監視ルールの式には、以下のものを指定できます。
監視は、ログ イベント、収集された属性、および (診断モニタがトリガした) インスツルメンテーション イベントからのレコードの属性に基づいて作成できます。式の作成に使用する変数は、監視の種類によって異なります。各種類で使用可能な変数を、次のテーブルに示します。
ログ イベントのルール式では、サーバ ログからのログ メッセージの属性が参照されます。以下のテーブルでは、これらの属性の変数名を示します。
| 変数 | 説明 | データ型 |
|---|---|---|
| Id | ログ メッセージの ID (通常、「BEA=」で始まる)。 | 文字列 |
| MachineName | ログ メッセージを生成したマシンの名前。 | 文字列 |
| ServerName | ログ メッセージを生成したサーバの名前。 | 文字列 |
| ThreadName | ログ メッセージを生成したスレッドの名前。 | 文字列 |
| UserId | ログ メッセージを生成したユーザの ID。 | 文字列 |
| TransactionId | ログ メッセージを生成したスレッドの JTA トランザクション ID。 | 文字列 |
| Severity | ログ メッセージの I18N (インターナショナライゼーション) の重大度のテキスト。 これらの値は、OFF、EMERGENCY、ALERT、CRITICAL、NOTICE、ERROR、WARNING、INFO、DEBUG、および TRACE です。 | 文字列 |
| Subsystem | ログ メッセージを送信するサブシステムの名前。 | 文字列 |
| Timestamp | ログ メッセージが作成されたときのタイムスタンプ。 | Long |
| LogMessage | ログ メッセージのメッセージ コンテンツ。 | 文字列 |
| Throwable | このログ イベントに関連する例外。 これは、例外の toString メソッドを呼び出すことによって作成されます。 |
文字列 |
次に、ログ イベントのルール式の例を示します。
(Severity = 'Warning') AND (Id = 'BEA-320012')
インスツルメンテーション イベント データのルール式では、インスツルメンテーション イベントからのデータ レコードの属性が参照されます。以下のテーブルでは、これらの属性の変数名を示します。
| 変数 | 説明 | データ型 |
|---|---|---|
| Timestamp | インスツルメンテーション イベントが作成されたときのタイムスタンプ。 | Long |
| ContextId | インスツルメンテーション イベントの診断コンテキスト ID。 | 文字列 |
| TransactionId | インスツルメンテーション イベントを作成したスレッドの JTA トランザクション ID。 | 文字列 |
| UserId | インスツルメンテーション イベントを作成したユーザの ID。 | 文字列 |
| ActionType | インスツルメンテーション アクションの種類。 | 文字列 |
| DomainName | ドメインの名前。 | 文字列 |
| ServerName | インスツルメンテーション イベントを作成したサーバの名前。 | 文字列 |
| ScopeName | インスツルメンテーション スコープの名前。 | 文字列 |
| MonitorType | モニタの種類。 | 文字列 |
| SourceFile | ソース ファイル名。 | 文字列 |
| LineNumber | ソース ファイルの行番号。 | 整数 |
| ClassName | joinpoint のクラス名。 | 文字列 |
| MethodName | joinpoint のメソッド名。 | 文字列 |
| MethodDescriptor | joinpoint のメソッドの引数。 | 文字列 |
| ReturnValue | joinpoint の戻り値。 | 文字列 |
| Payload | インスツルメンテーション イベントのペイロード。 | 文字列 |
次に、インスツルメンテーション イベント データのルール式の例を示します。
(ActionType = 'ThreadDumpAction')
ハーベスタのルール式では、収集される属性が参照されます。式には、ObjectName または ObjectName パターンを指定する必要があります。詳細については、収集するデータの種類のコンフィグレーションを参照してください。
次に、完全な MBean ObjectName を含む式の例を示します。
${mydomain:Name=HarvesterRuntime,Location=myserver,Type=HarvesterRuntime,ServerRuntime=myserver,Attribute=TotalSamplingCycles} > 10