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Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55898-01
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H ascrsctlのオンライン・ヘルプ

ascrsctl helpコマンドで生成される手順に従うことで、ascrsctlの詳細な使用方法がわかります。 この付録には、オフラインでの詳細な参照用に、ヘルプ・ページのすべての内容が収録されています。

H.1 create/as

トピック

create/as - create as ASCRS resource

コマンド

ascrsctl create -name <string> -type as -componentHome <string>
            -vip <string> -disk <string> [<string> ...]
            [options]

説明

このASCRSコマンドは、CRSでWebLogic管理サーバーのリソースを作成(または登録)するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、作成するリソース名を指定します。

-type、-t

この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はasにする必要があります。

-componentHome、-ch

この引数では、ターゲットの管理サーバーが配置されているWebLogicドメインの場所を指定します。

-vip

この引数では、WebLogic管理サーバーが依存する仮想IPリソースを指定します。

-disk

この引数では、WebLogicソフトウェアをホストする共有ディスクや管理サーバーのドメイン・ディレクトリ、およびこのリソースが直接依存するその他の共有ディスクを指定します。1つの共有ディスクを複数の目的に使用する場合でも、指定するのは一度だけです。このパラメータの値は、スペースまたはカンマで区切ったASCRSディスク・リソース名のリストです。

そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

表H-1 リソースの値

パラメータ 最小 最大 デフォルト 用途

as

0

1

1

自動開始

ci

5

6000

600

チェックの間隔

fd

5

600

50

障害遅延

fi

5

6000

50

障害の間隔

ft

0

20

5

障害のしきい値

ra

0

20

3

再起動の試行

st

20

900

30

スクリプトのタイムアウト

rt

20

900

30

起動のタイムアウト

pt

20

900

30

停止のタイムアウト


-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

ascrsctl create -n idm.weblogic -t as
          -ch /sharedisk/fmw/user_projects/domains/IDMDomain
          -vip idmvip -disk idmdisk

ascrsctl create -n idm.weblogic -t as
          -ch /sharedisk/fmw/user_projects/domains/IDMDomain
          -vip idmvip -disk idmdisk -p st=800,rt=800,pt=800

ascrsctl create -n idm.opmn -t as
          -ch /sharedisk/fmw/asinst_1
          -vip idmvip -disk idmdisk -p st=800,rt=800,pt=800

H.2 create/db

トピック

create/db - create db ASCRS resource

コマンド

ascrsctl create -name <string> -type db -oraHomestring>
            -oraSID <string> -disk <string> [<string> ...]
            -lsnr <string> [-pfile <string>] [options]

説明

このASCRSコマンドは、CRSでOracleデータベースのリソースを作成(または登録)するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、作成するリソース名を指定します。

-type、-t

この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はdbにする必要があります。

-oraHome、-oh

この引数では、データベースのOracleホームの場所を指定します。

-oraSID、-sid

この引数では、Oracle SID名を指定します。

-disk

この引数では、Oracleホームおよびデータファイルをホストする共有ディスクを指定します。このパラメータの値は、スペースまたはカンマで区切ったASCRSディスク・リソース名のリストです。

-lsnr

この引数では、このデータベースで使用するリスナー・リソースを指定します。

そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

-pfile、-pf

この引数では、データベースの起動に使用するデータベース・パラメータ・ファイルを指定します。

ascrsctl create -n mydb -t db -oh /cfcdb1 -sid orcl
          -disk ohdisk datafiledisk -lsnr mydblsnr

H.3 create/dnlsnr

トピック

create/dnlsnr - create dblsnr ASCRS resource

コマンド

ascrsctl create -name <string> -type dblsnr -listenerName <string>
          -listenerOracleHome <string>
          -vip <string> -disk <string>
          [-tnsAdmin <string>] [options]

説明

このASCRSコマンドは、CRSでOracleデータベースのリスナー・リソースを作成(または登録)するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、作成するリソース名を指定します。

-type、-t

この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はdblsnrにする必要があります。

-listnerOracleHome、-lsnroh、-loh

この引数では、このリスナーを保有するデータベースのOracleホームを指定します。

-vip

この引数では、このリスナーの実行場所の仮想IPリソースを指定します。

-disk

この引数では、Oracleホームの配置場所のディスク・リソースを指定します。

-lsnr

この引数では、このデータベースで使用するリスナー・リソースを指定します。

そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

-tnsAdmin、-ta

この引数では、リスナー構成がOracleホーム内のデフォルトの場所にない場合に、この構成のある場所を指定します。

ascrsctl create -name mydblsnr -type dblsnr -listenerName orcl
           -listenerOracleHome /cfcdb1
           -vip 192.168.1.10 -disk ohdisk

H.4 create/disk

トピック

create/disk - create disk ASCRS resource

コマンド

ascrsctl create -name <string> -type disk -path <string>
          -mountCommand <string> -umountCommand <string>
          [options]

説明

このASCRSコマンドは、CRSで共有ディスク・リソースを作成(または登録)するときに使用します。ディスク・リソースを正常に作成するには、共有ディスクのルートにシグネチャ・ファイルを作成する必要があります。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、作成するリソース名を指定します。

-type、-t

この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はdiskにする必要があります。

-path

この引数では、共有ディスクのマウント・ポイントを指定します。

-mountCommand、-mc

この引数では、共有ディスクのマウント時に起動するプラットフォーム固有のコマンドを指定します。"nop"というコマンドを指定した場合、アクションは何も実行されません。

-umountCommand、-umc

この引数では、共有ディスクのアンマウント時に起動するプラットフォーム固有のコマンドを指定します。"nop"というコマンドを指定した場合、アクションは何も実行されません。

そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

ascrsctl create -n dbhome -t disk -path /cfcdb1
           -mc "/bin/mount /dev/sda1 /cfcdb1" -p fd=30
ascrsctl create -n dbhome -t disk -path /cfcdb1
           -mc "/bin/mount /dev/sda1 /cfcdb1"
           -umc "/bin/umount /dev/sda1"

H.5 create/vip

トピック

create/vip - create vip ASCRS resource

コマンド

ascrsctl create -name <string> -type vip -ipAddr <ip> -netmask
                  <string> -interface <string> [options]

説明

このASCRSコマンドは、CRSで仮想IPリソースを作成(または登録)するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、作成するリソース名を指定します。

-type、-t

この引数では、リソースのタイプを指定します。その値はvipにする必要があります。

-ipAddr、-ip

この引数では、仮想IPのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

-netmask、-nm

この引数では、前述の仮想IPのネットワーク・マスクを指定します。

-interface、-if

この引数では、IPを有効化するネットワーク・インタフェースを指定します。

値には、eth0や"eth0|eth1"のように、1つ以上のインタフェース名を指定できます。

そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、スペースまたはカンマで区切ったクラスタ・ノードのサブセット(またはすべて)です。指定しないと、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、normalを指定したことになります。ただし、-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

ascrsctl create -n myvip -t vip -ip 192.168.1.10 -nm 255.255.255.0
           -if eth1 -p ci=5

H.6 delete

トピック

delete - delete an ASCRS resource

コマンド

ascrsctl delete -name <string> [-type <string>] [-noprompt]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたリソースを削除するときに使用します。正常に削除されたリソースは、CRSによる管理の対象外になります。

他の依存リソースがまだ存在するASCRSリソースや、オフライン状態ではないASCRSリソースは削除できません。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、リソース名を指定します。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。

-noprompt、-np

指定すると、確認するように求められなくなります。

ascrsctl delete -n mydisk -np
ascrsctl delete -n ora.myvip.cfcvip

H.7 start

トピック

start - start an ASCRS resource

コマンド

ascrsctl start -name <string> [-type <string>] [-node <string>]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSですでに作成されているリソースを起動するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、リソース名を指定します。

オプションの引数は次のとおりです。

-type、-t

この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。

-node

この引数では、リソースの起動に使用するクラスタ・ノードを指定します。指定しないと、このリソースの配置ポリシーに基づき、CRSによってノードが選択されます。

ascrsctl start -n mydisk -t disk
ascrsctl start -n ora.myvip.cfcvip -node hostA.mycompany.com

H.8 status

トピック

status - check the status of ASCRS resources

コマンド

ascrsctl status [-name <string>] [-type <string>] [-long]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたリソースのいずれかまたはすべてのステータスをチェックするときに使用します。リソースのステータスには、現在の実行状態、CRSの基本的なプロファイル情報および他のASCRSリソースとの関係が含まれます。

-name、-n

この引数では、リソース名を指定します。指定しないと、すべてのリソースがチェックされます。

-type、-t

この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。

-long、-l

指定すると、ステータス情報が詳細形式で表示されます。

ascrsctl status
ascrsctl status -name ora.mydisk.cfcdisk
ascrsctl status -l

H.9 stop

トピック

stop - stop an ASCRS resource

コマンド

ascrsctl stop -name <string> [-type <string>] [-force] [-noprompt]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたリソースを停止するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、リソース名を指定します。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。

-force、-f

指定したリソースを停止し、CRS管理からオフラインにします。このオプションを指定すると、CRSによるリソースの監視は確実にオフラインになりますが、そのリソースがすでに管理不能な状態にある場合には、停止は行われなくなります。

-noprompt、-np

指定すると、確認するように求められなくなります。

ascrsctl stop -n mydisk -t disk
ascrsctl stop -n ora.myvip.cfcvip -f -np

H.10 switch

トピック

switch - switchover an ASCRS resource to another cluster node

コマンド

ascrsctl switch -name <string> [-type <string>]
         [-node <string>]  [-force] [-noprompt]

説明

このASCRSコマンドは、オンラインのASCRSリソースからクラスタの代替ノードへのスイッチオーバーを実行するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、リソース名を指定します。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

この引数では、リソース名を短い形式で指定した場合にリソース・タイプを指定します。この引数は、名前を正規の形式で指定した場合には不要です。

-node

この引数では、このリソースからスイッチオーバーされるターゲットのクラスタ・ノードを指定します。指定しないと、このリソースの配置ポリシーに基づき、CRSによってターゲット・ノードが選択されます。

-force、-f

スイッチオーバーが強制的に実行され、依存するものおよび依存リソースもすべて新しいノードに切り替えられます。

-noprompt、-np

指定すると、確認するように求められなくなります。

ascrsctl switch -n mydisk -t disk hostB.mycompany.com
ascrsctl switch -n ora.myvip.cfcvip -np


H.11 update/as

トピック

update/as - update as ASCRS resource

コマンド

ascrsctl update -name <string> [-type as] [-componentHome <string>]
           [-vip <string>] [-disk <string> [<string> ...]]
           [options]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたasリソースを更新するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、更新するリソース名を指定します。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

この引数では、リソース・タイプを指定します。その値はasにする必要があります。-typeオプションは、リソース名を正規の形式で指定した場合には省略できます。

-componentHome、-ch

この引数では、ターゲットの管理サーバーが配置されているWebLogicドメインの場所を指定します。

-vip

この引数では、このコンポーネントが依存する仮想IPリソースを指定します。

-disk

この引数では、このasリソースが直接依存する共有ディスク・リソースを指定します。この値は、スペースまたはカンマで区切ったディスク・リソース名のリストです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

ascrsctl update -n myas -t as -vip newvip -disk instdisk wldisk
ascrsctl update -n ora.myas.cfcas -p st=800,rt=800,pt=800

H.12 update/db

トピック

update/db - update as ASCRS resource

コマンド

ascrsctl update -name <string> -type db [-oraHome <string>]
          [-oraSID <string>] [-disk <string> [<string> ...]]
          [-lsnr <string>] [-pfile <string>] [options]

説明

このASCRSコマンドは、CRSに登録されているASCRS dbリソースを更新するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、更新するリソース名を指定します。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

この引数では、リソース・タイプを指定します。その値はdbにする必要があります。-typeオプションは、リソース名を正規の形式で指定した場合には省略できます。

-oraHome、-oh

この引数では、データベースのOracleホームの場所を指定します。

-oraSID、-sid

この引数では、Oracle SID名を指定します。

-disk

この引数では、このdbリソースが直接依存する共有ディスク・リソースを指定します。この値は、スペースまたはカンマで区切ったディスク・リソース名のリストです。

-lsnr

この引数では、リスナー・リソースを指定します。

そのほか、必須でないオプションは次のとおりです。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

-pfile、-pf

この引数では、データベースの起動に使用するデータベース・パラメータ・ファイルを指定します。特別な値defaultを指定すると、現在の値の設定が解除されます。

ascrsctl update -n ora.mydb.cfcdb -disk ohdisk -lsnr newlsnr
            -p st=60,rt=60,pt=60

H.13 update/dblsnr

トピック

update/dblsnr - update dblsnr ASCRS resource

コマンド

ascrsctl update -name <string> [-type dblsnr]
           [-listenerName <string>]
           [-listenerOracleHome <string>]
           [-vip <string>] [-disk <string>]
           [-tnsAdmin <string>] [options]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたdblsnrリソースを更新するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、更新するリソース名を指定します。-typeオプションは、完全修飾名を指定した場合には省略できます。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

指定する場合、値はdblsnrにする必要があります。

-lisnerName、-ln

この引数では、データベースのリスナー名を指定します。

-listnerOracleHome、-lsnroh、-loh

この引数では、このリスナーを保有するデータベースのOracleホームを指定します。

-vip

この引数では、このリスナーの実行場所の仮想IPリソースを指定します。

-lsnr

この引数では、リスナー・リソースを指定します。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

-tnsAdmin、-ta

この引数では、リスナー構成ファイルの新しい場所を指定します。特別な値defaultを指定すると、現在の値の設定が解除されます。

-disk

この引数では、Oracleホームの配置場所のディスク・リソースを指定します。

ascrsctl update -n mydblsnr -t dblsnr -vip newvip
ascrsctl update -n mydblsnr -t dblsnr -disk newdisk -p st=30,pt=40,rt=40

H.14 update/disk

トピック

update/disk - update disk ASCRS resource

コマンド

ascrsctl update -name <string> [-type disk] [-path <string>]
          [-mountCommand <string>] [-umountCommand <string>]
          [options]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたdiskリソースを更新するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、更新するリソース名を指定します。-typeオプションは、完全修飾名を指定した場合には省略できます。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

指定する場合、値はdiskにする必要があります。

-path

この引数では、共有ディスクのマウント・ポイントを指定します。

-mountCommand、-mc

この引数では、共有ディスクをマウントするために実行する、プラットフォーム固有のコマンドまたはスクリプトの完全修飾名を指定します。

-umountCommand、-umc

この引数では、共有ディスクをアンマウントするために実行する、プラットフォーム固有のコマンドまたはスクリプトの完全修飾名を指定します。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

ascrsctl update -n mydisk -t disk -umfc "/bin/umount -l /sharedisk"

H.15 update/vip

トピック

update/vip - update vip ASCRS resource

コマンド

ascrsctl update -name <string> [-type vip] [-ipAddr <string>
          [-netmask <string>] [-interface <string>] [options]

説明

このASCRSコマンドは、ASCRSで作成されたvipリソースを更新するときに使用します。

必須の引数は次のとおりです。

-name、-n

この引数では、更新するリソース名を指定します。-typeオプションは、完全修飾名を指定した場合には省略できます。

必須でない引数は次のとおりです。

-type、-t

指定する場合、値はvipにする必要があります。

-ipAddr、-ip

この引数では、仮想IPのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

-netmask、-nm

この引数では、前述の仮想IPのネットワーク・マスクを指定します。

-umountCommand、-umc

この引数では、共有ディスクをアンマウントするために実行する、プラットフォーム固有のコマンドまたはスクリプトの完全修飾名を指定します。

-interface、-if

この引数では、IPを有効化するネットワーク・インタフェースを指定します。

値には、eth0や"eth0|eth1"のように、1つ以上のインタフェース名を指定できます。

-clusterNodes、-nodes、-cn

この引数では、リソースのフェイルオーバーを実行できる有効なクラスタ・ノードを指定します。

この値は、カンマまたはスペースで区切った2つ以上のクラスタ・ノードのサブセットです。特別な値defaultを指定すると、すべてのノードが含まれます。

-resourceParams、-params、-p

この引数では、特定のリソースのCRS構成を設定するための、カンマで区切った名前/値ペアの文字列を指定します(例: as=1, rt=400)。

表H-1にリソースの値を示します。asstra以外の数値はすべて秒単位です。

-policy

この引数では、どのリソース・パラメータ値を使用するかを指定します。これらのポリシーおよび値は、ascrs.propertiesファイルに用意されています。

有効な値はnormalまたはfastです。指定しないと、どのポリシーも参照されません。-resourceParamsの値が、ポリシーより常に優先されます。

ascrsctl update -n ora.myvip.cfcvip -ip 192.168.1.10
ascrsctl update -n ora.myvip.cfcvip -if eth1 -p ci=3