ascrsctl help
コマンドで生成される手順に従うことで、ascrsctlの詳細な使用方法がわかります。
この付録には、オフラインでの詳細な参照用に、ヘルプ・ページのすべての内容が収録されています。
トピック
create/as - create as ASCRS resource
コマンド
ascrsctl create -name <string> -type as -componentHome <string> -vip <string> -disk <string> [<string> ...] [options]
説明
このASCRSコマンドは、CRSでWebLogic管理サーバーのリソースを作成(または登録)するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、作成するリソース名を指定します。
-type、-t
この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はasにする必要があります。
-componentHome、-ch
この引数では、ターゲットの管理サーバーが配置されているWebLogicドメインの場所を指定します。
-vip
この引数では、WebLogic管理サーバーが依存する仮想IPリソースを指定します。
-disk
この引数では、WebLogicソフトウェアをホストする共有ディスクや管理サーバーのドメイン・ディレクトリ、およびこのリソースが直接依存するその他の共有ディスクを指定します。1つの共有ディスクを複数の目的に使用する場合でも、指定するのは一度だけです。このパラメータの値は、スペースまたはカンマで区切ったASCRSディスク・リソース名のリストです。
そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
表H-1 リソースの値
パラメータ | 最小 | 最大 | デフォルト | 用途 |
---|---|---|---|---|
as |
0 |
1 |
1 |
自動開始 |
ci |
5 |
6000 |
600 |
チェックの間隔 |
fd |
5 |
600 |
50 |
障害遅延 |
fi |
5 |
6000 |
50 |
障害の間隔 |
ft |
0 |
20 |
5 |
障害のしきい値 |
ra |
0 |
20 |
3 |
再起動の試行 |
st |
20 |
900 |
30 |
スクリプトのタイムアウト |
rt |
20 |
900 |
30 |
起動のタイムアウト |
pt |
20 |
900 |
30 |
停止のタイムアウト |
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
例
ascrsctl create -n idm.weblogic -t as -ch /sharedisk/fmw/user_projects/domains/IDMDomain -vip idmvip -disk idmdisk ascrsctl create -n idm.weblogic -t as -ch /sharedisk/fmw/user_projects/domains/IDMDomain -vip idmvip -disk idmdisk -p st=800,rt=800,pt=800 ascrsctl create -n idm.opmn -t as -ch /sharedisk/fmw/asinst_1 -vip idmvip -disk idmdisk -p st=800,rt=800,pt=800
トピック
create/db - create db ASCRS resource
コマンド
ascrsctl create -name <string> -type db -oraHomestring> -oraSID <string> -disk <string> [<string> ...] -lsnr <string> [-pfile <string>] [options]
説明
このASCRSコマンドは、CRSでOracleデータベースのリソースを作成(または登録)するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、作成するリソース名を指定します。
-type、-t
この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はdbにする必要があります。
-oraHome、-oh
この引数では、データベースのOracleホームの場所を指定します。
-oraSID、-sid
この引数では、Oracle SID名を指定します。
-disk
この引数では、Oracleホームおよびデータファイルをホストする共有ディスクを指定します。このパラメータの値は、スペースまたはカンマで区切ったASCRSディスク・リソース名のリストです。
-lsnr
この引数では、このデータベースで使用するリスナー・リソースを指定します。
そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
-pfile、-pf
この引数では、データベースの起動に使用するデータベース・パラメータ・ファイルを指定します。
例
ascrsctl create -n mydb -t db -oh /cfcdb1 -sid orcl -disk ohdisk datafiledisk -lsnr mydblsnr
トピック
create/dnlsnr - create dblsnr ASCRS resource
コマンド
ascrsctl create -name <string> -type dblsnr -listenerName <string> -listenerOracleHome <string> -vip <string> -disk <string> [-tnsAdmin <string>] [options]
説明
このASCRSコマンドは、CRSでOracleデータベースのリスナー・リソースを作成(または登録)するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、作成するリソース名を指定します。
-type、-t
この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はdblsnrにする必要があります。
-listnerOracleHome、-lsnroh、-loh
この引数では、このリスナーを保有するデータベースのOracleホームを指定します。
-vip
この引数では、このリスナーの実行場所の仮想IPリソースを指定します。
-disk
この引数では、Oracleホームの配置場所のディスク・リソースを指定します。
-lsnr
この引数では、このデータベースで使用するリスナー・リソースを指定します。
そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
-tnsAdmin、-ta
この引数では、リスナー構成がOracleホーム内のデフォルトの場所にない場合に、この構成のある場所を指定します。
例
ascrsctl create -name mydblsnr -type dblsnr -listenerName orcl -listenerOracleHome /cfcdb1 -vip 192.168.1.10 -disk ohdisk
トピック
create/disk - create disk ASCRS resource
コマンド
ascrsctl create -name <string> -type disk -path <string> -mountCommand <string> -umountCommand <string> [options]
説明
このASCRSコマンドは、CRSで共有ディスク・リソースを作成(または登録)するときに使用します。ディスク・リソースを正常に作成するには、共有ディスクのルートにシグネチャ・ファイルを作成する必要があります。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、作成するリソース名を指定します。
-type、-t
この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はdiskにする必要があります。
-path
この引数では、共有ディスクのマウント・ポイントを指定します。
-mountCommand、-mc
この引数では、共有ディスクのマウント時に起動するプラットフォーム固有のコマンドを指定します。"nop"というコマンドを指定した場合、アクションは何も実行されません。
-umountCommand、-umc
この引数では、共有ディスクのアンマウント時に起動するプラットフォーム固有のコマンドを指定します。"nop"というコマンドを指定した場合、アクションは何も実行されません。
そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
例
ascrsctl create -n dbhome -t disk -path /cfcdb1 -mc "/bin/mount /dev/sda1 /cfcdb1" -p fd=30 ascrsctl create -n dbhome -t disk -path /cfcdb1 -mc "/bin/mount /dev/sda1 /cfcdb1" -umc "/bin/umount /dev/sda1"
トピック
create/vip - create vip ASCRS resource
コマンド
ascrsctl create -name <string> -type vip -ipAddr <ip> -netmask <string> -interface <string> [options]
説明
このASCRSコマンドは、CRSで仮想IPリソースを作成(または登録)するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、作成するリソース名を指定します。
-type、-t
この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はvipにする必要があります。
-ipAddr、-ip
この引数では、仮想IPのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
-netmask、-nm
この引数では、前述の仮想IPのネットワーク・マスクを指定します。
-interface、-if
この引数では、IPを有効化するネットワーク・インタフェースを指定します。
値には、eth0や"eth0|eth1"のように、1つ以上のインタフェース名を指定できます。
そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
例
ascrsctl create -n myvip -t vip -ip 192.168.1.10 -nm 255.255.255.0 -if eth1 -p ci=5
トピック
delete - delete an ASCRS resource
コマンド
ascrsctl delete -name <string> [-type <string>] [-noprompt]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたリソースを削除するときに使用します。正常に削除されたリソースは、CRSによる管理の対象外になります。
他の依存リソースがまだ存在するASCRSリソースや、オフライン状態ではないASCRSリソースは削除できません。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、リソース名を指定します。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。
-noprompt、-np
指定すると、確認するように求められなくなります。
例
ascrsctl delete -n mydisk -np ascrsctl delete -n ora.myvip.cfcvip
トピック
start - start an ASCRS resource
コマンド
ascrsctl start -name <string> [-type <string>] [-node <string>]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSですでに作成されているリソースを起動するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、リソース名を指定します。
オプションの引数は次のとおりです。
-type、-t
この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。
-node
この引数では、リソースの起動に使用するクラスタ・ノードを指定します。指定しないと、このリソースの配置ポリシーに基づき、CRSによってノードが選択されます。
例
ascrsctl start -n mydisk -t disk ascrsctl start -n ora.myvip.cfcvip -node hostA.mycompany.com
トピック
status - check the status of ASCRS resources
コマンド
ascrsctl status [-name <string>] [-type <string>] [-long]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたリソースのいずれかまたはすべてのステータスをチェックするときに使用します。リソースのステータスには、現在の実行状態、CRSの基本的なプロファイル情報および他のASCRSリソースとの関係が含まれます。
-name、-n
この引数では、リソース名を指定します。指定しないと、すべてのリソースがチェックされます。
-type、-t
この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。
-long、-l
指定すると、ステータス情報が詳細形式で表示されます。
例
ascrsctl status ascrsctl status -name ora.mydisk.cfcdisk ascrsctl status -l
トピック
stop - stop an ASCRS resource
コマンド
ascrsctl stop -name <string> [-type <string>] [-force] [-noprompt]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたリソースを停止するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、リソース名を指定します。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。
-force、-f
指定したリソースを停止し、CRS管理からオフラインにします。このオプションを指定すると、CRSによるリソースの監視は確実にオフラインになりますが、そのリソースがすでに管理不能な状態にある場合には、停止は行われなくなります。
-noprompt、-np
指定すると、確認するように求められなくなります。
例
ascrsctl stop -n mydisk -t disk ascrsctl stop -n ora.myvip.cfcvip -f -np
トピック
switch - switchover an ASCRS resource to another cluster node
コマンド
ascrsctl switch -name <string> [-type <string>] [-node <string>] [-force] [-noprompt]
説明
このASCRSコマンドは、オンラインのASCRSリソースからクラスタの代替ノードへのスイッチオーバーを実行するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、リソース名を指定します。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。
-node
この引数では、このリソースからスイッチオーバーされるターゲットのクラスタ・ノードを指定します。指定しないと、このリソースの配置ポリシーに基づき、CRSによってターゲット・ノードが選択されます。
-force、-f
スイッチオーバーが強制的に実行され、依存するものおよび依存リソースもすべて新しいノードに切り替えられます。
-noprompt、-np
指定すると、確認するように求められなくなります。
例
ascrsctl switch -n mydisk -t disk hostB.mycompany.com ascrsctl switch -n ora.myvip.cfcvip -np
トピック
update/as - update as ASCRS resource
コマンド
ascrsctl update -name <string> [-type as] [-componentHome <string>] [-vip <string>] [-disk <string> [<string> ...]] [options]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたasリソースを更新するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、更新するリソース名を指定します。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
この引数では、リソース・タイプを指定します。その値はasにする必要があります。-typeオプションは、リソース名を正規の形式で指定した場合には省略できます。
-componentHome、-ch
この引数では、ターゲットの管理サーバーが配置されているWebLogicドメインの場所を指定します。
-vip
この引数では、このコンポーネントが依存する仮想IPリソースを指定します。
-disk
この引数では、このasリソースが直接依存する共有ディスク・リソースを指定します。この値は、スペースまたはカンマで区切ったディスク・リソース名のリストです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
例
ascrsctl update -n myas -t as -vip newvip -disk instdisk wldisk ascrsctl update -n ora.myas.cfcas -p st=800,rt=800,pt=800
トピック
update/db - update as ASCRS resource
コマンド
ascrsctl update -name <string> -type db [-oraHome <string>] [-oraSID <string>] [-disk <string> [<string> ...]] [-lsnr <string>] [-pfile <string>] [options]
説明
このASCRSコマンドは、CRSに登録されているASCRS dbリソースを更新するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、更新するリソース名を指定します。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
この引数では、リソース・タイプを指定します。その値はdbにする必要があります。-typeオプションは、リソース名を正規の形式で指定した場合には省略できます。
-oraHome、-oh
この引数では、データベースのOracleホームの場所を指定します。
-oraSID、-sid
この引数では、Oracle SID名を指定します。
-disk
この引数では、このdbリソースが直接依存する共有ディスク・リソースを指定します。この値は、スペースまたはカンマで区切ったディスク・リソース名のリストです。
-lsnr
この引数では、リスナー・リソースを指定します。
そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
-pfile、-pf
この引数では、データベースの起動に使用するデータベース・パラメータ・ファイルを指定します。特別な値defaultを指定すると、現在の値の設定が解除されます。
例
ascrsctl update -n ora.mydb.cfcdb -disk ohdisk -lsnr newlsnr -p st=60,rt=60,pt=60
トピック
update/dblsnr - update dblsnr ASCRS resource
コマンド
ascrsctl update -name <string> [-type dblsnr] [-listenerName <string>] [-listenerOracleHome <string>] [-vip <string>] [-disk <string>] [-tnsAdmin <string>] [options]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたdblsnrリソースを更新するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、更新するリソース名を指定します。-typeオプションは、完全修飾名を指定した場合には省略できます。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
指定する場合、値はdblsnrにする必要があります。
-lisnerName、-ln
この引数では、データベースのリスナー名を指定します。
-listnerOracleHome、-lsnroh、-loh
この引数では、このリスナーを保有するデータベースのOracleホームを指定します。
-vip
この引数では、このリスナーの実行場所の仮想IPリソースを指定します。
-lsnr
この引数では、リスナー・リソースを指定します。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
-tnsAdmin、-ta
この引数では、リスナー構成ファイルの新しい場所を指定します。特別な値defaultを指定すると、現在の値の設定が解除されます。
-disk
この引数では、Oracleホームの配置場所のディスク・リソースを指定します。
例
ascrsctl update -n mydblsnr -t dblsnr -vip newvip ascrsctl update -n mydblsnr -t dblsnr -disk newdisk -p st=30,pt=40,rt=40
トピック
update/disk - update disk ASCRS resource
コマンド
ascrsctl update -name <string> [-type disk] [-path <string>] [-mountCommand <string>] [-umountCommand <string>] [options]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたdiskリソースを更新するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、更新するリソース名を指定します。-typeオプションは、完全修飾名を指定した場合には省略できます。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
指定する場合、値はdiskにする必要があります。
-path
この引数では、共有ディスクのマウント・ポイントを指定します。
-mountCommand、-mc
この引数では、共有ディスクをマウントするために実行する、プラットフォーム固有のコマンドまたはスクリプトの完全修飾名を指定します。
-umountCommand、-umc
この引数では、共有ディスクをアンマウントするために実行する、プラットフォーム固有のコマンドまたはスクリプトの完全修飾名を指定します。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
例
ascrsctl update -n mydisk -t disk -umfc "/bin/umount -l /sharedisk"
トピック
update/vip - update vip ASCRS resource
コマンド
ascrsctl update -name <string> [-type vip] [-ipAddr <string> [-netmask <string>] [-interface <string>] [options]
説明
このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたvipリソースを更新するときに使用します。
必須の引数は次のとおりです。
-name、-n
この引数では、更新するリソース名を指定します。-typeオプションは、完全修飾名を指定した場合には省略できます。
必須でない引数は次のとおりです。
-type、-t
指定する場合、値はvipにする必要があります。
-ipAddr、-ip
この引数では、仮想IPのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
-netmask、-nm
この引数では、前述の仮想IPのネットワーク・マスクを指定します。
-umountCommand、-umc
この引数では、共有ディスクをアンマウントするために実行する、プラットフォーム固有のコマンドまたはスクリプトの完全修飾名を指定します。
-interface、-if
この引数では、IPを有効化するネットワーク・インタフェースを指定します。
値には、eth0や"eth0|eth1"のように、1つ以上のインタフェース名を指定できます。
-clusterNodes、-nodes、-cn
この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。
この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。
-resourceParams、-params、-p
この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。
表H-1にリソースの値を示します。as、st、ra以外の数値はすべて秒単位です。
-policy
この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。
有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。
例
ascrsctl update -n ora.myvip.cfcvip -ip 192.168.1.10 ascrsctl update -n ora.myvip.cfcvip -if eth1 -p ci=3