D トラブルシューティング

この付録では、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールにおける一般的な問題の解決方法を説明します。ここでは、次の内容について説明します。

D.1項「トラブルシューティングの全般的なヒント」
D.2項「Oracle Fusion Middlewareのインストールのトラブルシューティング」
D.3項「ドメイン拡張時のOracle Reportsの関連付け」
D.4項「さらに支援が必要な場合」

D.1 トラブルシューティングの全般的なヒント

インストール中にエラーが発生した場合は、次のことを行ってください。

Oracle Fusion Middlewareリリース・ノートで最新の更新を読みます。リリース・ノートの最新版は、Oracle Technology Network（http://www.oracle.com/technology/documentation）で入手できます。
ご使用のコンピュータが、2.1.1項「システム要件および動作保証」に指定されている要件を満たしていることを確認します。
いずれかのインストール画面で間違った情報を入力した場合は、その画面が表示されるまで「戻る」をクリックして戻ります。
インストーラでファイルのコピーまたはリンクが行われているときにエラーが発生した場合は、次の手順を実行します。
1. エラーをメモしてインストール・ログ・ファイルを確認します。
2. 第3章「Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの削除」の手順に従って、失敗したインストールを削除します。
3. エラーの原因となった問題を修正します。
4. インストールを再開します。

D.2 Oracle Fusion Middlewareのインストールのトラブルシューティング

この項では、Oracle Fusion Middlewareのインストールおける一般的な問題の解決方法を説明します。内容は次のとおりです。

D.2.1 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ（UNIXの場合）またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ（Windowsの場合）にログ・ファイルを書き込みます。 UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、次のディレクトリ（デフォルトの場所）にあるoraInst.locファイルで確認できます。

Linuxの場合: /etc/oraInst.loc
HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc

Windowsシステムの場合、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所は、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリに書き込まれます。

installdate-time-stamp.log
installdate-time-stamp.out
installActionsdate-time-stamp.log
installProfiledate-time-stamp.log
oraInstalldate-time-stamp.err
oraInstalldate-time-stamp.log

-printtimeパラメータを付けてインストーラを起動すると、timeTakendate-time-stamp.logファイルが同じディレクトリに作成されます。

D.2.2 構成ログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次に示すように、-logオプションを付けて構成ウィザードを起動します。

UNIXの場合:

% ./config.sh -log=log_filename

Windowsの場合:

G:\ config.cmd -log=log_filename

log_filename を絶対パスで指定すると、ログ・ファイルはその場所に作成されます。パスを指定せずにファイル名のみを指定すると、ログ・ファイルはORACLE_HOME/common/binディレクトリ（UNIXの場合）またはORACLE_HOME\common\binディレクトリ（Windowsの場合）に作成されます。

D.3 ドメイン拡張時のOracle Reportsの関連付け

セキュリティ上の理由から、Oracle Reportsはインストーラでの使用のみを許可する権限を付けてインストールされます。しかしながら、グループ内の他のユーザーがOracle Reportsにアクセすることが必要になる場合があります（たとえば、ドメインを拡張してOracle Portalを追加した場合など）。次の手順に従って、追加ユーザーの権限を変更します。

次のディレクトリの権限を変更し、必要なユーザーに読取りおよび書込みアクセスを許可します（UNIXシステムの場合はchmod 750コマンドを使用します。Windowsシステムの場合はフォルダ上で右クリックして「プロパティ」を選択し、必要に応じてセキュリティ設定を変更します）。
- ORACLE_HOME/bin
- ORACLE_HOME/bin/rwbuilder
- ORACLE_INSTANCE
- ORACLE_INSTANCE/bin
- ORACLE_INSTANCE/config
- ORACLE_INSTANCE/config/FRComponent
- ORACLE_INSTANCE/bin/config/ReportsToolsComponent
- ORACLE_INSTANCE/bin/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools
ORACLE_INSTANCE/bin/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools/rwbuilder.confファイルの権限を変更し、必要なユーザーに読取り、書込みおよび実行権限を付与します（UNIXシステムの場合はchmod 770コマンドを使用します。Windowsシステムの場合はフォルダ上で右クリックして「プロパティ」を選択し、必要に応じてセキュリティ設定を変更します）。
DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/stageディレクトリの権限を変更し、必要なユーザーに読取りおよび書込み権限を付与します（UNIXシステムの場合はchmod 750コマンドを使用します。Windowsシステムの場合はフォルダ上で右クリックして「プロパティ」を選択し、必要に応じてセキュリティ設定を変更します）。
DOMAIN_HOME/servers/WLS_REPORTS/stage/reports/reports/web.warファイルの権限を変更し、必要なユーザーに読取り、書込みおよび実行権限を付与します（UNIXシステムの場合はchmod 770コマンドを使用します。Windowsシステムの場合はフォルダ上で右クリックして「プロパティ」を選択し、必要に応じてセキュリティ設定を変更します）。
ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools/logging.xmlファイルで、ログ・ファイルの場所を変更し、必要なユーザーが読取りおよび書込み権限を持つようにします。 runtime_trace_handlerとzrcclient_trace_handlerのPATHプロパティを編集します。

D.4 さらに支援が必要な場合

この付録で問題を解決できない場合は、次に示すその他の関連情報を参照してください。

Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート。Oracle Technology Network（http://www.oracle.com/technology/documentation）で入手できます。
My Oracle Support（旧OracleMetaLink: http://metalink.oracle.com）。

問題の解決方法が見つからない場合は、サービス・リクエストをオープンしてください。