V$SQL_SHARED_CURSORは、特定の子カーソルが既存の子カーソルと共有されない理由を示します。それぞれの列は、カーソルが共有されない具体的な理由を示します。
| 列 | データ型 | 説明 |
|---|---|---|
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
SQL識別子 |
ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
親カーソルのアドレス |
CHILD_ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
子カーソルのアドレス |
CHILD_NUMBER |
NUMBER |
子番号 |
UNBOUND_CURSOR |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルが十分に構築されていない(最適化されていない) |
SQL_TYPE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)SQLの型が既存の子カーソルに一致しない |
OPTIMIZER_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)オプティマイザの環境が既存の子カーソルに一致しない |
OUTLINE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)アウトラインが既存の子カーソルに一致しない |
STATS_ROW_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の統計が既存の子カーソルに一致しない |
LITERAL_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)非データのリテラル値が既存の子カーソルに一致しない |
FORCE_HARD_PARSE |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)内部使用 |
EXPLAIN_PLAN_CURSOR |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)子カーソルがEXPLAIN PLANカーソルであり、共有する必要がない |
BUFFERED_DML_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)バッファ付きDMLが既存の子カーソルに一致しない |
PDML_ENV_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)PDML環境が既存の子カーソルに一致しない |
INST_DRTLD_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)ダイレクト・ロード・インサートが既存の子カーソルに一致しない |
SLAVE_QC_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルはスレーブ・カーソルであり、新しい子カーソルがコーディネータによって発行された(または、既存の子カーソルがコーディネータによって発行されていて、新しい子カーソルがスレーブ・カーソルである) |
TYPECHECK_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルが十分に最適化されていない |
AUTH_CHECK_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルに対する認可/翻訳チェックに失敗した |
BIND_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)バインド・メタデータが既存の子カーソルに一致しない |
DESCRIBE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)子カーソルに対する記述中に、タイプ・チェック・ヒープが存在していない |
LANGUAGE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)言語処理が既存の子カーソルに一致しない |
TRANSLATION_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルのベース・オブジェクトが一致しない |
BIND_EQUIV_FAILURE |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)バインド値の選択性が、既存の子カーソルの最適化に使用される選択性と一致しない |
INSUFF_PRIVS |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルが参照するオブジェクトの権限が不十分である |
INSUFF_PRIVS_REM |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルが参照するリモート・オブジェクトの権限が不十分である |
REMOTE_TRANS_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルのリモート・ベース・オブジェクトが一致しない |
LOGMINER_SESSION_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)LogMiner Sessionパラメータが一致しない |
INCOMP_LTRL_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)安全でない/データ以外の可能性があるバインド(リテラル)がカーソルに含まれることがある。値が一致しない。 |
OVERLAP_TIME_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)セッション・パラメータERROR_ON_OVERLAP_TIMEの設定が原因で発生した不一致 |
EDITION_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソル・エディションの不一致 |
MV_QUERY_GEN_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)内部使用。マテリアライズド・ビュー問合せを分析するときに、ハード解析を強制的に実施する。 |
USER_BIND_PEEK_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)1つ以上のユーザー・バインドの値が異なるため、つまり実行計画に変更が加えられた可能性があるため、カーソルが共有されない |
TYPCHK_DEP_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソルに型チェック依存性がある |
NO_TRIGGER_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソルと子にトリガー不一致がある |
FLASHBACK_CURSOR |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)フラッシュバックが原因でカーソルに共有可能性がない |
ANYDATA_TRANSFORMATION |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)不透明型変換の基準であるため、一致しない |
INCOMPLETE_CURSOR脚注 1 |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソルが不完全: コール・メモリーから発生したタイプ・チェック・ヒープ |
PDDL_ENV_MISMATCH脚注 2 |
VARCHAR2(1) | (Y|N)パラレルDDLカーソルの環境設定が一致しない(次の1つ以上のパラメータ値が変更された: PARALLEL_EXECUTION_ENABLED、PARALLEL_DDL_MODE、PARALLEL_DDL_FORCED_DEGREEまたはPARALLEL_DDL_FORCED_INSTANCES) |
TOP_LEVEL_RPI_CURSOR |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)最上位のRPIカーソル |
DIFFERENT_LONG_LENGTH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)LONGの値が一致しない |
LOGICAL_STANDBY_APPLY |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)ロジカル・スタンバイ適用コンテキストが一致しない |
DIFF_CALL_DURN |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)スレーブSQLカーソル/単一コール |
BIND_UACS_DIFF |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)あるカーソルにはバインドUACがあり、別のカーソルにはない |
PLSQL_CMP_SWITCHS_DIFF |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)PL/SQL無名ブロックが、異なるPL/SQLコンパイラ・スイッチでコンパイルされた |
CURSOR_PARTS_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソルがサブ実行でコンパイルされた(カーソル部が実行された) |
STB_OBJECT_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N) STBは、SQL Management Object Mismatchの内部名である。SQL Management Object Mismatchは、SQL文の実行間でSQLプラン・ベースライン、SQLプロファイルまたはSQLパッチが作成されたことを意味する。カーソルは読取り専用エンティティであるため、該当するSQL文に関連する新しいSQL管理オブジェクトの情報を含むカーソルを新規に作成できるように、ハード解析が強制される。 |
CROSSEDITION_TRIGGER_MISMATCH |
VARCHAR2(1) | (Y|N)実行するCROSSEDITIONトリガーのセットが異なっている可能性がある |
PQ_SLAVE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)最上位のスレーブがカーソルを共有しないようにしている |
TOP_LEVEL_DDL_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)最上位のDDLカーソル |
MULTI_PX_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)パラレライザが複数あるのに、カーソルがスレーブ・コンパイルされている |
BIND_PEEKED_PQ_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)バインドをベースにしたカーソルが値を照合した |
MV_REWRITE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)コンパイル時にマテリアライズド・ビューによってSCNがリライトされたため、カーソルの再コンパイルが必要である |
ROLL_INVALID_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)ローリング無効化のマークが付けられ、無効化ウィンドウを超えた |
OPTIMIZER_MODE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)パラメータOPTIMIZER_MODEの不一致(たとえば、all_rowsとfirst_rows_1など) |
PX_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)SQL文のパラレル化の影響による、一方のパラメータの不一致。たとえば、一方のカーソルはパラレルDMLを使用可能にしてコンパイルしたが、他方のカーソルはそうしなかったなど。 |
MV_STALEOBJ_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソルの作成時に失効したマテリアライズド・ビューの一覧に不一致があるため、カーソルを共有できない |
FLASHBACK_TABLE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)使用可能なトリガーまたは遅延している参照整合性制約(あるいはその両方)に不一致があるため、カーソルを共有できない |
LITREP_COMP_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)リテラル置換の使用に不一致がある |
PLSQL_DEBUG |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)現在のセッションのPLSQL_DEBUGパラメータの値が、カーソルの作成に使用された値と一致しない |
LOAD_OPTIMIZER_STATS |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)拡張カーソル共有を初期化するためにハード解析が強制される |
ACL_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)子カーソルに格納されているキャッシュ済ACL評価の結果が、現在のセッションまたはユーザーに対して有効でない |
FLASHBACK_ARCHIVE_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)現在のセッションのFLASHBACK_DATA_ARCHIVE_INTERNAL_CURSORパラメータの値が、カーソルの作成に使用された値と一致しない |
LOCK_USER_SCHEMA_FAILED |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)カーソルの作成に使用されたユーザーまたはスキーマが存在しない
注意: この共有基準は非推奨です。 |
REMOTE_MAPPING_MISMATCH |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)再ロードされたカーソルは、以前はリモートマップされていたが現在はリモートマップされていない。このため、カーソルを再解析する必要がある。 |
LOAD_RUNTIME_HEAP_FAILED |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)新しいカーソルのランタイム・ヒープのロード(または無効になったカーソルの再ロード)が失敗した |
HASH_MATCH_FAILED |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)既存の子カーソルに、現在のカーソルに必要な安全でないリテラル・バインド・ハッシュ値がない |
PURGED_CURSOR |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)子カーソルに削除のマークが付けられた |
BIND_LENGTH_UPGRADEABLE |
VARCHAR2(1) |
(Y|N)現在のカーソルに必要なバインド長が、子カーソルの作成に使用されたバインド長よりも長い |
USE_FEEDBACK_STATS脚注 2 |
VARCHAR2(1) | (Y|N)改善されたカーディナリティの見積りを使用してオプティマイザが問合せを再度最適化できるように、ハード解析が強制される |
REASON脚注 2 |
CLOB |
子番号、IDおよびカーソルが共有されない理由。この列の内容は、XMLを使用して構成される。 |
脚注 1 この列は、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)からは使用できなくなります。
脚注 2 この列は、Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)から使用可能です。