Oracle® Enterprise Manager for Oracle TimesTen In-Memory Databaseユーザーズ・ガイド リリース12.1.0.3.0 E64876-01 |
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この章では「キャッシュ同期メトリック」ページについて説明します。
内容は次のとおりです。
キャッシュ同期メトリックはキャッシュ固有のパフォーマンス情報を表示します。メトリックを表示するためには、ご使用のTimesTenターゲットにキャッシュ環境が構成されており、キャッシュ・エージェントが稼働していることを確認します。キャッシュ環境の構成の詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』を参照してください。
キャッシュ同期メトリックを表示するには、TimesTenターゲット・ページを開いている必要があります。TimesTenターゲット・ページへの移動については、「TimesTenターゲット・ページへの移動」を参照してください。
「TimesTenデータベース・ホーム」メニューから、「モニタリング」、「キャッシュ同期メトリック」の順に選択します。
図12-1は、TimesTenキャッシュ環境用にカスタマイズされたキャッシュ同期メトリックの2つのタブを示しています。特定のタブをクリックすると、詳しいキャッシュ同期メトリック情報が表示されます。
注意: 一度に使用できるタブは、「パラレルAWTのキャッシュ」タブと「AWTのキャッシュ」タブのいずれか一方のみです。AWTのキャッシュの並列性を設定している場合は、Enterprise Managerに「パラレルAWTのキャッシュ」タブが表示されます。AWTのキャッシュの並列性を設定していない場合は、Enterprise Managerに「AWTのキャッシュ」タブが表示されます。AWTのキャッシュの並列性の詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のOracle Database表へのパラレル伝播の構成に関する項を参照してください。 |
各領域の説明を次に示します。
注意: 「AWTのキャッシュ」タブは、AWTのキャッシュの並列性を設定していない場合のみ使用できます。AWTのキャッシュの並列性の詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のOracle Database表へのパラレル伝播の構成に関する項を参照してください。 |
「AWTのキャッシュ」タブでは、AWTキャッシュ・グループのパフォーマンス情報を表示できます。このページは次の5つのリージョンに分かれています。
「AWTキャッシュ」リージョンには、Oracle Databaseでコミットしたトランザクション数およびOracle Databaseでロールバックされたトランザクション数が表示されます。AWTキャッシュのSQL配列実行メソッドおよびPL/SQL実行メソッドについてOracleデータベースで送信されたバッチ数、送信されたバイト数、削除された行数、挿入された行数および更新された行数も表示されます。パフォーマンス・データはSYS.SYSTEMSTATS
システム表の値から導出されます。ロックとトランザクションの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseシステム表およびビュー・リファレンス』のSYS.SYSTEMSTATSに関する説明を参照してください。
メソッドにより、TimesTenでPL/SQL実行メソッドとSQL配列実行メソッドのどちらを非同期ライトスルー伝播に使用して、変更をOracleデータベース・サーバーに適用するかが決まります。
AWTキャッシュ・メソッドの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のTimesTen Cacheの初期接続属性に関する説明を参照してください。
「Oracleデータベースに伝播されたAWTトランザクション数」リージョンでは、1秒間にOracleデータベースに伝播されたAWTトランザクションの数が折れ線グラフを使用して表示されます。
「OracleデータベースでコミットされたAWTトランザクション数」リージョンでは、1秒間にOracleデータベースでコミットされたAWTトランザクションの数が折れ線グラフを使用して表示されます。
「AWTバッチ・パフォーマンス」リージョンでは折れ線グラフを使用して、AWTバッチ・パフォーマンスが1バッチ当たりの行数の率として表示されます。SQL配列実行モードはCacheAWTMethod
=0と設定され、PL/SQL実行モードはCacheAWTMethod
=1と設定されます。CacheAWTMethod
の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のCacheAWTMethodに関する項を参照してください。
AWTボリューム(MB)/秒リージョンでは、1秒当たりのAWT量(MB)が折れ線グラフを使用して表示されます。
注意: 「パラレルAWTのキャッシュ」タブは、AWTのキャッシュの並列性を設定している場合のみ使用できます。AWTのキャッシュの並列性の詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のOracle Database表へのパラレル伝播の構成に関する項を参照してください。 |
「パラレルAWTのキャッシュ」タブには、パラレル伝播が構成されているAWTキャッシュ・グループのトラック情報およびパフォーマンス情報が表示されます。AWTキャッシュ・グループのパラレル伝播の詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』のOracle Database表へのパラレル伝播の構成に関する項を参照してください。「パラレルAWTのキャッシュ」タブは次の2つのサブタブに分かれています。
「パフォーマンス」サブタブには、パラレル伝播が構成されているAWTキャッシュ・グループに関するパフォーマンス情報が表示されます。「パフォーマンス」サブタブは次の4つのリージョンに分かれています。
「AWTラグ」リージョンでは、1秒間にOracleデータベースに伝播されたAWTトランザクションの数と1秒間にTimesTenデータベースで生成されたAWTトランザクションの数が折れ線グラフを使用して表示されます。
Oracleデータベースに伝播されたAWTトランザクションの数とTimesTenデータベースで生成されたAWTトランザクションの数が一致することが重要です。AWTパフォーマンスのトラブルシューティングの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseトラブルシューティング・ガイドのAWTパフォーマンスの監視に関する項を参照してください。
「AWT送信バイト数」リージョンでは、1秒間にSQLモードおよびPLSQLモードでバッチごとに送信されるバイト数が折れ線グラフを使用して表示されます。SQL配列実行モードはCacheAWTMethod
=0と設定され、PL/SQL実行モードはCacheAWTMethod
=1と設定されます。CacheAWTMethod
の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のCacheAWTMethodに関する項を参照してください。
「AWTバッチ・パフォーマンス」リージョンでは、1秒間に適用された完全なバッチおよび部分的なバッチの数が折れ線グラフを使用して表示されます。
「AWTトランザクション」リージョンでは、1秒当たりのコミット数とトランザクション数が折れ線グラフを使用して表示されます。
「トラック」サブタブには、パラレルAWTトラックに関するパフォーマンス情報が表示されます。「トラック」サブタブは次の2つのリージョンに分かれています。
「パラレルAWTトラック」リージョンには、様々なパラレルAWTトラックのパフォーマンスが表示されます。パラレルAWTトラックは、CacheAWTParallelism
接続属性を使用して設定します。CacheAWTParallelism
接続属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のCacheAWTParallelismに関する項を参照してください。
ピア名をクリックして、パラレルAWTトラックについてOracleデータベースで処理されたトランザクションの数を確認します。パラレルAWTトラックについてOracleデータベースで処理されたトランザクションの数は「Oracleデータベースで処理されたトランザクション数」リージョンに表示されます。「Oracleデータベースで処理されたトランザクション数」リージョンの詳細は、「Oracleデータベースで処理されたトランザクション数」を参照してください。
「Oracleデータベースで処理されたトランザクション数」リージョンでは、パラレルAWTトラックについてOracleデータベースで処理されたトランザクションの数が折れ線グラフを使用して表示されます。
「キャッシュ自動リフレッシュ」タブでは、読取り専用キャッシュ・グループのパフォーマンス情報を表示できます。このタブは次の3つのリージョンに分かれています。
「キャッシュ自動リフレッシュ」リージョンには、Oracleデータベースに対して削除、挿入および更新されたTimesTenの行数が表示されます。TimesTenで正常に完了したサイクル数および失敗したサイクル数も表示されます。TimesTenデータベースがメモリーにロードされると、これらのメトリックの収集が開始されます。
「読取り専用キャッシュ」リージョンには、TimesTenデータベースの各読取り専用キャッシュ・グループの前回自動リフレッシュ操作に関する情報が表示されます。読取り専用キャッシュ・グループの詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』の読取り専用キャッシュ・グループに関する項を参照してください。
キャッシュ・グループIDをクリックして、リフレッシュを保留している更新の数を確認します。リフレッシュを保留している更新の数は、「保留中のリフレッシュの更新」リージョンに表示されます。「保留中のリフレッシュの更新」リージョンの詳細は、「保留中のリフレッシュの更新」を参照してください。
「保留中のリフレッシュの更新」リージョンでは、過去1時間に指定のキャッシュ・グループについてリフレッシュを保留している更新の数が折れ線グラフを使用して表示されます。