プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

PRE_PAGE_SGA

プロパティ 説明
パラメータ・タイプ ブール
デフォルト値 false
変更の可/不可 変更不可
値の範囲 true | false

PRE_PAGE_SGAは、インスタンスの起動時にSGA全体がメモリーに読み込まれるかどうかを判断します。オペレーティング・システムのページ表エントリは、SGAのページごとに事前作成されます。この設定によって、インスタンスの起動に必要な時間が長くなる場合がありますが、Oracleのパフォーマンスが最高になるまでの時間が短縮されます。


注意:

この設定によって、SGAがメモリーに最初に読み込まれた後に、オペレーティング・システムによるSGAのページングまたはスワッピングが不可能になることはありません。

起動するすべてのプロセスがSGAのすべてのページにアクセスする必要があるため、PRE_PAGE_SGAを指定すると、プロセスの起動にかかる時間が長くなる可能性があります。この方法のコストは固定ですが、プロセスが起動されるたびに、20,000ページにアクセスする必要がある場合もあります。この方法は、一部のアプリケーションには有効ですが、すべてのアプリケーションに有効というわけではありません。たとえば、ログオンおよびログオフを繰り返して、プロセスを頻繁に作成および破棄すると、著しいオーバーヘッドが発生する場合があります。

PRE_PAGE_SGAのメリットは、ページ・サイズによって異なります。たとえば、SGAのサイズが80MBで、ページ・サイズが4KBである場合、SGAをリフレッシュするには20,000ページにアクセスする必要があります(80000/4=20000)。

システムで4MBのページ・サイズを設定できる場合、SGAのリフレッシュに必要なアクセス先は、20ページになります(80000/4000=20)。ページ・サイズは、オペレーティング・システムに依存しており、通常、変更できません。ただし、一部のオペレーティング・システムには、共有メモリーを特別に実装しており、これを使用してページ・サイズを変更できます。