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サービス指向アーキテクチャ
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SOAを採用していないアーキテクチャとSOAを採用したアーキテクチャを表した図。 SOAを採用していないアーキテクチャでは3つのシステムが3つのサービスをサポートし、4番目のサービスをサポートするために4番目のシステムが追加されています。 一方、SOAを採用したアーキテクチャのサービスも示しています。 1つのBPELプロセスが、複数のメッセージを様々なサービスに送信しています。
サービス指向アーキテクチャの目的

インフラストラクチャの細分化と複雑化が進むにつれて、ITによるビジネス・ニーズへの対応は困難になってきています。 多くの企業には、結合されていない従来のレガシー・システムやパッケージ・アプリケーションがあり、そのほとんどは、情報の相互運用、統合、再利用を考慮して設計されていません。 その結果、IT予算の大部分は現行ITインフラストラクチャのメンテナンスに割り当てられ、新たなビジネス機会を模索するための新機能に使用できる予算はごくわずかです。 さらに、新機能に対する予算の大部分は、相互運用のサポートが不十分な既存システムに新機能を統合するためのコストに費やされています。

従来のビジネス情報システムは機能指向で開発されてきたため、情報の分断化が発生することがよくありました。 このアプローチの根本的な問題は、この分断化した情報を幅広く使用するエンドツーエンドのビジネス・プロセスでは、ビジネス・ニーズの進化に伴う変化に適応できないことです。 プロセスは次第に細分化され、各システム内部に埋め込まれてきました。 Enterprise Application Integration(EAI)などの従来のミドルウェア・ソリューションは、システム間の通信を可能にすることでこの問題に部分的に対処していますが、完全には解決していません。 これらのミドルウェア・ソリューションは、複数のアプリケーションにまたがるビジネス・プロセスの作成には不適切で、ビジネス・プロセスへの適応性も限定されています。 その上、これらの従来のソリューションには非常にコストがかかります。 EAIと従来のミドルウェア・ソリューションの大多数は、所有権のあるテクノロジを使用しているため、特殊なスキルが必要であり、特定ベンダーの製品以外は選択できません。 また、システムが密結合になるため、あるシステムでインタフェースの変更が発生した場合は、他のすべてのシステムを調整する必要があります。 このようなテクノロジは変更が困難であるばかりでなく、変更コストが膨大となる可能性があります。

サービス指向アーキテクチャ(SOA)は、細分化したIT環境に対処し、ITインフラストラクチャとアプリケーションの分断化に伴う難題に取り組む際に役立ちます。