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Oracle® TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2.2)
B66441-07
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用語集

.odbc.iniファイル

「ODBC初期化ファイル(ODBC initialization file: ODBC INI)」を参照してください。

ACIDトランザクション・セマンティクス

トランザクションの4つの基本的特性(原子性=atomicity、一貫性=consistency、独立性=isolation、永続性=durability)を表す英語の頭文字。

原子性

データベースにトランザクションのすべての処理を適用するか、すべての処理を適用しないかを決定するトランザクションの特性。

バックアップ・インスタンス

特定のバックアップ・パスに存在する、特定のデータベースのバックアップ情報が含まれている一連のファイル。「バックアップ・パス」「全体バックアップ」および「増分バックアップ」も参照してください。

バックアップ・パス

ディレクトリ名およびオプションのベース名で指定する、データベースの位置。

バックアップ・ポイント

バックアップを開始する時点。「バックアップ・パス」「全体バックアップ」および「増分バックアップ」も参照してください。

ビットマップ索引

索引は表に対する問合せの高速化に使用されます。ビットマップ索引は、カーディナリティの低い列のデータを検索および取得する場合に有効です。つまり、これらの列は、使用可能な数個の一意の値のみを持つことができます。

キャッシュ・グループ

外部キーで関連付けられている一連のキャッシュされた表。

キャッシュ・インスタンス

外部キーで関連付けられている一連の行。各キャッシュ・インスタンスには、キャッシュ・グループのルート表の行が1行のみ、またはキャッシュ・グループの他の表の行が0(ゼロ)行以上含まれます。

クライアント/サーバー

アプリケーションの処理を、クライアントなどエンド・ユーザーのシステムで実行されるコンポーネントと、ネットワーク・サーバー間で分担するアプリケーション設計および開発の1つの手法。通常、クライアント・コンポーネントにはユーザー・インタフェース要素が実装され、サーバーではデータベースに対するアクセスが制御されます。

クライアント・データソース名

「データソース名, クライアント」を参照してください。

同時実行性

複数のトランザクションでデータ・ストアにアクセスし、そのデータベースを同時に処理する機能。

接続

アプリケーションと特定のODBCデータソース間のデータ・パス。

接続属性

ODBCデータソースへの接続時に使用される接続パラメータを定義する文字列。接続属性は、name=valueの形式(nameはパラメータ名、valueはパラメータの値を表します)で指定します。「接続文字列」も参照してください。

接続リクエスト

ODBCデータソースへの接続をリクエストするためにODBCドライバを使用してアプリケーションからODBCデータソースに送信されるメッセージ。

接続文字列

ODBCデータソースへの接続時に使用される接続パラメータを定義する文字列。接続文字列は、1つ以上の接続属性をセミコロンで区切って指定します。

一貫性

トランザクションの特性。この特性によって、各トランザクション間で一貫性を保持したままデータベースが変換されます。

カーソル

アプリケーションで、SQL問合せの結果を繰り返し実行するために使用される制御構造。

データソース定義

ODBCデータソースの接続時に使用される接続パラメータを定義する接続属性の名前付きコレクション。「データソース名」も参照してください。

データソース名

エンド・ユーザーまたはアプリケーションがODBCデータソース定義を参照する場合に使用する論理名。「データソース定義」の意味に誤用される場合があります。「データソース定義」および「odbc.iniファイル」も参照してください。

データソース名, クライアント

サーバー・システム上のサーバーDSNを参照するTimesTen Clientマシンに定義されたデータソース名。

データソース名, サーバー

サーバー・システムに定義されたシステム・データソース名(システムDSN)。TimesTen Serverの稼働中は、ネットワーク上のすべてのTimesTen Clientでサーバー・データソース名を使用できます。

データソース名, システム

特定システムのすべてのユーザーがアクセスできるデータソース名。

データソース名, ユーザー

データソース名を作成したユーザーのみがアクセスできるデータソース名。

ドライバ

「ODBCドライバ」を参照してください。

DSN

「データソース名」を参照してください。

DSN, クライアント

「データソース名, クライアント」を参照してください。

DSN, サーバー

「データソース名, サーバー」を参照してください。

DSN, システム

「データソース名, システム」を参照してください。

DSN, ユーザー

「データソース名, ユーザー」を参照してください。

永続性

トランザクションの特性。この特性によって、システムに障害が発生した場合でも、コミット済のトランザクションの結果が保持されます。

環境変数

アプリケーションに構成パラメータを渡すために使用できる名前/ペア。オペレーティング・システムで保持されます。

イベント

アプリケーション、サービスまたはオペレーティング・システムでのロギング・メカニズムで追跡できるアクティビティまたは状態変化。「ロギング」「プロトコル・メッセージ・ロギング」および「イベント・ビューア」も参照してください。

イベント・ビューア

Windowsで、オペレーティング・システムのイベント・ログの内容を表示するために使用するユーティリティ・プログラム。

全体バックアップ

データベースの完全なコピーを作成するデータベースのバックアップ・プロシージャ。通常、データベースの最初のバックアップは、全体バックアップである必要があります。「増分バックアップ」も参照してください。

ハッシュ索引

索引は表に対する問合せの高速化に使用されます。ハッシュ索引は、1つ以上の列で完全一致する行を検索する場合に有効です。

ホスト

コンピュータの一種。通常、ネットワーク上の他のコンピュータにサービスを提供するネットワーク上のコンピュータを指します。

ホスト名

ネットワーク上の特定のコンピュータを一意に識別する文字列名。たとえば、athenathames.mycompany.comなどです。「ホスト」も参照してください。

インライン列

値が、行のその他の列値とともに物理的に格納されている列。

増分バックアップ

最後の全体バックアップまたは増分バックアップ以降に作成されたすべてのトランザクション・ログ・レコードが既存のバックアップに追加されるデータベース・バックアップ・プロシージャ。「バックアップ・インスタンス」および「全体バックアップ」も参照してください。

初期化ファイル

「odbc.iniファイル」を参照してください。

IPアドレス

ネットワーク上のコンピュータを一意に識別する数値アドレスで、ドットで区切られた4つの数字で構成されます。インターネット・プロトコル・アドレスの略称。たとえば、123.61.129.91

IPC

プロセス間通信。

独立性

トランザクションの特性。この特性によって、システムにトランザクションが1つのみ存在する場合と同様に各トランザクションが実行されます。

リスナー・スレッド

TimesTenサーバーで稼働しているスレッド。TimesTen Clientからの接続リクエストを受信および処理します。

ロギング

アプリケーション、サービスまたはオペレーティング・システムで、処理中に発生した特定のイベントを記録するプロセス。

マルチスレッド

1つのプロセスで複数のスレッドを制御するプログラミング・パラダイム。

ネットワーク・アドレス

ネットワーク上の特定のコンピュータを一意に識別するホスト名およびIPアドレス。たとえば、123.61.129.91athenathams.mycompany.comなどです。

ODBC

「Open Database Connectivity(ODBC)」を参照してください。

ODBC管理者

Windowsでデータソース定義を作成、設定および削除するためのユーティリティ・プログラム。

ODBCデータソース

「データソース名」(DSN)を参照してください。

ODBCデータソース名

「データソース名」(DSN)を参照してください。

ODBCドライバ

ODBC APIで定義されたファンクション・コールを実装し、アプリケーションによるODBCデータソースとの対話を可能にするライブラリ。

ODBCドライバ・マネージャ

ODBCアプリケーションと1つ以上のODBCドライバ間の媒介として動作するライブラリ。

ODBC初期化ファイル(ODBC INI)

odbc.iniファイルには、データソースと各データソースのプロパティのリストが含まれます。各データソース名に対してドライバのプロパティが定義されている必要があります。これにより、接続コールが実行されたときにドライバがロードされます。

Open Database Connectivity (ODBC)

アプリケーションで異機種間のリレーショナル・データベースおよび非リレーショナル・データベースに保存したデータへのアクセスを可能にする、データベースに依存しないアプリケーション・プログラミング・インタフェース。X/OpenのSQL Access Groupが開発したCall-Level Interface(CLI)仕様に基づいており、Microsoft社のWindows Platformによって初めて一般化されました。

Open Database Connectivity(ODBC)はデータベース・アクセス・プロトコルであり、これにより、データベースに接続し、そのデータベースに対してSQL文を準備して実行できます。ODBCドライバと組み合せて使用することで、Excelなどのスプレッドシートに保存されたデータなど、任意のデータソースにアプリケーションからアクセスできます。ODBCは広く使用されている標準APIであるため、ODBC標準に準拠するようにアプリケーションを記述できます。ODBCドライバは、ODBC標準とアプリケーションがアクセスする特定のデータベースとの間のマッピングをすべて実行します。データソース固有のドライバを使用することで、ODBCに準拠したプログラムは追加の開発作業なしで任意のデータソースにアクセスできます。

TimesTenには、ODBC準拠の任意のタイプのアプリケーションが、TimesTenに付属のODBCドライバを使用してTimesTenにアクセスできるように、ODBCインタフェースが備えられています。

アウトライン列

値が、行のその他の列値とは別に物理的に格納されている列。

ファントム行

同じトランザクション内で、特定の読取りでは存在し、別の読取りでは存在しない行のこと。これは、同時に実行されている他のトランザクションの処理が原因で発生します。

ping

一方のコンピュータからメッセージを送信し、他方のコンピュータでメッセージが受信されたことが確認されるまでの時間を測定して、ネットワーク上の2台のコンピュータ間の接続をテストするユーティリティ。通常、ネットワーク・ソフトウェアに付属されています。

ポート番号

「TCP/IPポート番号」を参照してください。

プロシージャ

「ストアド・プロシージャ」を参照してください。

プロセス

実行中のプログラムのインスタンス。

伝播

TimesTen Cacheを使用して、TimesTen CacheからOracle Databaseに表または行の変更を送信すること。「レプリケート」と対比してください。

プロトコル・メッセージ・ロギング

TimesTen Serverが、TimesTenネットワーク・プロトコルで受信した各メッセージを記録するために使用するプロセス。

範囲索引

索引は表に対する問合せの高速化に使用されます。範囲索引はB+ツリー索引と同様の機能を提供し、特定の範囲内の列値を持つ行を取得する場合に最適です。

レプリケート

表または行の変更をデータベース間で送信すること。「伝播」と対比してください。

結果セット

SQL問合せの結果を表す0(ゼロ)行以上のデータのコレクション。

ロールバック

トランザクションの処理を取り消すこと。これによって、トランザクションで変更されたすべての項目が元の状態に戻されます。

行バッファリング

TimesTen Clientで使用されるパフォーマンス強化機能。これによって、クライアントは、TimesTen Serverからの各メッセージでSQL問合せの複数の結果行を受信して、ネットワーク通信を軽減できます。

RPC

リモート・プロシージャ・コール。

スケーラビリティ

パフォーマンスを大幅に低下させずに、システム・リソースに対して増大している要求にシステムまたはアプリケーションで対応できる程度。

スキーマ

スキーマは、ユーザーの作成時にそのユーザーに対して自動的に作成されます。スキーマは特定のユーザーのネームスペースであり、このユーザーが所有するすべてのオブジェクトはこのスキーマに属し、すべてのオブジェクトはスキーマ修飾名で識別されます。たとえば、ユーザーPATはPATスキーマに属します。また、PATが所有するオブジェクトEMPLOYEESPAT.EMPLOYEESとして識別されます。

ユーザーがスキーマ名なしでオブジェクトを参照すると、TimesTenはその名前をそのユーザーのスキーマで解決しようとします。オブジェクトが存在しない場合、TimesTenは名前をSYS.EMPLOYEESに解決しようとします。

ユーザーは、通常、自分のスキーマのすべてのオブジェクトに対するすべての権限を持ちます。これらの権限を取り消すことはできません。

サーバー・データソース名

「データソース名, サーバー」を参照してください。

サーバーDSN

「データソース名, サーバー」を参照してください。

システムDSN

「データソース名, システム」を参照してください。

短縮名

特定のTimesTen Serverを参照するために使用する論理名。エンド・ユーザーは、短縮名を使用すると、ホスト名およびポート番号を入力せずにTimesTen Serverに接続できます。

SMP

対称型マルチプロセッシング。2つ以上の類似したプロセッサ(各プロセッサはI/Oデバイスに等しくアクセスできる)が高帯域幅のリンクを介して接続され、1つのオペレーティング・システムで制御されるハードウェア構成。

SNMP

Simple Network Management Protocol。ネットワークでノードを管理するために使用されます。

SQL

Structured Query Language。

スタックのオーバーフロー状態

エラー状態の一種。スレッドまたはプロセスのスタック使用量が、スタックに割り当てられた領域の量を超えています。

ストアド・プロシージャ

入力パラメータおよび出力パラメータで起動したり、SQL問合せで返される結果と同様の結果を返すことができる、データベースに格納されている実行可能オブジェクトまたは名前付きエンティティ。

システム・アカウント

Windows環境で、オペレーティング・システムおよび特定のオペレーティング・システム・サービスで使用される特別なアカウント。TimesTenサービスおよびTimesTen Serverは、このシステム・アカウントによって実行されます。

システムDSN

「データソース名, システム」を参照してください。

TCP/IP

インターネット上のコンピュータで使用される通信プロトコル。Transport Control Protocol/Internet Protocolの略称です。

TCP/IPポート番号

複数の同時接続がサポートされているホストへの接続のエンド・ポイントを識別するためにTCP/IPで使用される番号。

telnet

ユーティリティ・プログラムおよびプロトコルの一種。これを使用すると、特定のコンピュータのユーザーが仮想端末をオープンし、リモート・ホストにログインして、このホストの端末ユーザーとして通信できるようになります。

スレッド

プロセス内でプログラム・コードを実行する独立した順序。「プロセス」も参照してください。

スレッドセーフODBCドライバ

マルチスレッド・サーバーおよびクライアントをサポートするODBCドライバ。TimesTen Data ManagerドライバおよびTimesTen Clientドライバはスレッドセーフです。

タイムアウト・エラー

リクエストされた処理が、指定時間内に完了しなかったことを示すエラー状態。「タイムアウト時間」も参照してください。

タイムアウト時間

処理の完了にかかる最大時間を指定する構成パラメータ。「タイムアウト・エラー」も参照してください。

TimesTen Client

(1)エンド・ユーザーがTimesTen Serverを使用してデータソースにアクセスできるようにするODBCドライバ。(2)TimesTen Clientソフトウェアをインストールしたコンピュータ。エンド・ユーザーまたはアプリケーションは、TimesTen Clientドライバを使用すると、使用可能なTimesTenサーバーで管理されているデータソースにアクセスできます。

TimesTen Client/Serverネットワーク・プロトコル

標準のTCP/IPネットワーク接続上でのデータの交換のためにTimesTen ClientおよびTimesTen Serverで使用されるプロトコル。

TimesTen Data Server

(1)ネットワーク上のTimesTen ClientでTimesTenデータソースを使用できるようにするアプリケーション・プログラム。(2)TimesTen Data Serverソフトウェアが実行されているコンピュータ。

TimesTen Serverアドレス

TimesTen Serverのインストール時に、ソフトウェアをインストールするコンピュータを識別するために使用するホスト名またはIPアドレス。

トランザクション

データベースのデータに対して実行する1つの処理または一連の処理。トランザクションに定義された処理は、処理全体を完了する必要があり、トランザクションの一部が失敗すると、トランザクション全体が失敗します。「ACIDトランザクション・セマンティクス」も参照してください。

UCS-4

固定幅で32ビットのUnicodeキャラクタ・セット。文字ごとに32ビットの記憶域が使用されます。この規格では、最初の65,536コード・ポイントはUCS-2文字となるため、各文字をUCS-2の32ビット拡張として表示できます。

UTF-16

各Unicode文字を、2バイトの整数または2バイトの整数のペアのいずれかで表す、ISO/IEC 10646規格で定義されているエンコーディング方法。ヨーロッパ言語のスクリプトおよびほとんどのアジア言語のスクリプトの文字は2バイトで表されます。サロゲート・ペアは、4バイトで表されます。サロゲート・ペアは、2バイト文字の元の範囲には含まれていなかった使用頻度の低いアジア言語の文字などを表します。

ユーザー・アカウント

ユーザー名、パスワードおよびアクセス権の組合せ。これによって、個々のユーザーにオペレーティング・システムへのアクセス権を付与します。

ユーザー・データソース名

「データソース名, ユーザー」を参照してください。

ユーザーDSN

「データソース名, ユーザー」を参照してください。

ユーザー・マネージャ

ユーザー・アカウントの作成およびアクセス権やグループ・メンバーシップの割当てに使用するWindowsのユーティリティ・プログラム。

Windowsソケット(Winsock)

Windowsプラットフォームで、TCP/IP転送用の標準的なバイナリ・インタフェースを定義したAPI。このAPIでは、最初にBerkeley UNIXで定義されたBerkeleyソケット・インタフェースにWindows固有の拡張機能が追加されています。