この章では、Oracle WebCenter製品のライセンスについて説明します。内容は次のとおりです。
表6-1に、Oracle WebCenterファミリの各製品により提供される機能を説明します。
表6-1 Oracle WebCenter製品ファミリ
製品 | 説明 | 含まれる機能 |
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WebLogic Portal |
トランザクションWebサイトおよびエンタープライズ・ポータル用の完全なJ2EEポータル・ソリューション。 |
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Oracle WebCenter Services |
J2EEポータル・フレームワークを含む、各種Web 2.0サービスおよび機能の集合。 |
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Oracle WebCenter Suite |
トランザクションWebサイト、エンタープライズ・ポータル、チーム・コラボレーション・ワークスペースおよびコンポジット・アプリケーションに対するOracleのソリューションをバンドルしたもので、全社的にこれらの機能を実装しようとするお客様に対して完全なソリューションを提供します。 |
すべてのWebCenter Servicesおよび次に示す機能:
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WebCenter Adapter |
エンタープライズ・システムに対する標準化アクセスを提供します。 |
次に対応した、単独でライセンスされるアダプタ:
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このパックは、基礎となるJ2EEコンポーネントに加え、Oracle WebLogic Serverで動作しているWebLogic Portal(現在はWebCenter Suiteの一部)環境に対する包括的な管理とモデリング機能を提供します。状況に対応したドリルダウン・モデリング機能を、PortalおよびJ2EEの縦方向スタック全体に加えて横方向にコンテナを展開できる拡張可能なメトリックと組み合せることで、Management Pack for WebCenter Suiteは、開発、テスト、ステージングおよび本番の各環境でWebLogic Portalベース環境を管理するコストおよび複雑さを大幅に削減します。
Oracle CAMMは、ボトルネック、パフォーマンス傾向およびアプリケーションの全体的な効率をユーザーが速やかに識別できるように、SOA、PortalおよびJ2EEアプリケーションをモデリングし、監視します。
Management Pack for WebCenter SuiteのOracle CAMMには、表6-2に示す機能が含まれています。
表6-2 Management Pack for WebCenter SuiteのOracle CAMMの主な機能
機能 | 利点 |
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自動モデリングおよび検出 |
トポロジ、関数/フローおよび構造表示を含めたアプリケーションの複数のビューを表示する管理アプリケーションを自動的にモデリングおよび検出します。 |
Portal、WebサービスおよびJ2EEメトリックへの状況に対応した可視性 |
状況に対応した可視性をPortal、WebサービスおよびJ2EEメトリックに提供します。管理者は、アプリケーションをすばやく理解および分析し、潜在的なボトルネックやパフォーマンスの傾向を識別したり、容量の変化や全体的なアプリケーション管理に備えることができます。 |
トランザクションのトレース |
Portal、WebサービスおよびJ2EEメトリックのトランザクションをアプリケーション・スタックを介して縦方向に、複数のコンテナ内を横方向にトレースします。 |
レイヤーでのメトリック可視性 |
アプリケーションの任意のレイヤーでグラフや表を使用してメトリックを表示するカスタマイズされたダッシュボードおよびビューを自動的に生成します。 |
サービス・レベル目標値 |
インディケータおよびアラートについてアーキテクチャ内のどの場所でもサービス・レベル目標値(SLO)を提供します。 |
WebCenter Suiteのライセンスを購入すると、次の使用制限付きライセンスを使用できます。
Secure Enterprise Searchは、コンテンツ・リポジトリに格納された任意のコンテンツの他、WebCenter Suiteアプリケーションまたはポータルの一部として提供される任意のページの検索および索引付けを可能にします。ページにポートレットが含まれる場合、ポートレット内に提供される情報は検索結果の一部としても索引付けできます。ただし、ポートレット・コンテンツを供給するバックエンド・システム内の情報のすべてを検索および索引付けする場合、Secure Enterprise Searchのフルユース・ライセンスが必要になります。
Universal Content Management Content Repositoryは、WebCenter Suiteアプリケーションまたはポータルの一部として提供されるすべてのコンテンツを格納します。これには、異なるレンディションのコンテンツのバージョニングとレンダリングや、ポータルまたはアプリケーション内の検索結果との統合を目的としたリポジトリ内コンテンツの索引付けなどの基本コンテンツ管理機能が含まれます。すべての相互作用は、Universal Content Management(UCM)管理者の場合を例外として、WebCenterポータル・インタフェースまたはデスクトップ統合を介して実行する必要があります。これに含まれる特定のUCMコンポーネントおよび機能は、次のとおりです。
Content Server
JSR 170 interface for Content Server
URM Adapter for Content Server
Content Integration Suite
Content Portlet Suite
Desktop Integration Suite
Dynamic Converter
BPEL Process Managerは、既存のデプロイ済プロセスの実行と、WebCenter Suiteアプリケーションまたはポータル内で提供されたユーザー入力を必要とするリクエストへの応答に使用が制限されます。ただし、新しいBPELプロセスを定義、デプロイおよび実行するための機能は、すべてのプロセス・エンドポイントがWebCenter Suiteによって提供されたコンポーネントの範囲内に完全に存在している場合に使用できます。コンテンツ・リポジトリに含まれているドキュメントBPELプロセスの変更も、既存のBPELプロセスに統合できます。任意の組合せのバックエンドBPELサーバーからユーザーのワークリスト・アイテムを表示できる事前作成のBPELポートレットおよびタスクフローも含まれています。
注意: Oracle BPEL Process Managerには、HP SOA Systinet RegistryからのUDDIクライアント・ライブラリがバンドルされています。これらのライブラリおよびUDDIクライアント機能は、Oracle Service Registryに接続して通信する目的で、エンド・ユーザーにのみライセンスが与えられます。 |
Oracle WebLogic Communication Services(OWLCS)およびOracle Communications Presence(OCP)は、開発と評価のためにのみ組み込まれています。OWLCSは、WebCenter Suiteアプリケーションまたはポータル内で、在席状況を設定および表示したり、テキスト・チャット機能を有効化する際に使用できます。 OCPは、各種通信ネットワーク上のユーザーについてリアルタイムでの在席状況の中央リポジトリを提供します。 OWLCSおよびOCPは、開発および本番以外のシステムのみに制限されます。
WebLogic Serverは、WebCenter Suiteの前提条件です。ユーザーは、WebLogic Server SAMLサポートを利用して、Single Sign-On for WebCenter Suiteアプリケーションまたはポータル、およびWebCenter Suiteによって提供されたコンポーネントを有効化できます。Oracle Internet Directory(OID)およびOracle Walletは、WebCenter SuiteアプリケーションまたはポータルおよびWebCenter Suiteコンポーネントと併用するために付属しており、次の制約があります。
OIDの使用は、WebCenter Suiteおよび提供されているコンポーネントに固有の資格証明およびポリシーを保存する場合のみに制限されます。
ファイルベースのOracle Walletの使用は、WebCenter Suiteおよび提供されているコンポーネントに固有の資格証明を保存する場合のみに制限されます。
WebCenter ServicesまたはWebCenter Suiteの前提条件としてOracle Internet Application Serverのライセンスを以前に取得したユーザーには、WebCenter ServicesおよびWebCenter Suiteを既存のOracle Internet Application Server Standard EditionまたはEnterprise Editionのライセンスの一部として実行するために、WebLogic Server Basicを使用する権限があります。この権限は、Oracle Internet Application Serverに対して以前に認定されたWebCenter ServicesおよびWebCenter Suiteに含まれる製品のみが対象となります。WebLogic Server Basicを使用して、WebLogic Portal、WebCenter Interaction、WebCenter Collaboration、WebCenter Ensemble、WebCenter Analytics、Oracle WebCenter Console for Microsoft SharePointおよびOracle WebCenter Application Accelerator for .NETを実行することはできません。これらを実行するには、別途WebLogic Serverライセンスが必要です。WebLogic Server Basicについては、付録A「WebLogic Server Basic」を参照してください。