V$PGA_TARGET_ADVICE
は、PGA_AGGREGATE_TARGET
パラメータの値が変更された場合に、V$PGASTAT
パフォーマンス・ビューに表示されるcache hit percentage統計とover allocation count統計がどのような影響を受けるかを予測します。この予測は、PGA_AGGREGATE_TARGET
パラメータの現在の値の前後で選択された様々な値に対して実行されます。アドバイス統計は、インスタンスによって実行された過去のワークロードをシミュレートすることで生成されます。
PGA_AGGREGATE_TARGET
が設定されていない場合、このビューの内容は空になります。また、STATISTICS_LEVEL
パラメータがBASIC
に設定されている場合、このビューの内容は更新されません。このビューのベース統計は、インスタンスの起動時と、PGA_AGGREGATE_TARGET
初期化パラメータの値が動的に変更された時点でリセットされます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE |
NUMBER |
この予測のPGA_AGGREGATE_TARGET の値(バイト) |
PGA_TARGET_FACTOR |
NUMBER |
PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE /PGA_AGGREGATE_TARGET パラメータの現在の値 |
ADVICE_STATUS |
VARCHAR2(3) |
アドバイスがSTATISTICS_LEVEL パラメータの値に応じて使用可能か(ON )、使用禁止か(OFF ) |
BYTES_PROCESSED |
NUMBER |
このアドバイスで考慮されるすべての作業領域で処理された合計バイト数 |
ESTD_TIME |
NUMBER |
バイト処理に必要な時間(秒) |
ESTD_EXTRA_BYTES_RW |
NUMBER |
PGA_AGGREGATE_TARGET がPGA_TARGET_FOR_ESTIMATE 列の値に設定されていた場合に読み込まれるか書き込まれる追加の見積りバイト数。この値は、PGA_AGGREGATE_TARGET の値についてワン・パス(またはマルチ・パス)で実行される作業領域の見積り数およびサイズから導出される。 |
ESTD_PGA_CACHE_HIT_PERCENTAGE |
NUMBER |
PGA_AGGREGATE_TARGET がPGA_TARGET_FOR_ESTIMATE と等しいときの、cache hit percentage統計の見積り値。この列は前述の2列から導出され、BYTES_PROCESSED / (BYTES_PROCESSED + ESTD_EXTRA_BYTES_RW )と等しくなる。 |
ESTD_OVERALLOC_COUNT |
NUMBER |
PGA_AGGREGATE_TARGET の値がPGA_TARGET_FOR_ESTIMATE に設定されている場合の、PGAメモリーの過剰割当ての見積り数。0(ゼロ)以外の値は、PGA_TARGET_FOR_ESTIMATE の設定値が小さいために、作業領域のワークロードを実行できないことを意味する。これによってOracleではそのターゲットを処理できなくなるため、DBAはPGA_AGGREGATE_TARGET をPGA_TARGET_FOR_ESTIMATE に設定しないようにする必要がある。 |
関連項目: PGAアドバイス・ビューを使用してPGA_AGGREGATE_TARGET初期化パラメータをチューニングする方法は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』 を参照してください。 |