この章では、Oracle Mediator(メディエータ)コンポーネントと他のアプリケーションとの間の一般的なメッセージ交換パターンについて説明します。
項目は次のとおりです。
注意: 次の交換パターンは、ルーティング・ルールが作成された際のレスポンス、フォルトおよびコールバックに対するJDeveloperのデフォルト処理を示しています。すべてのケースについて、次の点を考慮してください。
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一方向相互作用では、メディエータは起動されますが、コール元にはレスポンスを返信しません。 表22-1に示すように、ルーティング・ルール・ターゲットのタイプに基づいて、レスポンス、フォルトおよびコールバックが処理されます。
表22-1 メディエータのWSDLが一方向の場合のレスポンス
ルーティング・ルール・ターゲットのタイプ | レスポンス |
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リクエスト |
レスポンスはありません。 |
リクエスト・レスポンス |
レスポンスは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト |
レスポンスおよびフォルトは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・コールバック |
コールバックは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・レスポンス・コールバック |
レスポンスおよびコールバックは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバック |
レスポンス、フォルトおよびコールバックは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
図22-1は、一方向メッセージ交換パターンを示しています。
リクエスト・リプライ相互作用では、メディエータが起動され、コール元にリプライを送信します。 表22-2に示すように、ルーティング・ルール・ターゲットのタイプに基づいて、レスポンス、フォルトおよびコールバックが処理されます。
表22-2 メディエータのWSDLがリクエスト・リプライの場合のレスポンス
ルーティング・ルール・ターゲットのタイプ | レスポンス |
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リクエスト |
ターゲットからのレスポンスはありませんが、リクエスト・レスポンス・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 |
リクエスト・レスポンス |
レスポンスは、コール元に返信されます。 レスポンスは別のターゲットまたはイベントに転送できますが、コール元にレスポンスを返す順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト |
レスポンスは、コール元に返信されます。 フォルトは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・コールバック |
ターゲットからのレスポンスはありませんが、リクエスト・レスポンス・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・レスポンス・コールバック |
レスポンスは、コール元に返信されます。 コールバックは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバック |
レスポンスは、コール元に返信されます。 コールバックおよびフォルトは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
図22-2は、リクエスト・リプライ・メッセージ交換パターンを示しています。
リクエスト・リプライ・フォルト相互作用では、メディエータが起動され、コール元にリプライと1つ以上のフォルトを返信します。 表22-3に示すように、ルーティング・ルール・ターゲットのタイプに基づいて、レスポンス、フォルトおよびコールバックが処理されます。
表22-3 メディエータのWSDLがリクエスト・リプライ・フォルトの場合のレスポンス
ルーティング・ルール・ターゲットのタイプ | レスポンス |
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リクエスト |
リクエスト・レスポンス・フォルト・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。送信するレスポンスがない場合、メディエータは |
リクエスト・レスポンス |
レスポンスは、コール元に返信されます。メディエータによるメッセージ処理での例外によってフォルトが発生する場合があります。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト |
レスポンスおよびフォルトがコール元に返信されます。メディエータによるメッセージ処理での例外によってフォルトが発生する場合があります。 |
リクエスト・コールバック |
ターゲットからのレスポンスはありませんが、リクエスト・レスポンス・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。送信するレスポンスがない場合、メディエータは |
リクエスト・レスポンス・コールバック |
レスポンスは、コール元に返信されます。メディエータによるメッセージ処理での例外によってフォルトが発生する場合があります。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバック |
レスポンスおよびフォルトがコール元に返信されます。メディエータによるメッセージ処理での例外によってフォルトが発生する場合があります。 |
図22-3は、リクエスト・リプライ・フォルト・メッセージ交換パターンを示しています。
リクエスト・コールバック相互作用では、メディエータが起動され、コール元に非同期リプライを送信する場合があります。 表22-4に示すように、ルーティング・ルール・ターゲットのタイプに基づいて、レスポンス、フォルトおよびコールバックが処理されます。
表22-4 メディエータのWSDLがリクエスト・コールバックの場合のレスポンス
ルーティング・ルール・ターゲットのWSDL | レスポンス |
---|---|
リクエスト |
リクエスト・コールバック・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックはコール元に送信されません。 |
リクエスト・レスポンス |
レスポンスは、独立したスレッドでコールバックとしてコール元に返信されます。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト |
レスポンスは、独立したスレッドでコールバックとしてコール元に返信されます。 フォルトは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・コールバック |
コールバックは、コール元に返信されます。 |
リクエスト・レスポンス・コールバック |
コールバックはコール元に返信され、レスポンスは別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバック |
コールバックは、コール元に返信されます。 レスポンスおよびフォルトは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
図22-4は、リクエスト・コールバック・メッセージ交換パターンを示しています。
リクエスト・リプライ・コールバック相互作用では、メディエータが起動され、初期コール元にレスポンスと非同期リプライを送信します。 表22-5に示すように、ルーティング・ルール・ターゲットのタイプに基づいて、レスポンス、フォルトおよびコールバックが処理されます。
表22-5 メディエータのWSDLがリクエスト・レスポンス・コールバックの場合のレスポンス
ルーティング・ルール・ターゲットのタイプ | レスポンス |
---|---|
リクエスト |
レスポンスを返す順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックはコール元に送信されません。 |
リクエスト・レスポンス |
レスポンスを返す順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックは送信されません。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト |
レスポンスを返す順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックはコール元に送信されません。 |
リクエスト・コールバック |
レスポンスを返す順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。送信するレスポンスがない場合、メディエータは |
リクエスト・レスポンス・コールバック |
レスポンスおよびコールバックがコール元に返信されます。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバック |
レスポンスおよびコールバックがコール元に返信されます。 フォルトは、別のターゲットまたはイベントに転送されます。 |
図22-5は、リクエスト・リプライ・コールバック・メッセージ交換パターンを示しています。
リクエスト・リプライ・フォルト・コールバック相互作用では、メディエータが起動され、初期コール元にレスポンス、非同期リプライおよび1つ以上のフォルト・タイプを返信します。 表22-6に示すように、ルーティング・ルール・ターゲットのタイプに基づいて、レスポンス、フォルトおよびコールバックが処理されます。
表22-6 リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバックのメディエータへのレスポンス
ルーティング・ルール・ターゲットのWSDL | レスポンス |
---|---|
リクエスト |
リクエスト・コールバック・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックはコール元に送信されません。 |
リクエスト・レスポンス |
リクエスト・コールバック・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックはコール元に送信されません。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト |
リクエスト・コールバック・サービスが含まれる順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。 コールバックが定義されたルーティング・ルールがない場合、コールバックはコール元に送信されません。 |
リクエスト・コールバック |
レスポンスを返す順次ルーティング・ルールが少なくとも1つ必要です。送信するレスポンスがない場合、メディエータは |
リクエスト・レスポンス・コールバック |
レスポンスおよびコールバックがコール元に返信されます。メディエータによるメッセージ処理での例外によってフォルトが発生する場合があります。 |
リクエスト・レスポンス・フォルト・コールバック |
レスポンス、フォルトおよびコールバックがコール元に返信されます。 |
図22-6は、リクエスト・リプライ・フォルト・コールバック・メッセージ交換パターンを示しています。