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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
11gリリース2 (11.2)
B61035-04
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10 Oracle Enterprise ManagerによるOracle ACFSの管理

この章では、Oracle Enterprise Managerを使用してOracle自動ストレージ管理クラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)を管理する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

すべてのOracle ASM管理タスクは、Oracle Enterprise ManagerのOracle自動ストレージ管理の「ホーム」ページから始まります。Oracle ASMの「ホーム」ページとページへのアクセス方法の詳細は、「Oracle自動ストレージ管理の「ホーム」ページ」を参照してください。

コマンドライン・ツールを使用したOracle ACFSファイルシステムの管理の詳細は、第13章「Oracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。Oracle ACFSファイルシステムを作成するための基本手順は、「Oracle ACFSシステムを管理するための基本手順」を参照してください。

Oracle Enterprise ManagerによるOracle ACFSの管理

この項では、Oracle Enterprise Managerを使用してOracle ACFSのボリュームおよびファイルシステムを管理する方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

Oracle ACFSのボリュームおよびファイルシステムの作成

Oracle ACFSボリュームを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle ASMの「ホーム」ページから「ディスク・グループ」ページにアクセスします。

  2. 「ディスク・グループ」ページの 「一般」タブで「ボリューム」リンクをクリックします。図10-6を参照してください。

  3. 「ディスク・グループ」ページの「ボリューム」 タブで、「作成」をクリックします。

    図10-1のように、「ASMボリュームの作成」ページが表示されます。

    ボリューム名(最大11文字)、そのボリュームが含まれるディスク・グループ名およびボリュームの初期サイズを入力します。

    また、ボリュームの冗長性設定およびプライマリ・エクテントおよびミラー・エクステントのリージョン設定も選択できます。冗長性の設定の詳細は、「ミラー化、冗長性および障害グループ・オプション」を参照してください。コールドおよびホットのディスク・リージョンの詳細は、「インテリジェント・データ配置」を参照してください。ASMCMD volcreateコマンドを使用したボリュームの作成の詳細は、「volcreate」を参照してください。

図10-1に、Oracle ASMの「ASMボリュームの作成」ページを示します。

図10-1 Oracle自動ストレージ管理の「ASMボリュームの作成」ページ

図10-1の説明が続きます
「図10-1 Oracle自動ストレージ管理の「ASMボリュームの作成」ページ」の説明

ディスク・グループ内のボリュームにOracle ACFSファイルシステムを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ディスク・グループ」ページの 「ボリューム」タブにアクセスします。図10-6を参照してください。

  2. ディスク・グループで既存のボリュームを選択し、「ASMクラスタ・ファイルシステムの作成」をクリックします。

    図10-2に、「ASMクラスタ・ファイルシステムの作成」ページを示します。

    ディスク・グループの互換性パラメータCOMPATIBLE.ASMおよびCOMPATIBLE.ADVMは、11.2以上に設定する必要があります。「ディスク・グループの互換性属性」を参照してください。

  3. 「ASMクラスタ・ファイルシステムの作成」ページで、ファイルシステムを作成するための情報を入力します。必要に応じて、ファイルシステムを登録およびマウントできます。

    ボリューム名を入力する必要があります。ボリューム・ラベルを必要に応じて入力できます。

    必要に応じて、ファイルシステムの作成時に登録およびマウントを選択できます。使用可能なディレクトリからマウント・ポイントを選択します。

    画面に指示が表示されたら、コマンドの実行に必要なホスト資格証明を入力します。ファイルシステムを登録またはマウントするには、root権限または管理者権限が必要です。レジストリ・プロセスの詳細は、「Oracle ACFSマウント・レジストリについて」を参照してください。

    ディレクトリを選択したら、「コマンドの表示」をクリックして、オペレーティング・システムのプロンプトで実行できるコマンドを生成します。Linuxシステムでのコマンド例を次に示します。

    /sbin/mkfs -t acfs -b 4k /dev/asm/volume1-361
    /sbin/acfsutil registry -f -a /dev/asm/volume1-361 /oracle/acfsmounts/acfs2
    /bin/mount -t acfs -rw /dev/asm/volume1-361 /oracle/acfsmounts/acfs2
    

    また、「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブで、Oracle ACFSファイルシステムを登録またはマウントするためのコマンドも生成できます。図10-3を参照してください。

図10-2 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSの作成ページ

図10-2の説明が続きます
「図10-2 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSの作成ページ」の説明

Oracle ACFSのボリュームおよびファイルシステムの表示と変更

Oracle ACFSのファイルシステムに関する情報を表示および変更するには、ASMの「ホーム」ページの「ASMクラスタ・ファイルシステム」リンクをクリックします。

図10-3に、Oracle Enterprise Managerの「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブを示します。このタブには、Oracle ASMインスタンスに関連付けられたすべてのOracle ACFSのリストが表示されます。

このページでは、選択したファイルシステムのマウント、ディスマウント、削除、スナップショット作成、内容表示、登録および登録解除を選択できます。また、ファイルシステムの作成、全ファイルシステムのマウントまたはディスマウントができます。

Oracle ACFSごとに、マウント・ポイント、可用性、状態、スナップショット、使用率(%)、使用量(GB)、サイズ(GB)、割当て済領域、冗長性、ボリュームおよびディスク・グループに関する情報が各列に表示されます。「冗長性」列、「ボリューム」列および「ディスク・グループ」列は、ページの右端にあるため、図には示されていません。マウント・ポイント、スナップショット、ボリュームおよびディスク・グループのリンクがあり、詳細を表示できます。

図10-3 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSページ

図10-3の説明が続きます
「図10-3 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSページ」の説明

特定のボリュームに関する情報を表示するには、「ASMクラスタ・ファイルシステム」ページの「ボリューム」列でボリューム名をクリックします。

図10-4に、「ASMボリューム」ページの「一般」タブを示します。

図10-4 Oracle自動ストレージ管理の「ボリューム」ページの「一般」タブ

図10-4の説明が続きます
「図10-4 Oracle自動ストレージ管理の「ボリューム」ページの「一般」タブ」の説明

ファイルシステムに関する情報を表示するには、「ASMクラスタ・ファイルシステム」ページの「マウント・ポイント」列でリンクをクリックします。

図10-5は、「ASMクラスタ・ファイルシステム」ページの「一般」タブを示しています。

図10-5 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFS一般ページ

図10-5の説明が続きます
「図10-5 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFS一般ページ」の説明

Oracle ACFSのディスク・グループに関する情報を表示するには、「ASMクラスタ・ファイルシステム」ページの「ディスク・グループ」 列でディスク・グループ名をクリックします。「ディスク・グループ」ページの 「一般」タブは、図9-7を参照してください。

ディスク・グループ内のボリュームに関する情報を表示するには、 「ディスク・グループ」ページの上部にある「ボリューム」タブをクリックします。

図10-6に、Oracle ACFSの「ボリューム」ページを示します。

図10-6 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSの「ボリューム」ページ

図10-6の説明が続きます
「図10-6 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSの「ボリューム」ページ」の説明

Oracle Enterprise ManagerによるOracle ACFSスナップショットの管理

既存のスナップショットに関する情報を表示および変更したり、ファイルシステムのスナップショットを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle ASMの「ホーム」ページで「ASMクラスタ・ファイルシステム」タブをクリックします。

  2. 「マウント・ポイント」列(図10-3参照)でマウント・ポイントのリンクをクリックします。

  3. 「スナップショット」タブ(図10-7を参照)をクリックします。

オプションで、「ASMクラスタ・ファイルシステム」ページの「スナップショット」列で既存のスナップショットの番号リンクをクリックし、「スナップショット」 ページを表示できます。

「スナップショット」ページで、スナップショットを作成したり、特定のスナップショットを検索および表示できます。スナップショットを検索するには、検索フィールドにオプションのワイルドカード文字とともに名前を入力し、「検索」をクリックします。

図10-7 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSスナップショットタブ

図10-7の説明が続きます
「図10-7 Oracle自動ストレージ管理のOracle ACFSスナップショットタブ」の説明

スナップショットを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「スナップショット」ページで「作成」をクリックします。

    図10-8に、「スナップショットの作成」ページを示します。

  2. ページに情報を入力します。

    デフォルトのスナップショット名を受け入れるか、名前を指定します。必要に応じて、最も古いスナップショットの削除を選択できます。

  3. 画面への入力を完了したら、「OK」をクリックしてコマンドを実行するか、「コマンドの表示」をクリックして生成されたコマンドを表示します。

    スナップショットの作成用に生成されるコマンドの例を次に示します。

    /sbin/acfsutil snap create "snapshot_20090702_142135" /oracle/acfsmounts/acfs1
    

    生成されたコマンドを実行するには、ホスト・コンピュータに対する適切な権限が必要です。Oracle Enterprise Managerにホスト資格証明が設定されていない場合、入力するように要求されます。

    「スナップショットの作成」ページからTelnetセッションを開いて、生成されたオペレーティング・システム・コマンドを手動で入力することもできます。

図10-8 Oracle自動ストレージ管理の「スナップショットの作成」ページ

図10-8の説明が続きます
「図10-8 Oracle自動ストレージ管理の「スナップショットの作成」ページ」の説明

スナップショット・ディレクトリをドリルダウンするには、「スナップショット」ページでスナップショット名をクリックし、「検索と表示: ディレクトリ」ページを表示します。

図10-9に、特定のスナップショット・ディレクトリの「検索と表示: ディレクトリ」ページを示します。ディレクトリには、ファイルシステムのスナップショットが含まれます。

図10-9 Oracle自動ストレージ管理の「検索と表示: ディレクトリ」ページ

図10-9の説明が続きます
「図10-9 Oracle自動ストレージ管理の「検索と表示: ディレクトリ」ページ」の説明