1 インストールの概要

デフォルトでは、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラは、これらの製品をすべてインストールします。 インストール後に、使用する製品を構成することもできます。

この章の内容は次のとおりです。

• 1.1項「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのコンポーネント」

• 1.2項「インストールのロードマップ」

• 1.3項「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのディレクトリ構造」

1.1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのコンポーネント

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererに含まれるコンポーネントは次のとおりです。

• Oracle Portal

  Oracle Portalを使用すると、1つのページに複数のソースのコンテンツを表示できます。

• Oracle Forms Services

  Oracle Forms Servicesは、ツールとサービスを含むOracle Fusion Middlewareの一部であり、ネットワーク経由でのFormsアプリケーションのデプロイを可能にします。 Forms Servicesは、Formsアプリケーションを複数層環境にデプロイするために最適化された包括的なアプリケーション・フレームワークです。 Webの使いやすさとアクセス可能性を利用し、静的な情報公開メカニズムを超えた、複雑なアプリケーションをサポートできる環境としての機能を提供します。

• Oracle Reports

  Oracle Reportsにより、企業はスケーラブルかつセキュアな環境で組織内外のすべてのレベルの情報に即座にアクセスできます。 Oracle Reportsを使用すると、あらゆるデータソース（Oracle Database、JDBC、XML、テキスト・ファイルなど）に対して高度なWebレポートやペーパー・レポートを迅速に開発してデプロイできます。 JSPやXMLなどのJ2EEテクノロジを活用し、スケーラブルかつ効率的な方法でレポートをあらゆる対象（電子メール、Webブラウザ、Oracle Portal、ファイル・システムなど）へ様々なフォーマット（HTML、XML, PDF、スプレッドシート、区切り記号付きテキスト、PostScript、RTFなど）で公開できます。 Oracle Reportsは、Oracle Reports Developer（Oracle Developer Suiteのコンポーネント）とOracle Reports Services（Oracle Fusion Middlewareのコンポーネント）で構成されています。

• Oracle Business Intelligence Discoverer

  Oracle Discovererは、直観的で非定型の問合せ、レポート作成、分析およびWebパブリッシングのツール・セットであり、これによってビジネス・ユーザーはデータベースの情報に即座にアクセスできます。

これらのコンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware概要』を参照してください。

1.2 インストールのロードマップ

表1-1では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールと構成を行うための高度なタスクについて説明しています。 また、この表では各タスクの詳細の参照先も示しています。

表1-1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール手順のタスク

タスク	説明	参照先ドキュメント	必須/オプション
タスク1: インストール計画の要件を満たす	システム環境がOracle Fusion MiddlewareのみでなくOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの一般的なインストール要件も満たしていることを確認します。	システム要件に関する情報は、次を参照してください。 http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm 動作保証情報は、次を参照してください。 http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html	必須
タスク2: RCUを実行して必要なスキーマを作成する	Oracle PortalおよびOracle Discovererにはスキーマが必要です。スキーマをOracle Databaseにインストールする必要があります。 これらのスキーマを作成してデータベースにロードするには、RCUを使用します。	サポートされているOracle Databaseが稼働していることを確認します。 詳細は、http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.htmlを参照してください。 スキーマの作成手順は、2.1.3項「Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマの作成」を参照してください。 また、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』も参照してください。	必須
タスク3: Oracle WebLogic Serverをインストールし、WebLogicドメインを作成する	Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererにはWebLogicドメインが必要です。 インストール中に、新規ドメインの作成または既存のドメインの拡張を選択できます。 いずれの場合も、Oracle WebLogic Serverをインストールしてから、システム上にドメインを追加する必要があります。 WebLogic Serverのインストーラにより、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリ内にWebLogic Serverホーム・ディレクトリが作成されます。	インストール手順は、2.1.4項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」を参照してください。 また、『Oracle WebLogic Server Installation Guide』も参照してください。 Middlewareホーム・ディレクトリとWebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホーム・ディレクトリとWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。	必須
タスク4: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする	インストーラを使用して、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールして構成します。	第2章「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール」	必須
タスク5: Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererを構成する	インストーラでは、2つのインストール・タイプのうちいずれかを選択できます。 「インストールと構成」タイプを選択した場合は、この手順をスキップできます。 「ソフトウェアのインストール - 構成なし」タイプを選択した場合は、構成ツールを実行して使用するコンポーネントを構成してから使用する必要があります。	第2章「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール」 インストール・タイプの詳細は、2.7.1項「インストール・タイプ」を参照してください。	オプション

1.3 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのディレクトリ構造

図1-1は、単純にすべてデフォルト値を使用して単一のサーバーにOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールした場合のディレクトリ構造を示しています。

表1-1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールした場合のディレクトリ構造

「図1-1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールした場合のディレクトリ構造」の説明

Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracleホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

Oracleインスタンス・ディレクトリおよびシステム・コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のすべてのユーザーを対象としたOracle Fusion Middlewareの概要に関する項を参照してください。