この付録では、Oracle Database for Windowsの操作に固有のエラー・メッセージ、原因および処置を示します。データベース接続の問題も扱います。
この付録の項目は次のとおりです。
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注意: 旧リリースに付属していたora.hlpファイルは、提供されません。エラー・メッセージについては、この付録と『Oracle Databaseエラー・メッセージ』を参照してください。 |
この項のエラー・メッセージは、Windowsのエラーに対して表示される、Oracle Databaseオペレーティング・システム固有(OSD)メッセージです。この項の各メッセージは、Oracle Databaseのエラー・メッセージの要因になります。
まず、エラー番号と対応するエラー・メッセージを表に示します。これらの表に続いて、原因と処置を含むエラーの詳細を説明します。
| ファイルI/Oエラー: | OSD-04000からOSD-04099 |
|---|---|
| 4000 | 論理ブロック・サイズが一致しません |
| 4001 | 論理ブロック・サイズが無効です |
| 4002 | ファイルをオープンできません |
| 4003 | ファイル・ヘッダー・ブロックを読み込めません |
| 4004 | ファイル・ヘッダーが無効です |
| 4005 | SetFilePointer()に失敗しました。ファイルからの読取りができません |
| 4006 | ReadFile()に失敗しました。ファイルからの読取りができません |
| 4007 | 読取りが切り捨てられました |
| 4008 | WriteFile()に失敗しました。ファイルへの書込みができません |
| 4009 | 書込みが切り捨てられました |
| 4010 | <create>オプションが指定されましたが、ファイルはすでに存在します |
| 4011 | GetFileInformationByHandle()に失敗しました。ファイル情報を取得できません |
| 4012 | ファイル・サイズが一致しません |
| 4013 | ファイルから行を読み込めません |
| 4014 | ファイルをクローズできません |
| 4015 | 非同期I/O要求でエラーが戻されました。 |
| 4016 | 非同期I/O要求のキューイングでエラーが発生しました。 |
| 4017 | 指定したRAWデバイスをオープンできません。 |
| 4018 | 指定したディレクトリまたはデバイスにアクセスできません。 |
| 4019 | ファイル・ポインタを設定できません。 |
| 4020 | EOFファイル・マーカーを設定できません。 |
| 4021 | ファイルの読取りができません。 |
| 4022 | ファイルの書込みができません。 |
| 4023 | SleepEx()に失敗しました。休眠できません |
| 4024 | ファイルを削除できません。 |
| 4025 | 無効な問合せが行われました。 |
| 4026 | 無効なパラメータが渡されました。 |
| メモリー・エラー: | OSD-04100からOSD-04199 |
|---|---|
| 4100 | malloc()に失敗しました。メモリーを割当てできません |
| 4101 | SGAが無効です: SGAは初期化されていません |
| 4102 | 共有メモリー・オブジェクトに使用するファイルをオープンまたは作成できません。 |
| 4103 | SGAに連結できません: SGAが存在しません |
| 4104 | 共有メモリー(SGA)をアドレス空間にマップできません。 |
| 4105 | 共有メモリー(SGA)が間違ったアドレスにマップされました。 |
| 4106 | VirtualAllocでメモリーを割当てできません。 |
| 4107 | VirtualFreeでメモリーを割当て解除できません。 |
| 4108 | VirtualProtectでメモリーを保護できません。 |
| ローダー・エラー: | OSD-04300からOSD-04399 |
|---|---|
| 4300 | データ・ファイルから全レコードを読み込めません |
| 4301 | レコード・サイズが大きすぎます |
| 4302 | レコード・タイプまたはロード・オプション(あるいはその両方)が無効です |
| セマフォ・エラー: | OSD-04400からOSD-04499 |
|---|---|
| 4400 | プロセスの内部セマフォを取得できません |
| 4401 | WaitForSingleObject()に失敗しました。セマフォを取得できません |
| その他のエラー: | OSD-04500からOSD-04599 |
|---|---|
| 4500 | 無効なオプションが指定されました |
| 4501 | 内部バッファのオーバーフローです |
| 4502 | 変換のネストが深すぎます |
| 4503 | 変換できる要素がテキストにありません |
| 4505 | stdinが応答しません |
| 4506 | system()でプロセスを起動できません |
| 4510 | オぺレーティング・システム・ロールはサポートされていません |
| 4511 | オぺレーティング・システムから日付と時刻を取得できません |
| 4512 | サーバーでconfig.ora変数の'USERNAME'を変換できません |
| 4513 | init.ora変数の'remote_os_authent'がTrueに設定されていません |
| 4514 | 内部バッファに対してNTグループ名が長すぎます |
| 4515 | 現在、このコマンドは実装されていません |
ORADIMはOracle Database for Windowsでのみ使用できる、データベース・インスタンスを起動および停止するためのコマンドライン・ツールです。これを別のプラットフォームで使用することはできません。
| ORADIMのエラー | DIM-0000からDIM-0039 |
|---|---|
| 00000 | エラーの発生なしでORADIMが終了しました。 |
| 00001 | ORADIM: <command> [options]です。マニュアルを参照してください。 |
| 00002 | 指定したコマンドは無効です。 |
| 00003 | パラメータの引数が欠落しています。 |
| 00004 | SIDやサービス名が指定されていません。 |
| 00005 | 64文字を超えるSIDが指定されました。 |
| 00006 | SIDが欠落しています |
| 00007 | -STARTMODEパラメータがないか、または無効です。有効な-STARTMODEパラメータはAUTOまたはMANUALです。 |
| 00008 | 有効なサービス名は、SIDとともに追加されたOracleServiceです。 |
| 00009 | SID名は必須です。 |
| 00010 | SYSTEM\\CurrentControlSet\\Services\\OracleServiceキーは存在しません |
| 00011 | 指定されたサービスは存在しません。 |
| 00012 | AUTOSTARTオプション用のPFILEは必須です。 |
| 00013 | サービス起動モードがレジストリ内に設定されていません。 |
| 00014 | Windows Service Control Managerをオープンできません。 |
| 00015 | すでに稼働中のOracleは起動できません - まずシャットダウンしてください |
| 00016 | -SHUTTYPEパラメータがないか、または無効です。有効な-SHUTTYPEパラメータはSRVCまたはINSTです。 |
| 00017 | インスタンスのシャットダウン・モードは、次のいずれかです: a(ABORT)、i(IMMEDIATE)またはn(NORMAL)。 |
| 00018 | Oracleサービスの停止に失敗しました。 |
| 00019 | サービスの作成エラー。 |
| 00020 | この名前のサービスが存在します。 |
| 00021 | レジストリのオープンに失敗しました。 |
| 00023 | 次のオプションを指定してインスタンスを作成します: |
| 00024 | -NEW -SID sid | -SRVC srvc | -ASMSID sid | -ASMSRVC srvc [-SYSPWD pass] |
| 00025 | [-STARTMODE auto|manual] [-SRVCSTART system|demand] [-PFILE file | -SPFILE] |
| 00026 | [-SHUTMODE normal|immediate|abort] [-TIMEOUT secs] [-RUNAS osusr/ospass] |
| 00027 | 次のオプションを指定してインスタンスを編集します: |
| 00028 | -EDIT -SID sid | -ASMSID sid [-SYSPWD pass] |
| 00029 | [-STARTMODE auto|manual] [-SRVCSTART system|demand] [-PFILE file | -SPFILE] |
| 00030 | [-SHUTMODE normal|immediate|abort] [-SHUTTYPE srvc|inst] [-RUNAS osusr/ospass] |
| 00031 | 次のオプションを指定してインスタンスを削除します: |
| 00032 | -DELETE -SID sid | -ASMSID sid | -SRVC srvc | -ASMSRVC srvc |
| 00033 | 次のオプションを指定してサービスとインスタンスを起動します: |
| 00034 | -STARTUP -SID sid | -ASMSID sid [-SYSPWD pass] |
| 00035 | [-STARTTYPE srvc|inst|srvc,inst] [-PFILE filename | -SPFILE] |
| 00036 | 次のオプションを指定してサービスとインスタンスをシャットダウンします: |
| 00037 | -SHUTDOWN -SID sid | -ASMSID sid [-SYSPWD pass] |
| 00038 | [-SHUTTYPE srvc|inst|srvc,inst] [-SHUTMODE normal|immediate|abort] |
| 00039 | 次のパラメータを指定してヘルプを参照します: -? | -h | -help |
| 00040 | -NEWコマンドのオプションが無効です。 |
| 00041 | -EDITコマンドのオプションが無効です。 |
| 00042 | -DELETEコマンドのオプションが無効です。 |
| 00043 | -STARTUPコマンドのオプションが無効です。 |
| 00044 | -SHUTDOWNコマンドのオプションが無効です。 |
| 00045 | ORADIMで内部エラーが発生しました。 |
| 00046 | PFILEが無効です。 |
| 00050 | インスタンスが削除されました。 |
| 00051 | インスタンスが作成されました。 |
| 00075 | サービスの制御に失敗しました。 |
| 00076 | サービスの削除に失敗しました。 |
| 00077 | サービス構成の変更に失敗しました。 |
| 00078 | サービスの開始に失敗しました。 |
次に、Oracle Databaseの一般的な接続エラー・コード、原因および推奨される解決方法を示します。
oradim -delete -sid sidと入力します。sidはデータベースの名前(たとえば、orcl)です。次のように入力してSIDとサービスを再作成します。oradim -new -sid sid -startmode auto -pfile full_path_to_init.ora