この章では、TimesTen Serverによって返される可能性があるメッセージについて説明します。
デフォルトでは、TimesTenメッセージは次のログに格納されます。
確認が必要な情報を含むユーザー・エラー・ログ。通常、これらのメッセージには、実行する必要がある処置に関する情報が含まれます。
ユーザー・エラー・ログ内のすべての情報に加えて、Oracleサポート・サービスが使用する情報を含むサポート・ログ。
メッセージの管理およびユーザー・ログとサポート・ログの場所の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の情報メッセージの変更に関する説明を参照してください。
イベントID | メッセージ | 説明 |
---|---|---|
1 |
Unable to open TTServer key from registry |
Windowsプラットフォームのみ。TimesTen Serverが、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ TimesTen\TimesTen1122\TTServer キーをレジストリから開くことができませんでした。インストールが破損している可能性があります。Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
2 |
TimesTen Server is stopping |
これは、情報メッセージです。 |
3 |
Socket send() failed. <Error Message> |
このメッセージは、システム・コールsendの失敗によって発生します。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
4 |
Server is exiting. Unable to create server context object (<CSrvCtx>) |
内部エラーが発生しました。エラーを再現するために必要な情報をメモして、Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
5 |
Socket recv() failed. <Error Message> |
このメッセージは、システム・コールrecvの失敗によって発生します。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
6 |
Disconnecting client: <Client Host Name> (<fully qualified domain name>); IP Address: <IP address of the client machine>; Client PID: <process ID of the client driver>; DSN: <Server DSN>; UID: <Login ID sent by client>; Total connect time: <ddd hh:mm:ss>; Total execution time: <ddd hh:nmm:ss> |
これは、情報メッセージです。TimesTen ClientアプリケーションによるTimesTen Serverとの接続および切断を一致させるために使用される場合があります。 |
7 |
Unable to open the ODBC.INI data sources root |
Windowsプラットフォームのみ。TimesTen Serverが、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE \ODBC\ODBC.INI\ODBC Data Sources キーをレジストリから開くことができませんでした。Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
8 |
Unable to read (numeric) port number from registry; using default port |
Windowsプラットフォームのみ。TimesTen Serverが、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TimesTen\TimesTen1122\Servers \ logical_server\TCP_Port をレジストリから読み取ることができませんでした。レジストリ・エントリを手動で変更していないことを確認してください。 |
9 |
Server is exiting. Could not cd to <path>. OS reports error(<error code>): <error message> |
このメッセージは、システム・コールchdir の失敗によって発生します。TimesTenを適切にインストールしており、ディレクトリが存在することを確認してください。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
10 |
Server is exiting. Could not connect to TimesTen daemon. Check to make sure that the TimesTen daemon/service is running |
TimesTen Serverは、TimesTen Data Managerデーモンと通信します。TimesTen Data Managerデーモン/サービスが稼働していることを確認してください。 |
11 |
Main Server cleaned up all child processes and exiting. |
TimesTen ServerのServerProcスレッドは、TimesTen Clientからのすべての接続リクエストを受信します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
12 |
Server is exiting. Failed to create shared memory segment for IPC. <error message> |
このメッセージは、IPCの共有メモリー・セグメントの作成の失敗によって発生します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。このメッセージは、共有メモリー・セグメントをIPCメカニズムとして使用する接続についてのみ生成されます。 |
13 |
Server is exiting. Failed to attach to shared memory segment for IPC. <error message> |
このメッセージは、IPCの共有メモリー・セグメントへのアタッチの失敗によって発生します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。このメッセージは、共有メモリー・セグメントをIPCメカニズムとして使用する接続についてのみ生成されます。 |
14 |
Server is exiting. Failed to create semaphore for IPC. <error message> |
このメッセージは、セマフォ作成の失敗によって発生します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。このメッセージは、TimesTen Serverが共有メモリー・セグメントをIPCとして許可するように構成されている場合にのみ生成されます。 |
15 |
Client application terminated. Terminating corresponding TimesTen child server process |
このメッセージは、アプリケーションがODBC接続を適切にクローズする前に、TimesTen ServerがTimesTen Client ODBCドライバ(アプリケーション)へのTCP/IPソケット接続を失ったことを示します。これは、クライアント・アプリケーション(またはODBC接続を持つスレッド)がODBC接続をクローズせずに終了した場合にのみ発生します。このメッセージは、共有メモリー・セグメントをIPCメカニズムとして使用する接続についてのみ生成されます。 |
16 |
Connect succeded from client: <client host name> (<fully qualified domain name>); IP Address: <IP address of the client machine>; Client PID: <process ID of the client driver>; DSN: <Server DSN>; UID: <Login ID sent by client> |
これは、情報メッセージです。TimesTen ClientアプリケーションによるTimesTen Serverとの接続および切断を一致させるために使用される場合があります。 |
17 |
Connect failed for client: <client host name> (<fully qualified domain name>); IP Address: <IP address of the client machine>; Client PID: <process ID of the client driver>; DSN: <Server DSN>; UID: <Login ID sent by client>; SQL State: <SQL state>; Error: <error message from Timesten Data Manager driver> |
このエラーは、SQLDriverConnect が失敗した場合に生成されます。ドライバによって返される実行時エラーが、エラーの原因を示す場合があります。処置は、実行時エラーによって異なります。詳細は、ODBC SDKに含まれる『Microsoft ODBC Programmer's Reference and SDK Guide』を参照してください。 |
18 |
Server is exiting. Failed to create REQUEST semaphore for IPC. Error Code = <OS error code> |
TimesTenは、共有メモリー・セグメントをIPCとして実装するために、REQUESTおよびRESPONSEという名前のセマフォのペアを使用します。このメッセージは、REQUESTセマフォ作成の失敗によって発生します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。このメッセージは、TimesTen Serverが共有メモリー・セグメントをIPCとして許可するように構成されている場合にのみ生成されます。 |
19 |
Server is exiting. Failed to create RESPONSE semaphore for IPC. Error Code = <OS error code> |
TimesTenは、共有メモリー・セグメントをIPCとして実装するために、REQUESTおよびRESPONSEという名前のセマフォのペアを使用します。このメッセージは、RESPONSEセマフォ作成の失敗によって発生します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。このメッセージは、TimesTen Serverが共有メモリー・セグメントをIPCとして許可するように構成されている場合にのみ生成されます。 |
20 |
Shared memory segment for IPC exhausted the configured maximum. File: <source_file_name>; line: <line_number>; size: <requested_size> |
構成されたIPCの共有メモリー・セグメントに、十分な領域がありません。これを適切に構成するには、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』の共有メモリー・セグメントのサイズの管理に関する説明を参照してください。このメッセージは、共有メモリー・セグメントをIPCメカニズムとして使用する接続についてのみ生成されます。 |
21 |
Server is exiting. Failed to open shared memory segment for IPS |
このメッセージは、IPCの共有メモリー・セグメントの作成の失敗によって発生します。この直前のEventId 99のログ・エントリに、追加情報が含まれている場合があります。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。このメッセージは、共有メモリー・セグメントをIPCメカニズムとして使用する接続についてのみ生成されます。 |
25 |
Server is exiting. Socket initialization failed. Error Code: <OS error code> |
Windowsプラットフォームのみ。WSAStartup のコールが失敗しました。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
26 |
Server is exiting. gethostname() failed. <error message> |
UNIXプラットフォームで、uname コールが失敗しました。 |
27 |
Server is exiting. ttSetSockOptBool() failed. Error Code: <OS error code> |
ブール型のソケット・オプションの設定に失敗しました。Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
32 |
Server is exiting. socket() failed. Error Code: <OS error code> |
このメッセージは、システム・コールsocket の失敗によって発生します。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
33 |
Server is exiting. gethostbyname() failed. Error Code: <OS error code> |
このメッセージは、システム・コールgethostbyname が失敗した場合に送信されます。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
34 |
Server is exiting. bind() failed. Error Code: <OSerror code> |
このメッセージは、システム・コールbind の失敗によって発生します。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
35 |
Server is exiting. listen() failed. Error Code: <OS error code> |
このメッセージは、システム・コールlisten の失敗によって発生します。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
36 |
Successful TimesTen Server startup Version: <Server's Version number>; Host: <server host name> (<fully qualified domain name>); IP Address: <IP address of the server machine>; port: <port number>, max connections: <max connections allowed to the server> |
これは、情報メッセージです。 |
37 |
Client version <client message protocol version number> is not supported, the current server version is <server message protocol version number >. Contact TimesTen support for instructions on how to download new versions of TimesTen Client/Server. |
TimesTen ClientとTimesTen Serverのバージョンに不一致があります。 |
40 |
Server is exiting. Error Code: <OS error code>. A TimesTen Server is already active on this port. |
同じリリースのTimesTen Serverがすでに稼働しているマシンで、同じポート番号を使用してTimesTen Serverを起動しようとしました。同じリリースのTimesTen Serverの各バージョンには、一意のポート番号が必要です。 |
50 |
accept() failed. Error Code: <OS error code> |
このメッセージは、システム・コールaccept の失敗によって発生します。このエラーの原因を確認するには、システムのドキュメントを参照してください。 |
58 |
Error creating or mapping mapped file to communicate with separate server process. Error Code: <OS error code> |
追加の詳細情報がある場合は、このイベントの直前に記録されたイベントに含まれています。 |
59 |
Error creating separate server process. Error Code: <OS error code> |
オペレーティング・システム・エラーです。システム・エラー番号をメモして、システム管理者に連絡してください。 |
60 |
Error creating waitpid thread. Error Code: <OS error code> |
オペレーティング・システム・エラーです。システム・エラー番号をメモして、システム管理者に連絡してください。 |
61 |
Internal error in TimesTen Server. File: <source_file_name> Line: <line_number> Error Code: <OS error code> |
Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
62 |
Connection refused. Server is processing a configured maximum of <number> connections |
TimesTen Serverは、最大9999の同時クライアント接続を処理できます。このメッセージは、最大数のクライアントが現在接続されていることを意味します。 |
67 |
Failed to allocate memory. File: <source_ file_name; line: <source_ line_number>; size: <size of malloc that failed> |
ログ出力時になんらかの理由でTimesTen Serverがサイズを識別できない場合、サイズは0(ゼロ)として記録される場合があることに注意してください。 |
99 |
<Log Message> |
特定の情報/エラー・メッセージが、このイベントIDでログ出力されます。 |