V$ACTIVE_SESSION_HISTORY
は、データベース内のサンプリングされたセッション・アクティビティを表示します。これには、1秒に1回取得される、アクティブなデータベース・セッションのスナップショットが含まれます。データベース・セッションは、CPU上にあった場合、またはIdle
待機クラスに属していないイベントを待機していた場合に、アクティブであるとみなされます。待機クラスの詳細は、V$EVENT_NAME
ビューを参照してください。
このビューの各行は、各アクティブ・セッションをサンプルごとに示し、最新のセッション・サンプル行を最初に戻します。アクティブなセッションの履歴に含まれるセッションを示すほぼすべての列が、V$SESSION
ビューにあります。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
SAMPLE_ID |
NUMBER |
サンプルのID |
SAMPLE_TIME |
TIMESTAMP(3) |
サンプルが取得された時刻 |
IS_AWR_SAMPLE |
VARCHAR2(1) |
このサンプルが自動ワークロード・リポジトリにフラッシュ済か、またはフラッシュされるかどうか(DBA_HIST_ACTIVE_SESS_HISTORY )(Y | N ) |
SESSION_ID |
NUMBER |
セッション識別子。V$SESSION.SID にマップされる。 |
SESSION_SERIAL# |
NUMBER |
セッション・シリアル番号(セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用される)。V$SESSION.SERIAL# にマップされる。 |
SESSION_TYPE |
VARCHAR2(10) |
セッション・タイプ:
|
FLAGS |
NUMBER |
将来の使用のために予約済 |
USER_ID |
NUMBER |
Oracleユーザー識別子。V$SESSION.USER# にマップされる。 |
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
サンプリング時にセッションで実行されていたSQL文のSQL識別子 |
IS_SQLID_CURRENT |
VARCHAR2(1) |
SQL_ID 列のSQL識別子が実行されているかどうか(Y | N ) |
SQL_CHILD_NUMBER |
NUMBER |
サンプリング時にセッションで実行されていたSQL文の子番号 |
SQL_OPCODE |
NUMBER |
操作のどのフェーズにSQL文が存在したかを示す。V$SESSION.COMMAND にマップされる。
関連項目: この列の解釈の詳細は、「V$SESSION」を参照。 |
SQL_OPNAME |
VARCHAR2(64) |
SQLコマンド名 |
FORCE_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
CURSOR_SHARING パラメータがFORCE に設定されたときに使用されるシグネチャ |
TOP_LEVEL_SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
トップレベルSQL文のSQL識別子 |
TOP_LEVEL_SQL_OPCODE |
NUMBER |
操作のどのフェーズにトップレベルSQL文が存在していたかを示す |
SQL_PLAN_HASH_VALUE |
NUMBER |
カーソルに対するSQLプランの数値表現。この情報が提供されないセッション・サンプルもある。V$SESSION にはこの情報は表示されない。 |
SQL_PLAN_LINE_ID |
NUMBER |
SQLプランの行ID |
SQL_PLAN_OPERATION |
VARCHAR2(30) |
プラン操作の名前 |
SQL_PLAN_OPTIONS |
VARCHAR2(30) |
プラン操作のオプション |
SQL_EXEC_ID |
NUMBER |
SQL実行識別子 |
SQL_EXEC_START |
DATE |
SQLの実行が開始された時刻 |
PLSQL_ENTRY_OBJECT_ID |
NUMBER |
スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)。DBA_OBJECTS.OBJECT_IDへのマップ。 |
PLSQL_ENTRY_SUBPROGRAM_ID |
NUMBER |
スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID。DBA_OBJECTS.DATA_OBJECT_IDへのマップ。 |
PLSQL_OBJECT_ID |
NUMBER |
現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID。DBA_OBJECTS.OBJECT_IDへのマップ。 |
PLSQL_SUBPROGRAM_ID |
NUMBER |
現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL)。DBA_OBJECTS.DATA_OBJECT_IDへのマップ。 |
QC_INSTANCE_ID |
NUMBER |
問合せコーディネータ・インスタンスID。この情報は、サンプリングされたセッションがパラレル問合せスレーブである場合にのみ表示される。その他のすべてのセッションに対しては、この値は0 になる。 |
QC_SESSION_ID |
NUMBER |
問合せコーディネータ・セッションID。この情報は、サンプリングされたセッションがパラレル問合せスレーブである場合にのみ表示される。その他のすべてのセッションに対しては、この値は0 になる。 |
QC_SESSION_SERIAL# |
NUMBER |
問合せコーディネータのセッション・シリアル番号。この情報は、サンプリングされたセッションがパラレル問合せスレーブである場合にのみ表示される。その他のすべてのセッションに対しては、この値は0 になる。 |
PX_FLAGS 脚注 1 |
NUMBER |
予約済 |
EVENT |
VARCHAR2(64) |
SESSION_STATE = WAITING の場合は、サンプリング時にセッションが待機していたイベント。
関連項目: 付録C「Oracle待機イベント」を参照。 |
EVENT_ID |
NUMBER |
セッションが現在待機しているか、または前回待機したリソースまたはイベントの識別子。解釈は、EVENT 列の解釈と同様。 |
EVENT# |
NUMBER |
セッションが現在待機しているか、または前回待機したリソースまたはイベントの番号。解釈は、EVENT 列の解釈と同様。 |
SEQ# |
NUMBER |
待機を一意に識別する順序番号(待機ごとに増分される) |
P1TEXT |
VARCHAR2(64) |
第1追加パラメータのテキスト |
P1 |
NUMBER |
第1追加パラメータ |
P2TEXT |
VARCHAR2(64) |
第2追加パラメータのテキスト |
P2 |
NUMBER |
第2追加パラメータ |
P3TEXT |
VARCHAR2(64) |
第3追加パラメータのテキスト |
P3 |
NUMBER |
第3追加パラメータ |
WAIT_CLASS |
VARCHAR2(64) |
サンプリング時にセッションが待機していたイベントの待機クラス名。解釈は、EVENT 列の解釈と同様。V$SESSION.WAIT_CLASS にマップされる。 |
WAIT_CLASS_ID |
NUMBER |
サンプリング時にセッションが待機していたイベントの待機クラス識別子。解釈は、EVENT 列の解釈と同様。V$SESSION.WAIT_CLASS_ID にマップされる。 |
WAIT_TIME |
NUMBER |
サンプリング時にセッションがCPU上にあった場合は、セッションが前回イベントを待機した時間の合計(サンプリング時にセッションが待機していた場合は0 )
注意: |
SESSION_STATE |
VARCHAR2(7) |
セッションの状態:
|
TIME_WAITED |
NUMBER |
SESSION_STATE = WAITING の場合は、セッションで実際に費やされたイベントの待機時間(マイクロ秒)。この列は、サンプルが取得された時点で発生中の待機に対し設定される。
待機イベントが1秒を超えて継続し、複数のセッション・サンプル行で待機となった場合、その待機イベントの待機に実際に費やされた時間がそれらのセッション・サンプル行の最後に移入される。この情報は、最新のセッション・サンプルでは表示されない。 |
BLOCKING_SESSION_STATUS |
VARCHAR2(11) |
ブロックしているセッションの状態:
|
BLOCKING_SESSION |
NUMBER |
ブロックしているセッションのセッション識別子。ブロッカが同じインスタンス上にあり、セッションがエンキューを待機していた場合またはバッファ・ビジーであった場合にのみ、移入される。V$SESSION.BLOCKING_SESSION にマップされる。 |
BLOCKING_SESSION_SERIAL# |
NUMBER |
ブロックしているセッションのシリアル番号 |
BLOCKING_INST_ID |
NUMBER |
BLOCKING_SESSION に示されるブロッカのインスタンス番号 |
BLOCKING_HANGCHAIN_INFO |
VARCHAR2(1) |
BLOCKING_SESSION の情報がハング連鎖によるものかどうか(Y | N ) |
CURRENT_OBJ# |
NUMBER |
セッションで参照されているオブジェクトのオブジェクトID。この情報は、セッションがアプリケーション、クラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_OBJ# にマップされる。 |
CURRENT_FILE# |
NUMBER |
セッションで参照されているブロックが含まれているファイルのファイル番号。この情報は、セッションがクラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_FILE# にマップされる。 |
CURRENT_BLOCK# |
NUMBER |
セッションで参照されているブロックのID。この情報は、セッションがクラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_BLOCK# にマップされる。 |
CURRENT_ROW# |
NUMBER |
セッションで参照されている行識別子。この情報は、セッションがクラスタ、同時実行性およびユーザーI/Oの待機イベントを待機していた場合にのみ表示される。V$SESSION.ROW_WAIT_ROW# にマップされる。 |
TOP_LEVEL_CALL# |
NUMBER |
Oracle最上位のコール番号 |
TOP_LEVEL_CALL_NAME |
VARCHAR2(64) |
Oracle最上位のコール名 |
CONSUMER_GROUP_ID |
NUMBER |
コンシューマ・グループID |
XID |
RAW(8) |
サンプリング時にセッションが処理していたトランザクションID。V$SESSION にはこの情報は表示されない。 |
REMOTE_INSTANCE# |
NUMBER |
このセッションが待機しているブロックにサービスを提供するリモート・インスタンス識別子。この情報は、セッションがクラスタ・イベントを待機していた場合にのみ表示される。 |
TIME_MODEL |
NUMBER |
時間モデルの情報 |
IN_CONNECTION_MGMT |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションが接続管理を行っていたかどうか(Y | N ) |
IN_PARSE |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションが解析を実行していたかどうか(Y | N ) |
IN_HARD_PARSE |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがハード解析を実行していたかどうか(Y | N ) |
IN_SQL_EXECUTION |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがSQL文を実行していたかどうか(Y | N ) |
IN_PLSQL_EXECUTION |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがPL/SQLを実行していたかどうか(Y | N ) |
IN_PLSQL_RPC |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがインバウンドPL/SQL RPCコールを実行していたかどうか(Y | N ) |
IN_PLSQL_COMPILATION |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがPL/SQLをコンパイルしていたかどうか(Y | N ) |
IN_JAVA_EXECUTION |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがJavaを実行していたかどうか(Y | N ) |
IN_BIND |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがバインド操作を行っていたかどうか(Y | N ) |
IN_CURSOR_CLOSE |
VARCHAR2(1) |
サンプリング時にセッションがカーソルをクローズしていたかどうか(Y | N ) |
IN_SEQUENCE_LOAD |
VARCHAR2(1) |
セッションが順番に(順次ロード・コードで)ロードされているかどうか(Y | N ) |
CAPTURE_OVERHEAD |
VARCHAR2(1) |
セッションが取得コードを実行しているかどうか(Y | N ) |
REPLAY_OVERHEAD |
VARCHAR2(1) |
セッションが再実行コードを実行しているかどうか(Y | N ) |
IS_CAPTURED |
VARCHAR2(1) |
セッションが取得されているかどうか(Y | N ) |
IS_REPLAYED |
VARCHAR2(1) |
セッションが再実行されているかどうか(Y | N ) |
SERVICE_HASH |
NUMBER |
サービスを識別するハッシュ。V$ACTIVE_SERVICES.NAME_HASH にマップされる。 |
PROGRAM |
VARCHAR2(48) |
オペレーティング・システムのプログラム名 |
MODULE 脚注 2 |
VARCHAR2(48) |
DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULE プロシージャによって設定された、サンプリング時の実行モジュールの名前 |
ACTION 脚注 2 |
VARCHAR2(32) |
DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTION プロシージャによって設定された、サンプリング時の実行モジュールの名前 |
CLIENT_ID |
VARCHAR2(64) |
セッションのクライアント識別子。V$SESSION.CLIENT_IDENTIFIER にマップされる。 |
MACHINE |
VARCHAR2(64) |
クライアントのオペレーティング・システムのマシン名 |
PORT |
NUMBER |
クライアントのポート番号 |
ECID |
VARCHAR2(64) |
アプリケーション・サーバーから送信された実行コンテキストの識別子 |
DBREPLAY_FILE_ID 脚注 1 |
NUMBER |
セッションの取得中またはリプレイ中は、DBREPLAY_FILE_ID はワークロード取得またはワークロード・リプレイのためのファイルIDとなり、それ以外の場合はNULL。 |
DBREPLAY_CALL_COUNTER 脚注 1 |
NUMBER |
セッションの取得中またはリプレイ中は、DBREPLAY_CALL_COUNTER は取得または再実行されているユーザー・コールのコール・カウンタとなり、それ以外の場合はNULL。 |
TM_DELTA_TIME |
NUMBER |
TM_DELTA_CPU_TIME およびTM_DELTA_DB_TIME が蓄積される時間間隔(マイクロ秒) |
TM_DELTA_CPU_TIME |
NUMBER |
最後のTM_DELTA_TIME マイクロ秒間に、このセッションが費やしたCPU時間 |
TM_DELTA_DB_TIME |
NUMBER |
最後のTM_DELTA_TIME マイクロ秒間に、このセッションがデータベース・コールに費やした時間 |
DELTA_TIME |
NUMBER |
このセッションが最後にサンプリングまたは作成されてからの時間間隔(マイクロ秒)。この間に次の5つの統計情報が蓄積される。 |
DELTA_READ_IO_REQUESTS |
NUMBER |
最後のDELTA_TIME マイクロ秒間に、このセッションが行った読取りI/O要求の数 |
DELTA_WRITE_IO_REQUESTS |
NUMBER |
最後のDELTA_TIME マイクロ秒間に、このセッションが行った書込みI/O要求の数 |
DELTA_READ_IO_BYTES |
NUMBER |
最後のDELTA_TIME マイクロ秒間に、このセッションが読み取ったI/Oバイト数 |
DELTA_WRITE_IO_BYTES |
NUMBER |
最後のDELTA_TIME マイクロ秒間に、このセッションが書き込んだI/Oバイト数 |
DELTA_INTERCONNECT_IO_BYTES |
NUMBER |
最後のDELTA_TIME マイクロ秒間に、I/Oインターコネクト経由で送信されたI/Oバイト数 |
PGA_ALLOCATED |
NUMBER |
このサンプルの取得時にこのセッションが消費したPGAメモリーの量(バイト) |
TEMP_SPACE_ALLOCATED |
NUMBER |
このサンプルの取得時にこのセッションが消費したTEMPメモリーの量(バイト) |
脚注 1 この列は、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)から使用可能です。
脚注 2 Oracle Database 11g
リリース2(11.2.0.2)からは、この列のデータ型はVARCHAR2(64)です。