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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55901-01
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E トラブルシューティング

この付録では、Oracle SOA Suiteのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。この付録の構成は、次のとおりです。

E.1 一般的なトラブルシューティングのヒント

インストール時にエラーが発生した場合、次の手順を実行してください。

E.2 Oracle Fusion Middlewareのインストールに関するトラブルシューティング

この項では、Oracle Fusion Middlewareのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。内容は、次のとおりです。

E.2.1 インストール・ログ・ファイル

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、SOA_ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで場所を確認できます。 Windowsシステムのインベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installdate-time-stamp.log

  • installdate-time-stamp.out

  • installActionsdate-time-stamp.log

  • installProfiledate-time-stamp.log

  • oraInstalldate-time-stamp.err

  • oraInstalldate-time-stamp.log

-printtimeパラメータを指定してインストーラを実行した場合は、同じディレクトリにtimeTakendate-time-stamp.logファイルが作成されます。

E.2.2 構成のログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次のように-logオプションを指定して構成ウィザードを実行します。

UNIXの場合

% ./config.sh -log=log_filename

Windowsの場合

G:\ config.cmd -log=log_filename


log_filenameに絶対パスを指定すると、その場所にログ・ファイルが作成されます。 パスを指定しないでファイル名のみを指定した場合、ログ・ファイルはSOA_ORACLE_HOME/common/binディレクトリ(UNIXの場合)またはSOA_ORACLE_HOME\common\binディレクトリ(Windowsの場合)に作成されます。

E.2.3 カスタム・ポート番号を使用したOracle BAMの構成

Oracle BAM管理対象サーバー(bam_server1)のデフォルトのポート番号は9001です。WebLogic構成ウィザードでの構成時にこのポート番号を変更した場合やリスニング・アドレスを指定した場合は、次の変更が必要になります。

  1. SOA_ORACLE_HOME/bam/config/BAMICommandConfig.xmlファイル(UNIXの場合)またはSOA_ORACLE_HOME\bam\config\BAMICommandConfig.xmlファイル(Windowsの場合)で、ポート番号を9001から新しいポート番号に手動で変更します。 変更が必要なパラメータは次のとおりです。

    <ADCServerPort>9001</ADCServerPort>
    
  2. Oracle BAMシングル・インスタンスWebアプリケーション構成情報は、MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/servers/BAM_server_name/tmp/_WL_user/oracle-bam_11.1.1/yhryfp/APP-INF/classes/configディレクトリ(UNIXの場合)またはMW_HOME\user_projects\domains\domain_name\servers\BAM_server_name\tmp\_WL_user\oracle-bam_11.1.1\yhryfp\APP-INF\classes\configディレクトリ(Windowsの場合)に格納されています。 これらのファイル内のプロパティは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで公開されるMbeanを使用して変更できます。 MBeanを介して公開されるプロパティは、サーバー固有のプロパティです。

    1. BAMCommonConfig.xmlの変更

      <ApplicationURL>パラメータには新しいURLを指定する必要があります。

    2. BAMServerConfig.xmlの変更

      <ADCServerName>localhost</ADCServerName>
      <ADCServerPort>9001</ADCServerPort>
      
    3. BAMWebConfig.xmlの変更

      <ServerName>localhost</ServerName>
      <ServerPort>9001</ServerPort>
      

E.2.4 Oracle SOAとOracle BAMの異なるサーバーへのデプロイ

デフォルトでOracle SOAとOracle BAMは、それぞれ別の管理対象サーバーに構成されます(Oracle SOAはsoa_server1、ORacle BAMはbam_server1)。 構成ウィザードでsoa_server1を削除してAdminServerにOracle SOAを構成することを選択した場合で、Oracle BAMも構成として選択している場合は、bam_server1を削除して、Oracle BAMのターゲットもAdminServerにする必要があります。

E.3 SSLでのSOAコンポジットの呼出し

カスタムのトラスト・キー・ストアを使用するようにOracle WebLogic Serverを構成した場合は、setDomainEnv.cmdファイル(Windowsの場合)またはsetDomainEnv.shファイル(UNIXの場合)を手動で編集し、Djavax.net.ssl.trustStoreパラメータがカスタムのトラスト・キー・ストアを指し示すようにする必要があります。次に例を示します。

Djavax.net.ssl.trustStore=/myfolder/mystore/mytrustkeystore.jks

E.4 クラスタを使用する場合のクロックの同期化

Oracle SOAでは、Quartzというオープン・ソースのジョブスケジューリング・フレームワークが使用されます。 複数システムでクラスタを設定する場合は、すべてのシステム上のクロックを同期することがQuartzの使用条件となります。 詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.opensymphony.com/quartz/wikidocs/TutorialLesson11.html

また、高度なトポロジでのクラスタ構築に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』を参照してください。

E.5 SSLが有効のデータベースを使用するデータ・ソースの使用

SSLが有効のデータベースを使用する場合は、次の手順に従って、データ・ソースがSSL接続に対応するようにする必要があります。

  1. トラストストアを作成し、keytoolを使用して、./root/b64certificate.txtを信頼できる証明書としてトラストストアに追加します。

    keytool -importcert -trustcacerts -alias dbroot -keystore ./truststore -storepass welcome1 -file ./b64certificate.txt
    
  2. WebLogic Serverコンソールで、使用するデータ・ソースの「接続プール」タブに移動します。 次のプロパティを適宜変更します。

    1. 認証が必要な場合

      javax.net.ssl.keyStore=keystore_password
      javax.net.ssl.keyStoreType=JKS
      javax.net.ssl.keyStorePassword=keystore_password
      javax.net.ssl.trustStore=truststore_location
      javax.net.ssl.trustStoreType=JKS
      javax.net.ssl.trustStorePassword=truststore_password
      
    2. 認証が不要な場合

      javax.net.ssl.trustStore=truststore_location
      javax.net.ssl.trustStoreType=JKS
      javax.net.ssl.trustStorePassword=truststore_password
      
  3. URLフィールドに次のように入力します。

    jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=database_host)(PORT=database_port)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=service_name))(SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_DN="distinguished_name"
    )))
    
  4. JDBCデータ・ソース・ファイルで、<property>パラメータを次のように変更します。

    <property>
    @ <name>javax.net.ssl.trustStorePassword</name>
     <value>truststore_password</value>
    </property>
    

E.6 SOAのインストールによるIdentity Managementドメインの拡張

Oracle Identity Managementをインストールしてドメインを作成し、Oracle SOA Suiteをインストールしてそのドメインを拡張した場合、Oracle SOAインストーラによりORACLE_HOME環境変数が変更されます。 これにより、Oracle Identity Federation(OIF)WebLogic Scripting Tool(WLST)環境が壊れてしまいます。この環境は、Identity Managementのインストールで設定されたORACLE_HOMEの値に依存しています。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle Identity Federation』のWLST環境の設定に関する項の手順に従ってください。

  2. OIF_ORACLE_HOME/fed/scriptディレクトリ(UNIXの場合)またはOIF_ORACLE_HOME\fed\scriptディレクトリ(Windowsの場合)にあるすべての.pyファイルを、WebLogic_Home/common/wlstディレクトリ(UNIXの場合)またはWebLogic_Home\common\wlstディレクトリ(Windowsの場合)にコピーします。

  3. OIF_ORACLE_HOME/fed/scriptディレクトリ(UNIXの場合)またはOIF_ORACLE_HOME\fed\scriptディレクトリ(Windowsの場合)をCLASSPATH環境変数に追加します。

E.7 追加情報

この付録で問題が解決しない場合、次の情報を参照してください。

問題の解決策が見つからない場合、サービス・リクエストを提出してください。