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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55901-01
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2 Oracle SOA Suiteのインストール

この章では、Oracle SOA Suiteのランタイム・コンポーネントをインストールする方法を説明します。

Oracle JDeveloperのインストール方法とOracle JDeveloperにOracle SOA Suite拡張機能をインストールする方法の詳細は、第2.7項「Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール」を参照してください。これらの拡張機能により、SOAコンポジット・アプリケーションの設計用の機能およびオンライン・ドキュメントが提供されます。

この章の構成は、次のとおりです。

2.1 インストール前の作業

Oracle Fusion Middleware SOA Suiteをインストールする前に、この項の情報を読んでください。

2.1.1 システム要件と動作保証

インストールを実施する前に、システム要件と動作保証に関するマニュアルを読み、使用するシステム環境がインストールする製品の最小インストール要件を満たしていることを確認する必要があります。

システム要件のマニュアルには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最小ディスク領域およびメモリー要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージ、パッチなどの情報が記載されています。 このマニュアルはOracle Technology Network(OTN)から入手できます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

動作保証に関するマニュアルには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品に関する情報が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.2 Oracle Databaseの確認

Oracle SOA Suiteをインストールする際は、Oracleデータベースが使用可能な状態であることが必要です。 このデータベースが起動および稼働している必要があります。データベースは、製品をインストールするシステムと同じシステム上にある必要はありません。

サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

SSLが有効のデータベースを使用する場合は、製品を正しく動作させるために、いくつかの手作業による変更が必要になります。 詳細は、第E.5項「SSLが有効のデータベースを使用するデータ・ソースの使用」を参照してください。

2.1.3 Oracle SOA SuiteおよびOracle BAM用のスキーマの作成

Oracle SOA SuiteおよびOracle BAMをインストールする際は、データベース内に特定のスキーマが事前に存在していることが必要です。 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行し、データベース内にスキーマを作成する必要があります。 次の手順に従って作成します。

  1. RCUのCD-ROMを挿入し、rcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\bin(Windowsの場合)ディレクトリからRCUを実行します。

    UNIXの場合

    ./rcu
    

    Windowsの場合

    rcu.bat
    

    Oracle Technology Network(OTN)からRCUを含む.zipファイルをダウンロードすることも可能です。

    http://www.oracle.com/technology/
    

    .zipファイルをダウンロードしたら、コンテンツを任意のディレクトリに展開し、RCU_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはRCU_HOME\bin ディレクトリ(Windowsの場合)から、前述のコマンドを使用してRCUを実行します。RCU_HOMEはRCUを展開したフォルダまたはCD-ROMのドライブまたはマウント位置です。


    注意:

    Windowsシステムの場合は、RCUの.zipファイルを、名前に空白が含まれているディレクトリに展開しないでください。

  2. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    「作成」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    RCUに必要な接続情報を入力してOracleデータベースに接続できるようにします。

    • 「ホスト名」: データベースが配置されているマシンの名前を、host.domain.comの形式で指定します。 Oracle RACデータベースの場合は、仮想IP名またはノード名の1つをホスト名として指定します。

    • 「ポート」: データベース・リスナーのポート番号を指定します。 Oracleデータベースのデフォルトのポート番号は1521です。

    • 「データベース名」: データベースのサービス名を指定します。 通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。

      データベースの正確なサービス名がわからない場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータで名前を確認できます。 初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。この名前はDB_NAMEパラメータおよびDB_DOMAINパラメータで指定されています。

      Oracle RACデータベースの場合は、いずれかのノードのサービス名をこのフィールドに指定します。 たとえば、sales.mydomain.comのように指定します。

    • 「ユーザー名」: DBAまたはSYSDBA権限を持つユーザーの名前を指定します。 SYSDBA権限を持つデフォルトのユーザー名はSYSです。

    • 「パスワード」: データベース・ユーザーのパスワードを指定します。

    • 「ロール」: ドロップダウン・リストからデータベース・ユーザーのロールを選択します。 SYSユーザーにはSYSDBAロールが必要です。

    「次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。エラーなしでチェックが完了した後、「OK」をクリックして画面を終了します。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    画面の上部で「接頭辞の新規作成」を選択します。 デフォルトの接頭辞はDEVです。

    表2-1には、Oracle SOA Suite製品に必要なスキーマが記載されています。

    表2-1 Oracle SOA Suite製品に必要なスキーマ

    コンポーネント 必要なスキーマ

    Oracle SOA Suite


    prefix_MDS(メタデータ・サービス)

    prefix_SOAINFRA(SOAインフラストラクチャ)

    prefix_ORASDPM(ユーザー・メッセージング)

    Oracle BAM


    prefix_MDS(メタデータ・サービス)

    prefix_ORABAM (Business Activity Monitoring)

    prefix_ORASDPM(ユーザー・メッセージング)


    スキーマをインストールするコンポーネントを選択します。


    注意:

    この画面のスキーマ名と接頭辞の値を覚えておくか記録しておいてください。製品を構成する際に、これらの情報が必要になります。 スキーマ名は、prefix_schemanameの形式で指定します。 たとえば、デフォルトの接頭辞DEVの場合、MDSスキーマのスキーマ名は次のように指定します。

    DEV_MDS


    「次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。エラーなしでチェックが完了した後、「OK」をクリックして画面を終了します。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    この画面では、スキーマ・パスワードを3つの方法で指定できます。

    • すべてのスキーマおよび補助スキーマに単一のパスワードを使用する場合は、「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。「パスワードの確認」フィールドに再度パスワードを入力します。

    • それぞれのメイン・スキーマに異なるパスワードを指定し、各メイン・スキーマの補助スキーマに同じパスワードを使用する場合は、「補助スキーマにメイン・スキーマのパスワードを使用」を選択します。 このオプションを選択した場合、メイン・スキーマのみが表に表示されます。 各スキーマについて、「パスワード」列にスキーマのパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。

    • メイン・スキーマと補助スキーマにそれぞれ別のパスワードを指定する場合は、「すべてのスキーマに異なるパスワードを指定」を選択します。 このオプションを選択した場合、すべてのメイン・スキーマと補助スキーマが表に表示されます。 各スキーマおよび補助スキーマについて、「パスワード」列にパスワードを入力し、「パスワードの確認」列に同じパスワードを入力します。


    注意:

    この画面のパスワードを覚えておくか記録しておいてください。製品を構成する際に、これらの情報が必要になります。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    「次へ」をクリックします。表領域の作成画面が表示されます。 エラーなしで表領域が作成された後、「OK」をクリックして画面を終了します。

  8. 「サマリー」画面

    「作成」をクリックします。作成画面が表示されます。エラーなしでスキーマが作成された後、「OK」をクリックして画面を終了します。

  9. 「完了サマリー」画面

    「閉じる」をクリックします。

RCUの詳細な使用方法は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.1.4 Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle SOA Suiteには、システムにインストール済のOracle WebLogic Serverが必要です。 まだインストールしていない場合は、この項の手順に従ってOracle WebLogic Serverをインストールしてください。

  1. Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、次のURLからインストーラをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html 
    

    次の実行可能ファイルを探します。

    • wls1031_linux32.bin(32ビットLinuxシステム用)

    • wls1031_win32.exe(32ビットWindowsシステム用)

    • wls1031_generic.jar(64ビット・プラットフォーム用)

    32ビットの実行可能ファイルには適切なJDKバージョンがバンドルされています。 64ビットのインストーラを使用する場合は、インストール先プラットフォームでサポートされているJDKとともに、インストーラを呼び出す必要があります。 JDKはOracle WebLogic Serverをインストールする前にインストールしておく必要があります。 Oracle Fusion Middlewareの動作保証に関するマニュアルで、プラットフォームでサポートされているJDKの一覧を確認してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
    
  2. インストーラ・ファイルをCD-ROMのディレクトリから直接実行するか、ファイルをローカル・システムにコピーしてからローカルで実行します。

    • 32ビット・システムの例

      Linuxの場合

      ./wls1031_linux32.bin
      

      Windowsの場合

      wls1031_win32.exe
      
    • 64ビット・システムの例

      UNIXの場合

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

      Windowsの場合

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME\bin\java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

    インストーラの実行時は、次の点に注意してください。

    • インストーラを実行する前に、システムでDISPLAY環境変数を設定しておく必要があります。

    • JAVA_HOMEをJDK(プラットフォームでサポートされているJDK)のインストール場所に置換する必要があります。

    • 64ビットOracle WebLogic Serverを64ビット・プラットフォームにインストールする場合

      • 32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP JDK for HP-UXやSUN JDK for Solaris SPARCなど)を使用する場合は、-d64フラグを使用します。

      • java -version(または、32/64ビット・ハイブリッドJDKではjava -d64 -version)コマンドを実行し、JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照していることを確認します。

  3. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択し、新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成します。

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を指定します。 すでに存在するディレクトリを指定する場合は、空のディレクトリを指定する必要があります。 指定したディレクトリが存在しない場合は、作成されます。

    ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    最新製品およびセキュリティ更新を受信するかどうかを選択します。 受信を選択しなかった場合、次の手順に移る前に選択の確認を求められます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    「標準」インストールには、デフォルトですべてのOracle WebLogic Serverコンポーネントが含まれます。 また、Sun SDK 1.6.0_11およびOracle JRockit SDK 1.6.0_05も含まれます。「標準」インストールを実行する場合は、「標準」を選択し、「次へ」をクリックし、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面に進みます。

    「カスタム」インストールでは、インストールするコンポーネントを次の中から選択できます。

    • コア・アプリケーション・サーバー

    • 管理コンソール

    • 構成ウィザードおよびアップグレード・フレームワーク

    • Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

    • WebLogic JDBCドライバ

    • サード・パーティのJDBCドライバ

    • WebLogic Serverクライアント

    • WebLogic Web Serverプラグイン

    • UDDIおよびXqueryのサポート

    • Serverサンプル(デフォルトでは未選択)

    「カスタム」インストールを実行する場合は、「カスタム」を選択します。 次の2つの画面が表示されます。

    1. 「製品とコンポーネントの選択」画面

      インストールする製品を選択します。


      注意:

      Oracle SOA Suiteを正しく構成するには、構成ウィザードおよびアップグレード・フレームワークを選択する必要があります。

    2. 「JDKの選択」画面

      インストールするJDKを選択します。

      開発環境にインストールする場合は、Sun SDKの使用をお薦めします。 一般にこの環境はセキュリティ構成が厳しくなく、アプリケーションの自動デプロイが可能です。 開発環境では、ユーザー名とパスワードにboot.propertiesが使用され、アプリケーションのデプロイメントにポーリングが使用されます。

      本番環境にインストールする場合は、Oracle JRockit SDKの使用をお薦めします。 本番環境はアプリケーションが最終的な形で実行される環境です。 この環境には完全なセキュリティが施され、アプリケーションがクラスタ化されたり、その他の高度な機能が使用される場合もあります。 このモードでは、ユーザー名とパスワードが必要で、アプリケーションのデプロイメントにポーリングは使用されません。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリの場所を指定します。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  8. ショートカットの場所の選択(Windowsのみ)

    Windowsシステムにインストールする場合、Oracle製品のショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「インストールの概要」画面

    「次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    「次へ」をクリックします。

  11. 「インストール完了」画面

    「Quickstartの実行」の選択を解除します。

    「完了」をクリックします。

Oracle WebLogic Serverのインストールに関する詳細は、『Oracle WebLogic Server Installation Guide』を参照してください。

2.1.5 Java Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)

Windowsシステムにインストールする場合、アクセシビリティに関する第508条の遵守のため、Java Access Bridgeをインストールして構成するオプションを選択できます。 詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。

2.1.6 Unicodeサポートの有効化

ご使用のオペレーティング・システムの構成により、Oracle SOA Suiteでサポートされる文字の動作が影響を受ける場合があります。

UNIXオペレーティング・システムでは、LANGおよびLC_All環境変数をUTF-8キャラクタ・セットを使用するロケールに設定して、Unicodeサポートを有効にすることをお薦めします。これにより、Unicodeのすべての文字が処理できるようになります。SOAテクノロジはUnicodeをベースにしています。

オペレーティング・システムがUTF-8以外のエンコードを使用するように構成されている場合、SOAコンポーネントが予期しない動作をする可能性があります。たとえば、ASCII以外のファイル名ではファイルがアクセス不能になり、エラーが発生することがあります。オペレーティング・システムの制約によって発生した問題は、オラクル社ではサポートしていません。

デザインタイム環境でOracle JDeveloperを使用している場合は、「ツール」→「設定」→「環境」→「エンコーディング」→UTF-8を選択するとUnicodeサポートを有効にできます。

2.1.7 クラスタを使用する場合のクロックの同期化

Oracle SOAでは、Quartzというオープン・ソースのジョブスケジューリング・フレームワークが使用されます。 複数システムでクラスタを設定する場合は、すべてのシステム上のクロックを同期することがQuartzの使用条件となります。 詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.opensymphony.com/quartz/wikidocs/TutorialLesson11.html

また、高度なトポロジでのクラスタ構築に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』を参照してください。

2.2 DHCPホストへのインストール

Oracle SOA SuiteをDHCPホストにインストールする場合は、この項に示すプラットフォームごとの手順を実行する必要があります。

2.2.1 UNIXプラットフォームの場合

UNIXシステムの場合は、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されるように、/etc/hostsファイルを編集して次のエントリを含めます。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

編集後、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されていることを確認します。

/bin/ping hostname.domainname

2.2.2 Windows x86プラットフォームの場合

Windowsシステムの場合は、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(第2.2.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照)。 これにより、コンピュータにローカルIPアドレスが割り当てられます。

アダプタのインストール後、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhostの直後に、次の形式で行を追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressには、ループバック・アダプタのIPアドレスを指定します。

2.2.3 ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPにループバック・アダプタをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003の場合: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」を選択します。

    Windows XPの場合: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェアの追加ウィザードの開始」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています」ウィンドウで、インストールされているハードウェアの一覧から「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次のように選択します。

    • 製造元: Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003の場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップ上の「マイ ネットワーク」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。 「ネットワーク接続」のコントロール・パネルが表示されます。

  13. 先ほど作成した接続を右クリックします。 通常この接続には「Local Area Connection 2」という名前が付けられています。 「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで「インターネット プロトコル(TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「プロパティ」ダイアログ・ボックスで「次のIPアドレスを使う」をクリックし、次のように指定します。

    1. 「IPアドレス」: ループバック・アダプタで使用するルーティング不可IPアドレスを入力します。 次のルーティング不可アドレスの使用をお薦めします。

      192.168.x.x(xは1から255の間の任意の値です)
      10.10.10.10
      
    2. 「サブネット マスク」: 255.255.255.0と入力します。

    3. 入力した値は後の手順で必要になるため、記録しておきます。

    4. その他のフィールドは空にしておきます。

    5. 「OK」をクリックします。

  16. 「Local Area Connection 2のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

2.2.4 ループバック・アダプタの削除(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPからループバック・アダプタを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「システム」コントロール・パネルを開きます。

    Windows 2003の場合: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

    Windows XPの場合: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を展開します。 「Microsoft Loopback Adapter」が表示されます。

  4. 「Microsoft Loopback Adapter」を右クリックし、「削除」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

2.3 ネットワークに接続されていないコンピュータへのインストール

ラップトップ・コンピュータなど、ネットワークに接続されていないコンピュータにOracle SOA Suiteをインストールできます。 ネットワークに接続されていないコンピュータは他のコンピュータにアクセスできないため、必要なコンポーネントをすべてインストールする必要があります。

さらに、第2.2項「DHCPホストへのインストール」の手順に従ってループバック・アダプタをインストールし、システム上のhostsファイルを修正する必要があります。

2.4 マルチホーム・コンピュータへのインストール

マルチホーム・コンピュータにOracle SOA Suiteをインストールできます。 マルチホーム・コンピュータには複数のIPアドレスが関連付けられています。 通常、コンピュータに複数のネットワーク・カードを搭載することで、マルチホームは実現されます。 各IPアドレスにはホスト名が関連付けられており、ホスト名には別名を設定できます。

インストーラは、/etc/hostsファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。

WebLogic Serverのネットワーク構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプでネットワーク接続の構成に関する項を参照してください。

システム・コンポーネントのネットワーク構成の詳細は、各コンポーネントの構成に関するマニュアルを参照してください。

2.5 カスタム・ポート番号の使用

デフォルトで、各ドメインに作成されたサーバーは、同一のポート番号のセット(たとえば、管理サーバーが使用するポートは7001番)を使用します。 カスタムのポート番号を使用する場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行時にポート番号を変更します。

システムに複数のOracle SOA Suiteインスタンスをインストールする場合は、図2-1のように、すべての管理対象サーバーが異なるポート番号を使用するようにしてください。

図2-1 単一のシステムに複数のOracle SOA Suiteインスタンス

図2-1の説明
「図2-1 単一のシステムに複数のOracle SOA Suiteインスタンス」の説明

詳細は、第3章「Oracle SOA Suiteの構成」を参照してください。

ポート番号の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

2.6 インストールの手順

デフォルトでOracle BAMとOracle SOA Suiteの両方がシステムにインストールされます。 製品のインストール後、構成ウィザードを実行し、使用する製品を構成する必要があります。

この項の構成は、次のとおりです。

2.6.1 インストーラの実行

インストーラの実行では、システム上のJava Runtime Environment(JRE)の場所が要求されます。 Oracle WebLogic Serverのインストール時に(第2.1.4項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」)、JREがシステムにインストールされています。 この場所(jreディレクトリの場所)を使用してインストーラを実行します。 JREのデフォルトの場所は、MW_HOME/jdk160_11(UNIXの場合)またはMW_HOME\jdk160_11(Windowsの場合)です。MW_HOMEはミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

64ビット・プラットフォームのJREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールで使用したJAVA_HOMEです。 詳細は、第2.1.4項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」を参照してください。


注意:

rootユーザーでのインストーラの実行はサポートされていません。

UNIXシステムの場合

> ./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsシステムの場合

D:\ setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

注意:

JRE_LOCATIONへの絶対パスを指定します。相対パスはサポートされていません。

JREの場所を指定しなかった場合、インストーラの開始前にJREの場所を尋ねるプロンプトが表示されます。

[> ./runInstaller
Platform is Linux X86 32 bit
Starting Oracle Universal Installer...

Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 60229 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 1013 MB    Passed
Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors.    Actual 256    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2009-04-01_02-45-07PM. Please wait ...
Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :

システム上のJREへの絶対パスを指定して続行します。

2.6.2 インストール・ログ・ファイル

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、SOA_ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで場所を確認できます。 Windowsシステムのインベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installdate-time-stamp.log

  • installdate-time-stamp.out

  • installActionsdate-time-stamp.log

  • installProfiledate-time-stamp.log

  • oraInstalldate-time-stamp.err

  • oraInstalldate-time-stamp.log

-printtimeパラメータを指定してインストーラを実行した場合は、同じディレクトリにtimeTakendate-time-stamp.logファイルが作成されます。

2.6.3 「インベントリ」画面(UNIXのみ)

UNIXシステムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。 この場所にサブディレクトリが設定され、そのシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。

表2-2の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。 次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、ヘルプが表示されます。

表2-2 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」画面(UNIXのみ)


Oracleインベントリ・ディレクトリと、そのディレクトリのグループ権限を指定します。 グループにはOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限が必要です。

「OK」をクリックして続行します。

2

インベントリの場所の確認画面(UNIXのみ)


rootcreateCentralInventory.shスクリプトを実行します。

「OK」をクリックして続行します。


2.6.4 インストールの画面と説明

表2-3の手順に従って、Oracle SOA Suiteコンポーネントをインストールします。

いずれかのインストール画面の詳細情報を確認するには、付録A「Oracle SOA Suiteのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-3 インストールと構成オプションのインストールのフロー(共通の画面)

番号 画面 画面が表示されるタイミング 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

2

「前提条件のチェック」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

3

「インストール場所の指定」画面


毎回

Oracle MiddlewareホームとOracleホームの場所を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール・サマリー」画面


毎回

これから実行するインストールを確認します。

「インストール」をクリックして続行します。

5

「インストールの進行状況」画面


毎回

この画面は、インストールの進行状況を示します。

6

「インストール完了」画面


毎回

「終了」をクリックして画面を終了します。


インストール終了後、製品の構成を行うと製品を使用できるようになります。 第3章「Oracle SOA Suiteの構成」に進んでください。

2.7 Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール

Oracle SOA Suiteのインストールでは、Oracle JDeveloperは自動的にはインストールされません。 SOAアプリケーションおよびSOAプロジェクトを作成するには、Oracle JDeveloper用のSOA Suite拡張機能(ファイル名soa-jdev-extension.zip)をOracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/)からダウンロードして、Oracle JDeveloperにインポートする必要があります。

JDeveloper用SOA Suite拡張機能のダウンロードおよびインストール方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。