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Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55905-01
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2 Oracle Web Tierのインストール

この章では、Oracle Web Tier Utilities Suiteのインストール方法について説明します。 インストールと構成プロセスの実行時に、次の製品のインストールと構成を行えます。

Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)は、デフォルトでインストールと構成が行われます。

内容は、次のとおりです。

2.1 システム要件と動作保証情報

インストールを始める前に、システム要件と動作保証情報に関するドキュメントを読んで、インストールする製品の最小インストール要件を、ご使用の環境が満たしていることを確認します。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、最小ディスク容量とメモリー要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が説明されています。 このドキュメントは、Oracle Technology Network(OTN)で入手できます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

動作保証情報のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が説明されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.2 DHCPホストへのインストール

Oracle Web TierをDHCPホストにインストールする場合は、この項に説明されているご使用のプラットフォームの手順に従う必要があります。

2.2.1 UNIXプラットフォームの場合

UNIXシステムの場合は、次のエントリが含まれるように/etc/hostsファイルを変更して、ループバックIPアドレスにホスト名が解決されるように構成します。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

前述の作業の後、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されることを確認します。

/bin/ping hostname.domainname

2.2.2 Windows x86プラットフォームの場合

Windowsシステムの場合は、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(第2.2.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windows専用)」を参照)。 これにより、コンピュータにローカルIPアドレスが割り当てられます。

アダプタをインストールした後、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhostという行の直後に、次の形式で行を追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressを、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。

2.2.3 ループバック・アダプタのインストール(Windows専用)

Windows 2003またはWindows XPにループバック・アダプタをインストールするには、次のようにします。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」の順に選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」の順に選択してから、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 最初の画面で、「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています」ウィンドウのインストールされているハードウェアのリストで、「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択して、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択して、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択して、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次のように選択します。

    • 製造元: Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップの「マイ ネットワーク」を右クリックして、「プロパティ」を選択します。 「ネットワーク接続」コントロール・パネルが開きます。

  13. 先ほど作成した接続を右クリックします。 通常は、「ローカル エリア接続 2」という名前です。 「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで、「インターネット プロトコル(TCP/IP)」を選択して、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「プロパティ」ダイアログ・ボックスで、「次のIPアドレスを使う」をクリックして、次の作業をします。

    1. IP アドレス: ルーティングできないIPをループバック・アダプタ用に入力します。 ルーティングできない次のアドレスを使用することをお薦めします。

      192.168.x.x (x is any value between 1 and 255)
      10.10.10.10
      
    2. サブネット マスク: 255.255.255.0を入力します。

    3. 入力した値を書き留めておきます。この手順の後の部分でこの値が必要になります。

    4. 他のフィールドはすべて空白のままにします。

    5. 「OK」をクリックします。

  16. 「ローカル エリア接続 2 のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

2.2.4 ループバック・アダプタの削除(Windows専用)

Windows 2003またはWindows XPでループバック・アダプタを削除するには、次のようにします。

  1. システムの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」の順に選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」の順に選択してから、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を開きます。 「Microsoft Loopback Adapter」が表示されます。

  4. 「Microsoft Loopback Adapter」を右クリックして、「削除」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

2.3 ネットワークに接続されていないコンピュータへのインストール

ラップトップなどのネットワークに接続されていないコンピュータに、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールできます。 ネットワークに接続されていないコンピュータは他のコンピュータにアクセスできないので、必要なコンポーネントをすべてコンピュータにインストールする必要があります。

さらに、第2.2項「DHCPホストへのインストール」の手順に従って、ループバック・アダプタをインストールして、システムのhostsファイルを変更する必要があります。

2.4 マルチホーム・コンピュータへのインストール

Oracle Web Tierは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。 マルチホーム・コンピュータには、複数のIPアドレスが関連付けられています。 通常は、複数のネットワーク・カードをコンピュータに搭載して、この機能を実現します。 各IPアドレスにホスト名が関連付けられ、さらに、各ホスト名に別名を設定できます。

インストーラは、/etc/hostsファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。 たとえば、次のようなファイルがあるとします。

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1
20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2

この場合は、myhost1.mycompany.comが構成用に取得されます。

システム・コンポーネントの具体的なネットワーク構成については、個々のコンポーネントの構成ガイドを参照してください。

2.5 インストールの手順

この項では、Oracle Web Tierのインストールと手順について説明します。内容は、次のとおりです。

2.5.1 インストール・タイプ

Oracle Web Tierのインストーラには、次の2つのインストール・オプションがあります。

「インストールと構成」オプションでは、製品のバイナリがOracleホーム・ディレクトリにインストールされ、Oracleインスタンス・ディレクトリに作業インスタンスが構成されます。 この作業が完了すると、管理コンソールやEnterprise Managerを使用して、製品の構成と管理ができるようになります。


注意:

Oracleホーム・ディレクトリとOracleインスタンス・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のインストールの概要に関する項を参照してください。

詳細は、第2.5.5項「「インストールと構成」インストール・タイプのインストールの手順」を参照してください。

「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションでは、Oracleホーム・ディレクトリへのソフトウェア・バイナリのインストールのみが行われます。 次に、Web_Tier_ORACLE_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはWeb_Tier_ORACLE_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)から構成ツールを手動で実行して、製品を使用する前に構成する必要があります。 このオプションを使用すれば、ディスクを共有するソフトウェアの複数のインスタンスを簡単に作成できます。

詳細は、第2.5.6項「「インストールのみ」インストール・タイプのインストールの手順」を参照してください。

2.5.2 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、ログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsの場合)に書き込みます。 UNIXシステムでOracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、Web_Tier_ORACLE_HOME/oraInst.locファイルを参照すればわかります。 Windowsシステムのインベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルが、ログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installdate-time-stamp.log

  • installdate-time-stamp.out

  • installActionsdate-time-stamp.log

  • installProfiledate-time-stamp.log

  • oraInstalldate-time-stamp.err

  • oraInstalldate-time-stamp.log

-printtimeパラメータを指定してインストーラを起動すると、timeTakendate-time-stamp.logファイルが同じディレクトリに作成されます。

2.5.3 インストーラの起動

インストーラを起動するには、CD-ROMを挿入して、次のコマンドを実行します。

UNIXの場合

% ./runInstaller

Windowsの場合

G:\ setup.exe

2.5.4 インベントリの画面(UNIX専用)

UNIXシステムにOracle Universal Installerを使用して最初にOracle製品をインストールする場合には、インベントリ・ディレクトリの場所を入力するように求められます。 インストーラは、この場所にサブディレクトリをセットアップして、このシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データを保管します。

表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。 詳細は、次の表の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

表2-1 インベントリ・ディレクトリとグループの画面

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」画面(UNIX専用)


Oracleインベントリ・ディレクトリとそのディレクトリのグループ権限を指定します。 このグループには、Oracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限が必要です。

「OK」をクリックして続行します。

2

インベントリの場所の確認画面(UNIX専用)


createCentralInventory.shスクリプトをrootの権限で実行します。

「OK」をクリックして続行します。


2.5.5 「インストールと構成」インストール・タイプのインストールの手順

Oracle Web Tierをインストールおよび構成するには、次の表2-2の手順を実行してください。


注意:

rootユーザーでのインストーラの実行はサポートされていません。

いずれかのインストール画面で問題があれば、付録A「Oracle Web Tierのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 「インストールと構成」の流れ

番号 画面 画面が表示される場面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


毎回

「インストールと構成」を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件のチェック」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


毎回

Oracleホーム・ディレクトリを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「コンポーネントの構成」画面


毎回

構成するコンポーネントを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

WebLogicドメインの指定画面


「コンポーネントの構成」画面WebLogicドメインに選択したコンポーネントを関連付けるが選択された場合のみ。

既存のWebLogicドメインの接続情報を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

7

コンポーネントの詳細の指定画面


毎回

Oracleインスタンスの場所とコンポーネントの名前を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

8

Web Cache管理者パスワード画面


「コンポーネントの構成」画面「Oracle Web Cache」を選択した場合。

Oracle Web Cache管理者のパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

9

「ポートの構成」画面


毎回

ポートの構成を自動または手動で行うかを選択します。

注意: staticports.ini(または任意のカスタム・ポート・ファイル)を使用する場合、1024未満のポート番号はインストーラで検証されません。 ただし、インストールは継続できます。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

10

「Oracle Configuration Managerの詳細の指定」画面


毎回

Oracle Configuration Managerを構成する場合は、製品の最新の問題を通知するための電子メール・アドレスを入力します。

「次へ」をクリックして続行します。

11

「インストール・サマリー」画面


毎回

この画面の情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

12

「インストールの進行状況」画面


毎回

なし

13

構成の進行状況画面


毎回

なし

14

「インストール完了」画面


毎回

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。 この情報には、後で参照することが必要になる場合がある、ポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれています。

構成情報を保存した後、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.5.6 「インストールのみ」インストール・タイプのインストールの手順

Oracle Web Tierをインストールするには、次の表2-3の手順を実行してください。

いずれかのインストール画面で問題があれば、付録A「Oracle Web Tierのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-3 「インストールのみ」オプションのインストールの流れ

番号 画面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件のチェック」画面


「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


Oracleホームの場所を指定します。Oracleホームの場所はMiddlewareホーム・ディレクトリ内である必要があります。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「Oracle Configuration Managerの詳細の指定」画面


Oracle Configuration Managerを構成する場合は、製品の最新の問題を通知するための電子メール・アドレスを入力します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「インストール・サマリー」画面


この画面の情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

7

「インストールの進行状況」画面


インストールが完了したら「終了」をクリックして次の画面に進みます。

8

「インストール完了」画面


「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


インストールの完了後、コンポーネントを構成する必要があります。 構成するには別の構成ツールを実行します。

UNIXシステムの場合:

Web_Tier_ORACLE_HOME/bin/config.sh

Windowsシステムの場合:

Web_Tier_ORACLE_HOME\bin\config.bat

注意:

Oracle Web Tier のインストーラが実行中でないことを確認してください。インストーラと構成ツールは同時に実行できません。

構成ツールを起動した後、表2-4の手順に従います。

表2-4 構成の流れ

番号 画面 画面が表示される場面 説明と必要なアクション

1

「ようこそ」画面


毎回

「次へ」をクリックして続行します。

2

「コンポーネントの構成」画面


毎回

構成するコンポーネントを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

WebLogicドメインの指定画面


「コンポーネントの構成」画面WebLogicドメインに選択したコンポーネントを関連付けるが選択された場合のみ。

新規のドメインを作成するか、または既存のドメインに追加するかを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

4

コンポーネントの詳細の指定画面


毎回

Oracleインスタンスの場所とコンポーネントの名前を指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

5

Web Cache管理者パスワード画面


「コンポーネントの構成」画面「Oracle Web Cache」を選択した場合。

Oracle Web Cache管理者のパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「ポートの構成」画面


毎回

ポートの構成を自動または手動で行うかを選択します。

注意: staticports.ini(または任意のカスタム・ポート・ファイル)を使用する場合、1024未満のポート番号はインストーラで検証されません。 ただし、インストールは継続できます。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

7

「Oracle Configuration Managerの詳細の指定」画面


毎回

Oracle Configuration Managerを構成する場合は、製品の最新の問題を通知するための電子メール・アドレスを入力します。

「次へ」をクリックして続行します。

8

「インストール・サマリー」画面


毎回

この画面の情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

9

構成の進行状況画面


毎回

なし

10

「インストール完了」画面


毎回

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。 この情報には、後で参照することが必要になる場合がある、ポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれています。

構成情報を保存した後、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.6 インストール後の作業

インストールと構成が完了した後、トポロジと構成によっては、インストール後の作業を実行する必要があります。 この項の内容は、次のとおりです。

2.6.1 Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Serverの間のルーティングの構成

デフォルトでは、Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Serverの間のルーティングは構成されません。 Oracle HTTP ServerからOracle WebLogic Serverへリクエストをプロキシできるようにするには、プラグインを構成する必要があります。

方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Server管理者ガイド』mod_wl_ohsに関する項を参照してください。

2.6.2 Oracle BAMでのOracle Web Cacheの使用

Oracle BAMでOracle Web Cacheを使用している場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のキャッシング・ルールの構成と監視の基本的なタスクに関する項を参照してください。

次のOracle BAM設定を使用します。

Expression Type : Regular Expression
URL Expression : oracle.bam.web (or Event=viewReport, for the second rule)
HTTP Methods : Select all
Leave URL and POST Body Parameters empty.
POST Body Expression : .*
Caching Policy : Don't Cache
Leave Comment as it is.
Compression : Off
Enabled : yes

2.7 インストールの検証

インストールの成功を検証するには、次のタスクのうちのいくつかを実行します。

2.7.1 インストール・ログの検証

Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリにインストール・ログ・ファイルが存在するかを確認します。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、WebTier_ORACLE_HOME/oraInst.locファイルを参照すればわかります。 Windowsシステムのインベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

2.7.2 ドメイン・サーバー・ログの検証

ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のserversディレクトリにあるドメイン・サーバー・ログを確認します。 UNIXシステムの場合の例:

Web_Tier_ORACLE_HOME/user_projects/domains/domain_name/servers/server_name

Windowsシステムの場合:

Web_Tier_ORACLE_HOME\user_projects\domains\domain_name\servers\server_name

2.7.3 OPMNステータスの検証

インスタンス・ホーム内のINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)からopmnctl statusコマンドを実行します。たとえば、次のとおりです。

> ./opmnctl status

Processes in Instance: instance2
---------------------------------+--------------------+---------+---------
ias-component                    | process-type       |     pid | status
---------------------------------+--------------------+---------+---------
webcache1                        | WebCache-admin     |   24057 | Alive
webcache1                        | WebCache           |   24056 | Alive
ohs1                             | OHS                |   23890 | Alive

この情報には、このインストールで構成されたコンポーネントが示されます。「Alive」ステータスはコンポーネントが起動していて実行中であることを示します。

2.7.4 ブラウザのURLの確認

インスタンス・ホーム内のINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)からopmnctl status -lコマンドを実行して、コンポーネントが使用するポートのリストを取得します。たとえば、次のとおりです。

> ./opmnctl status -l

---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
ias-component                    | process-type       |     pid | status   |        uid |  memused |    uptime | ports
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
webcache1                        | WebCache-admin     |   24057 | Alive    | 1067146469 |    43712 |  14:43:29 | http_admin:7799
webcache1                        | WebCache           |   24056 | Alive    | 1067146468 |    64072 |  14:43:29 | http_stat:7800,http_invalidation:7801,https_listen:7802,http_listen:7798
ohs1                             | OHS                |   23890 | Alive    | 1067146467 |    50260 |  14:43:39 | https:9999,https:4447,http:7777

この表示のポート番号を使用して、ブラウザで適切なページを開きます。次の形式を使用します。

http://system_name:port_number

前述の情報に基づいて、表2-5のURLを使用して、この構成の様々なページにアクセスします。

表2-5 Web TierのサンプルURL

ページ サンプルURL

Oracle HTTP Server

http://system_name:7777

Oracle HTTP ServerのSSL

https://system_name:4447

Oracle Web Cache

http://system_name:7798

Oracle Web CacheのSSL

https://system_name:7802

Oracle Web Cacheの管理

https://system_name:7799