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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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V$ACTIVE_SESSION_HISTORY

V$ACTIVE_SESSION_HISTORYは、データベース内のサンプリングされたセッション・アクティビティを表示します。これには、1秒に1回取得される、アクティブなデータベース・セッションのスナップショットが含まれます。データベース・セッションは、CPU上にあった場合、またはIdle待機クラスに属していないイベントを待機していた場合に、アクティブであるとみなされます。待機クラスの詳細は、V$EVENT_NAMEビューを参照してください。

このビューの各行は、各アクティブ・セッションをサンプルごとに示し、最新のセッション・サンプル行を最初に戻します。アクティブなセッションの履歴に含まれるセッションを示すほぼすべての列が、V$SESSIONビューにあります。

データ型 説明
SAMPLE_ID NUMBER サンプルのID
SAMPLE_TIME TIMESTAMP(3) サンプルが取得された時刻
IS_AWR_SAMPLE VARCHAR2(1) このサンプルが自動ワークロード・リポジトリにフラッシュ済か、またはフラッシュされるかどうか(DBA_HIST_ACTIVE_SESS_HISTORY)(Y | N)
SESSION_ID NUMBER セッション識別子。V$SESSION.SIDにマップされる。
SESSION_SERIAL# NUMBER セッション・シリアル番号(セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用される)。V$SESSION.SERIAL#にマップされる。
SESSION_TYPE VARCHAR2(10) セッション・タイプ:
  • FOREGROUND

  • BACKGROUND

FLAGS NUMBER 将来の使用のために予約済
USER_ID NUMBER Oracleユーザー識別子。V$SESSION.USER#にマップされる。
SQL_ID VARCHAR2(13) サンプリング時にセッションで実行されていたSQL文のSQL識別子
IS_SQLID_CURRENT VARCHAR2(1) SQL_ID列のSQL識別子が実行されているかどうか(Y | N)
SQL_CHILD_NUMBER NUMBER サンプリング時にセッションで実行されていたSQL文の子番号
SQL_OPCODE NUMBER 操作のどのフェーズにSQL文が存在したかを示す。V$SESSION.COMMANDにマップされる。

関連項目: この列の解釈の詳細は、「V$SESSION」を参照。

SQL_OPNAME VARCHAR2(64) SQLコマンド名
FORCE_MATCHING_SIGNATURE NUMBER CURSOR_SHARINGパラメータがFORCEに設定されたときに使用されるシグネチャ
TOP_LEVEL_SQL_ID VARCHAR2(13) トップレベルSQL文のSQL識別子
TOP_LEVEL_SQL_OPCODE NUMBER 操作のどのフェーズにトップレベルSQL文が存在していたかを示す
SQL_PLAN_HASH_VALUE NUMBER カーソルに対するSQLプランの数値表現。この情報が提供されないセッション・サンプルもある。V$SESSIONにはこの情報は表示されない。
SQL_PLAN_LINE_ID NUMBER SQLプランの行ID
SQL_PLAN_OPERATION VARCHAR2(30) プラン操作の名前
SQL_PLAN_OPTIONS VARCHAR2(30) プラン操作のオプション
SQL_EXEC_ID NUMBER SQL実行識別子
SQL_EXEC_START DATE SQLの実行が開始された時刻
PLSQL_ENTRY_OBJECT_ID NUMBER スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)。DBA_OBJECTS.OBJECT_IDへのマップ。
PLSQL_ENTRY_SUBPROGRAM_ID NUMBER スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID。DBA_OBJECTS.DATA_OBJECT_IDへのマップ。
PLSQL_OBJECT_ID NUMBER 現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID。DBA_OBJECTS.OBJECT_IDへのマップ。
PLSQL_SUBPROGRAM_ID NUMBER 現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL)。DBA_OBJECTS.DATA_OBJECT_IDへのマップ。
QC_INSTANCE_ID NUMBER 問合せコーディネータ・インスタンスID。この情報は、サンプリングされたセッションがパラレル問合せスレーブである場合にのみ表示される。その他のすべてのセッションに対しては、この値は0になる。
QC_SESSION_ID NUMBER 問合せコーディネータ・セッションID。この情報は、サンプリングされたセッションがパラレル問合せスレーブである場合にのみ表示される。その他のすべてのセッションに対しては、この値は0になる。
QC_SESSION_SERIAL# NUMBER 問合せコーディネータのセッション・シリアル番号。この情報は、サンプリングされたセッションがパラレル問合せスレーブである場合にのみ表示される。その他のすべてのセッションに対しては、この値は0になる。
PX_FLAGS脚注 1 NUMBER 予約済
EVENT VARCHAR2(64) SESSION_STATE = WAITINGの場合は、サンプリング時にセッションが待機していたイベント。

SESSION_STATE = ON CPUの場合、この列はNULL。

関連項目: 付録C「Oracle待機イベント」を参照。

EVENT_ID NUMBER セッションが現在待機しているか、または前回待機したリソースまたはイベントの識別子。解釈は、EVENT列の解釈と同様。
EVENT# NUMBER セッションが現在待機しているか、または前回待機したリソースまたはイベントの番号。解釈は、EVENT列の解釈と同様。
SEQ# NUMBER 待機を一意に識別する順序番号(待機ごとに増分される)
P1TEXT VARCHAR2(64) 第1追加パラメータのテキスト
P1 NUMBER 第1追加パラメータ
P2TEXT VARCHAR2(64) 第2追加パラメータのテキスト
P2 NUMBER 第2追加パラメータ
P3TEXT VARCHAR2(64) 第3追加パラメータのテキスト
P3 NUMBER 第3追加パラメータ
WAIT_CLASS VARCHAR2(64) サンプリング時にセッションが待機していたイベントの待機クラス名。解釈は、EVENT列の解釈と同様。V$SESSION.WAIT_CLASSにマップされる。
WAIT_CLASS_ID NUMBER サンプリング時にセッションが待機していたイベントの待機クラス識別子。解釈は、EVENT列の解釈と同様。V$SESSION.WAIT_CLASS_IDにマップされる。
WAIT_TIME NUMBER サンプリング時にセッションがCPU上にあった場合は、セッションが前回イベントを待機した時間の合計(サンプリング時にセッションが待機していた場合は0)

注意: WAIT_TIME0であるかどうかは、WAIT_TIMEの実際の値ではなく、サンプリング時のSESSION_STATEの検出に有効。V$SESSION.WAIT_TIMEにマップされる。

SESSION_STATE VARCHAR2(7) セッションの状態:
  • WAITING

  • ON CPU

TIME_WAITED NUMBER SESSION_STATE = WAITINGの場合は、セッションで実際に費やされたイベントの待機時間(マイクロ秒)。この列は、サンプルが取得された時点で発生中の待機に対し設定される。

待機イベントが1秒を超えて継続し、複数のセッション・サンプル行で待機となった場合、その待機イベントの待機に実際に費やされた時間がそれらのセッション・サンプル行の最後に移入される。この情報は、最新のセッション・サンプルでは表示されない。

BLOCKING_SESSION_STATUS VARCHAR2(11) ブロックしているセッションの状態:
  • VALID

  • NO HOLDER

  • GLOBAL

  • NOT IN WAIT

  • UNKNOWN

BLOCKING_SESSION NUMBER ブロックしているセッションのセッション識別子。ブロッカが同じインスタンス上にあり、セッションがエンキューを待機していた場合またはバッファ・ビジーであった場合にのみ、移入される。V$SESSION.BLOCKING_SESSIONにマップされる。
BLOCKING_SESSION_SERIAL# NUMBER ブロックしているセッションのシリアル番号
BLOCKING_INST_ID NUMBER BLOCKING_SESSIONに示されるブロッカのインスタンス番号
BLOCKING_HANGCHAIN_INFO VARCHAR2(1) BLOCKING_SESSIONの情報がハング連鎖によるものかどうか(Y | N)
CURRENT_OBJ# NUMBER セッションで参照されているオブジェクトのオブジェクトID。この情報は、セッションがアプリケーション、クラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_OBJ#にマップされる。
CURRENT_FILE# NUMBER セッションで参照されているブロックが含まれているファイルのファイル番号。この情報は、セッションがクラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_FILE#にマップされる。
CURRENT_BLOCK# NUMBER セッションで参照されているブロックのID。この情報は、セッションがクラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_BLOCK#にマップされる。
CURRENT_ROW# NUMBER セッションで参照されている行識別子。この情報は、セッションがクラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_ROW#にマップされる。
TOP_LEVEL_CALL# NUMBER Oracle最上位のコール番号
TOP_LEVEL_CALL_NAME VARCHAR2(64) Oracle最上位のコール名
CONSUMER_GROUP_ID NUMBER コンシューマ・グループID
XID RAW(8) サンプリング時にセッションが処理していたトランザクションID。V$SESSIONにはこの情報は表示されない。
REMOTE_INSTANCE# NUMBER このセッションが待機しているブロックにサービスを提供するリモート・インスタンス識別子。この情報は、セッションがクラスタ・イベントを待機していた場合にのみ表示される。
TIME_MODEL NUMBER 時間モデルの情報
IN_CONNECTION_MGMT VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションが接続管理を行っていたかどうか(Y | N)
IN_PARSE VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションが解析を実行していたかどうか(Y | N)
IN_HARD_PARSE VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがハード解析を実行していたかどうか(Y | N)
IN_SQL_EXECUTION VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがSQL文を実行していたかどうか(Y | N)
IN_PLSQL_EXECUTION VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがPL/SQLを実行していたかどうか(Y | N)
IN_PLSQL_RPC VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがインバウンドPL/SQL RPCコールを実行していたかどうか(Y | N)
IN_PLSQL_COMPILATION VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがPL/SQLをコンパイルしていたかどうか(Y | N)
IN_JAVA_EXECUTION VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがJavaを実行していたかどうか(Y | N)
IN_BIND VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがバインド操作を行っていたかどうか(Y | N)
IN_CURSOR_CLOSE VARCHAR2(1) サンプリング時にセッションがカーソルをクローズしていたかどうか(Y | N)
IN_SEQUENCE_LOAD VARCHAR2(1) セッションが順番に(順次ロード・コードで)ロードされているかどうか(Y | N)
CAPTURE_OVERHEAD VARCHAR2(1) セッションが取得コードを実行しているかどうか(Y | N)
REPLAY_OVERHEAD VARCHAR2(1) セッションが再実行コードを実行しているかどうか(Y | N)
IS_CAPTURED VARCHAR2(1) セッションが取得されているかどうか(Y | N)
IS_REPLAYED VARCHAR2(1) セッションが再実行されているかどうか(Y | N)
SERVICE_HASH NUMBER サービスを識別するハッシュ。V$ACTIVE_SERVICES.NAME_HASHにマップされる。
PROGRAM VARCHAR2(48) オペレーティング・システムのプログラム名
MODULE脚注 2 VARCHAR2(48) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULEプロシージャによって設定された、サンプリング時の実行モジュールの名前
ACTION脚注 2 VARCHAR2(32) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTIONプロシージャによって設定された、サンプリング時の実行モジュールの名前
CLIENT_ID VARCHAR2(64) セッションのクライアント識別子。V$SESSION.CLIENT_IDENTIFIERにマップされる。
MACHINE VARCHAR2(64) クライアントのオペレーティング・システムのマシン名
PORT NUMBER クライアントのポート番号
ECID VARCHAR2(64) アプリケーション・サーバーから送信された実行コンテキストの識別子
DBREPLAY_FILE_ID脚注 1 NUMBER セッションの取得中またはリプレイ中は、DBREPLAY_FILE_IDはワークロード取得またはワークロード・リプレイのためのファイルIDとなり、それ以外の場合はNULL。
DBREPLAY_CALL_COUNTER脚注 1 NUMBER セッションの取得中またはリプレイ中は、DBREPLAY_CALL_COUNTERは取得または再実行されているユーザー・コールのコール・カウンタとなり、それ以外の場合はNULL。
TM_DELTA_TIME NUMBER TM_DELTA_CPU_TIMEおよびTM_DELTA_DB_TIMEが蓄積される時間間隔(マイクロ秒)
TM_DELTA_CPU_TIME NUMBER 最後のTM_DELTA_TIMEマイクロ秒間に、このセッションが費やしたCPU時間
TM_DELTA_DB_TIME NUMBER 最後のTM_DELTA_TIMEマイクロ秒間に、このセッションがデータベース・コールに費やした時間
DELTA_TIME NUMBER このセッションが最後にサンプリングまたは作成されてからの時間間隔(マイクロ秒)。この間に次の5つの統計情報が蓄積される。
DELTA_READ_IO_REQUESTS NUMBER 最後のDELTA_TIMEマイクロ秒間に、このセッションが行った読取りI/O要求の数
DELTA_WRITE_IO_REQUESTS NUMBER 最後のDELTA_TIMEマイクロ秒間に、このセッションが行った書込みI/O要求の数
DELTA_READ_IO_BYTES NUMBER 最後のDELTA_TIMEマイクロ秒間に、このセッションが読み取ったI/Oバイト数
DELTA_WRITE_IO_BYTES NUMBER 最後のDELTA_TIMEマイクロ秒間に、このセッションが書き込んだI/Oバイト数
DELTA_INTERCONNECT_IO_BYTES NUMBER 最後のDELTA_TIMEマイクロ秒間に、I/Oインターコネクト経由で送信されたI/Oバイト数
PGA_ALLOCATED NUMBER このサンプルの取得時にこのセッションが消費したPGAメモリーの量(バイト)
TEMP_SPACE_ALLOCATED NUMBER このサンプルの取得時にこのセッションが消費したTEMPメモリーの量(バイト)

脚注 1 この列は、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)から使用可能です。

脚注 2 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)からは、この列のデータ型はVARCHAR2(64)です。