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Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55909-01
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2 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール

この章では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールおよび構成の方法について説明します。

内容は次のとおりです。

2.1 開始前の作業

作業を開始する前に、この項に記載されている情報を必ずお読みください。

2.1.1 システム要件および動作保証

インストールを実行する前に、システム要件と動作保証のドキュメントをよく読み、これからインストールを行う製品の最小インストール要件を現在の環境が満たしていることを確認する必要があります。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最小ディスク容量およびメモリー要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。 このドキュメントは、次のOracle Technology Network(OTN)で入手できます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

次のOTNで入手できる動作保証に関するドキュメントには、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.2 Oracle Databaseのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールするには、Oracle Databaseが使用可能であることが必要です。 このデータベースは稼働中である必要がありますが、これらの製品をインストールするシステムと同じシステム上になくてもかまいません。

サポート対象のデータベースについての最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.3 Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマの作成

Oracle PortalおよびOracle Discovererをインストールするには、事前に特定のスキーマがデータベースに存在していることが必要です。 Repository Creation Utility(RCU)を実行して、データベースにスキーマを作成する必要があります。 次の手順に従って、スキーマを作成します。

  1. RCUのCD-ROMを挿入し、binディレクトリからRCUを起動します。

    UNIXの場合:

    ./rcu
    

    Windowsの場合:

    rcu.bat
    

    RCUを含む.zipファイルをOracle Technology Network(OTN)からダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    

    注意:

    Windowsシステムの場合は、空白を含む名前のついたディレクトリにRCUの.zipファイルを解凍しないようにしてください。

    .zipファイルをダウンロードしたら、選択したディレクトリにコンテンツを抽出し、前述のコマンドを使用してRCU_HOME/bin(UNIXの場合)またはRCU_HOME\bin(Windowsの場合)ディレクトリからRCUを実行します(RCU_HOMEはRCUを解凍したフォルダか、CD-ROMドライブまたはCD-ROMのマウント・ポイントです)。

  2. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    「作成」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    システム上にあるデータベースの種類を選択して必要な資格証明を入力し、RCUからデータベースに接続できるようにします。

    「次へ」をクリックします。 「前提条件チェック」画面が表示されます。 エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    画面の最上部付近にある「接頭辞の新規作成」を選択します。 デフォルトの接頭辞はDEVです。

    表2-1に、Oracle PortalおよびOracle Discovererに必要なスキーマを示します。

    表2-1 Oracle PortalおよびOracle Discovererに必要なスキーマ

    コンポーネント 必要なスキーマ

    Oracle Portal

    prefix_PORTAL(Oracle Portal)

    Oracle Portlet Producers

    prefix_PORTLET(Oracle Portlet Producers)

    Oracle Discoverer

    prefix_DISCOVERER(Oracle Discoverer)


    Oracle PortalにはPORTLETスキーマが必要です。 スキーマの作成時にPORTLETスキーマの選択を解除できますが、選択解除すると、このスキーマはOracle Portalに必要であることを示すメッセージが表示されます。 すでに他の場所にPORTLETスキーマを作成してある場合は、このメッセージを無視して手順を続行してください。

    スキーマをインストールする必要があるコンポーネントを選択します。


    注意:

    この画面に表示されるスキーマ名と接頭辞を覚えておくかメモしておいてください。後で製品を構成するときに必要になります。 スキーマ名は、prefix_schemaname の書式で入力する必要があります。 たとえば、デフォルトの接頭辞DEVを使用した場合は、Portalスキーマとして次のスキーマ名を入力します。

    DEV_PORTAL


    「次へ」をクリックします。 「前提条件チェック」画面が表示されます。 エラーなしでチェックが完了したら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    画面の最上部付近にある「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。

    「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。 「パスワードの確認」フィールドに再度パスワードを入力します。


    注意:

    この画面で指定したパスワードを覚えておくかメモしておいてください。後で製品を構成するときに必要になります。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    「次へ」をクリックします。 「表領域の作成中」画面が表示されます。 エラーなしで表領域が作成されたら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  8. 「サマリー」画面

    「作成」をクリックします。 「作成」画面が表示されます。 エラーなしでスキーマが作成されたら、「OK」をクリックして画面を閉じます。

  9. 「完了サマリー」画面

    「閉じる」をクリックします。

RCUの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.1.4 Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererには、システム上にOracle WebLogic Serverが必要です。 まだOracle WebLogic Serverがない場合は、この項の手順に従ってインストールしてください。

  1. Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、インストーラを次のURLからダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html 
    

    次の実行可能ファイルを探します。

    • wls1031_linux32.bin(32ビットLinuxシステム用)

    • wls1031_win32.exe(32ビットWindowsシステム用)

    • wls1031_generic.jar(64ビット・プラットフォーム用)

    32ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。 64ビットのインストーラを使用する場合は、ご使用のプラットフォームでサポートされているJDKを使用してインストーラを起動する必要があります。 このJDKは、Oracle WebLogic Serverをインストールする前に、ご使用のシステムにインストールする必要があります。 ご使用のプラットフォームでサポートされているJDKのリストは、Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
    
  2. インストーラ・ファイルを直接CD-ROMから実行するか、ファイルをローカル・システムにコピーしてからローカルで実行します。

    • 32ビット・システムでの例:

      Linuxの場合:

      ./wls1031_linux32.bin
      

      Windowsの場合:

      wls1031_win32.exe
      
    • 64ビット・システムでの例:

      UNIXの場合:

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

      Windowsの場合:

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
      

    インストーラの実行に関する注意点:

    • インストーラを実行する前に、システムのDISPLAY環境変数を設定します。

    • JAVA_HOMEを、プラットフォームにインストールしたサポート対象のJDKのインストール場所に置き換えます。

    • 64ビット・プラットフォームに64ビットのOracle WebLogic Serverをインストールする場合は、次のことを実行します。

      • 32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-UXのHP JDKや、Solaris SPARCのSUN JDKなど)を使用する場合は、-d64フラグを使用します。

      • JAVA_HOME/bin/java -version(または、32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合はJAVA_HOME/bin/java -d64 -version)を実行し、JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照するようにします。

  3. 「ようこそ」画面

    「次へ」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいMiddlewareホーム・ディレクトリを作成する場所を指定します。 システム上にすでにこのディレクトリが存在する場合は、ディレクトリが空である必要があります。 システム上にまだこのディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリが作成されます。

    Middlewareホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホームおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    製品およびセキュリティに関する最新の更新を受け取るかどうかを指定します。 どちらも受け取らないように指定した場合は、次に進む前に、指定した内容の確認を求められます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    「標準」インストールには、すべてのOracle WebLogic Serverコンポーネントがデフォルトで含まれます。 このインストールには、Sun SDK 1.6.0_11とOracle JRockit SDK 1.6.0_05の両方も含まれます。「標準」インストールを実行する場合は、「標準」を選択して「次へ」をクリックし、「製品インストール・ディレクトリの選択」画面に進みます。

    「カスタム」インストールの場合は、次のコンポーネントをインストールするかどうかを選択できます。

    • コア・アプリケーション・サーバー

    • 管理コンソール

    • 構成ウィザードおよびアップグレード・フレームワーク

    • Web 2.0 HTTP Pub-Subサーバー

    • WebLogic JDBCドライバ

    • サード・パーティJDBCドライバ

    • WebLogic Serverクライアント

    • WebLogic Webサーバー・プラグイン

    • UDDIおよびXqueryのサポート

    • サーバー・サンプル(デフォルトでは選択されません)

    「カスタム」インストールを実行する場合は、「カスタム」を選択します。 次の2つの画面が表示されます。

    1. 「製品とコンポーネントの選択」画面

      インストールする必要がある製品を選択します。

    2. 「JDKの選択」画面

      インストールする必要があるJDKを選択します。

      開発環境にインストールする場合は、Sun SDKの使用をお薦めします。 通常、開発環境はセキュリティ構成が比較的ゆるやかで、アプリケーションの自動デプロイが可能になっています。 開発環境では、ユーザー名とパスワードにboot.propertiesが使用され、アプリケーションのデプロイメントにポーリングが使用されます。

      本番環境にインストールする場合は、Oracle JRockit SDKの使用をお薦めします。 本番環境は、アプリケーションを最終的な形で実行する場所です。 すべてのセキュリティが有効化され、アプリケーションは、クラスタ化されていたり他の高度な機能を使用することがあります。 このモードでは、ユーザー名とパスワードが必要となり、アプリケーションのデプロイメントにポーリングは使用されません。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリ用の場所を指定します。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareホームおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  8. ショートカットの場所の選択(Windowsのみ)

    Windowsシステムでインストールしている場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「インストールの概要」画面

    「次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    この画面で必要な操作はありません。インストールが完了すると、自動的に次の画面が表示されます。

  11. 「インストール完了」画面

    「Quickstartの実行」の選択を解除します。

    「完了」をクリックします。

WebLogic Serverのインストールと構成の詳細は、『Oracle WebLogic Server Installation Guide』を参照してください。

2.1.5 Oracle Internet Directoryのインストール

Oracle Portalには、Oracle Single Sign-On(SSO)を使用するOracle Internet Directory(OID)が存在している必要があります。 Oracle Forms、ReportsまたはDiscovererもインストールする場合は、これらの製品を1つのOIDで構成するオプションが用意されていますが、必須ではありません。

次に示すOID/SSOの組合せがサポートされています。

  • Oracle Internet Directory 10g(10.1.4.3)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)

  • Oracle Internet Directory 11g(11.1.1)とOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)

既存の10g Oracle SSOサーバーを使用できない場合は、次の手順に従って新しいOracle SSOサーバーを追加してください。

  1. システムにOracle Internet Directory 10g(10.1.4.3)またはOracle Internet Directory 11g(11.1.1)のいずれかをインストールします。

  2. システムにOracle Single Sign-On 10g(10.1.4.3)をインストールします。このとき、Oracle Internet DirectoryをインストールしたOracleホームとは別の場所にインストールします。

    Oracle Single Sign-Onのインストール中またはインストール後に、Oracle Single Sign-OnをインストールしたOracle Internet Directoryと接続する必要があります。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

    Oracle Internet Directory 11g(11.1.1)をインストールした場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementクイック・インストレーション・ガイド』も参照できます。

  3. Oracle Single Sign-Onの構成をテストし、正しく動作していることを確認します。

  4. Oracle Portal, Forms, Reports and Discoverer 11g リリース1(11.1.1)をインストールします。 構成するときに、インストールした製品とOracle Single Sign-Onを接続できます。

2.1.6 Oracle PortalのためのOracle Web Agent(OWA)のアップグレード

Oracle Fusion Middleware 11g リリース1(11.1.1)には、Oracle Web Agent(OWA)パッケージの新しいバージョンが含まれています。 既存のパッケージは、Oracle Portal 11g リポジトリを初めてインストールするとき、または既存のOracle Portalリポジトリを11g に初めてアップグレードするときのいずれかで、新しいバージョンに更新されます。 OWAの更新が開始されると、同じデータベースに存在する既存のOracle Portalスキーマのパッケージが無効化されます。 OWAでは、更新の最後に、既存のデータベース・インスタンスにあるすべてのOracle Portalスキーマで、すべての無効なパッケージが再度有効化されます。

OWAのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererアップグレード・ガイド』のOracle Portalアップグレード時のOracle Web Agent(OWA)パッケージの更新に関する項を参照してください。

2.2 Java Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)

Windowsシステムでインストールする場合は、第508条のアクセシビリティ標準に対応したJava Access Bridgeのインストールと構成ができるオプションがあります。 このオプションの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。

Oracle Forms BuilderのJAWSスクリーン・リーダー・スクリプトは、ORACLE_HOME\forms\ScreenReaderディレクトリにインストールされます。

2.3 DHCPホストへのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをDHCPホストにインストールする場合は、この項の次に示す、ご使用のプラットフォーム用の構成手順に従う必要があります。

2.3.1 UNIXプラットフォーム用

UNIXシステムの場合は、次のエントリが含まれるように/etc/hostsファイルを変更して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されるようにホストを構成します。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

変更したら、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されることを確認します。

/bin/ping hostname.domainname

2.3.2 Windows x86プラットフォーム用

Windowsシステムの場合は、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(2.3.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照)。 これにより、コンピュータにローカルIPアドレスが割り当てられます。

アダプタをインストールしたら、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルの中のlocalhostという行の直後に、次の形式で1行追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressを、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。

2.3.3 ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPにループバック・アダプタをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003の場合:「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」の順に選択します。

    Windows XPの場合:「スタート」→「コントロール パネル」の順に選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェアの追加ウィザードの開始」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています。」ウィンドウで、「インストールされているハードウェア」のリストから「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます。」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする (詳細)」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください。」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次のように選択します。

    • 製造元:Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました。」ウィンドウで「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップの「マイ ネットワーク」を右クリックして「プロパティ」を選択します。 これにより、「ネットワーク接続」コントロール・パネルが表示されます。

  13. 今作成した接続を右クリックします。 この接続は、通常「ローカル エリア接続 2」という名前になります。 「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択して、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「プロパティ」ダイアログ・ボックスで「次の IP アドレスを使う」をクリックし、次の手順を実行します。

    1. IP アドレス: ループバック・アダプタのノンルータブルIPを入力します。 Oracleは次のノンルータブル・アドレスをお薦めします。

      192.168.x.x (x is any value between 1 and 255)
      10.10.10.10
      
    2. サブネット マスク: 255.255.255.0と入力します。

    3. 入力した値を記録します。この手順の後のほうで必要になります。

    4. その他のフィールドはすべて空のままにします。

    5. 「OK」をクリックします。

  16. 「ローカル エリア接続 2のプロパティ」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

2.3.4 ループバック・アダプタの削除(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPのループバック・アダプタを削除するには、次の手順を実行します。

  1. システムのコントロール・パネルを起動します。

    Windows 2003の場合:「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

    Windows XPの場合:「スタート」→「コントロール パネル」を選択してから、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を展開します。 「Microsoft Loopback Adapter」が表示されます。

  4. 「Microsoft Loopback Adapter」を右クリックして、「削除」を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

2.4 ネットワーク接続されていないコンピュータへのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererは、ネットワーク接続されていないコンピュータ(ラップトップなど)にインストールできます。 ネットワーク接続されていないコンピュータは他のコンピュータにアクセスできないため、必要なコンポーネントをすべて、そのコンピュータにインストールする必要があります。

また、2.3項「DHCPホストへのインストール」の手順に従ってループバック・アダプタをインストールし、システム上のhostsファイルを変更する必要があります。

2.5 マルチホーム・コンピュータへのインストール

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。 マルチホーム・コンピュータには複数のIPアドレスが関連付けられています。 そのため、通常は複数のネットワーク・カードがコンピュータに搭載されています。 各IPアドレスは1つのホスト名と関連付けられています。これに加え、各ホスト名に別名を設定できます。

インストーラは、/etc/hosts(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hosts(Windowsの場合)ファイルの最初のエントリから、完全修飾されたドメイン名を取得します。

WebLogic Serverのネットワーク構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプの、ネットワーク接続の構成に関する項を参照してください。

システム・コンポーネント固有のネットワーク構成は、各コンポーネントの構成ドキュメントを参照してください。

2.6 別個のサーバーへのOracle FormsおよびOracle Reportsのインストール

Oracle FormsとOracle Reportsを異なるサーバーにインストールする場合は、これら2つの製品が相互に正しく通信できるように、手動でいくつかの構成を実行する必要があります。

手動の構成手順は、『Oracle Fusion Middleware Publishing Reports to the Web with Oracle Reports Services』の、異なるインスタンスにインストールされたReportsとFormsの間の通信に関する項を参照してください。

2.7 インストール手順

この項では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールに関する情報と手順を説明します。内容は次のとおりです。

2.7.1インストール・タイプ

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラには、次の2つのインストール・オプションがあります。

「インストールと構成」オプションでは、Oracleホーム・ディレクトリに製品のバイナリ・ファイルがインストールされ、Oracleインスタンス・ディレクトリに作業用インスタンスが作成および構成されます。 これが完了したら、「ようこそ」ページにアクセスして、製品の構成と管理を開始できます。

このインストール・タイプの手順は、2.7.5項「「インストールと構成」インストール・タイプのインストール手順」で説明します。

「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションでは、ソフトウェア・バイナリがOracleホーム・ディレクトリにインストールされるのみです。 この場合は、製品を使えるようにするために、ORACLE_HOME/bin(UNIXの場合)またはORACLE_HOME\bin(Windowsの場合)ディレクトリから構成ツールを手動で実行して、製品を構成する必要があります。 このオプションは、1つの共有ディスクを共有する複数のソフトウェア・インスタンスを迅速に作成するときに使用できます。

このインストール・タイプの手順は、2.7.6項「「インストールのみ」インストール・タイプのインストール手順」で説明します。


注意:

Windowsでこのインストール・タイプを選択した場合は、Oracle Discovererで手動の構成手順を実行する必要があります。 詳細は、2.7.7項「Oracle Discovererの手動構成(Windowsのみ)」を参照してください。

2.7.2 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、Oracle_Inventory_Location/log(UNIXの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs(Windowsの場合)ディレクトリにログ・ファイルを書き込みます。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)にあるoraInst.locファイルで確認できます。

  • Linuxの場合: /etc/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc

Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installdate-time-stamp.log

  • installdate-time-stamp.out

  • installActionsdate-time-stamp.log

  • installProfiledate-time-stamp.log

  • oraInstalldate-time-stamp.err

  • oraInstalldate-time-stamp.log

2.7.3 インストーラの起動

インストーラを起動するには、CD-ROMを挿入して次のコマンドを実行します。

UNIXの場合:

./runInstaller

Windowsの場合:

setup.exe

2.7.4 「インベントリ」画面(UNIXのみ)

UNIXシステムでインストールするときに、Oracle Universal InstallerでシステムにOracle製品をインストールするのが初めての場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を指定するよう求められます。 このディレクトリは、インストーラによりサブディレクトリが設定され、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データが保持される場所です。

表2-2の手順に従って、インベントリ・ディレクトリ情報を構成します。 詳しいヘルプは、次の表に記載されている画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックします。

表2-2 インベントリ・ディレクトリとグループの画面

No. 画面 説明および必要な操作

1

「インベントリ・ディレクトリの指定」画面(UNIXのみ)


Oracleインベントリ・ディレクトリとそのディレクトリのグループ権限を指定します。 グループには、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み権限を指定する必要があります。

「OK」をクリックして続行します。

2

「インベントリの場所の確認」画面(UNIXのみ)


createCentralInventory.shスクリプトをrootで実行します。

「OK」をクリックして続行します。


2.7.5 「インストールと構成」インストール・タイプのインストール手順

表2-3の手順に従って、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールおよび構成します。


注意:

rootユーザーでのインストーラの実行はサポートされていません。

いずれかのインストール画面について追加のヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-3 インストール・フロー

No. 画面 この画面が表示されるタイミング 説明および必要な操作

1

「ようこそ」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


常時

「インストールと構成」を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件のチェック」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

4

「ドメインの選択」画面


常時

新しいドメインを作成するか、既存のドメインを拡張するか、既存のクラスタを拡張するかを選択します。

注意: 拡張できるのは、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラで構成した既存ドメインのみです。

ドメインについての詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のWebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「セキュリティ更新用の電子メールの指定」画面


常時

Oracle Configuration Managerを構成する場合は、製品の問題に関する最新情報の宛先となる電子メール・アドレスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「インストール場所の指定」画面


常時

Oracleインスタンス名とともに、Middlewareホーム、OracleホームおよびOracleインスタンスの場所を指定します。Oracleホームの場所は、Middlewareのホーム・ディレクトリ内にする必要があります。

これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の、Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概要に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

7

「コンポーネントの構成」画面


常時

構成するコンポーネントを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

8

「ポートの構成」画面


常時

ポートの構成方法として、自動または手動を選択します。

注意: staticports.ini(または任意のカスタム・ポート・ファイル)を使用すると、1024より小さいポート番号はインストーラで検証されません。 ただし、インストールは続行できます。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

9

「プロキシ詳細の指定」画面


「コンポーネントの構成」画面「Oracle Reports」を選択した場合のみ。

プロキシ・サーバーを使用するかどうかを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

10

「スキーマの指定」画面


「ドメインの選択」画面「ドメインの作成」または「ドメインの拡張」を選択した場合と、「コンポーネントの構成」画面「Oracle Portal」または「Oracle Discoverer」を選択した場合のみ。

データベースへの接続文字列、PortalスキーマとDiscovererスキーマの名前およびパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

11

「ポートレット・スキーマの指定」画面


「ドメインの選択」画面「ドメインの作成」または「ドメインの拡張」を選択した場合と、「コンポーネントの構成」画面「Oracle Portal」を選択した場合のみ。

データベースへの接続文字列、ポートレット・スキーマの名前およびパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

12

「アプリケーションOIDの指定」画面


「コンポーネントの構成」画面「Oracle Portal」、「Oracle Forms」、「Oracle Reports」および「Oracle Discoverer」のいずれかを選択した場合のみ。

LDAPサーバーの接続資格証明を指定します。

Oracle Portalの場合、この画面は必須です。 Oracle Forms、ReportsおよびDiscovererの場合、LDAPサーバーの構成はオプションです。

「次へ」をクリックして続行します。

13

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面の情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

14

「インストールの進行状況」画面


常時

UNIXシステムでインストールしている場合は、ORACLE_HOME/oracleRoot.shスクリプトを実行して適切なファイルとディレクトリ権限を設定するよう求められます。

15

「構成の進捗状況」画面


常時

なし

16

「インストール 完了」画面


常時

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。 この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存したら、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.7.6 「インストールのみ」インストール・タイプのインストール手順

表2-4の手順に従って、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールします。

いずれかのインストール画面について追加のヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-4 「インストールのみ」オプションのインストール・フロー

No. 画面 説明および必要な操作

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件のチェック」画面


「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


MiddlewareホームおよびOracleホームの場所を指定します。

これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の、Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概要に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「セキュリティ更新用の電子メールの指定」画面


製品の問題に関する最新情報の宛先となる電子メール・アドレスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「インストール・サマリー」画面(「インストールのみ」オプション)


この画面の情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

7

「インストールの進行状況」画面


UNIXシステムでインストールしている場合は、ORACLE_HOME/oracleRoot.shスクリプトを実行して適切なファイルとディレクトリ権限を設定するよう求められます。

8

「インストール 完了」画面


「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


インストールの完了後、コンポーネントを構成する必要があります。 これを行うには、個別の構成ツールを実行します。

UNIXシステムの場合:

ORACLE_HOME/bin/config.sh

Windowsシステムの場合:

ORACLE_HOME\bin\config.bat

注意:

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラが起動していないことを確認してください。インストーラと構成ツールの同時実行はサポートされていません。

構成ツールを起動した後、表2-5の手順に従います。

表2-5 構成ツール・フロー

No. 画面 この画面が表示されるタイミング 説明および必要な操作

1

「ようこそ」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

2

「前提条件のチェック」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

3

「ドメインの選択」画面


常時

新しいドメインを作成するか、既存のドメインを拡張するか、既存のクラスタを拡張するかを選択します。

注意: 拡張できるのは、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストーラで構成した既存ドメインのみです。

ドメインについての詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のWebLogic Serverドメインに関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

4

「セキュリティ更新用の電子メールの指定」画面


常時

製品の問題に関する最新情報の宛先となる電子メールアドレスを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「インストール場所の指定」画面


常時

WebLogic Serverディレクトリ、Oracleインスタンスの場所およびOracleインスタンス名を指定します。

これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の、Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概要に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「コンポーネントの構成」画面


常時

構成するコンポーネントを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

7

「ポートの構成」画面


常時

ポートの構成方法として、自動または手動を選択します。

注意: staticports.ini(または任意のカスタム・ポート・ファイル)を使用すると、1024より小さいポート番号はインストーラで検証されません。 ただし、インストールは続行できます。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのポート番号に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

8

「プロキシ詳細の指定」画面


「コンポーネントの構成」画面「Oracle Reports」を選択した場合のみ。

プロキシ・サーバーを使用するかどうかを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

9

「スキーマの指定」画面


「ドメインの選択」画面「ドメインの作成」または「ドメインの拡張」を選択した場合と、「コンポーネントの構成」画面「Oracle Portal」または「Oracle Discoverer」を選択した場合のみ。

データベースへの接続文字列、PortalスキーマとDiscovererスキーマの名前およびパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

10

「ポートレット・スキーマの指定」画面


「ドメインの選択」画面「ドメインの作成」または「ドメインの拡張」を選択した場合と、「コンポーネントの構成」画面「Oracle Portal」を選択した場合のみ。

データベースへの接続文字列、ポートレット・スキーマの名前およびパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

11

「アプリケーションOIDの指定」画面


「コンポーネントの構成」画面「Oracle Portal」、「Oracle Forms」、「Oracle Reports」および「Oracle Discoverer」のいずれかを選択した場合のみ。

LDAPサーバーの接続資格証明を指定します。

Oracle Portalの場合、この画面は必須です。 Oracle Forms、ReportsおよびDiscovererの場合、LDAPサーバーの構成はオプションです。

「次へ」をクリックして続行します。

12

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面の情報を確認します。

「構成」をクリックして構成を開始します。

13

「構成の進捗状況」画面


常時

なし

14

「インストール 完了」画面


常時

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。 この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存したら、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.7.7 Oracle Discovererの手動構成(Windowsのみ)

「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションと構成ツールを使用してOracle Discovererをインストールおよび構成する場合は、手動手順をいくつか実行して、Oracle Discoverer AdministratorとOracle Discoverer DesktopのWindowsレジストリ・エントリを作成する必要があります。 次のjavaコマンドを実行して作成します。

java -classpath ORACLE_HOME_DIR\discoverer\lib\disco-config.jar;ORACLE_HOME_DIR\oui\jlib\OraInstaller.jar;ORACLE_HOME_DIR\opmn\lib\iasprovision.jar -D java.library.path=ORACLE_HOME_DIR\oui\lib\win32\oraInstaller.dll oracle.disco.install.config.DiscoUtil -oraclehome ORACLE_HOME_DIR -tnsadmin TNS_ADMIN_DIR
  • ORACLE_HOME_DIRをOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのOracleホーム・ディレクトリのフルパスに置き換えます。

  • TNS_ADMIN_DIRtnsnames.oraファイルが存在するディレクトリへのパスに置き換えます。 このファイルがまだ存在しない場合は作成し、TNS_ADMIN_DIR変数のかわりにそのディレクトリを指定します。

  • Javaクラス・パスは、-classpathパラメータで適切に設定する必要があります。

  • java.library.pathは、OraInstaller.dllが含まれるディレクトリに対して設定する必要があります。

2.8 インストールの確認

インストーラと構成ウィザードの実行が正常に終了したら、次の手順を任意に組み合せて実行し、インストールのステータスを確認できます。

2.8.1 インストール・ログの確認

Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリに、インストール・ログ・ファイルがあることを確認します。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで確認できます。Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

インストール・ログ・ファイルの詳細は、D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.8.2 ドメイン・サーバー・ログの確認

ドメイン・サーバー・ログを確認します。このファイルは、ドメイン・ホーム・ディレクトリ内のserversディレクトリにあります。

UNIXシステムの場合:

ORACLE_HOME/user_projects/domains/domain_name/servers/server_name

Windowsシステムの場合:

ORACLE_HOME\user_projects\domains\domain_name\servers\server_name

2.8.3 OPMNのステータスの確認

インスタンス・ホームの場所にあるINSTANCE_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはINSTANCE_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)から、opmnctl statusコマンドを実行します。 次に示すのは、UNIXシステムでの出力例です。

> ./opmnctl status

Processes in Instance: asinst_1
---------------------------------+--------------------+---------+---------
ias-component                    | process-type       |     pid | status
---------------------------------+--------------------+---------+---------
emagent_asinst_1                 | EMAGENT            |   11849 | Alive
wc1                              | WebCache-admin     |   11333 | Alive
wc1                              | WebCache           |   11332 | Alive
ohs1                             | OHS                |   11207 | Alive

この情報には、このインストールに構成されているコンポーネントが表示されます。 ステータスAliveは、コンポーネントが稼働しているという意味です。

opmnctl status -lコマンドを実行して、コンポーネントで使用されているポートのリストを取得することもできます。 次に示すのは、UNIXシステムでの出力例です。

> ./opmnctl status -l

Processes in Instance: asinst_1
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
ias-component                    | process-type       |     pid | status   |        uid |  memused |    uptime | ports
---------------------------------+--------------------+---------+----------+------------+----------+-----------+------
emagent_asinst_1                 | EMAGENT            |   11849 | Alive    | 1133259606 |     4204 |   0:09:38 | N/A
wc1                              | WebCache-admin     |   11333 | Alive    | 1133259605 |    43736 |   0:15:35 | http_admin:8091
wc1                              | WebCache           |   11332 | Alive    | 1133259604 |    63940 |   0:15:35 | http_stat:8092,http_invalidation:8093,https_listen:8094,http_listen:8090
ohs1                             | OHS                |   11207 | Alive    | 1133259603 |    50744 |   0:15:43 | https:8889,https:8890,http:8888

2.8.4 ブラウザURLの確認

「インストール 完了」画面には、表2-6に示すように、インストールして構成した製品へのアクセスに使用できるURLが表示されます。

表2-6 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの製品URL

製品またはコンポーネント URL

Administration Server Console

http://host:port/console

Enterprise Manager Console

http://host:port/em

Enterprise Manager Agent

http://host:port/emd/main

Oracle Portal

http://host:port/portal/pls/portal

Oracle Forms

http://host:port/forms/frmservlet

Oracle Reports

http://host:port/reports/rwservlet

Oracle Discoverer Viewer

http://host:port/discoverer/viewer