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SQL*Plus®ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス
リリース11.2
B56314-03
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TTITLE

構文

TTI[TLE] [printspec [text | variable] ...][ON | OFF]

printspecには、テキストの配置および書式設定に使用される次の句のうちの1つ以上を指定します。

BOLD

CE[NTER]

COL n

FORMAT text

LE[FT]

R[IGHT]

S[KIP] [n]

TAB n

指定したタイトルを各レポート・ページの上部に配置して書式設定します。TTITLEの現行の定義を表示するには、句を指定しないでTTITLEのみを入力します。TTITLEコマンドの後に引用符で囲まれた単一の語または文字列のみを指定した場合は、旧形式のTTITLEが使用されます。

旧形式のTTITLEの詳細は、「TTI[TLE] text(旧形式は廃止)」を参照してください。

これらの項および句は、BTITLEコマンドにも適用されます。

text

タイトル・テキストを指定します。1行に2つ以上の語を入れるには、テキストを一重引用符で囲んで入力します。

variable

置換変数、または次のシステム管理値のいずれかを指定します。SQL.LNO(カレント行の番号)、SQL.PNO(現行のページ番号)、SQL.RELEASE(現行のOracle Databaseのリリース番号)、SQL.SQLCODE(現行のエラー・コード)またはSQL.USER(現行のユーザー名)。

これらの値の1つを出力するには、適切な変数をタイトルの中で参照します。FORMAT句でvariableの形式を設定できます。

SQL*Plusの置換変数(& variables)は、TTITLEの実行前に展開されます。生成された文字列はTTITLEテキストとして格納されます。後続の各結果ページの生成中に予期しない結果が発生して、展開された変数の値自身が置換変数として解釈される場合があります。

TTITLEコマンドでのこの二重置換を回避するには、各結果ページで置換される変数に&接頭辞を使用しないでください。置換変数を使用してTTITLEに未変更のテキストを挿入する場合は、1回のみ置換されるようにテキストを引用符で囲みます。

OFF

定義に影響を与えないで、タイトルをオフ(非表示)にします。

ON

タイトルをオン(表示)にします。上部タイトルを定義すると、SQL*Plusは自動的にTTITLEをONに設定します。

COL n

カレント行の列nまでインデントします(列nを過ぎている場合は、後退します)。ここでいう「列」とは、印刷位置のことで、表の列ではありません。

S[KIP] [n]

新規行の先頭までn回スキップします。nを省略すると、1回スキップします。nに0を入力すると、カレント行の先頭まで戻ります。

TAB n

n列分前方に(nに負の値を入力した場合は後方に)スキップします。ここでいう「列」とは、印刷位置のことで、表の列ではありません。

LE[FT] | CE[NTER] | R[IGHT]

カレント行のデータを、それぞれ左揃え、中央揃えおよび右揃えにします。SQL*Plusは、printspecの終わりまで、あるいは次のLEFT、CENTER、RIGHTまたはCOLコマンドまでのデータ項目を、1グループとして整列させます。CENTERおよびRIGHTでは、SET LINESIZE値を使用し、後続のデータ項目の位置が計算されます。

BOLD

データを太字で印刷します。SQL*Plusは、端末上で同じデータを3回続けて出力することによって、太字印刷を行います。一部のオペレーティング・システムでは、SQL*Plusがプリンタにテキストを太字でなく3回連続で印刷するように指示することがあります。

FORMAT text

次のFORMAT句まで、またはこのコマンドの終わりまでの、後続のデータ項目の書式を決定する書式モデルを指定します。書式モデルは、A10や$999などのテキスト定数である必要があります。書式設定および有効な書式モデルの詳細は、「COLUMN」コマンドを参照してください。

書式モデルのデータ型が、指定したデータ項目のデータ型と一致しない場合、FORMAT句はその項目には影響しません。

指定したデータ項目の前に適切な書式モデルがない場合、SQL*Plusは、SET NUMFORMATで指定された書式を使用して、NUMBER値を出力します。また、SET NUMFORMATが指定されていない場合はデフォルトの書式に従って、NUMBER値を出力します。SQL*Plusは、デフォルトの書式に従ってDATE値を出力します。

現行のTTITLE定義を表示するには、句を指定しないでTTITLEのみを入力します。

使用方法

最初に現れるテキストの前にprintspec句を入力しない場合、TTITLEはテキストを左揃えにします。有効なprintspec句(LEFT、SKIP、COLなど)がコマンド名のすぐ後に続いている場合、SQL*Plusは新形式でTTITLEを解釈します。

上部タイトルの列およびDATE値の出力については、「COLUMN」を参照してください。

printspecには、定数および変数をいくつでも指定できます。SQL*Plusは、それらを指定した順序で表示し、それぞれの定数または変数をその直前のprintspec句で指定されている位置および書式に設定します。

TTITLEに指定するタイトルの長さは、2400文字を超えないようにしてください。

一重引用符で囲まれたタイトル・テキスト文字列の内部では、継続文字(ハイフン)は認識されません。これを認識させるには、次のように、継続文字を引用符の外側に置く必要があります。

TTITLE CENTER 'Summary Report for' -
> 'the Month of May'

「Monthly Analysis」を上部タイトルとして定義して左揃え、日付を中央揃え、ページ番号を3桁書式で右揃え、次の行の中央に「Data in Thousands」を表示するには、次のように入力します。

TTITLE LEFT 'Monthly Analysis' CENTER '01 Jan 2003' -
RIGHT 'Page:' FORMAT 999 SQL.PNO SKIP CENTER -
'Data in Thousands'
Monthly Analysis                01 Jan 2003                      Page: 1
                              Data in Thousands

上部タイトルの定義を変更しないで非表示にするには、次のように入力します。

TTITLE OFF