この項では、Oracle Database 11g リリース2(11.2)の新機能について説明し、追加情報の参照先を示します。このリリースに移行したユーザー向けに、以前のリリースでの新機能情報も掲載しています。
次の各項では、Oracle Oracle Objects for OLEの新機能について説明します。
このリリースには、新機能はありません。
Oracle Objects for OLEのドキュメントは改善されて再編成されていますが、追加された内容はありません。ドキュメントは、印刷可能なPDF形式に書式設定されています。ドキュメント・ライブラリにはPDF形式とHTML形式のドキュメントが用意されています。WinHelp形式のオンライン・ヘルプは提供されていません。
Oracleグリッド・コンピューティングのサポート
Oracle Objects for OLEはグリッド対応であるため、開発者はアプリケーション・コードを変更せずに、Oracleデータベースのグリッド・サポートを利用できます。
新しいデータ型のサポート
Oracle Objects for OLEでは、Oracle Database 10gで導入されたBINARY_DOUBLE
およびBINARY_FLOAT
データ型がサポートされるようになりました。これらの型のインスタンスは、データベースからフェッチするか、またはストアド・プロシージャとファンクションを含めて、SQL文とPL/SQLブロックへの入力または出力変数として渡すことができます。
BINARY_DOUBLE
およびBINARY_FLOAT
データ型をバインドするために、次の定数がoraconst.txt
に追加されました。
ORATYPE_BDOUBLE
、Oracleデータ型BINARY_DOUBLE
、値101
ORATYPE_BFLOAT
、Oracleデータ型BINARY_FLOAT
、値100
複数のOracleホームのサポート
リリース1(10.1)から、Oracle Objects for OLEを複数のOracleホームにインストールできるようになりました。ただし、Component Object Model(COM)コンポーネントであるため、コンピュータ上でアクティブにできるのは1つのインスタンスのみです。つまり、前のインストールは、現在(最新)のインストールによって非アクティブにされます。
複数のホームを使用できるようにするには、KEY_
HOMENAME
の使用が必須になりました。また、一部のOracle Objects for OLEファイルにはバージョン番号が含まれます。