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Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README
11g リリース2(11.2)
B56292-13
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Oracle Warehouse Builder ETL with Oracle eBusiness Suite README

原典情報: $ORACLE_HOME/owb/cmi/ebs/readme.txt


Oracle Warehouse Builder(OWB)を使用してOracle eBusiness Suite(EBS)でETLを行うことに関心がある場合は、次を参照してください。

目次

メタデータ抽出ユーザーの設定

データ抽出ユーザーの設定

OWBを使用したOracle eBusiness SuiteでのETL実行


メタデータ抽出ユーザーの設定

OWBは、ETLソリューションとして、「設計-デプロイ-実行」モデルを採用しています。そのため、ETLを実行するためにマッピングを作成する前に、まずOracle eBusiness Suiteからメタデータをインポートする必要があります。 

EBSでは、APPSスキーマが表やビュー、シーケンスの主要なメタデータを保持します。ただし、本番環境ではユーザーがAPPSスキーマへのアクセスを取得することは稀であると想定します。このため、OWBがAPPSスキーマから直接ではなくメタデータを抽出できるように、メタデータ抽出ユーザーを設定する必要があります。

次の手順に従います。

  1. EBSをホスティングするデータベース上にユーザーを作成するようデータベース管理者に依頼します。このユーザーには、少なくともCONNECTとRESOURCEのロールが必要です。

  2. 付属のスクリプト(owbebs.sql)を実行するようデータベース管理者に依頼します。このスクリプトは次のことを実行します。

    1. SELECTアクセス権をFND_APPLICATION、FND_APPLICATION_VL、FND_TABLES、FND_VIEWS、FND_SEQUENCES、FND_COLUMNS、FND_PRIMARY_KEYS、FND_FOREIGN_KEYS、FND_PRIMARY_KEY_COLUMNS、FND_FOREIGN_KEY_COLUMNSに付与します。これらの表はAPPSスキーマに所有され、EBS内の表やビュー、シーケンスおよびキーワードのメタデータを保持します。

    2. メタデータ抽出ユーザーのスキーマで、前述の各オブジェクトにシノニムを作成します。

データ抽出ユーザーの設定

前項で作成されたユーザーではメタデータのみが取得されます。最終的には、必要なETLを実行するために、OWBでマッピングを作成することによって、データを抽出する必要性があります。結果的に、データの抽出が可能なEBSデータベース上にユーザーが必要です。

メタデータの抽出目的で作成した同じユーザーを使用することも、別のユーザーを使用することもできます。

データベース管理者に、EBSデータベースでアクセスが必要なオブジェクトのリストを提供してください。データベース管理者が、このデータ抽出ユーザーに少なくともリストの各オブジェクトへのSELECTアクセスを付与する必要があります。

OWBを使用したOracle eBusiness SuiteでのETL実行

  1. まず、EBSデータベースからメタデータ抽出を行うOracleのロケーションを作成します。ユーザー名は、メタデータ抽出ユーザー名と同じにしてください。

  2. データ抽出ユーザーがメタデータの抽出ユーザーと異なる場合は、このために2番目のロケーションを作成してください。

  3. 「Oracle eBusiness Suite」ノードの下にモジュールを1つ作成し、メタデータ抽出のためにそのモジュールにロケーションを割り当てます。

  4. データ抽出ロケーションがある場合、モジュールを編集してデータ・ロケーション・タブに移動し、ロケーションのリストにデータ抽出ロケーションを追加して、デフォルトとして選択します。

  5. コンソール・ツリーで「構成」を右クリックしてモジュールを構成し、Locationプロパティがデータ抽出ロケーションに設定されているか確認します。

  6. 手順4と5は、メタデータおよびデータを2人の異なるユーザーから抽出する場合にのみ必要です。

  7. インポート・ウィザードを使用してメタデータをモジュールにインポートします。

  8. マッピングおよびプロセス・フロー・エディタを使用して、ETLプロセスを設計します。

  9. マッピングとプロセス・フローをデプロイして実行します。