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Oracle® Database Vault管理者ガイド
11gリリース2 (11.2)
B56297-10
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16 Oracle Database Vaultのデータ・ディクショナリ・ビュー

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database Vaultのデータ・ディクショナリ・ビューについて

Oracle Database Vaultには、DV_SECANALYSTロールまたはDV_ADMINロールを介してアクセスできる一連のDBAスタイルのデータ・ディクショナリ・ビューが用意されています。(または、Oracle Database Vault上でレポートを実行できます。詳細は、第18章「Oracle Database Vaultレポート」を参照してください。)これらのビューは、DVSYSスキーマおよびLBACSYSスキーマの様々な基礎となるOracle Database Vaultの表に、存在する可能性がある主キーおよび外部キーの列を公開せずにアクセスできます。これらのビューは、コア表に格納されているコードまたは関連表のコードに対するラベルを取得しなければならない結合を実行する必要なしに、データベース管理ユーザーがOracle Database Vault構成の状態についてレポートを作成するためのものです。

DVSYS.DBA_DV_CODEビュー

DVSYS.DBA_DV_CODEデータ・ディクショナリ・ビューでは、ユーザー・インタフェース、エラー・メッセージ、制約チェックなどの一般的な参照コードが表示されます。これらのコードは、ユーザー・インタフェースやビュー、変換可能な形式の入力の検証に使用されます。

次に例を示します。

SELECT CODE, VALUE FROM DVSYS.DBA_DV_CODE WHERE CODE_GROUP = 'BOOLEAN';

次のような出力が表示されます。

CODE    VALUE
------- --------
Y       True
N       False
データ型 NULL 説明
CODE_GROUP VARCHAR(30) NOT NULL 次のコード・グループのいずれかが表示されます。
  • AUDIT_EVENTS: カスタム・イベント監査証跡レコードに使用されるアクション番号およびアクション名を含む

  • BOOLEAN: 単純なYes/NoまたはTrue/False参照

  • DB_OBJECT_TYPE: レルム・オブジェクトおよびコマンド認可に使用できるデータベース・オブジェクト・タイプ

  • SQL_CMDS: コマンド・ルールによって保護されるDDLコマンド

  • FACTOR_AUDIT: ファクタ取得処理の監査オプション

  • FACTOR_EVALUATE: ファクタ取得用の評価オプション(セッションごとまたはアクセスごと)

  • FACTOR_FAIL: ファクタ取得メソッドが失敗した場合にエラーを伝播するためのオプション

  • FACTOR_IDENTIFY: ファクタ識別子の解決方法(メソッドごとまたはファクタごとなど)を決定するためのオプション

  • FACTOR_LABEL: セッション確立フェーズでファクタ識別子をラベル付けする方法を決定するためのオプション

  • LABEL_ALG: ポリシーごとにデータベース・セッションの最大セッション・ラベルを決定するために使用されるアルゴリズム。Oracle Label Securityマージ・アルゴリズム・コードのリストは、表12-57「Oracle Label Securityマージ・アルゴリズム・コード」参照してください。

  • OPERATORS: アイデンティティ・マップに使用されるブール演算子

  • REALM_AUDIT: レルム・アクセスまたはレルム違反を監査するためのオプション

  • REALM_OPTION: レルムの所有権のオプション

  • RULESET_AUDIT: ルール・セットの実行またはルール・セット・エラーを監査するためのオプション

  • RULESET_EVALUATE: 関連付けられたルールのすべてがtrueか、関連付けられたルールのいずれかがtrueかによって、ルール・セットの成功または失敗を決定するためのオプション

  • RULESET_EVENT: ルール・セットが成功または失敗と評価される場合にカスタム・イベント・ハンドラを起動するためのオプション

  • RULESET_FAIL: ルール・セットの失敗のランタイム表示を決定するためのオプション

CODE VARCHAR(30) NOT NULL ブール・コードが使用されます。Y(YES)またはN(NO)のいずれかです。
VALUE VARCHAR(4000) ブール値が使用されます。ブール・コードがYの場合はTrueで、ブール・コードがNの場合はFalseです。
LANGUAGE VARCHAR(3) NOT NULL このOracle Database Vaultインストールの言語。

サポートされている言語のリストは、「Oracle Database Vaultへの言語の追加」を参照してください。

DESCRIPTION VARCHAR(1024) コード・グループの簡単な説明。

DVSYS.DBA_DV_COMMAND_RULEビュー

DVSYS.DBA_DV_COMMAND_RULEデータ・ディクショナリ・ビューでは、コマンド・ルールにより保護されるSQL文が表示されます。コマンド・ルールの詳細は、第6章「コマンド・ルールの構成」を参照してください。

次に例を示します。

SELECT COMMAND, RULE_SET_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_COMMAND_RULE;

次のような出力が表示されます。

COMMAND         RULE_SET_NAME
--------------- -----------------------------
GRANT           Can Grant VPD Administration
REVOKE          Can Grant VPD Administration
ALTER SYSTEM    Allow System Parameters
ALTER USER      Can Maintain Own Account
CREATE USER     Can Maintain Account/Profiles
DROP USER       Can Maintain Account/Profiles
CREATE PROFILE  Can Maintain Account/Profiles
DROP PROFILE    Can Maintain Account/Profiles
ALTER PROFILE   Can Maintain Account/Profiles
データ型 NULL 説明
COMMAND VARCHAR(30) NOT NULL コマンド・ルールの名前。デフォルトのコマンド・ルールのリストは、「デフォルトのコマンド・ルール」を参照してください。
RULE_SET_NAME VARCHAR(90) NOT NULL このコマンド・ルールに関連付けられたルール・セットの名前。
OBJECT_OWNER VARCHAR(30) NOT NULL コマンド・ルールが影響するオブジェクトの所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR(128) NOT NULL コマンド・ルールが影響するデータベース・オブジェクト(データベース表など)の名前。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL Yはコマンド・ルールが有効になっていることを示し、Nはコマンド・ルールが無効になっていることを示します。

DVSYS.DBA_DV_DATAPUMP_AUTHビュー

DVSYS.DBA_DV_DATAPUMP_AUTHデータ・ディクショナリ・ビューでは、Oracle Database Vault環境でOracle Data Pumpを使用するための認可が表示されます。詳細は、「Oracle Database Vault環境でのOracle Data Pumpの使用」を参照してください。

次に例を示します。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_DATAPUMP_AUTH WHERE GRANTEE = 'PRESTON';

次のような出力が表示されます。

GRANTEE SCHEMA OBJECT
------- ------ -------
PRESTON OE     ORDERS
データ型 NULL 説明
GRANTEE VARCHAR2(128) NOT NULL データ・ポンプの認可を付与されたユーザーの名前。
SCHEMA VARCHAR2(128) NOT NULL ユーザーGRANTEEがデータ・ポンプ操作の実行を認可されるスキーマの名前。
OBJECT VARCHAR2(128) NOT NULL GRANTEEユーザーがデータ・ポンプの認可(表など)を持つSCHEMAパラメータで指定されるスキーマ内のオブジェクトの名前。

DVSYS.DBA_DV_FACTORビュー

DVSYS.DBA_DV_FACTORデータ・ディクショナリ・ビューでは、現行のデータベース・インスタンス内の既存のファクタが表示されます。

次に例を示します。

SELECT NAME, GET_EXPR FROM DVSYS.DBA_DV_FACTOR WHERE NAME = 'Session_User';

次のような出力が表示されます。

NAME          GET_EXPR
------------- ---------------------------------------------
Session_User  UPPER(SYS_CONTEXT('USERENV', 'SESSION_USER'))

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR2(30) NOT NULL ファクタの名前。デフォルトのファクタのリストは、「デフォルトのファクタ」を参照してください。
DESCRIPTION VARCHAR2(4000)
ファクタの説明。
FACTOR_TYPE_NAME VARCHAR2(90) NOT NULL ファクタの目的を分類するために使用されるファクタのカテゴリ。
ASSIGN_RULE_SET_NAME VARCHAR2(90)
ファクタのアイデンティティを制御するために使用されるルール・セット。
GET_EXPR VARCHAR2(1024)
ファクタのアイデンティティを取得するPL/SQL式。
VALIDATE_EXPR VARCHAR2(1024)
ファクタのアイデンティティの検証に使用されるPL/SQL式。ブール値を返します。
IDENTIFIED_BY NUMBER NOT NULL GET_EXPR列に示された式に基づいてファクタのアイデンティティが決まります。可能な値は次のとおりです。
  • 0: By constant

  • 1: By method

  • 2: By factors

IDENTIFIED_BY_MEANING VARCHAR2(4000)
IDENTIFIED_BY列の対応する値にテキスト説明が提供されます。可能な値は次のとおりです。
  • 定数: IDENTIFIED_COLUMN0の場合

  • メソッド: IDENTIFIED_COLUMN1の場合

  • ファクタ: IDENTIFIED_COLUMN2の場合

LABELED_BY NUMBER NOT NULL ファクタのラベル付けが決まります。
  • 0: Oracle Label Securityポリシーに関連付けられているラベルから直接ファクタのアイデンティティをラベル付けします。

  • 1: 子ファクタ・アイデンティティのラベルからファクタ・アイデンティティ・ラベルを導出します。

LABELED_BY_MEANING VARCHAR2(4000)
LABELED_BY列の対応する値にテキスト説明が提供されます。可能な値は次のとおりです。
  • 自己: LABELED_BY列が0の場合

  • ファクタ: LABELED_BY列が1の場合

EVAL_OPTIONS NUMBER NOT NULL ユーザーのログイン時にファクタを評価する方法が決定されます。
  • 0: データベース・セッションの作成時

  • 1: ファクタがアクセスされる際に毎回

  • 2: On start-up

EVAL_OPTIONS_MEANING VARCHAR2(4000)
EVAL_OPTIONS列の対応する値にテキスト説明が提供されます。可能な値は次のとおりです。
  • セッション: EVAL_OPTIONS0の場合

  • アクセス: EVAL_OPTIONS1の場合

  • 起動時: EVAL_OPTIONS2の場合

AUDIT_OPTIONS NUMBER NOT NULL カスタムのOracle Database Vault監査レコードから生成する場合にファクタを監査するオプション。可能な値は次のとおりです。
  • 0: No auditing set

  • 1: Always audits

  • 2: get_exprがエラーを返した場合に監査します。

  • 4: get_exprがnullの場合に監査します。

  • 8: 検証プロシージャがエラーを返した場合に監査します。

  • 16: 検証プロシージャがfalseの場合に監査します。

  • 32: 信頼レベルが設定されていない場合に監査します。

  • 64: 信頼レベルが負の場合に監査します。

FAIL_OPTIONS NUMBER NOT NULL ファクタ・エラーをレポートするオプション。
  • 1: エラー・メッセージを表示します。

  • 2: エラー・メッセージを表示しません。

FAIL_OPTIONS_MEANING VARCHAR2(4000)
FAIL_OPTIONS列の対応する値にテキスト説明が提供されます。可能な値は次のとおりです。
  • Show Error Message

  • エラー・メッセージを表示しない:


DVSYS.DBA_DV_FACTOR_LINKビュー

DVSYS.DBA_DV_FACTOR_LINKデータ・ディクショナリ・ビューでは、子ファクタの関連によりアイデンティティが決まる各ファクタの関係が表示されます。ビューでは、各親ファクタおよび子ファクタに1つのエントリが含まれます。このビューを使用して、ファクタ・リンクからアイデンティティ・マップに関係を解決できます。

次に例を示します。

SELECT PARENT_FACTOR_NAME, CHILD_FACTOR_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_FACTOR_LINK;

次のような出力が表示されます。

PARENT_FACTOR_NAME             CHILD_FACTOR_NAME
------------------------------ ------------------------------
Domain                         Database_Instance
Domain                         Database_IP
Domain                         Database_Hostname

関連するビュー

データ型 NULL 説明
PARENT_FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL 親ファクタの名前。
CHILD_FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL 親ファクタの子ファクタの名前。
LABEL_IND VARCHAR(1) NOT NULL 親ファクタにリンクされた子ファクタが、Oracle Label Security統合での親ファクタのラベルに含まれるかどうかを示します。可能な値は次のとおりです。
  • Y(YES)

  • N(NO)


DVSYS.DBA_DV_FACTOR_TYPEビュー

DVSYS.DBA_DV_FACTOR_TYPEデータ・ディクショナリ・ビューでは、システムで使用されているファクタ・タイプの名前と説明が表示されます。

次に例を示します。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_FACTOR_TYPE WHERE NAME = 'Hostname';

次のような出力が表示されます。

NAME      DESCRIPTION
--------- ----------------------------------------------------------------------
Time      Time-based factor

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR(90) NOT NULL ファクタ・タイプの名前。
DESCRIPTION VARCHAR(1024)
ファクタ・タイプの説明。

DVSYS.DBA_DV_IDENTITYビュー

DVSYS.DBA_DV_IDENTITYデータ・ディクショナリ・ビューでは、各ファクタのアイデンティティが表示されます。

次に例を示します。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_IDENTITY WHERE VALUE = 'GLOBAL SHARED';

1つのファクタ・アイデンティティのみ作成されている仮定して、次のような出力結果が表示されます。

FACTOR_NAME          VALUE          TRUST_LEVEL
----------------     -------------- ------------
Identification_Type  GLOBAL SHARED  1

関連するビュー

データ型 NULL 説明
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ファクタの名前。
VALUE VARCHAR(1024) NOT NULL ファクタの値。
TRUST_LEVEL NUMBER NOT NULL 同じファクタの別のアイデンティティと比較した信頼の度合いを示す数値。

DVSYS.DBA_DV_IDENTITY_MAPビュー

DVSYS.DBA_DV_IDENTITY_MAPデータ・ディクショナリ・ビューでは、各ファクタ・アイデンティティのマップが表示されます。このビューには、別のファクタによって識別されるファクタの、親と子のファクタの組合せリンクへのマッピングが含まれます。各ファクタでは、マップはOR演算子で結合され、異なるファクタでは、AND演算子で結合されます。

このビューを使用して、他のファクタ(ドメインなど)によって識別されるファクタ、または連続するドメイン(年齢や温度など)のあるファクタのアイデンティティを解決できます。

次に例を示します。

SELECT FACTOR_NAME, IDENTITY_VALUE FROM DVSYS.DBA_DV_IDENTITY_MAP;

次のような出力が表示されます。

FACTOR_NAME      IDENTITY_VALUE
---------------- --------------------
Sector2_Program  Accounting-Sensitive

関連するビュー

データ型 NULL 説明
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL アイデンティティ・マップの対象のファクタ。
IDENTITY_VALUE VARCHAR(1024) NOT NULL アイデンティティ・マップの評価がTRUEの場合は、ファクタで想定される値。
OPERATION_VALUE VARCHAR(4000)
アイデンティティ・マップの関係演算子(たとえば、<、>、=など)
OPERAND1 VARCHAR(1024)
関係演算子の左オペランド。入力する下限値を表します。
OPERAND2 VARCHAR(1024)
関係演算子の右オペランド。入力する上限値を表します。
PARENT_FACTOR_NAME VARCHAR(30)
マップが関連する親ファクタ・リンク。
CHILD_FACTOR_NAME VARCHAR(30)
マップが関連する子ファクタ・リンク。
LABEL_IND VARCHAR(1)
親ファクタにリンクされた子ファクタが、Oracle Label Security統合での親ファクタのラベルに含まれるかどうかを示します。可能な値は次のとおりです。
  • Y(YES)

  • N(NO)


DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICYビュー

DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICYデータ・ディクショナリ・ビューでは、Oracle Database Vaultで使用するために定義されたOracle Label Securityポリシーが表示されます。

次に例を示します。

SELECT POLICY_NAME, ALGORITHM_CODE, ALGORITHM_MEANING 
 FROM DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICY;

次のような出力が表示されます。

POLICY_NAME     ALGORITHM_CODE    ALGORITHM_MEANING
--------------- ----------------- -----------------------
ACCESS_DATA     LUI               Minimum Level/Union/Intersection

関連するビュー

データ型 NULL 説明
POLICY_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ポリシーの名前。
ALGORITHM_CODE VARCHAR(30) NOT NULL ポリシーに使用されるマージ・アルゴリズム・コード。アルゴリズム・コードのリストは、表12-57を参照してください。
ALGORITHM_MEANING VARCHAR(4000)
ALGORITHM_CODE列の対応する値にテキスト説明が提供されます。アルゴリズム・コードの説明のリストは、表12-57を参照してください。
ERROR_LABEL VARCHAR(4000)
初期化エラーに対して指定されたラベル。セッションの初期化中に構成エラーまたはランタイム・エラーが発生すると設定されます。

DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICY_FACTORビュー

DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICYデータ・ディクショナリ・ビューでは、Oracle Label Securityポリシーに関連付けられているファクタが表示されます。

このビューを使用して、DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICYビューを使用する各ポリシーの最大セッション・ラベルを構成しているのがどのファクタであるかを特定できます。

次に例を示します。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICY_FACTOR;

次のような出力が表示されます。

FACTOR_NAME    MAC_POLICY_NAME
-------------- ------------------
App_Host_Name  Access Locations

関連するビュー

データ型 NULL 説明
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ファクタの名前。
MAC_POLICY_NAME VARCHAR(30) NOT NULL このファクタに関連付けられているOracle Label Securityポリシーの名前。

DVSYS.DBA_DV_POLICY_LABELビュー

DVSYS.DBA_DV_POLICY_LABELデータ・ディクショナリ・ビューでは、各ポリシーのDVSYS.DBA_DV_IDENTITYビューのファクタ識別子ごとにOracle Label Securityラベルが表示されます。

次に例を示します。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_POLICY_LABEL;

次のような出力が表示されます。

IDENTITY_VALUE   FACTOR_NAME     POLICY_NAME       LABEL
---------------- --------------  ----------------  ---------
App_Host_Name    Sect2_Fin_Apps  Access Locations  Sensitive

関連するビュー

データ型 NULL 説明
IDENTITY_VALUE VARCHAR(1024) NOT NULL ファクタ識別子の名前。
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ファクタ識別子に関連付けられているファクタの名前。
POLICY_NAME VARCHAR(30) NOT NULL このファクタに関連付けられているOracle Label Securityポリシーの名前。
LABEL VARCHAR(4000) NOT NULL ポリシーに関連付けられているOracle Label Securityラベルの名前。

DVSYS.DBA_DV_PUB_PRIVSビュー

DVSYS.DBA_DV_PUB_PRIVSデータ・ディクショナリ・ビューでは、Oracle Database Vault Administrator(DV_ADMIN)で使用されるOracle Database Vault権限管理レポートに反映されるデータが表示されます。「権限管理 - サマリー・レポート」も参照してください。

次に例を示します。

SELECT USERNAME, ACCESS_TYPE FROM DVSYS.DBA_DV_PUB_PRIVS WHERE USERNAME = 'OE';

次のような出力が表示されます。

USERNAME    ACCESS_TYPE
----------- -----------------
OE          PUBLIC

関連するビュー

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR(30) NOT NULL 現在のデータベース・インスタンス内のデータベース・スキーマ。
ACCESS_TYPE VARCHAR(30)
USERNAME列に表示されたユーザーに付与されているアクセス・タイプ(PUBLICなど)。
PRIVILEGE VARCHAR(40) NOT NULL USERNAME列に表示されたユーザーに付与されている権限。
OWNER VARCHAR(30) NOT NULL USERNAMEのユーザーが権限を付与されているデータベース・スキーマの所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR(30) NOT NULL OWNER列に表示されたスキーマ内のオブジェクトの名前。

DVSYS.DBA_DV_REALMビュー

DVSYS.DBA_DV_REALMデータ・ディクショナリ・ビューでは、現行のデータベース・インスタンスで作成されたレルムが表示されます。

次に例を示します。

次に例を示します。

SELECT NAME, AUDIT_OPTIONS, ENABLED FROM DVSYS.DBA_DV_REALM 
  WHERE AUDIT_OPTIONS = '1';

次のような出力が表示されます。

NAME                          AUDIT_OPTIONS    ENABLED
----------------------------- ---------------- --------
Performance Statistics Realm  1                Y

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR(90) NOT NULL 作成されたレルムの名前。デフォルトのレルムのリストは、「デフォルトのレルム」を参照してください。
DESCRIPTION VARCHAR(1024) NOT NULL 作成されたレルムの説明。
AUDIT_OPTIONS NUMBER NOT NULL 監査が有効になっているかどうかを指定します。可能な値は次のとおりです。
  • 0: レルムの監査なし。

  • 1: 認可されていないユーザーがレルムによって保護されているオブジェクトの変更を試行するというようなレルム違反が発生した場合に、監査レコードが作成されます。

  • 2: レルムで保護されているオブジェクトに対する認可されたアクティビティに関する監査レコードが作成されます。

  • 3: レルムで保護されているオブジェクトに対する認可および無認可の両方のアクティビティに関する監査レコードが作成されます。

ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL レルム・チェックが有効になっているかどうかを指定します。Y(YES)は監査が有効になっていることを示し、N(NO)は有効になっていないことを示します。

DVSYS.DBA_DV_REALM_AUTHビュー

DVSYS.DBA_DV_REALM_AUTHデータ・ディクショナリ・ビューでは、特定のレルムのレルム・オブジェクトにアクセスするための、名前付きデータベース・ユーザー・アカウントまたはデータベース・ロール(GRANTEE)の認可が表示されます。詳細は、「レルム認可の定義」を参照してください。

次に例を示します。

SELECT REALM_NAME, GRANTEE, AUTH_RULE_SET_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_REALM_AUTH;

次のような出力が表示されます。

REALM_NAME                    GRANTEE  AUTH_RULE_SET_NAME
---------------------------- --------- ---------------------
Performance Statistics Realm  SYSADM   Check Conf Access 

関連するビュー

データ型 NULL 説明
REALM_NAME VARCHAR(90) NOT NULL レルムの名前。
GRANTEE VARCHAR(30) NOT NULL 所有者または参加者として認可するユーザーまたはロール名。
AUTH_RULE_SET_NAME VARCHAR(90)
認可の前にチェックするルール・セット。ルール・セットの評価がTRUEの場合は、認可が許可されます。
AUTH_OPTIONS VARCHAR(4000)
レルム認可のタイプ。「参加者」または「所有者」のいずれかです。

DVSYS.DBA_DV_REALM_OBJECTビュー

DVSYS.DBA_DV_REALM_OBJECTデータ・ディクショナリ・ビューでは、データベース・スキーマ、または特定のデータベース・オブジェクトが含まれている(つまり、レルムによって保護されている)スキーマのサブセットが表示されます。詳細は、「レルム・セキュア・オブジェクトの作成」を参照してください。

次に例を示します。

SELECT REALM_NAME, OWNER, OBJECT_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_REALM_OBJECT;

次のような出力が表示されます。

REALM_NAME                   OWNER    OBJECT_NAME
---------------------------- -------- -----------
Performance Statistics Realm OE       ORDERS

関連するビュー

データ型 NULL 説明
REALM_NAME VARCHAR(90) NOT NULL レルムの名前。
OWNER VARCHAR(90) NOT NULL レルムを所有するデータベース・スキーマ所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR(90) NOT NULL レルムによって保護されるオブジェクトの名前。
OBJECT_TYPE VARCHAR(90) NOT NULL レルムによって保護されるオブジェクトのタイプ(データベース表、ビュー、索引、ロールなど)。

DVSYS.DBA_DV_ROLEビュー

DVSYS.DBA_DV_ROLEデータ・ディクショナリ・ビューでは、権限管理で使用されるOracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールが表示されます。

次に例を示します。

SELECT ROLE, RULE_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_ROLE;

次のような出力が表示されます。

ROLE               RULE_NAME
------------------ --------------------
Sector2_APP_MGR    Check App2 Access
Sector2_APP_DBA    Check App2 Access

関連するビュー

データ型 NULL 説明
ROLE VARCHAR(30) NOT NULL セキュア・アプリケーション・ロールの名前。
RULE_NAME VARCHAR(90) NOT NULL セキュア・アプリケーション・ロールに関連付けられているルール・セットの名前。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL セキュア・アプリケーション・ロールが有効になっているかどうかを示します。Y(YES)の場合、ロールは有効になり、N(NO)の場合、ロールは無効になります。

DVSYS.DBA_DV_RULEビュー

DVSYS.DBA_DV_RULEデータ・ディクショナリ・ビューでは、定義済のルールが表示されます。

次に例を示します。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_RULE WHERE NAME = 'Maintenance Window';

次のような出力が表示されます。

NAME                RULE_EXP
------------------- ----------------------------------------------
Maintenance Window  TO_CHAR(SYSDATE,'HH24') BETWEEN '10' AND '12'

特定のルールを使用するルール・セットを検索する場合は、DVSYS.DBA_DV_RULE_SET_RULEビューに問い合せます。

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルールの名前。
RULE_EXPR VARCHAR(1024) NOT NULL ルール用のPL/SQL式。

DVSYS.DBA_DV_RULE_SETビュー

DVSYS.DBA_DV_RULE_SETデータ・ディクショナリ・ビューでは、作成済のルール・セットが表示されます。

次に例を示します。

SELECT RULE_SET_NAME, HANDLER_OPTIONS, HANDLER FROM DVSYS.DBA_DV_RULE_SET
 WHERE RULE_SET_NAME = 'Maintenance Period';

次のような出力が表示されます。

RULE_SET_NAME       HANDLER_OPTIONS  HANDLER
------------------- ---------------- ----------------------
Maintenance Period                   1 dbavowner.email_alert

関連するビュー

データ型 NULL 説明
RULE_SET_NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルール・セットの名前。
DESCRIPTION VARCHAR(1024)
ルール・セットの説明。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL ルール・セットが有効になっているかどうかを示します。Y(YES)の場合、ルール・セットは有効になり、N(NO)の場合、ルール・セットは無効になります。
EVAL_OPTIONS_MEANING VARCHAR(4000)
複数のルールが含まれるルール・セットの場合、評価されるルールの数が決まります。可能な値は次のとおりです。
  • すべてTrue: ルール・セット自体がTRUEと評価されるために、ルール・セットのルールはすべてTrueと評価される必要があります。

  • いずれかTrue: ルール・セット自体がTRUEと評価されるために、少なくともルール・セットの1つのルールがTrueと評価される必要があります。

AUDIT_OPTIONS NUMBER NOT NULL 監査が使用される時期を示します。可能な値は次のとおりです。
  • 0: 監査なし

  • 1: 失敗時に監査

  • 2: 成功時に監査

  • 3: 失敗時と成功時の両方に監査

FAIL_OPTIONS_MEANING VARCHAR(4000)
ルール・セットに対して監査レコードが作成される時期が決定されます。可能な値は次のとおりです。
  • エラー・メッセージを表示しない

  • Show Error Message

FAIL_MESSAGE VARCHAR(80)
FAIL_CODE列に表示された失敗コードに関連付けられている失敗に対するエラー・メッセージ。
FAIL_CODE VARCHAR(10)
FAIL_MESSAGE列に表示されたメッセージに関連付けられているエラー・メッセージ番号。考えられる値の範囲は、-20000から-20999と20000から20999です。
HANDLER_OPTIONS NUMBER NOT NULL エラー処理の使用方法が決まります。可能な値は次のとおりです。
  • 0: エラー処理を無効にします。

  • 1: ルール・セット失敗時にハンドラをコールします。

  • 2: ルール・セット成功時にハンドラをコールします。

HANDLER VARCHAR(1024)
カスタム・イベント・ハンドラ・ロジックを定義するPL/SQLファンクションまたはプロシージャの名前。
IS_STATIC VARCHAR2(5)
ユーザー・セッション中にルール・セットが評価される頻度を示します。可能な値は次のとおりです。
  • TRUE: ルール・セットは1回評価され、ルール・セットの結果はユーザー・セッションで再利用されます。

  • FALSE(デフォルト): ルール・セットは、ユーザー・セッション中にアクセスされるたびに評価されます。


DVSYS.DBA_DV_RULE_SET_RULEビュー

DVSYS.DBA_DV_RULE_SET_RULEデータ・ディクショナリ・ビューでは、既存のルール・セットに関連付けられているルールが表示されます。

次に例を示します。

SELECT RULE_SET_NAME, RULE_NAME, RULE_EXPR FROM DVSYS.DBA_DV_RULE_SET_RULE
 WHERE RULE_NAME = 'Is Security Officer';

次のような出力が表示されます。

RULE_SET_NAME                RULE_NAME          RULE_EXP
---------------------------- ------------------ ---------------------------------
Can Grant VPD Administration Is Security Owner  DBMS_MACUTL.USER_HAS_ROLE_
                                                VARCHAR('DV_OWNER',dvsys.dv_
                                                login_user) = 'Y'

関連するビュー

データ型 NULL 説明
RULE_SET_NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルールが含まれるルール・セットの名前。
RULE_NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルールの名前。
RULE_EXPR VARCHAR(1024) NOT NULL RULE_NAME列に表示されたルールを定義するPL/SQL式。
ENABLED VARCHAR(1)
ルールが有効になっているか無効になっているかを示します。Y(YES)の場合、ルール・セットは有効になり、N(NO)の場合、ルール・セットは無効になります。
RULE_ORDER NUMBER NOT NULL ルール・セット内でルールが使用される順序。このリリースには適用されません。

DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVSビュー

DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVSデータ・ディクショナリ・ビューでは、PUBLICロールによって付与された権限を除くデータベース・ユーザー・アカウントの権限が表示されます。

次に例を示します。

SELECT USERNAME, ACCESS_TYPE, PRIVILEGE FROM DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVS;

次のような出力が表示されます。

USERNAME  ACCESS_TYPE          PRIVILEGE
--------- -------------------- ------------
DVSYS     DV_PUBLIC            EXECUTE
DVOWNER   DV_ADMIN             SELECT
SYS       SELECT_CATALOG_ROLE  SELECT
...

関連するビュー

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR(30) NOT NULL 権限が定義されているデータベース・スキーマ・アカウントの名前。
ACCESS_TYPE VARCHAR(30)
USERNAME列に表示されたデータベース・ユーザー・アカウントがデータベースへのアクセスに使用するロール。Oracle Database Vaultアカウントには直接アクセス権があります。
PRIVILEGE VARCHAR(40) NOT NULL USERNAME列に表示されたユーザーに付与されている権限。
OWNER VARCHAR(30) NOT NULL データベース・ユーザー・アカウントの名前。
OBJECT_NAME VARCHAR(30) NOT NULL 権限の定義に使用されるPL/SQLファンクションまたはプロシージャの名前。

DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVS_ALLビュー

DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVS_ALLデータ・ディクショナリ・ビューでは、PUBLICによって付与された権限を含むデータベース・アカウントの権限が表示されます。     

次に例を示します。

SELECT USERNAME, ACCESS_TYPE, PRIVILEGE FROM DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVS;

次のような出力が表示されます。

USERNAME            ACCESS_TYPE  PRIVILEGE
------------------- ------------ -----------------
AMALCOLM_DVACCTMGR  CONNECT      CREATE_SESSION
LBROWN_DVOWNER      DIRECT       CREATE PROCEDURE
...

関連するビュー

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR(30)
権限が定義されているデータベース・スキーマ・アカウントの名前。
ACCESS_TYPE VARCHAR(30)
USERNAME列に表示されたデータベース・ユーザー・アカウントがデータベースへのアクセスに使用するロール。Oracle Database Vaultアカウントには直接アクセス権があります。
PRIVILEGE VARCHAR(40)
USERNAME列に表示されたユーザーに付与されている権限。
OWNER VARCHAR(30)
データベース・ユーザー・アカウントの名前。
OBJECT_NAME VARCHAR(30)
権限の定義に使用されるPL/SQLファンクションまたはプロシージャの名前。