたは静的ネットワークの追加 |
|
ノード・アプリケーションの追加 |
|
OC4Jインスタンスの追加 |
|
Oracle Notification Serviceデーモンの追加 |
|
SCAN VIPの追加 |
|
SCANリスナーの追加 |
|
サービスの追加 |
|
クラスタへのサーバー・プールの追加 |
|
ノードへのVIPの追加 |
クラスタ全体にOracle ASMインスタンスに関するレコードを追加します。このコマンドはOracle Grid Infrastructureホームから1回だけ実行される必要があります。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、このコマンドはクラスタ検証ユーティリティ(CVU)をOracle Clusterware構成に追加します。
クラスタ・データベース構成にデータベース構成を追加します。
srvctl add database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add database -ddb_unique_name
-ooracle_home
[-x node_name] [-mdomain_name
] [-pspfile
] [-c {RACONENODE | RAC | SINGLE} [-e server_list] [-i instance_name] [-w timeout]] [-r {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}] [-sstart_options
] [-t stop_options] [-ndb_name
-j "acfs_path_list"] [-y {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART}] [-g server_pool_list] [-a disk_group_list]
表A-7 srvctl add databaseのオプション
構文 | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 |
-o oracle_home
|
Oracle Databaseのホーム・ディレクトリのパス。 |
-x node_name
|
非クラスタOracle Databaseを登録するノード名 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能で、 |
-m db_domain
|
データベースのドメイン 注意: このオプションは、データベースに設定された |
-p spfile
|
データベース・サーバー・パラメータ・ファイルのパス名。 |
-c {RACONENODE | RAC | SINGLE} |
(リリース11.2.0.2以降)追加するデータベースのタイプ(Oracle RAC One Node、Oracle RACまたは単一のインスタンス)。 |
-e server_list
|
(リリース11.2.0.2以降)Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト。 注意: このオプションは管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理の場合、このオプションを使用できません。 |
-i instance_name
|
(リリース11.2.0.2以降)Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞。このオプションのデフォルト値は、一意のグローバル・データベース名の最初の12文字です。 注意: このオプションは管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理の場合、このオプションを使用できません。 |
-w timeout
|
(リリース11.2.0.2以降)Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベースの再配置タイムアウト(分単位)。デフォルトは |
-r {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY} |
Oracle Data Guard構成でのデータベースのロール。デフォルトは 参照: データベース・ロールの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |
-s start_options
|
データベースの起動オプション( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-t stop_options
|
データベースの停止オプション( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-n db_name
|
データベース名( |
-j "acfs_path_list"
|
データベースの依存性が設定された、二重引用符( このオプションは、データベースが |
-y {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART} |
データベースの管理ポリシー。
|
-g "server_pool_list"
|
データベースの配置の制御に使用するサーバー・プール名のカンマ区切りリスト。このオプションを指定しない場合、デフォルトでGenericサーバー・プールが使用されます。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。また、 |
-a "disk_group_list"
|
Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト(データベースでOracle ASM記憶域を使用している場合) |
次のコマンド例は、ポリシー管理データベース追加します。
srvctl add database -d crm -o /u01/oracle/product/112/mydb -m foo.com -p +diskgroup1/crm/spfilecrm.ora -r PHYSICAL_STANDBY -s MOUNT -t NORMAL -n database2 -y MANUAL -g svrpool1,svrpool2 -a "diskgroup1,diskgroup2"
次のコマンド例は、管理者管理データベースを追加します。
srvctl add database -d crm -o /u01/oracle/product/112/mydb -m foo.com
Oracle ACFSにディスク・デバイスを追加します。このコマンドはOracle Grid Infrastructureホームから1回だけ実行される必要があります。
Oracle ACFSファイル・システム・リソースは通常、アプリケーション・リソースの依存性リストで使用するために作成されます。たとえば、Oracle Databaseホームとして使用するためにOracle ACFSファイル・システムが構成されている場合、ファイル・システム用に作成されたリソースは、Oracle Databaseアプリケーションのリソース依存性リストに含まれます。これによって、データベース・アプリケーションの起動アクションの結果、ファイル・システムおよびスタックが自動的にマウントされます。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ACFSを管理するには、クラスタ用のOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ACFSを管理することはできません。 |
srvctl add filesystem
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add filesystem -dvolume_device
-vvolume_name
-gdiskgroup_name
[-mmountpoint_path
] [-uuser_name
]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-8 srvctl add filesystemのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d volume_device
|
ボリューム・デバイスのパス。 |
-v |
ボリュームの名前。 |
-g diskgroup_name
|
デバイスを追加する必要があるOracle ACFSディスク・グループの名前。 |
-m mountpoint_path
|
ディスク・デバイスのマウント・ポイント・パス名。これは、絶対的パスである必要があります。 注意: ファイル・システムが現在マウントされていない場合、このパラメータを使用してマウントする必要があります。 |
-u user_name
|
ファイル・システムのマウントおよびアンマウントが許可されたユーザーの名前 |
このコマンドは、DHCPパブリック・ネットワークを使用するときに、グリッド・ネーミング・サービス(GNS)をクラスタに追加するために使用します。
クラスタ・データベース構成にインスタンスの構成を追加します。
このコマンドは管理者管理データベースにのみ使用できます。ポリシー管理データベースの場合は、srvctl modify srvpool
コマンドを使用してインスタンスを追加し、データベースで使用するサーバー・プールの最大サイズまたは最小サイズ(あるいはその両方)を増やします。
srvctl add instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add instance -ddb_unique_name
-iinstance_name
-nnode_name
注意:
|
表A-10 srvctl add instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
インスタンスを追加するデータベースの一意の名前 |
-i instance_name
|
追加するインスタンスの名前 |
-n node_name
|
インスタンスを作成するノードの名前 |
クラスタ内のすべてのノードにリスナーを追加します。
srvctl add listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add listener [-l listener_name] [-o Oracle_home] [-p "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name][/TCPS:s_port][/SDP:port]"] [-k network_number] [-s]
表A-11 srvctl add listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l listener_name
|
リスナー名を指定します。 オプションを指定しなかった場合は、デフォルト名のLISTENERが使用されます。 |
-o oracle_home
|
クラスタ・データベースのOracleホームを指定します。 このオプションを使用しない場合、デフォルトでGridホームが使用されます。 |
-p "[TCP:]port_list [/IPC:key] [/NMP:pipe_name] [/TCPS:s_port] [/SDP:port] |
リスナーのプロトコル仕様。 |
-k network_number
|
VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。指定しなかった場合は、 |
-s |
ポートの確認をスキップすることを示します。 |
DHCPまたは静的ネットワークを追加します。サーバーが複数のネットワークに接続している場合、このコマンドを使用して、Oracle RAC用の追加のネットワーク・インタフェースを構成でき、これによって複数のパブリック・ネットワーク上にVIPを作成できるようになります。また、LISTENER_NETWORKS
データベース初期化パラメータを使用して、クライアントが適切なネットワークにリダイレクトするように制御できます。
注意: DHCP割当てのネットワークがサポートされるのはデフォルトのネットワークのみで、後続のネットワークではサポートされません。 |
srvctl add network
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add network [-k net_number] -S subnet/netmask[/if1[|if2|...]] [-w network_type] [-v]
表A-12 srvctl add networkのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-k net_number
|
ネットワーク番号を指定します。デフォルトは1です。 |
-S subnet/netmask [/if1[|if2|...]] |
|
-w network_type
|
|
-v |
冗長出力。 |
指定したノードにノード・アプリケーション構成を追加します。
srvctl add nodeapps
コマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。
srvctl add nodeapps -n node_name
-A {name | ip}/netmask[/if1[|if2|...]]
[-e em_port] [-l ons_local_port] [-r ons_remote-port]
[-t host[:port][,host[:port],...]] [-v]
srvctl add nodeapps -S subnet/netmask[/if1[|if2|...]] [-e em_port] [-l ons_local_port] [-r ons_remote-port] [-t host[:port][,host[:port],...]] [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-13 srvctl add nodeappsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード・アプリケーションを作成するノードの名前。ノード名はオプションであり、ローカル・ノードでコマンドを実行する場合は指定する必要がありません。 |
-A {name | ip} /netmask[/if1 |[if2|...]] |
指定したノードに従来のVIPノード・アプリケーションを作成します。 注意: このオプションは、アップグレード構成および新規のDHCP以外の構成で使用する必要があります。 |
-S subnet/netmask [/if1 [| if2 |...]] |
DHCPサブネットを作成します。インタフェース名を指定しない場合、VIPは指定されたサブネットの任意のインタフェースを使用します。 |
-e em_port
|
Oracle Enterprise Managerがリスニングするローカル・ポート。デフォルト・ポートは2016です。 |
-l ons_local_port
|
そのノードのOracle Notification Serviceデーモンのリスナー・ポート。 この値を指定しない場合、Oracle Notification Serviceデーモンのリスナー・ポートはデフォルトで6100が使用されます。 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-r ons_remote_port
|
リモートOracle Notification Serviceデーモン接続用のポート番号。 ポート番号を指定しない場合、デフォルト値の6200がOracle Notification Serviceリモート・ポートとして使用されます。 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-t host[:port], [host[:port],[...] |
Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもOracle Clusterwareクラスタには含まれていないリモート・ホストの 注意: リモート・ホストに |
-v |
冗長出力 |
注意: このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではroot でログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。 |
クラスタ内のすべてのノードにOC4Jインスタンスを追加します。
Oracle Notification ServiceデーモンをOracle Restart構成に追加します。
注意: このコマンドはOracle Restartでのみ使用可能です。 |
srvctl add ons [-l ons_local_port] [-r ons_remote_port] [-t host[:port][,host[:port]][...]] [-v]
表A-14 srvctl add onsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l ons_local_port
|
ローカル・クライアント接続用のOracle Notification Serviceデーモンのリスニング・ポート 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-r ons_remote_port
|
リモート・ホストからの接続用のOracle Notification Serviceデーモンのリスニング・ポート 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-t host[:port][,host[:port]][...] |
Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもOracle Clusterwareクラスタには含まれていないリモート・ホストの 注意: リモート・ホストに |
-v |
冗長出力 |
指定のSCANにOracle Clusterwareリソースを追加します。このコマンドは、SCANが解決されるIPアドレスの数と同じ数のSCAN VIPリソースを作成するか、またはnetwork_number
からDHCPネットワークとOracle GNS構成が識別された場合は3つのSCAN VIPリソースを作成します。
srvctl add scan
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add scan -n scan_name [-k network_number] [-S subnet/netmask[/if1[|if2|...]]]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-15 srvctl add scanのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n scan_name
|
ドメイン名を含む完全修飾されたホスト名 |
-k network_number
|
SCAN VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。指定しなかった場合は、 |
-S subnet/netmask [/if1 [|if2|...]] |
|
SCANリスナーにOracle Clusterwareリソースを追加します。作成されるSCANリスナーのリソースの数は、SCAN VIPリソースの数です。
srvctl add scan_listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add scan_listener [-l lsnr_name_prefix] [-s] [-p "[TCP:]port_list
[/IPC:key
][/NMP:pipe_name
][/TCPS:s_port
] [/SDP:port
]"]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-16 srvctl add scan_listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l lsnr_name_prefix
|
SCANリスナー名の接頭辞。 |
-s |
|
-p "[TCP:] |
リスナーのプロトコル仕様。 オプションを指定しなかった場合は、デフォルトのTCPポートの1521が使用されます。 |
データベースにサービスを追加し、それらのサービスをインスタンスに割り当てます。同じノードに1つのクラスタ・データベースの複数のインスタンスがある場合、ノードが管理するすべてのサービスに対して、常に、そのノードの1つのインスタンスのみを使用します。
注意: srvctl add service コマンドは、Oracle RAC One Nodeデータベースの配置オプションを受け入れません。 |
srvctl add service
コマンドを使用して、サービスを作成する(次の構文モデルの最初の構文を使用)か、既存のサービスを更新します(2つ目の構文モデルを使用)。
srvctl add service -ddb_unique_name
-sservice_name
{-r "preferred_list
" [-a "available_list
"] [-P {BASIC | NONE | PRECONNECT}] | -g server_pool [-c {UNIFORM | SINGLETON]} [-k network_number] [-l [PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY] [-y {AUTOMATIC | MANUAL}] [-q {TRUE | FALSE}] [-x {TRUE | FALSE}] [-j {SHORT | LONG}][-B {NONE | SERVICE_TIME | THROUGHPUT}] [-e {NONE | SESSION | SELECT}] [-m {NONE | BASIC}] [-z failover_retries] [-w failover_delay]
srvctl add service -ddb_unique_name
-sservice_name
-u {-rpreferred_list
| -aavailable_list
} [-f]
表A-17に、srvctl add service
のすべてのオプションをリストし、非クラスタまたはOracle RACデータベースにサービスを追加するときにそれらのオプションを使用できるかどうかを示します。
表A-17 srvctl add serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 |
-s service_name
|
同じサービスを提供する複数のデータベースにわたって接続を拡大しない場合は、 |
-r preferred_list
|
管理者管理データベースの場合にサービスを実行する優先インスタンスのリスト。 優先インスタンスのリストは、使用可能なインスタンスのリストと相互に排他である必要があります。 注意: このオプションはOracle RACでのみ使用可能です。また、管理者管理データベースにのみ使用できます。 |
-a available_list
|
管理者管理データベースの場合にサービスをフェイルオーバーする使用可能なインスタンスのリスト。 使用可能なインスタンスのリストは、優先インスタンスのリストと相互に排他である必要があります。 注意: このオプションはOracle RACでのみ使用可能です。また、管理者管理データベースにのみ使用できます。 |
-P {BASIC | NONE | PRECONNECT} |
TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ)。 注意:
|
-g server_pool
|
ポリシー管理データベースの場合に使用されるサーバー・プールの名前。 注意: このオプションはOracle RACでのみ使用可能です。また、ポリシー管理データベースにのみ使用できます。 |
-c {UNIFORM | SINGLETON} |
サービスのカーディナリティ。 注意:
|
-k network_number
|
このオプションを使用して、このサービスが提供されるネットワークを特定します。サービスは、指定したネットワークからのVIPに依存するように構成されます。 注意: このオプションは、Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベース構成でのみ使用可能です。 |
-l {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] | [LOGICAL_STANDBY] | [SNAPSHOT_STANDBY]} |
サービス・ロール このオプションは、指定したサービス・ロールの1つにOracle Data Guardデータベース・ロールが一致した場合に、データベースのオープン時に、サービスが自動的に起動されるように指定する場合に使用します。 手動で開始するSRVCTLの使用は、サービス・ロールに影響を受けません。 注意: 関連項目:
|
-y {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービス管理ポリシー。
注意: CRSCTLを使用してOracle Clusterwareを停止および起動すると、サービスは障害発生時と同様に再起動されます。 |
-q {TRUE | FALSE} |
このサービスのAQ HA通知を有効化( |
-x {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうか示します。このサービスは、ポリシー管理データベースではsingletonサービス、管理者管理データベースの単一ノードでは優先サービスになります。 注意: このオプションはOracle RACでのみ使用可能です。 |
-j {SHORT | LONG} |
接続時ロード・バランシングの目標をサービスに割り当てます。統合された接続プールを使用している場合は |
-B {NONE | SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ロード・バランシング・アドバイザの目標 |
-e {NONE | SESSION | SELECT} |
フェイルオーバーのタイプ。 |
-m {NONE | BASIC} |
フェイルオーバーのメソッド フェイルオーバー・タイプ( 注意: このオプションはOracle RACでのみ使用可能です。 |
-z failover_retries
|
フェイルオーバーの再試行回数 |
-w failover_delay
|
フェイルオーバーの試行間隔での遅延時間 |
-u |
既存のサービス構成に新しい優先インスタンスまたは使用可能インスタンスを追加します。 |
-f |
ネットワークにリスナーが構成されていない場合も、追加操作を強制します。 |
次の構文例を使用して、gl.example.com
サービスをmy_rac
データベースに追加します。この場合、AQ HA通知が有効で、フェイルオーバー・メソッドがBASIC
、接続ロード・バランシングの目標がLONG
、フェイルオーバー・タイプがSELECT
、フェイルオーバーの再試行が180回で遅延が5です。
srvctl add service -d my_rac -s gl.example.com -m BASIC -e SELECT \ -z 180 -w 5 -j LONG
リスト1の優先インスタンスとリスト2の使用可能インスタンスを持つデータベースに対して、使用可能インスタンスに事前接続フェイルオーバーを使用して、指定したサービスを追加するには、この例の構文を使用します。
srvctl add service -d crm -s sales -r crm01,crm02 -a crm03 -P PRECONNECT
注意: デフォルトでは、指定されたユーザーがサーバー・プールを作成できます。この権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーを制限するために、CRS管理者リストに特定のユーザーを追加することを強くお薦めします。 |
関連項目: CRS管理者リストへのユーザーの追加については、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Databaseをホストするように構成されているサーバー・プールをクラスタに追加します。
srvctl add srvpool
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add srvpool -g server_pool [-i importance] [-l min_size] [-u max_size] [-n "node_list"] [-f]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-18 srvctl add srvpoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-g server_pool
|
サーバー・プールの名前。 |
-i importance
|
サーバー・プールの重要度(デフォルトは |
-l min_size
|
サーバー・プールの最小サイズ(デフォルトは |
-u max_size
|
サーバー・プールの最大サイズ。デフォルト値は |
-n "node_names"
|
二重引用符( |
-f |
他のサーバー・プールのリソースを停止する必要がある場合でも、サーバー・プールを追加します。 |
ノードにVIPを追加します。
srvctl add vip
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl add vip -n node_name -A {name|ip}/netmask[/if1[if2|...]]
[-k network_number
] [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-19 srvctl add vipのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
VIPを追加するノードの名前 |
-A { |
指定したノードに従来のVIPノード・アプリケーションを作成します。 |
-k network_number
|
VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。 指定しなかった場合は、 |
-v |
冗長出力 |
注意: 同一ノードの同一ネット番号(サブネットまたはインタフェース・ペア)に複数のVIPを持つことはできません。 |
srvctl config
コマンドは、Oracle Clusterwareリソース属性に格納されている構成を表示します。
注意: srvctl disable object -n node_name コマンドを使用して、構成情報を取得しようとするオブジェクトを無効にした場合、クラスタ内でノードごとにsrvctl disable object -n node_name コマンドを使用してクラスタ全体でオブジェクトを無効にすることと、-nオプションを指定せずにsrvctl disable object コマンドを使用してオブジェクトをグローバルに無効にすることは同じではない ことに注意してください。前者の場合は、srvctl config object コマンドで、そのオブジェクトがまだ有効と報告される場合があります。 |
表A-20 srvctl configのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
ノードのOracle ASMインスタンスの構成の表示 |
|
CVUチェック間の時間間隔の表示 |
|
クラスタ・データベースの構成情報の表示 |
|
ACFSボリュームの構成情報の表示 |
|
GNS構成の表示 |
|
指定したノードでOracle Clusterwareに登録された構成済リスナーのリストの表示 |
|
ノード・アプリケーションの構成情報の表示 |
|
OC4Jインスタンスの構成の表示 |
|
Oracle Notification Serviceの構成情報の表示 |
|
SCAN VIPの構成情報の表示 |
|
SCANリスナーの構成情報の表示 |
|
サービスの構成情報の表示 |
|
特定のサーバー・プールの構成情報の表示 |
|
VIPの構成情報の表示 |
すべてのOracle ASMインスタンスの構成を表示します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
Oracle RACデータベースの構成、またはOracle Clusterwareに登録されたすべての構成済データベースを表示します。
srvctl config database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl config database [-d db_unique_name
] [-a]
表A-22 srvctl config databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 このオプションを指定しない場合は、すべてのデータベース・リソースの構成が表示されます。 |
-a |
詳細な構成情報の出力 |
すべてのデータベースの構成を表示するには、次の例を使用します。
srvctl config database -d myDB
次に、srvctl config database
コマンドの出力例を示します。
$ srvctl config database -d myDB Database unique name: myDB Database name: Oracle home: /scott_st2/oracle Oracle user: scott Spfile: Domain: Start options: open Stop options: immediate Database role: PRIMARY Management policy: AUTOMATIC Server pools: myDB Database instances: Disk Groups: Services: scottsvc1 Type: RACOneNode Online relocation timeout: 30 Instance name prefix: myDB Candidate servers: node1 node2 Database is administrator managed
この出力例では、データベースのタイプがRACOneNode
(Oracle RAC One Nodeデータベース)として示されています。他に可能性のあるタイプとして、RAC
とSingleInstance
があります。Online relocation timeout
、Instance name prefix
およびCandidate servers
フィールドは、Oracle RAC One Nodeデータベースのみに適用され、その他の2つのデータベース・タイプに対しては表示されません。同様に、データベース・タイプがRACOneNodeであるため、
Database instancesフィールドは空です。
Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)・デバイスの構成を表示します。
GNSの構成を表示します。
srvctl config gns
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl config gns [-a] [-d] [-k] [-m] [-n node_name] [-p] [-s] [-V] [-q name] [-l] [-v]
注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-24 srvctl config gnsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-a |
詳細な構成情報の出力。 |
-d |
GNSから供給されるサブドメインの表示。 |
-k |
GNSがリスニングしているネットワークの表示。 |
-m |
GNSデーモンがマルチキャスト・リクエストをリスニングしているポートの表示。 |
-n node_name
|
指定されたノードのGNSの構成情報の表示。 |
-p |
GNSデーモンがDNSサーバーとの通信に使用するポートの表示。 |
-s |
GNSのステータスの表示。 |
-V |
GNSのバージョンの表示。 |
-q name
|
GNSへの、名前に属しているレコードの問合せ。 |
-l |
GNSのすべてのレコードのリスト。 |
-v |
冗長出力。 |
Oracle Clusterwareに登録された構成済リスナーのリストを表示、または特定のリスナーの詳細な構成情報を表示します。
クラスタ内の各ノードのVIP構成を表示します。
OC4Jインスタンスの構成情報を表示します。
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
srvctl config oc4j
Oracle Notification Serviceデーモンの構成情報を表示します。
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
srvctl config ons
すべてのSCAN VIP(デフォルト)、またはordinal_number
で識別される特定のSCAN VIPの構成情報を表示します。
すべてのSCANリスナー(デフォルト)、またはordinal_number
で識別される特定のリスナーの構成情報を表示します。
サービスの構成を表示します。
srvctl config service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl config service -ddb_unique_name
[-sservice_name
]
表A-27 srvctl config serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名。 このオプションを指定しない場合、データベースに構成されたすべてのサービスの構成情報が表示されます。 |
次に、ポリシー管理データベースに関するこのコマンドの出力例を示します。
$ srvctl config service -d mjkpdb -s mjkpsvc1
Service name: mjkpsvc1
Service is enabled
Server pool: mjksrvpool1
Cardinality: SINGLETON
Disconnect: false
Service role: PRIMARY
Management policy: AUTOMATIC
DTP transaction: false
AQ HA notifications: false
Failover type: NONE
Failover method: NONE
TAF failover retries: 0
TAF failover delay: 0
Connection Load Balancing Goal: LONG
Runtime Load Balancing Goal: NONE
TAF policy specification: NONE
Service is enabled on nodes:
Service is disabled on nodes:
Edition: "my Edition"
次に、管理者管理データベースに関するこのコマンドの出力例を示します。
$ srvctl config service -d mjkdb -s mjksvc1
Service name: mjksvc1
Service is enabled
Server pool: mjkdb
Cardinality: 1
Disconnect: false
Service role: PRIMARY
Management policy: AUTOMATIC
DTP transaction: false
AQ HA notifications: false
Failover type: NONE
Failover method: NONE
TAF failover retries: 0
TAF failover delay: 0
Connection Load Balancing Goal: LONG
Runtime Load Balancing Goal: NONE
TAF policy specification: NONE
Preferred instances: mjkdb_1
Available instances:
Edition: "my Edition"
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースのサービス構成では、1つのインスタンスが優先として表示されます。
注意: srvctl config service コマンドは、srvctl add | modify service コマンドでエディションに指定された文字列値を正確に表示します。エディションを大文字で指定した場合、srvctl config service は大文字を表示します。二重引用符("" )で囲まれている場合、コマンドは二重引用符を表示します。それ以外の場合、コマンドは空の文字列を表示します。 |
クラスタ内の特定のサーバー・プールの構成情報を表示します。この構成情報には、名前、最小サイズ、最大サイズ、重要度、およびサーバー名のリスト(該当する場合)が含まれます。
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、srvctl convert
コマンドは、データベースとOracle RAC One Nodeデータベースの間で双方向の変換を行います。
構文およびオプション
次の構文モデルのいずれかを使用して、srvctl convert database
コマンドを実行します。
srvctl convert database -d db_unique_name -c RACONENODE [-i instance_name] [-w timeout] srvctl convert database -d db_unique_name -c RAC [-n node_name]
表A-29 srvctl convert databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 注意: 非クラスタ・データベースを指定すると、このコマンドから、 |
-c RACONENODE | RAC |
変換するデータベースのタイプ(Oracle RAC One NodeまたはOracle RAC)。 注意: 進行中または失敗したオンライン・データベース再配置がある場合は、先にこのオンライン・データベース再配置を完了または強制終了してから、このコマンドを再実行するように求めるエラーが戻されます。 |
-i instance_name
|
Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞。このオプションのデフォルト値は、一意のグローバル・データベース名の最初の12文字です。 注意:
|
-w timeout
|
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウト(分単位)。デフォルトは |
-n node_name
|
管理者管理Oracle RACデータベースのノード名。デフォルトは、最初の候補です。 注意: ノード名を指定しない場合、またはデータベースが実行されてないノード名を指定した場合、このコマンドから、正しいノードを指定するように求めるエラーが戻されます。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl convert database -d myDB -c RACONENODE -i instance_name
指定したオブジェクト(クラスタ・データベース、データベース・インスタンス、Oracle ASMインスタンスまたはサービス)を無効化します。メンテナンス用にオブジェクトを停止する必要がある場合は、srvctl disable
コマンドを使用します。無効にされたオブジェクトは、自動的には再起動しません。
disable
コマンドを発行すると、オブジェクトは無効化され、Oracle Clusterwareでの自動起動、フェイルオーバーまたは再起動は実行できなくなります。また、先にオブジェクトを再度有効化してからでなければ、無効化されたオブジェクト上でsrvctl start
コマンドを実行することはできません。-i
instance_name
または-n
node_name
を指定すると、指定したインスタンスまたはノードのオブジェクトのみが無効になります。
-i
instance_name
も-n
node_name
も指定しない場合は、クラスタのすべてのノードで、指定したオブジェクトがグローバルに無効化されます。グローバルに無効にするオブジェクトは、今後クラスタに追加するノードでも無効になります。
オブジェクトをグローバルに無効化することと、クラスタ内のノードごとにオブジェクトをローカルで無効化することは同じではありません。たとえば、クラスタ内のいくつかのノードでデータベースを個別に無効化した場合、srvctl start database
コマンドを実行すると、データベースが有効化されているノードでのみデータベースが起動されます。一方、データベースをグローバルに無効化した場合は、クラスタ全体でデータベースが無効化されているため、srvctl start database
は拒否されます。
表A-30 srvctl disableのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMプロキシ・リソースの無効化 |
|
クラスタ検証ユーティリティの無効化 |
|
クラスタ・データベースの無効化 |
|
指定したいくつかのノード上のディスク・グループの無効化 |
|
Oracle ACFSボリュームの無効化 |
|
GNSの無効化 |
|
インスタンスの無効化 |
|
リスナーの無効化 |
|
ノード・アプリケーションおよびGSDの無効化 |
|
OC4Jインスタンスの無効化 |
|
Oracle Notification Serviceデーモンの無効化 |
|
SCAN VIPの無効化 |
|
SCANリスナーの無効化 |
|
サービスの無効化 |
|
VIPの無効化 |
Oracle ASMプロキシ・リソースを無効にします。Oracle ASMにOracle Clusterwareデータが含まれる場合、またはノードでの障害発生前に実行されていたノードが再起動した場合、Oracle ASMは再起動します。また、srvctl disable asm
コマンドを使用すると、srvctl start asm
コマンドでOracle ASMインスタンスを起動できなくなります。
Oracle ASMプロキシ・リソースを無効にすると、データベースおよびディスク・グループを起動できなくなります。データベースおよびディスク・グループがOracle ASMプロキシ・リソースに依存しているためです。
注意:
|
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、このコマンドは、Oracle Clusterware管理用のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)が有効な場合に、これを無効にします。
データベースを無効化します。データベースがクラスタ・データベースの場合、そのインスタンスも無効化されます。
指定したいくつかのノード上の特定のディスク・グループを無効化します。
Oracle ACFSボリュームを無効化します。
特定のノードまたはクラスタ内で使用可能なすべてのノードのGNSを無効化します。
インスタンスを無効化します。このコマンドで無効化するインスタンスが、最後に有効化されたインスタンスである場合は、この操作によってデータベースも無効化されます。
srvctl disable instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl disable instance -ddb_unique_name
-iinstance_name_list
注意:
|
表A-37 srvctl disable instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-i instance_name_list
|
インスタンス名のカンマ区切りリスト |
リスナー・リソースを無効化します。
srvctl disable listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl disable listener [-llistener_name
] [-nnode_name
]
表A-38 srvctl disable listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l listener_name
|
リスナー・リソースの名前。このオプションを指定しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-n node_name
|
無効化するリスナーが実行中のクラスタ・ノードの名前。 このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
クラスタ内のすべてのノードのノード・アプリケーションを無効化します。
すべてのノードまたは特定のノードのOC4Jインスタンスを無効化します。
Oracle RestartインストールのOracle Notification Serviceデーモンを無効化します。
srvctl disable ons [-v]
このコマンドで使用できるオプションは-v
のみです。これは、冗長出力が表示されることを示します。
すべてのSCAN VIP(デフォルト)、またはordinal_number
で識別される特定のSCAN VIPを無効化します。
すべてのSCANリスナー(デフォルト)、またはordinal_number
で識別される特定のリスナーを無効化します。
サービスを無効化します。サービス全体を無効化すると、すべてのインスタンスに適用され、各インスタンスが無効化されます。サービス全体がすでに無効化されている場合、サービス全体に対するsrvctl disable service
操作はすべてのインスタンスに適用され、それらを無効化して、エラーのみを戻します。したがって、各インスタンスに対してサービス・インジケータを操作する場合、使用できないサービス操作もあります。
srvctl disable service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl disable service -ddb_unique_name
-s"service_name_list"
[-i instance_name | -nnode_name
]
-i
instance_name
オプションも-n
node_name
オプションも指定しない場合、すべてのノードのサービスが無効化されます。
表A-41 srvctl disable serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s "service_name_list"
|
サービス名のカンマ区切りリスト、または単一のサービス名 |
-i instance_name
|
無効化するサービスのインスタンス名 注意: このオプションは管理者管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。 |
-n node_name
|
無効化するサービスのノード名 注意: このオプションはポリシー管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降は、手動でデータベースをダウングレードした後に、downgrade
コマンドを使用してデータベース構成をダウングレードできます。
srvctl enable
コマンドは、指定したオブジェクトを有効化して、このオブジェクトがOracle Clusterwareで自動起動、フェイルオーバーまたは再起動を実行できるようにします。この機能は、オブジェクトをサポートするOracle Clusterwareアプリケーションが起動されているか停止されているかに関係なく使用できます。デフォルト値はenable
です。オブジェクトがすでに有効化されている場合、このコマンドは無視されます。有効化されたオブジェクトは起動でき、無効化されたオブジェクトは起動できません。
表A-44 srvctl enableのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMインスタンスの有効化 |
|
クラスタ検証ユーティリティの有効化 |
|
データベース・リソースの有効化 |
|
指定したいくつかのノード上の指定したディスク・グループの有効化 |
|
Oracle ACFSボリュームの有効化 |
|
GNSの有効化 |
|
インスタンスの有効化 |
|
リスナーの有効化 |
|
ノード・アプリケーションおよびGSDの有効化 |
|
OC4Jインスタンスの有効化 |
|
Oracle Notification Serviceデーモンの有効化 |
|
SCAN VIPの有効化 |
|
SCANリスナーの有効化 |
|
サービスの有効化 |
|
VIPの有効化 |
Oracle ASMインスタンスを有効化します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、このコマンドは、Oracle Clusterware管理用のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)が無効な場合に、これを有効にします。
クラスタ・データベースとそのインスタンスを有効化します。
指定したいくつかのノード上の特定のディスク・グループを有効化します。
Oracle ACFSボリュームを有効化します。
すべてのノードまたは特定のノードのGNSを有効化します。
Oracle RACデータベースのインスタンスを有効化します。このコマンドを使用してすべてのインスタンスを有効化する場合、データベースも有効化されます。
srvctl enable instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl enable instance -ddb_unique_name
-iinstance_name_list
注意:
|
表A-51 srvctl enable instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-i instance_name_list
|
インスタンス名のカンマ区切りリスト。 |
リスナー・リソースを有効化します。
クラスタ内のすべてのノードのノード・アプリケーションを有効化します。
すべてのノードまたは特定のノードのOC4Jインスタンスを有効化します。
Oracle Notification Serviceデーモンを有効化します。
注意: このコマンドはOracle Restartでのみ使用可能です。 |
すべてのSCAN VIP(デフォルト)、またはそのordinal_number
で識別される特定のSCAN VIPを有効化します。
すべてのSCANリスナー(デフォルト)、またはそのordinal_number
で識別される特定のリスナーを有効化します。
Oracle Clusterwareのサービスを有効化します。サービス全体の有効化は、各インスタンスでサービスを有効化することによって、すべてのインスタンスに対してサービスを有効化することになります。サービス全体がすでに有効化されている場合、srvctl enable service
操作はすべてのインスタンスには適用されないため、インスタンスは有効化されません。この操作は、エラーを戻します。したがって、各インスタンスに対してサービス・インジケータを操作する場合、使用できないサービス操作もあります。
srvctl enable service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl enable service -ddb_unique_name
-s"service_name_list"
[-i instance_name | -nnode_name
]
表A-55 srvctl enable serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name_list
|
サービス名のカンマ区切りリスト |
-i instance_name
|
サービスを実行するデータベース・インスタンスの名前 このオプションは管理者管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。 |
-n node_name
|
サービスを実行するノードの名前 このオプションはポリシー管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。 |
構成ファイルから環境変数の値を取得し表示します。データベース、インスタンス、サービスおよびノード・アプリケーションの環境構成を管理するには、動詞setenv
、getenv
およびunset
env
を指定してSRVCTLを使用します。
表A-57 srvctl getenvのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASM環境の値の取得 |
|
データベース環境の値の取得 |
|
リスナー環境の値の取得 |
|
ノード・アプリケーション環境の値の取得 |
|
サービス環境の値の取得 |
Oracle ASMに関連付けられている環境変数の値を表示します。
データベースに関連付けられている環境変数の値を表示します。
指定したリスナーの環境変数を取得します。
srvctl getenv listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl getenv listener [-llistener_name
] [-t"name_list
"]
表A-60 srvctl getenv listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l |
リスナー名 オプションを指定しなかった場合は、リスナーの名前はデフォルトでLISTENERになります。 |
-t "name_list"
|
環境変数の名前のカンマ区切りリスト このオプションを指定しない場合、リスナーに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。 |
ノード・アプリケーション構成の環境変数を取得します。
srvctl getenv nodeapps
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl getenv nodeapps [-a] [-g] [-s] [-t "name_list
"] [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-61 srvctl getenv nodeappsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-a |
VIPアドレス構成の表示 |
-g |
GSD構成の表示 |
-s |
Oracle Notification Service構成の表示 |
-t "name_list"
|
環境変数の名前のカンマ区切りリスト このオプションを指定しない場合、nodeappsに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。 |
-v |
冗長出力 |
指定したVIPの環境変数を取得します。
Oracle Clusterwareリソースの削除および追加を行わずに、インスタンス構成を変更できます。modify
を使用した場合、他の方法では再入力が必要となるOCR構成の環境が保持されます。構成の記述はOCR構成内で変更され、新規Oracle Clusterwareプロファイルが生成および登録されます。変更は、次回のアプリケーション再起動時に有効になります。
表A-63 srvctl modifyのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMの構成の変更 |
|
クラスタ検証ユーティリティのチェック間隔の変更 |
|
データベースの構成の変更 |
|
Oracle ACFSボリュームのマウントおよびアンマウントが許可されたユーザーの変更 |
|
GNS構成の変更 |
|
インスタンスの構成の変更 |
|
ノードのリスナー構成の変更 |
|
ノード・アプリケーションの構成の変更 |
|
ノード・アプリケーションの構成の変更 |
|
OC4JインスタンスのRMIポートの変更 |
|
Oracle Notification Serviceデーモン用のネットワーク構成の変更 |
|
特定のSCAN VIPの構成に一致させるためのSCAN VIPの構成の変更 |
|
現行のSCAN VIPの構成に一致させるためのSCANリスナーの構成の更新 |
|
サービスの構成の変更 |
|
特定のサーバー・プールの変更 |
Oracle ASMで使用するリスナー、Oracle ASMで使用するディスク・グループ検出文字列、または非クラスタ・データベースまたはクラスタ・データベース用にOracle ASMで使用するSPFILEを変更します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
srvctl modify asm
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify asm [-nnode_name
] [-l listener_name] [-dasm_diskstring
] [-pspfile_path_name
]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-64 srvctl modify asmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード名 |
-l listener_name
|
Oracle ASMが登録したリスナー名 |
-d asm_diskstring
|
新しいOracle ASMディスク・グループ検出文字列 |
-p spfile_path_name
|
Oracle ASMで使用される新規SPFILEのパス名 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、このコマンドは、Oracle Clusterware構成でのCVUのチェック間隔を変更します。
データベースの構成を変更します。
srvctl modify database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify database -ddb_unique_name
[-ndb_name
] [-ooracle_home
] [-u user_name] [-mdb_domain
] [-pspfile
] [-r {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY}] [-sstart_options
] [-t stop_options] [-y {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART}] [-g "server_pool_list
"] [{-a "diskgroup_list" | -z}] [-e server_list] [-w timeout] [-j "acfs_path_list"]
表A-66 srvctl modify databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-n db_name
|
|
-o oracle_home
|
データベースのOracleホームのパス |
-u user_name
|
Oracleホーム・ディレクトリを所有するユーザーの名前 注意: |
-m db_domain
|
データベースのドメイン 注意: データベースに初期化パラメータ |
-p spfile
|
データベースのサーバー・パラメータ・ファイルのパス名 |
-r role [PRIMARY |
PHYSICAL_STANDBY |
LOGICAL_STANDBY |
SNAPSHOT_STANDBY]
|
Oracle Data Guard構成でのデータベースのロール( |
-s start_options
|
データベースの起動オプション( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-t stop_options
|
データベースの停止オプション( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-y [AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART] |
データベース・リソースの管理ポリシー。Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)以降は、 |
-g "server_pool_list"
|
ポリシー管理データベースに使用するサーバー・プール名のカンマ区切りリスト 注意:
|
-a "diskgroup_list"
|
Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト |
-z |
Oracle ASMディスク・グループへのデータベースの依存性の削除 |
-e server_list
|
Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト。 注意: このオプションは管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理の場合、このオプションを使用できません。 |
-w timeout
|
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウト(分単位)。デフォルトは |
-j "acfs_path_list"
|
データベースの依存性が設定された、二重引用符( このオプションは、データベースが |
srvctl modify database
コマンドは、管理者管理データベースをポリシー管理データベースに変換できます。管理者管理データベースの実行については、サーバー・リストが提供されている場合は、そのデータベースが実行されているノードがそのリストに含まれている必要があります。インスタンス名の接頭辞は、srvctl add database
コマンドの実行後に変更することはできません。
Oracle RAC One Nodeデータベースでは、管理ポリシーをAUTOMATIC
(-y
オプションを使用)から変更できません。実行しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。-x
オプションの場合も同様で、このオプションは、非クラスタ・データベースが実行されるノードを変更する場合に使用します。
ポリシー管理Oracle RAC One Nodeデータベースでは、-g
オプションを使用して、サーバー・プール間でOracle RAC One Nodeデータベースを移動できますが、指定できるサーバー・プールは1つのみです。サーバー・プールのリストを指定すると、エラーが戻されます。
Oracle ACFSボリュームのマウントおよびアンマウントが許可されたユーザーの名前を変更します。
srvctl modify filesystem
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify filesystem -d volume_device_name
-u user_name
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-67 srvctl modify filesystemのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d volume_device_name
|
Oracle ACFSボリュームのデバイス名 |
-u user_name
|
Oracle ACFSボリュームのマウントおよびアンマウントが許可されたユーザーの名前 |
GNSで使用されるIPアドレスまたはドメインを変更します。
管理者管理データベースでは、データベース・インスタンスの構成を現在のノードから別のノードへ変更します。ポリシー管理データベースでは、指定されたノードでデータベースを実行するときに使用するインスタンス名を定義します。
srvctl modify instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify instance -ddb_unique_name
-i instance_name {-nnode_name
| -z}
注意:
|
表A-69 srvctl modify instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-i instance_name
|
データベース・インスタンス名 |
-n node_name
|
インスタンスを実行するノードの名前 |
-z |
ポリシー管理データベースの既存のノード・インスタンス・マッピングの削除 |
次の例では、データベース・インスタンスamdb1
が、指定されたノードmynode
で実行されるように、管理者管理データベースamdb
の構成を変更します。
$ srvctl modify instance -d amdb -i amdb1 -n mynode
次の例は、mynode
で実行する場合に、ポリシー管理データベースpmdb
でインスタンス名pmdb1
を使用するようにします。
$ srvctl modify instance -d pmdb -i pmdb1 -n mynode
次の例は、前述の例で確立されたディレクティブを削除します。
$ srvctl modify instance -d pmdb -i pmdb1 -z
デフォルトのリスナー、特定のリスナー、または指定されたリスナー名のリストに表示されたすべてのリスナーのリスナー名、ORACLE_HOME
パスまたはリスナー・エンドポイントを変更します。これらは、指定されたノードのOracle RestartまたはOracle Clusterwareに登録されています。
リスナーの名前を変更する場合、srvctl remove listener
およびsrvctl add listener
コマンドを使用します。
srvctl modify listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify listener [-l listener_name] [-o oracle_home] [-uuser_name
] [-p "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name][/TCPS:s_port][/SDP:port]"] [-knetwork_number
]
表A-70 srvctl modify listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l listener_name
|
リスナーの名前。 このオプションを指定しない場合は |
-o oracle_home
|
このオプションが指定された場合、SRVCTLは指定されたOracleホームから実行するためにリスナーを移動します。 注意: このオプションを使用する場合は、新しい |
-u user_name
|
指定されたOracleホームを所有するオペレーティング・システム・ユーザーの名前 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-p "[TCP:]port_list [/IPC:key][/NMP:pipe_name] [/TCPS:s_port][/SDP:port]" |
リスナーのプロトコル仕様。 |
-k network_number
|
このオプションはリスナーがリスニングするパブリック・サブネットを変更します。 注意: 常に1つ以上のリスナーをデフォルトのネットワークに持つ必要があります。このオプションは、デフォルトのネットワークだけをリスニングするリスナーのネットワークの変更に使用しないでください。 |
指定されたネットワークのサブネットを変更します。
次の構文モデルのいずれかを使用して、srvctl modify network
コマンドを実行します。
srvctl modify network [-k network_number
[-S subnet/netmask[/if1[|if2|...]]]
[-w network_type] [-v]
表A-71 srvctl modify networkのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-k network_number
|
ネットワーク番号を指定します。デフォルトは1です。 |
-S subnet/netmask [/if1[|if2|...]] |
パブリック・ネットワークのサブネット番号を指定します。ネットマスクとインタフェースを指定すると、変更対象のネットワークのネットマスクとインタフェースが変更されます。インタフェース名を指定しない場合、VIPは指定されたサブネットの任意のインタフェースを使用します。 |
-w network_type
|
|
-v |
冗長出力。 |
ノード・アプリケーションの構成を変更します。
srvctl modify nodeapps
コマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。
srvctl modify nodeapps [-nnode_name
-Anew_vip_address
] [-Ssubnet
/netmask[/if1[|if2|...]] [-u network_type] [-eem_port
] [-l ons_local_port] [-r ons_remote_port] [-t host[:port][,host:port,...]] [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-72 srvctl modify nodeappsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード名。 |
-A |
ノード・レベルの仮想IPアドレス。名前またはIPで指定されたアドレスは、デフォルトびネットワークのサブネット番号に一致する必要があります。 注意: このオプションは、アップグレード構成および新規のDHCP以外の構成で使用する必要があります。 |
-S subnet/netmask [/if1[|if2|...]] |
パブリック・ネットワークのサブネット番号を指定します。指定されたネットマスクおよびインタフェースがある場合、デフォルト・ネットワークのネットマスクおよびインタフェースが変更されます。また、 |
-u network_type
|
ネットワーク・サーバー・タイプとして、 |
-e em_port
|
Oracle Enterprise Managerがリスニングするローカル・ポート。デフォルト・ポートは2016です。 |
-l ons_local_port
|
ローカル・クライアント接続用にOracle Notification Serviceデーモンがリスニングするポート。 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-r ons_remote_port
|
リモート・ホストからの接続用にOracle Notification Serviceデーモンがリスニングするポート。 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-t host:port, [host:port,...] |
Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもクラスタには含まれていないリモート・ホストの |
-v |
冗長出力。 |
OC4JインスタンスのRMIポートを変更します。
Oracle Restartに登録されたOracle Notification Serviceデーモンで使用するポートを変更します。
srvctl modify ons
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify ons [-l ons_local_port] [-rons_remote_port
] [-thost
[:port
][,host
[:port
]][...]] [-v]
表A-74 srvctl modify onsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l ons_local_port
|
ローカル・クライアント接続用のOracle Notification Serviceデーモンのリスニング・ポート 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-r ons_remote_port
|
リモート・ホストからの接続用のOracle Notification Serviceデーモンのリスニング・ポート 注意: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-t |
Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもOracle Clusterwareクラスタには含まれていないリモート・ホストの 注意: リモート・ホストの |
|
冗長出力の表示 |
DNSで指定するscan_name
を調べると戻されるIPアドレス数に一致するように、SCAN VIPの数を変更します。おそらくscan_name
は変更されていませんが、DNSはIPアドレスを追加または削除するために変更されているため、Oracle Clusterwareリソース構成を調整して一致させる必要があります。
SCAN VIPにあわせてSCANリスナーを変更するか、またはSCANリスナーのエンドポイントを変更します。
srvctl modify scan_listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify scan_listener {-p [TCP:]port
[/IPC:key
][/NMP:pipe_name
] [/TCPS:s_port
][/SDP:port
] | -u }
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-75 srvctl modify scan_listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-p [TCP:] |
新しいSCANリスナー・エンドポイント |
-u |
現行のSCAN VIPの構成に一致するようにSCANリスナーの構成を更新します。このオプションは、SCAN VIPリソースに一致するように、新規リソースを追加するか、または既存のSCANリスナー・リソースを削除します。 |
あるインスタンスから別のインスタンスにサービス・メンバーを移動します。さらに、このコマンドによって、サービスに対する優先インスタンスと使用可能インスタンスが変更されます。このコマンドでは、サービスに対して次のようなオンライン変更がサポートされています。
DBMS_SERVICE
のサービス属性 (フェイルオーバーの遅延、ランタイム・ロード・バランシングの目標など)は、オンラインで変更できますが、変更が有効になるのは、サービスが次回起動されたときです。
新しい優先インスタンスまたは使用可能インスタンスが追加されるようにサービス構成を変更した場合でも、既存サービスの稼働状態に影響はありません。ただし、新しく追加されたインスタンスは、srvctl start service
コマンドが説明に従って発行されるまで、自動的にはサービスを提供しません。
サービスに対して使用可能なインスタンスがあり、優先インスタンスまたは使用可能インスタンスが削除されるようにサービス構成を変更した場合、サービスの稼働状態に予測できない変化が発生することがあります。
新しいサービス構成に従って、一部のインスタンスでサービスが停止、削除されます。
サービスは、サービス構成から削除されるインスタンスで稼働している場合があります。
そのようなサービスは、新しいサービス構成内の次に使用可能なインスタンスに再配置されます。
前述の状況のため、オンライン・サービスを変更した場合、インスタンスが削除されていなくても、ユーザーは一時的にサービスを利用できないことがあります。または、サービスから削除されるインスタンスで、サービスを一時的に利用できないことがあります。
重要: 構成変更は必要最小限にすること、およびオンライン・サービス変更の進行中は他のサービス操作を実行しないことをお薦めします。 |
次のいずれかの形式のsrvctl modify service
コマンドを指定された構文で使用します。
インスタンス間でのサービスの移動方法
srvctl modify service -ddb_unique_name
-sservice_name
-i old_instance_name -t new_instance_name [-f]
注意: このコマンドの形式はOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-76 サービスの移動用のsrvctl modify serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名 |
-i old_instance_name
|
元のインスタンス名 |
-t new_instance_name
|
新しいインスタンス名 |
-f |
サービス操作の停止または再配置中のすべてのセッションの切断 |
使用可能インスタンスをサービスの優先インスタンスに変更する方法
srvctl modify service -ddb_unique_name
-sservice_name
-t edition_name -iavail_inst_name
-r [-f]
注意: この形式のコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用可能で、Oracle RAC One Nodeデータベースの配置オプションを受け入れません。 |
表A-77 使用可能インスタンスを優先インスタンスに変更するためのsrvctl modify serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名 |
-t edition_name
|
(リリース11.2.0.2以降)サービスの初期セッション・エディション。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 SRVCTLは、指定されたエディション名を検証しません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションのUSE権限を持っている必要があります。そのエディションが存在しないか、接続ユーザーが指定されたエディションのUSE権限を持たない場合は、SRVCTLからエラーが戻されます。 |
-i available_inst_name
|
変更する使用可能インスタンスの名前 |
-r |
インスタンスのステータスを優先インスタンスに変更 |
-f |
サービス操作の停止または再配置中のすべてのセッションの切断 |
複数インスタンスの使用可能および優先ステータスを変更する方法
srvctl modify service -ddb_unique_name
-sservice_name
-n -ipreferred_list
[-aavailable_list
] [-f]
注意: この形式のコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用可能で、Oracle RAC One Nodeデータベースの配置オプションを受け入れません。 |
表A-78 複数のインスタンスの使用可能および優先ステータスを変更するためのsrvctl modify serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名 |
-n |
このサービスに対して指定されたインスタンスのみの使用(すでにサービスに割り当てられていて指定されていないインスタンスは削除) |
-i preferred_instance_list
|
優先インスタンスのリスト |
-a available_instance_list
|
使用可能インスタンスのリスト |
-f |
サービス操作の停止または再配置中のすべてのセッションの切断 |
他のサービス属性またはOracle Clusterwareのサービスを変更する方法
srvctl modify service -ddb_unique_name
-sservice_name
[-g server_pool] [-c {UNIFORM|SINGLETON}] [-P {BASIC|PRECONNECT|NONE}] [-l {[PRIMARY] | [PHYSICAL_STANDBY] | [LOGICAL_STANDBY] | [SNAPSHOT_STANDBY]} [-q {TRUE|FALSE}] [-x {TRUE|FALSE}] [-j {SHORT|LONG}] [-B {NONE|SERVICE_TIME|THROUGHPUT}] [-e {NONE|SESSION|SELECT}] [-m {NONE|BASIC}] [-zfailover_retries
] [-wfailover_delay
] [-y {AUTOMATIC | MANUAL}]
表A-79 srvctl modify serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名 |
-g server_pool
|
ポリシー管理データベースの場合に使用されるサーバー・プールの名前。 注意: このオプションはOracle RACでのみ使用可能です。また、ポリシー管理データベースにのみ使用できます。 |
-c {UNIFORM | SINGLETON} |
サービスのカーディナリティ。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-P {BASIC|PRECONNECT|NONE} |
TAFフェイルオーバー・ポリシー 注意: |
-l {[PRIMARY] | [PHYSICAL _STANDBY] | [LOGICAL _STANDBY] | [SNAPSHOT _STANDBY]} |
サービスが自動的に開始する必要があるデータベース・モード 手動で開始するSRVCTLの使用は、サービス・ロールに影響を受けません。 注意: 関連項目: |
-q {TRUE | FALSE} |
このサービスのAQ HA通知を有効化( |
-x {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうか 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-j {SHORT | LONG} |
接続時ロード・バランシングの目標 |
-B {NONE | SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ランタイム・ロード・バランシングの目標 |
-e {NONE | SESSION | SELECT} |
フェイルオーバーのタイプ |
-m {NONE | BASIC} |
フェイルオーバーのメソッド |
-z failover_retries
|
フェイルオーバーの再試行回数 |
-w failover_delay
|
フェイルオーバーの試行間隔での遅延時間 |
-y {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービス管理ポリシー |
クラスタのサーバー・プールを変更します。最小サイズ、最大サイズおよび重要度の数値を増やした場合に、サイズ変更により他のサーバー・プールの最小サイズおよび重要度が相対的に低くなった場合は、このサーバー・プールの新しいサイズが確保されるように、このサーバー・プールへのサーバーの再割当てがCRSデーモンにより試行されます。
srvctl modify srvpool
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl modify srvpool -g server_pool [-i importance] [-l min_size] [-u max_size] [-n node_name_list] [-f]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-80 srvctl modify srvpoolのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-g server_pool
|
変更するサーバー・プールの名前 |
-i importance
|
サーバー・プールの新しい重要度。 |
-l min_size
|
サーバー・プールの新しい最小サイズ。デフォルト値は0です。 |
-u max_size
|
サーバー・プールの新しい最大サイズ。 |
-n node_name_list
|
候補としてのサーバー名のカンマ区切りリスト。 |
-f |
ユーティリティがいくつかのリソースを停止しても、操作を強制します。 |
relocate
コマンドを実行すると、指定したオブジェクトが異なるノードで実行されます。指定するオブジェクトは、すでに実行されている必要があります。
オブジェクトの再配置は、構成を変更するまでの一時的なものです。前述の「modify」
コマンドは、構成を永久的に変更します。
表A-81 srvctl relocateのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
一時的なクラスタ検証ユーティリティの再配置 |
|
異なるノードへのOracle RAC One Nodeデータベースの再配置 |
|
異なるノードへのGNSの再配置 |
|
異なるノードへのOC4Jインスタンスの再配置 |
|
現行のホスティング・サーバーからクラスタ内の別のサーバーへのSCAN VIPの再配置 |
|
現行のホスティング・サーバーからクラスタ内の別のサーバーへのSCANリスナーの再配置 |
|
別のサーバー・プールへの指定したサーバーの再配置 |
|
指定インスタンスから別の指定インスタンスへの指定したサービス名の再配置 |
|
クラスタ内のあるノードから別のノードへの特定のVIPの再配置 |
Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)以降、このコマンドは、CVUをクラスタ内の別のノードに一時的に再配置します。
Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)以降、srvctl relocate database
コマンドは、あるノードから別のノードへのOracle RAC One Nodeデータベースの再配置を開始します。このコマンドは、再配置失敗後のクリーンアップも行います。
srvctl relocate database
コマンドは、Oracle RAC One Nodeデータベースの再配置にのみ使用できます。
構文およびオプション
srvctl relocate database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl relocate database -d db_unique_name {[-n target_node] [-w timeout] | -a [-r]} [-v]
表A-83 srvctl relocate databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 |
-n target
|
Oracle RAC One Nodeデータベースを再配置するターゲット・ノード。 注意: 管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースを再配置する場合は、このオプションを指定する必要があります。 |
-w timeout
|
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウト(分単位)。デフォルトは |
-a |
失敗したオンライン・データベース再配置の強制終了。 |
-r |
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバー・リストからの、失敗したオンライン再配置リクエストのターゲット・ノードの削除。 |
-v |
冗長出力。 |
使用上の注意
再配置するOracle RAC One Nodeデータベースが実行されていない場合、コマンドはエラーを戻します。
別のオンライン・データベース再配置がこのOracle RAC One Nodeデータベースに対してアクティブの場合、コマンドはエラーを戻します。
このOracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置が失敗し、ターゲット・ノードがいずれかの再配置と同じでない場合、失敗したオンライン・データベース再配置を強制終了し、新しい再配置を開始するように求めるエラーがコマンドから戻されます。
このOracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置が失敗し、ターゲット・ノードが同じ(またはターゲットを指定していない)場合、このコマンドはデータベース再配置を試行します。
例
次の例は、rac1
というOracle RAC One Nodeデータベースを、node7
というサーバーに再配置します。
srvctl relocate database -d rac1 -n node7
現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードにGNSを再配置します。
現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードにOC4Jインスタンスを再配置します。
現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードに特定のSCAN VIPを再配置します。
srvctl relocate scan
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl relocate scan -i ordinal_number
[-n node_name]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-86 srvctl relocate scanのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
再配置するSCAN VIPを識別する序数。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。 |
-n node_name
|
単一ノードの名前。 このオプションを指定しない場合は、SCAN VIPが再配置されるノードが選択されます。 |
現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードに特定のSCANリスナーを再配置します。
srvctl relocate scan_listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl relocate scan_listener -i ordinal_number
[-n node_name]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-87 srvctl relocate scan_listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
再配置するSCAN VIPを識別する序数。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。 |
-n node_name
|
単一ノードの名前。 このオプションを指定しない場合は、SCAN VIPが再配置されるノードが選択されます。 |
サーバーをクラスタのサーバー・プールに再配置します。
srvctl relocate server
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl relocate server -n "server_name_list
" -g server_pool_name [-f]
表A-88 srvctl relocate serverのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n "server_name_list"
|
別のサーバー・プールに再配置する、単一のサーバー名、または二重引用符( |
-g server_pool_name
|
サーバーの移動先のサーバー・プールの名前。 |
-f |
いくつかのリソースを停止することになってもサーバーの再配置を強制する場合は、 |
指定インスタンスから別の指定インスタンスに、指定したサービス名を再配置します。srvctl relocate
コマンドは、同時に1つのソース・インスタンスと1つのターゲット・インスタンスでのみ機能し、1つのソース・インスタンスから1つのターゲット・インスタンスにサービスを再配置します。ターゲット・インスタンスは、サービスの優先または使用可能リストに入っている必要があります。
srvctl relocate service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl relocate service -ddb_unique_name
-sservice_name
{-csource_node
-ntarget_node
| -iold_instance_name
-tnew_instance_name
} [-f]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-89 srvctl relocate serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名 |
-c source_node
|
サービスが現在実行中のノードの名前 |
-n target_node
|
サービスを再配置する必要があるノードの名前 |
-i old_instance_name
|
元のインスタンス名 |
-t new_instance_name
|
新しいインスタンス名 |
-f |
サービス操作の停止または再配置中のすべてのセッションの切断 |
現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードに特定のVIPを再配置します。
指定したターゲットの構成情報をOracle Clusterwareから削除します。オブジェクトの環境設定も削除されます。このコマンドを使用しても、指定したターゲットが破棄されることはありません。
関連付けられているリソースをOracle ClusterwareまたはOracle Restartの管理から削除するには、動詞remove
を使用します。使用する名詞に応じて、データベース、サービス、nodeapps、Oracle ASM、Oracle Notification Serviceおよびリスナーを削除できます。
強制フラグ(-f
)を使用しない場合は、続行を確認するプロンプトがOracle ClusterwareまたはOracle Restartによって表示されます。強制(-f
)オプションを使用する場合は、プロンプトは表示されず、エラーが発生しても削除操作が続行されます。Oracle Clusterwareリソースを削除できなかった場合でも、OCR構成は削除されるため、オブジェクトは存在しないように見えますが、Oracle Clusterwareリソースは存在しています。OCRの一貫性が保持されなくなる可能性があるため、強制フラグ(-f
)オプションを使用する場合は、十分な注意が必要です。
動詞remove
を使用するには、まずsrvctl remove
を指定するノード・アプリケーション、データベース、インスタンスまたはサービスを停止する必要があります。このコマンドを使用する前に、無効化操作を実行することをお薦めしますが、必須ではありません。srvctl remove
コマンドは、ターゲット・オブジェクトを停止してから実行する必要があります。「stop」
コマンドも参照してください。
表A-91 srvctl removeのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMインスタンスの削除 |
|
クラスタ用に構成されたクラスタ検証ユーティリティの削除 |
|
データベースおよび構成の削除 |
|
Oracle ClusterwareまたはOracle Restart構成からのディスク・グループの削除 |
|
Oracle ACFSボリュームの構成の削除 |
|
GNSの削除 |
|
管理者が管理するデータベースのインスタンスおよび構成の削除 |
|
Oracle ClusterwareまたはOracle Restartからの指定したリスナーの構成の削除 |
|
ノード・アプリケーションの削除 |
|
OC4Jインスタンス構成の削除 |
|
Oracle Notification Serviceのインスタンスの削除 |
|
すべてのSCAN VIPのすべてのOracle Clusterwareリソースの削除 |
|
すべてのSCANリスナーのすべてのOracle Clusterwareリソースの削除 |
|
Oracle ClusterwareまたはOracle Restart構成からのサービスの削除 |
|
特定のサーバー・プールの削除 |
|
特定のVIPの削除 |
Oracle ASMリソースを削除します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、このコマンドは、Oracle Clusterware構成からCVUを削除します。
データベース構成を削除します。
Oracle ClusterwareまたはOracle Restartから、特定のOracle ASMディスク・グループ・リソースを削除します。
特定のOracle ACFSボリューム・リソースを削除します。
クラスタからGNSを削除します。
管理者が管理するデータベースのインスタンスの構成を削除します。ポリシー管理のデータベースの構成を削除するには、srvctl modify srvpool
コマンドを使用してサーバー・プールのサイズを縮小する必要があります。
-f
オプションを指定すると、インスタンスで実行中のサービスが停止されます。インスタンスを削除する前に、削除されるインスタンスが優先インスタンスまたは使用可能インスタンスとして使用されないように再構成することをお薦めします。
srvctl remove instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl remove instance -d db_unique_name
-i instance_name [-f]
注意:
|
表A-95 srvctl remove instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 |
-i instance_name
|
インスタンス名。 |
-f |
このオプションは、インスタンスが実行中ではないことのチェックをスキップし、実行中であっても削除する場合に指定します。また、インスタンスに実行中のサービスがないことのチェックもスキップし、インスタンスが削除される前にこれらのサービスを停止します。 |
Oracle ClusterwareまたはOracle Restartから、指定したリスナーの構成を削除します。
srvctl remove listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl remove listener [-l listener_name] [-a] [-f]
表A-96 srvctl remove listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l listener_name
|
削除するリスナーの名前。 リスナー名を指定しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-a |
すべてのリスナーを削除します。 |
-f |
このオプションは、このリスナーに依存する他のリソース(データベースなど)があるかどうかのチェックをスキップし、ある場合もリスナーを削除する場合に指定します。 |
ノード・アプリケーション構成を削除します。このコマンドを実行するには、完全な管理権限が必要です。LinuxシステムおよびUNIXシステムではroot
でログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
すべてのSCAN VIPからOracle Clusterwareリソースを削除します。
すべてのSCANリスナーからOracle Clusterwareリソースを削除します。
サービスの構成を削除します。
srvctl remove service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl remove service -ddb_unique_name
-sservice_name
[-i instance_name] [-f]
表A-100 srvctl remove serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name
|
サービス名 |
-i instance_name
|
インスタンス名 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-f |
サービスが実行中でも、サービスのリソースを削除します。 |
特定のサーバー・プールを削除します。このサーバー・プールに依存するデータベースまたはサービスが存在する場合は、先にそれらを削除するため操作は成功します。
server_pool
を正常に削除できた場合は、サーバー・プールの最小サイズ、最大サイズおよび重要度に応じて、CRSデーモンによりサーバーが他のサーバー・プールに割り当てられます。CRSデーモンにより、これらのサーバーが空きサーバー・プールに戻される場合もあります。
setenv
コマンドは、構成ファイル内の環境の値を設定します。このデータベースまたはデータベース・インスタンスを管理するときに、プロファイルまたはセッションに通常設定する環境変数(言語、TNS_ADMIN
など)をOracle Clusterwareに設定するには、setenv
を使用します。
unsetenv
コマンドは、構成ファイル内の環境の値設定を解除します。
表A-102 srvctl setenvのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMの環境構成の管理 |
|
クラスタ・データベース環境構成の管理 |
|
リスナー環境構成の管理 注意: SCANリスナーの管理にこのコマンドを使用することはできません。 |
|
ノード・アプリケーション環境構成の管理 |
|
VIP環境構成の管理 |
Oracle ASM環境構成を管理します。
クラスタ・データベース環境構成を管理します。
srvctl setenv database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl setenv database -ddb_unique_name
{-t "name
=val
[,name
=val
][...]" | -T "name
=val
"}
表A-104 srvctl setenv databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-t "name=val,..." |
環境変数の名前と値のペアのカンマ区切りリスト |
-T "name=val" |
単一環境変数をカンマや他の特殊文字を含む値に設定可能にする |
リスナー環境構成を管理します。
srvctl setenv listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl setenv listener [-llistener_name
] {-t "name
=val
[,name
=val
][...]" | -T"name
=val
"}
表A-105 srvctl setenv listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l listener_name
|
リスナーの名前。 このオプションを指定しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-t "name=val" |
環境変数の名前と値のペアのカンマ区切りリスト。 |
-T "name=val" |
単一環境変数にカンマや他の特殊文字を含む値に設定可能にする。 |
ノード・アプリケーション構成の環境変数を設定します。
srvctl setenv nodeapps
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl setenv nodeapps {-t "name
=val
[,name
=val
][...]" | -T"name
=val
"} [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-106 srvctl setenv nodeappsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-t " |
環境変数の名前と値のペアのカンマ区切りリスト |
-T "name=val" |
単一環境変数をカンマや他の特殊文字を含む値に設定可能にする |
-v |
冗長出力 |
クラスタVIP環境構成を管理します。
srvctl setenv vip
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl setenv vip -ivip_name
{-t"name
=val
[,name
=val
,...]" | -T "name
=val"
}
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-107 srvctl setenv vipのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i vip_name
|
VIPの名前 |
-t "name=val,..." |
環境変数の名前と値のペアのカンマ区切りリスト |
-T "name=val" |
単一環境変数をカンマや他の特殊文字を含む値に設定可能にする |
データベース、すべてまたは指定のインスタンス、すべてまたは指定のサービス名、またはノード・レベル・アプリケーション用のOracle RestartまたはOracle Clusterwareが有効化された稼働していないアプリケーションを起動します。start
コマンド、および接続文字列を使用する他の操作では、接続文字列が指定されていない場合、操作の実行に/ as sysdba
が使用されます。このような操作を実行するには、oracle
バイナリ実行可能プログラムの所有者がOSDBAグループのメンバーで、コマンドを実行するユーザーもOSDBAグループに属している必要があります。
表A-108 srvctl startのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMインスタンスの起動 |
|
クラスタ検証ユーティリティの起動 |
|
クラスタ・データベースとそのインスタンスの起動 |
|
いくつかのノード上の指定したディスク・グループの起動 |
|
Oracle ACFSボリューム・リソースの起動 |
|
GNSの起動 |
|
特定のOracleホームのOracle Clusterware管理リソースおよびOracle Restart管理リソースの起動 |
|
インスタンスの起動 |
|
指定したリスナーの起動 |
|
ノード・アプリケーションの起動 |
|
OC4Jインスタンスの起動 |
|
Oracle RestartのOracle Notification Serviceデーモンの起動 |
|
すべてのSCAN VIPの起動 |
|
すべてのSCANリスナーの起動 |
|
サービスの起動 |
|
VIPの起動 |
Oracle ASMインスタンスを起動します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
srvctl start asm
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start asm [-nnode_name
] [-ostart_options
]
表A-109 srvctl start asmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード名 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-o start_options
|
起動コマンドのオプション( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降、このコマンドは、クラスタ内の1つのノードでCVUを起動します。ノード名を指定した場合、CVUはそのノードで起動します。
クラスタ・データベースとその有効化されたインスタンスおよびデータベース・インスタンスが存在するノードのすべてのリスナーを起動します。起動してはいけないリスナーは無効化できます。
srvctl start database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start database -ddb_unique_name
[-ostart_options
] [-n node_name]
表A-111 srvctl start databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-o start_options
|
起動コマンドのオプション( 注意:
関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-n node_name
|
データベースを起動するノードの名前 注意:
|
指定したいくつかのノード上の特定のディスク・グループ・リソースを起動します。
Oracle ACFSボリューム・リソースを起動します。
srvctl start filesystem
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start filesystem -dvolume_device_name
[-nnode_name
]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-113 srvctl start filesystemのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d volume_device_name
|
Oracle ACFSボリュームのデバイス名 |
-n node_name
|
Oracle ACFSボリューム・リソースを起動する必要があるノードの名前 このオプションを指定しない場合は、クラスタ内で使用可能なすべてのノードでOracle ACFSボリューム・リソースが起動されます。 |
指定したOracleホームのすべてのOracle Restart管理リソースおよびOracle Clusterware管理リソースを起動します。
srvctl start home
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start home -oOracle_home
-s state_file [-nnode_name
]
表A-115 srvctl start homeのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-o Oracle_home
|
Oracle RestartまたはOracle Clusterware管理リソースを起動するOracleホームのパス |
-s state_file
|
|
-n node_name
|
Oracleホームが存在するノードの名前。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
クラスタ・データベース内のインスタンスおよびデータベース・インスタンスが存在するノードのすべてのリスナーを起動します。起動してはいけないリスナーは無効化できます。
srvctl start instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start instance -ddb_unique_name
{-n node_name -i "instance_name_list
"} [-ostart_options
]
Windowsでは、インスタンス名のカンマ区切りリストを二重引用符(""
)で囲む必要があります。
注意:
|
表A-116 srvctl start instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-n node_name
|
単一ノードの名前 注意: このオプションはポリシー管理データベースで使用します。 |
-i "instance_name_list"
|
インスタンス名またはインスタンス名のカンマ区切りリストのいずれかを指定します。 注意: このオプションは管理者管理データベースで使用します。 |
-o start_options
|
起動コマンドのオプション( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
指定したnode_name
のデフォルト・リスナー、または指定したリスナー名リスト内のすべてのリスナーを起動します。これらは、指定したノードのOracle Clusterwareに登録されています。
クラスタの1つのノードまたはすべてのノードでノード・レベル・アプリケーションを起動します。
クラスタのすべてのノードまたは特定のノードで、すべてのSCAN VIP(デフォルト)または特定のSCAN VIPを起動します。
srvctl start scan
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start scan [-i ordinal_number
] [-n node_name]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-119 srvctl start scanのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
起動するSCAN VIPを識別する序数。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。 このオプションを指定しない場合は、すべてのSCAN VIPが起動されます。 |
-n node_name
|
単一ノードの名前。 このオプションを指定しない場合は、クラスタのすべてのノードでSCAN VIPが起動されます。 |
クラスタのすべてのノードまたは特定のノードで、すべてのSCANリスナー(デフォルト)または特定のSCANリスナーを起動します。
srvctl start scan_listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start scan_listener [-nnode_name
] [-iordinal_number
]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-120 srvctl start scan_listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
起動するSCANリスナーを識別する序数。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。 このオプションを指定しない場合は、すべてのSCANリスナーが起動されます。 |
-n node_name
|
単一ノードの名前。 このオプションを指定しない場合は、クラスタのすべてのノードでSCANリスナーが起動されます。 |
指定したインスタンスで1つまたは複数のサービスを起動します。すでに最大数(優先インスタンスの数)のインスタンスでサービスが稼働している場合に、サービスをそのインスタンスで起動しようとすると、srvctl start service
コマンドは失敗します。この付録の後半で説明するsrvctl modify service
コマンドとsrvctl relocate service
コマンドを使用すると、インスタンスでのサービスの移動またはサービスのステータス変更を実行できます。
注意: 手動でのサービスの起動ではすべて、ユーザーが起動するサービスの名前を指定する必要があります。 |
関連項目: 『Oracle Data Guard Broker』 |
srvctl start service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl start service -ddb_unique_name
[-s "service_name_list
" [-nnode_name
| -i instance_name]] [-ostart_options
]
表A-121 srvctl start serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s "service_name_list"
|
サービス名のカンマ区切りリスト。 このオプションを指定しない場合は、指定されたデータベースのすべてのサービスがSRVCTLによって起動されます。 |
-n node_name
|
サービスが起動される必要のあるノードの名前。このオプションはポリシー管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-i instance_name
|
サービスが起動される必要のあるインスタンスの名前。このオプションは管理者管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-o start_options
|
起動コマンドのオプション( 注意: 起動オプションに複数の語を指定する場合( 関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
指定したデータベース、インスタンス、サービス、ディスク・グループ、リスナー、ノード・アプリケーション、またはOracle Clusterwareに管理される他のリソースの現在の状態を表示します。
表A-123 srvctl statusのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMインスタンスのステータスの表示 |
|
クラスタ検証ユーティリティのステータス表示 |
|
データベースのステータスの表示 |
|
いくつかのノード上にある特定のディスク・グループのステータスの表示 |
|
Oracle ACFSボリュームのステータスの表示 |
|
GNSのステータスの表示 |
|
指定されたOracleホームに関連付けられているリソースのステータスの表示 |
|
インスタンスのステータスの表示 |
|
リスナー・リソースのステータスの表示 |
|
ノード・アプリケーションのステータスの表示 |
|
Oracle Database QoS Managementサーバーを実行しているノードの特定 |
|
Oracle Notification Serviceのステータスの表示 |
|
SCAN VIPのステータスの表示 |
|
SCANリスナーのステータスの表示 |
|
サーバーのステータスの表示 |
|
サービスのステータスの表示 |
|
サーバー・プールのステータスの表示 |
|
VIPのステータスの表示 |
Oracle ASMインスタンスのステータスを表示します。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)インストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。 |
srvctl status asm
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status asm [-n node_name
] [-a] [-v]
表A-124 srvctl status asmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード名。このオプションを指定しない場合、SRVCTLはすべてのOracle ASMインスタンスのステータスを表示します。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-a |
詳細なステータス情報の出力。 |
-v |
|
Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)以降、このコマンドは、クラスタ内の1つのノードでのCVUの現在の状態を表示します。ノード名を指定すると、コマンドはそのノードのCVUステータスを確認します。
インスタンスとそのサービスのステータス、およびインスタンスが実行されている場所を表示します。
Oracle RAC One Nodeデータベースでこのコマンドを実行すると、任意のオンライン・データベース再配置のステータス(アクティブ、失敗または非アクティブ)、および再配置のソース・ノードと接続先ノードが出力に示されます。
srvctl status database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status database -d db_unique_name
[-f] [-v]
表A-126 srvctl status databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-f |
無効化されたアプリケーションを含める |
-v |
|
指定したいくつかのノード上にある特定のディスク・グループのステータスを表示します。
srvctl status diskgroup
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status diskgroup -gdiskgroup_name
[-nnode_list
] [-a] [-v]
表A-127 srvctl status diskgroupのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-g diskgroup_name
|
Oracle ASMディスク・グループ名 |
-n node_list
|
ディスク・グループのステータスをチェックするノード名のカンマ区切りリスト 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-a |
ディスク・グループの有効化されているステータス情報の表示 |
-v |
|
指定したOracle ACFSボリュームのステータスを表示します。
srvctl status filesystem
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status filesystem -d volume_device_name
[-v]
表A-128 srvctl status filesystemのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d volume_device_name
|
Oracle ACFSボリュームのデバイス名 |
-v |
|
GNSの現在の状態を表示します。
srvctl status gns
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status gns [-n node_name [-v]]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-129 srvctl status gnsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
状態を表示する実行中のGNSのノードの指定 |
-v |
|
指定したOracleホームのすべてのOracle Restart管理リソースおよびOracle Clusterware管理リソースのステータスを表示します。
srvctl status home
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status home -oOracle_home
-s state_file [-nnode_name
]
表A-130 srvctl status homeのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-o Oracle_home
|
Oracle RestartまたはOracle Clusterware管理リソースを起動するOracleホームのパス |
-s state_file
|
このコマンドで生成された状態情報を保持するテキスト・ファイルのパス名 |
-n node_name
|
Oracleホームが存在するノードの名前。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
インスタンスのステータスを表示します。
srvctl status instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status instance -ddb_unique_name
{-n node_name | -i "instance_name_list
"} [-f] [-v]
注意: このコマンドはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。 |
表A-131 srvctl status instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-n node_name
|
ノード名 注意: このオプションはポリシー管理データベースで使用します |
-i "instance_name_list"
|
インスタンス名のカンマ区切りリスト 注意: このオプションは管理者管理データベースで使用します |
-f |
無効化されたアプリケーションを含める |
-v |
|
リスナー・リソースのステータスを表示します。
srvctl status listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status listener [-llistener_name
] [-nnode_name
[-v]]
表A-132 srvctl status listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-l listener_name
|
リスナーの名前。 このオプションを指定しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-n node_name
|
クラスタ・ノードの名前。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-v |
|
Oracle Database QoS Managementサーバーを実行しているノードを特定します。
srvctl status oc4j
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status oc4j [-n node_name
[-v]]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-133 srvctl status oc4jのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
状態を表示する、Oracle Database QoS Managementサーバーが実行されているノードの指定 |
-v |
|
すべてのSCAN VIP(デフォルト)または特定のSCAN VIPのステータスを表示します。
srvctl status scan
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status scan [-i ordinal_number
[-v]]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-134 srvctl status scanのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
特定のSCAN VIPを識別する序数の指定。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。このオプションを指定しない場合は、クラスタのすべてのSCAN VIPのステータスが表示されます。 |
-v |
|
すべてのSCANリスナー(デフォルト)または特定のリスナーのステータスを表示します。
srvctl status scan_listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status scan_listener [-i ordinal_number
[-v]]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-135 srvctl status scan_listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
特定のSCAN VIPを識別する序数の指定。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。このオプションを指定しない場合は、クラスタのすべてのSCAN VIPのステータスが表示されます。 |
-v |
|
指定したサーバーの現在の状態を表示します。
サービスのステータスを表示します。
Oracle RAC One Nodeデータベースに関しては、オンライン・データベース再配置が進行中の場合、再配置がアクティブか失敗かに関係なく、srvctl status service
コマンドはソース・ノードと宛先ノードおよび再配置のステータスを表示します。
srvctl status service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status service -ddb_unique_name
[-s "service_name_list
"] [-f] [-v]
表A-137 srvctl status serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s "service_name_list"
|
サービス名のカンマ区切りリスト。 このオプションを指定しない場合は、指定されたデータベースのすべてのサービスのステータスが表示されます。 |
-f |
無効化されたアプリケーションを含める |
-v |
|
-g
オプションを指定しなかった場合は、すべてのサーバー・プールの名前とそれぞれのサーバー・プールに現在割り当てられているサーバーの数が表示されます(-a
オプションを指定した場合はサーバー名も表示されます)。-g
オプションを指定した場合は、指定したサーバー・プールに関する前述の情報が表示されます。
特定のVIPまたは特定のノード上のVIPのステータスを表示します。
srvctl status vip
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl status vip {-n node_name | -i vip_name} [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-139 srvctl status vipのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード名 |
-i vip_name
|
VIP名 |
-v |
|
データベース、すべてまたは指定のインスタンス、すべてまたは指定のサービス名、リスナー、またはノード・レベル・アプリケーション・リソース用のOracle Clusterwareアプリケーションを停止します。起動または稼働しているOracle Clusterwareアプリケーションのみが停止されます。Oracle Clusterwareの外部で稼働しているオブジェクトは停止されません。
srvctl stop
コマンド実行後に、停止状態のままにするオブジェクトを無効化する必要があります。srvctl disable
コマンド(srvctl disable database
以降)を参照してください。
注意:
|
表A-140 srvctl stopのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ASMインスタンスの停止 |
|
クラスタ検証ユーティリティ・リソースの停止 |
|
クラスタ・データベースの停止 |
|
指定した数のノード上にある特定のディスク・グループの停止 |
|
Oracle ACFSボリューム・リソースの停止 |
|
GNSの停止 |
|
指定したOracleホームのリソースの停止 |
|
インスタンスの停止 |
|
指定したリスナーの停止 |
|
ノード・レベル・アプリケーションの停止 |
|
OC4Jインスタンスの停止 |
|
Oracle Notification Serviceの停止 |
|
すべてのSCAN VIPの停止 |
|
すべてのSCANリスナーの停止 |
|
サービスの停止 |
|
VIPリソースの停止 |
Oracle ASMインスタンスを停止します。
srvctl stop asm
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop asm [-nnode_name
] [-ostop_options
] [-f]
注意:
|
表A-141 srvctl stop asmのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
Oracle ASMインスタンスを停止するノードの名前。 このオプションを指定しない場合は、クラスタ内のすべてのアクティブ・ノードでOracle ASMインスタンスが停止されます。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-o stop_options
|
停止コマンドのオプション( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-f |
このオプションを使用して、Oracle ASMに依存するディスク・グループ、ファイル・システムおよびデータベースを停止します。 |
Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)以降、このコマンドは、実行中または起動中のいずれかの状態のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を停止します。
データベース、そのインスタンスおよびそのサービスを停止します。後でデータベースを再起動をすると、AUTOMATIC
管理ポリシーが設定されたサービスは自動的に起動しますが、MANUAL
管理ポリシーが設定されたサービスは手動で起動する必要があります。
srvctl stop database
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop database -ddb_unique_name
[-ostop_options
] [-f]
表A-142 srvctl stop databaseのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前。 |
-o stop_options
|
このオプションを使用して、 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-f |
このオプションは、データベース、そのインスタンス、そのサービス、およびそれらのサービスに依存するリソースを停止します。 |
指定したいくつかのノード上の特定のディスク・グループ・リソースを停止します。
srvctl stop diskgroup
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop diskgroup -gdiskgroup_name
[-nnode_list
] [-f]
表A-143 srvctl stop diskgroupのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-g diskgroup_name
|
Oracle ASMディスク・グループ名 |
-n node_list
|
ディスク・グループを停止するノード名のカンマ区切りリスト 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-f |
このオプションでは、停止するディスク・グループに依存するデータベースは停止されません。かわりに強制ディスマウントを実行するため、データベースに障害が発生する可能性があります。 |
Oracle ACFSボリューム・リソースを停止します。
srvctl stop filesystem
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop filesystem -dvolume_device_name
[-nnode_name
] [-f]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-144 srvctl stop filesystemのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d volume_device_name
|
Oracle ACFSボリュームのデバイス名 |
-n node_name
|
ノードの名前 このオプションを指定しない場合は、クラスタ内でアクティブなすべてのノードでボリューム・リソースが停止されます。 |
-f |
このオプションは、ファイル・システムを停止し、このファイル・システムに依存するデータベースまたはその他のリソースも停止します。 |
クラスタのGNSを停止します。
指定したOracleホームのすべてのOracle Restart管理リソースおよびOracle Clusterware管理リソースを停止します。
srvctl stop home
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop home -oOracle_home
-s state_file [-tstop_options
] [-nnode_name
] [-f]
表A-146 srvctl stop homeのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-o Oracle_home
|
Oracle RestartまたはOracle Clusterware管理リソースを起動するOracleホームのパス |
-s state_file
|
状態ファイルに書き込むパス名。 |
-t stop_options
|
データベースの停止オプション( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-n node_name
|
Oracleホームが存在するノードの名前。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-f |
エラーがレポートされてもリソースを停止します。 |
-f
オプションを指定しない場合は、インスタンスを停止し、指定したインスタンスで実行されているすべてのサービスを停止します。-f
を指定すると、インスタンス停止時に、サービスは使用可能インスタンスにフェイルオーバーします。
srvctl stop instance
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop instance -ddb_unique_name
{[-n node_name]|[-i "instance_name_list
"]} [-ostop_options
] [-f]
Windowsでは、インスタンス名のカンマ区切りリストを二重引用符(""
)で囲む必要があります。
注意:
|
表A-147 srvctl stop instanceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-n node_name
|
単一ノードの名前 注意: このオプションはポリシー管理データベースで使用します。 |
-i "instance_name"
|
二重引用符で囲まれたカンマ区切りのインスタンス名 注意: このオプションは管理者管理データベースで使用します。 |
-o stop_options
|
停止コマンドのオプション( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。 |
-f |
別のインスタンスへの実行中のサービスのフェイルオーバー |
指定したnode_name
のデフォルト・リスナー、または指定したリスナー名リスト内のリスナーを停止します。これらは、指定したノードのOracle Clusterwareに登録されています。
このコマンドは、非クラスタ・データベースのリスナーを非クラスタのデータベース・ホームから停止する場合にも使用できます。ただし、非クラスタ・データベース・ホームから実行する場合は、-n
オプションは指定できません。
srvctl stop listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop listener [-n node_name
] [-l listener_name_list] [-f]
表A-148 srvctl stop listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
特定のリスナーを実行する単一ノードの名前。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-l listener_name
|
停止するリスナーの名前 このオプションを指定しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-f |
強制停止 |
クラスタのノードでノード・レベル・アプリケーションを停止します。
srvctl stop nodeapps
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop nodeapps [-n node_name] [-g] [-r] [-f] [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-149 srvctl stop nodeappsのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
ノード名 このオプションを指定しない場合は、クラスタ内のすべてのアクティブ・ノードのnodeappsが停止されます。 |
-g |
GSDの停止のみ |
-r |
VIPの再配置 注意: このオプションを指定する場合は、 |
-f |
強制停止 |
-v |
冗長出力の表示 |
OC4Jインスタンスを停止します。
Oracle Notification Serviceデーモンを停止します。
注意: このコマンドはOracle Restartでのみ使用可能です。 |
すべてのSCAN VIP(デフォルト)、またはordinal_number
で識別される特定のSCAN VIPを停止します。
すべてのSCANリスナー(デフォルト)、またはordinal_number
で識別される特定のリスナーを停止します。
srvctl start scan_listener
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop scan_listener [-i ordinal_number
] [-f]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-152 srvctl stop scan_listenerのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i ordinal_number
|
停止するSCANリスナーを識別する序数。このオプションに指定できる値の範囲は1から3です。 このオプションを指定しない場合は、すべてのSCANリスナーが停止されます。 |
-f |
SCANリスナーの停止を強制します。 |
クラスタ・データベース全体でグローバルに、または指定したインスタンスで、1つ以上のサービスを停止します。
srvctl stop service
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop service -ddb_unique_name
[-s "service_name_list
" [-n node_name | -i instance_name] [-f]
Windowsでは、サービス名のカンマ区切りリストを二重引用符(""
)で囲む必要があります。
表A-153 srvctl stop serviceのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-d db_unique_name
|
データベースの一意の名前 |
-s service_name_list
|
二重引用符( サービス名のリストを指定しない場合、SRVCTLはデータベース上のすべてのサービスを停止します。 |
-n node_name
|
サービスが停止される必要のあるノードの名前。このオプションはポリシー管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-i instance_name
|
サービスが停止される必要のあるインスタンスの名前。このオプションは管理者管理データベースで使用します。 注意: このオプションはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
-f |
SRVCTLによるサービスの強制停止。すべてのセッションがトランザクションを切断され、サービスを使用中のセッションは再接続の後、別のインスタンスに接続する必要があります。 注意: |
特定のノードの特定のVIPまたはすべてのVIP(フェイルオーバーによって再配置されたVIPを含む)を停止します。
srvctl stop vip
コマンドは、次の構文で使用します。
srvctl stop vip {-n node_name | -i vip_name} [-r] [-v]
注意: このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。 |
表A-154 srvctl stop vipのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-n node_name
|
このオプションは、フェイルオーバーされたVIPを含む、特定のノード上のすべてのVIPを停止します。 |
-i vip_name
|
このオプションは特定のVIPを停止します。 |
-r |
VIPの再配置 注意: |
-v |
冗長出力 |
unsetenv
コマンドは、構成ファイル内の環境の値設定を解除します。これにより、オブジェクトの環境構成をユーザーが管理できます。
表A-155 srvctl unsetenvコマンドのサマリー
コマンド | 説明 |
---|---|
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1つ以上のOracle ASM環境変数の値の設定解除 |
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1つ以上のクラスタ・データベース環境変数の値の設定解除 |
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1つ以上のリスナー環境変数の値の設定解除。 |
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1つ以上のノード・アプリケーション環境変数の値の設定解除 |
|
1つ以上のVIP環境変数の値の設定解除 |
Oracle ASM環境構成の設定を解除します。
クラスタ・データベース環境構成の設定を解除します。
リスナーの環境構成の設定を解除します。
ノード・アプリケーションの環境変数の設定を解除します。