V$SQL
は、GROUP BY
句のない共有SQL領域についての統計情報を示し、入力された元のSQLテキストの子ごとに1行ずつ表示します。V$SQL
に表示される統計情報は、通常、問合せの実行が終了した時点で更新されます。ただし、問合せの実行が長期にわたる場合は、5秒ごとに更新されます。これによって、実行中に、長時間実行されるSQL文の影響を容易に確認できます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
SQL_TEXT |
VARCHAR2(1000) |
カレント・カーソルのSQLテキストの最初の1000文字 |
SQL_FULLTEXT |
CLOB |
CLOB 列として公開されるSQL文の全テキスト。SQL文の全テキストは、V$SQLTEXT 動的パフォーマンス・ビューと結合するかわりに、この列を使用して取出し可能。 |
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子 |
SHARABLE_MEM |
NUMBER |
この子カーソルが使用している共有メモリーのバイト数 |
PERSISTENT_MEM |
NUMBER |
子カーソルの存続期間に使用されるメモリーの固定バイト数 |
RUNTIME_MEM |
NUMBER |
子カーソルの実行時に必要なメモリーの固定量 |
SORTS |
NUMBER |
子カーソルに対して実行されたソート数 |
LOADED_VERSIONS |
NUMBER |
コンテキスト・ヒープがロードされるかどうか(1 | 0 ) |
OPEN_VERSIONS |
NUMBER |
子カーソルがロックされているかどうか(1 | 0 ) |
USERS_OPENING |
NUMBER |
子カーソルをオープンしているユーザーの数 |
FETCHES |
NUMBER |
SQL文に関連するフェッチ数 |
EXECUTIONS |
NUMBER |
このオブジェクトがライブラリ・キャッシュに入れられた後で行われた実行数 |
PX_SERVERS_EXECUTIONS |
NUMBER |
パラレル実行サーバーで処理された実行の合計数(文がパラレル実行されなかったときは0 ) |
END_OF_FETCH_COUNT |
NUMBER |
カーソルがライブラリ・キャッシュに入れられた後で、このカーソルが完全に実行された回数。カーソルが正常に実行されなかったか、カーソルがクローズまたは再実行される前にこのカーソルによって生成された先頭の数列のみフェッチされたため、カーソルが部分的に実行された場合、この統計の値は増分されない。END_OF_FETCH_COUNT 列の値は、EXECUTIONS 列の値以下に定義される。 |
USERS_EXECUTING |
NUMBER |
文を実行しているユーザーの数 |
LOADS |
NUMBER |
オブジェクトがロードまたは再ロードされた回数 |
FIRST_LOAD_TIME |
VARCHAR2(19) |
親の作成時刻のタイムスタンプ |
INVALIDATIONS |
NUMBER |
この子カーソルが無効にされた回数 |
PARSE_CALLS |
NUMBER |
この子カーソルに対する解析コール数 |
DISK_READS |
NUMBER |
この子カーソルに対するディスク読取り数 |
DIRECT_WRITES |
NUMBER |
この子カーソルに対する直接書込み数 |
BUFFER_GETS |
NUMBER |
この子カーソルに対するバッファ取得数 |
APPLICATION_WAIT_TIME |
NUMBER |
アプリケーションの待機時間(マイクロ秒) |
CONCURRENCY_WAIT_TIME |
NUMBER |
同時実行性待機時間(マイクロ秒) |
CLUSTER_WAIT_TIME |
NUMBER |
クラスタの待機時間(マイクロ秒) |
USER_IO_WAIT_TIME |
NUMBER |
ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒) |
PLSQL_EXEC_TIME |
NUMBER |
PL/SQL実行時間(マイクロ秒) |
JAVA_EXEC_TIME |
NUMBER |
Java実行時間(マイクロ秒) |
ROWS_PROCESSED |
NUMBER |
解析されたSQL文が戻す行数の合計 |
COMMAND_TYPE |
NUMBER |
Oracleコマンド・タイプ定義 |
OPTIMIZER_MODE |
VARCHAR2(10) |
SQL文が実行されたモード |
OPTIMIZER_COST |
NUMBER |
オプティマイザによるこの問合せのコスト |
OPTIMIZER_ENV |
RAW(2000) |
オプティマイザ環境 |
OPTIMIZER_ENV_HASH_VALUE |
NUMBER |
オプティマイザ環境のハッシュ値 |
PARSING_USER_ID |
NUMBER |
この子カーソルを作成したユーザーのユーザーID |
PARSING_SCHEMA_ID |
NUMBER |
この子カーソルの作成に使用されたスキーマID |
PARSING_SCHEMA_NAME |
VARCHAR2(30) |
この子カーソルの作成に使用されたスキーマ名 |
KEPT_VERSIONS |
NUMBER |
この子カーソルがDBMS_SHARED_POOL パッケージを使用してキャッシュ内に確保されるようにマークされているかどうかを示す。 |
ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
このカーソルの親に対するハンドルのアドレス |
TYPE_CHK_HEAP |
RAW(4) |
この子カーソルに対する型チェック・ヒープの記述子 |
HASH_VALUE |
NUMBER |
ライブラリ・キャッシュ内の親文のハッシュ値 |
OLD_HASH_VALUE |
NUMBER |
古いSQLハッシュ値 |
PLAN_HASH_VALUE |
NUMBER |
このカーソルに対するSQLプランの数値表現。PLAN_HASH_VALUE の値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。 |
CHILD_NUMBER |
NUMBER |
この子カーソルの番号 |
SERVICE |
VARCHAR2(64) |
サービス名 |
SERVICE_HASH |
NUMBER |
SERVICE 列に表示されている名前のハッシュ値 |
MODULE |
VARCHAR2(64) |
SQL文の初回解析時に実行中であった(DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULE をコールして設定した)モジュールの名前 |
MODULE_HASH |
NUMBER |
MODULE 列にリストされているモジュールのハッシュ値 |
ACTION |
VARCHAR2(64) |
SQL文の初回解析時に実行中であった(DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTION をコールして設定した)アクションの名前 |
ACTION_HASH |
NUMBER |
ACTION 列にリストされているアクションのハッシュ値 |
SERIALIZABLE_ABORTS |
NUMBER |
トランザクションをシリアライズできずにORA-08177 エラーとなった回数(カーソルごと) |
OUTLINE_CATEGORY |
VARCHAR2(64) |
アウトラインがカーソルの指示中に適用された場合、この列はアウトラインのカテゴリを示す。そうでない場合、この列は空白のまま。 |
CPU_TIME |
NUMBER |
このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用するCPU時間(マイクロ秒) |
ELAPSED_TIME |
NUMBER |
解析、実行およびフェッチに対してこのカーソルで使用される経過時間(マイクロ秒)です。カーソルがパラレル実行を使用する場合、ELAPSED_TIME_TOTAL は、問合せコーディネータへの時間にすべてのパラレル問合せスレーブ処理を加えた累積時間です。 |
OUTLINE_SID |
NUMBER |
アウトライン・セッション識別子 |
CHILD_ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
子カーソルのアドレス |
SQLTYPE |
NUMBER |
文に使用されるSQL言語のバージョンを示す |
REMOTE |
VARCHAR2(1) |
カーソルがリモート・マップされているか(Y )されていないか(N ) |
OBJECT_STATUS |
VARCHAR2(19) |
カーソルのステータス:
|
LITERAL_HASH_VALUE |
NUMBER |
CURSOR_SHARING が使用されている場合、システム生成のバインド変数と置換され、一致させる必要があるリテラルのハッシュ値。この値は、SQL文のハッシュ値ではない。CURSOR_SHARING が使用されていない場合、この値は0 。 |
LAST_LOAD_TIME |
VARCHAR2(19) |
問合せプランがライブラリ・キャッシュにロードされた時刻 |
IS_OBSOLETE |
VARCHAR2(1) |
カーソルが廃止になったかどうか(Y | N )。子カーソルの数が多すぎると、カーソルが廃止になることがある。 |
IS_BIND_SENSITIVE |
VARCHAR2(1) |
カーソルがバインド・センシティブかどうか(Y | N )。述語の選択を計算するときにオプティマイザがバインド変数値の1つを照合する場合、およびバインド変数値の変更によってオプティマイザが別のプランを生成する場合、問合せはバインド・センシティブとみなされる。 |
IS_BIND_AWARE |
VARCHAR2(1) |
カーソルがバインド対応かどうか(Y | N )。問合せが拡張カーソル共有を使用するようにマークされている場合、問合せはバインド対応とみなされる。この問合せは、バインド・センシティブとしてすでにマークされている。 |
IS_SHAREABLE |
VARCHAR2(1) |
カーソルが共有可能かどうか(Y | N ) |
CHILD_LATCH |
NUMBER |
カーソルを保護している子ラッチ番号。この列は廃止されたが、旧バージョンとの互換性を保つために残されている。 |
SQL_PROFILE |
VARCHAR2(64) |
この文に使用されるSQLプロファイル(ある場合) |
SQL_PATCH |
VARCHAR2(30) |
この文に使用されるSQLパッチ(ある場合) |
SQL_PLAN_BASELINE |
VARCHAR2(30) |
この文に使用されるSQLプラン・ベースライン(ある場合) |
PROGRAM_ID |
NUMBER |
プログラム識別子 |
PROGRAM_LINE# |
NUMBER |
プログラム行番号 |
EXACT_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
正規化されたSQLテキストに対して計算されたシグネチャ。正規化には、空白の削除と非リテラル文字列の大文字化が含まれる。 |
FORCE_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
CURSOR_SHARING パラメータがFORCE に設定されたときに使用されるシグネチャ |
LAST_ACTIVE_TIME |
DATE |
問合せプランが最後にアクティブになった時刻 |
BIND_DATA |
RAW(2000) |
バインド・データ |
TYPECHECK_MEM |
NUMBER |
タイプ・チェック・メモリー |
IO_CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_BYTES |
NUMBER |
Exadataストレージ・システムによるフィルタリングが可能なI/Oのバイト数
関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。 |
IO_INTERCONNECT_BYTES |
NUMBER |
Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数 |
PHYSICAL_READ_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/Oリクエスト数 |
PHYSICAL_READ_BYTES |
NUMBER |
監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数 |
PHYSICAL_WRITE_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/Oリクエスト数 |
PHYSICAL_WRITE_BYTES |
NUMBER |
監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数 |
OPTIMIZED_PHY_READ_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された、データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュからの物理読取りI/Oリクエスト数 |
LOCKED_TOTAL |
NUMBER |
子カーソルがロックされた合計回数 |
PINNED_TOTAL |
NUMBER |
子カーソルが確保された合計回数 |
IO_CELL_UNCOMPRESSED_BYTES |
NUMBER |
Exadataセルにオフロードされる非圧縮バイト数(解凍後のサイズ)
関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。 |
IO_CELL_OFFLOAD_RETURNED_BYTES |
NUMBER |
通常のI/Oパスを通してExadataセルから戻されるバイト数
関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。 |