| Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementユーザー・リファレンス 11gリリース1(11.1.1) B55921-01 | 
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この章では、Oracle Identity Managementで使用できるコマンドライン・ツールの使用について役立つ情報を提供します。内容は次のとおりです。
多くのコマンドライン・ツールでは、パスワードによる認証が必要です。場合により、次のいずれかの方法でパスワードを指定できます。
コマンドからのプロンプトへのレスポンス。
コマンドラインでオプションの後ろに指定
セキュリティ上の理由から、可能なかぎりコマンドラインでのパスワードの入力は行わないでください。コマンドラインで入力されたパスワードは画面上に表示され、さらにpsコマンドの出力またはログ・ファイルに表示される場合があります。プロンプトでパスワードを入力した場合、画面、psコマンドの出力またはログ・ファイルにパスワードは表示されません。
環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYがTRUEまたは1に設定されている場合に、-w passwordオプションおよび-P passwordオプションを無効にするように、LDAPツールは変更されています。-qまたは-Qを使用した場合、それぞれユーザー・パスワードまたはウォレット・パスワードの入力が求められます。可能なかぎり、この環境変数を設定してください。この機能は、次のツールの動作に影響します。
ldapadd(LDAPデータ追加ツール)
ldapaddmt(マルチスレッドLDAPデータ追加ツール)
ldapbind(認証検査ツール)
ldapcompare(属性比較ツール)
ldapdelete(LDAPデータ削除ツール)
ldapmoddn(LDAP DN/RDN変更ツール)
ldapmodify(LDAPデータ変更ツール)
ldapmodifymt(マルチスレッドLDAPデータ変更ツール)
ldapsearch(LDAP検索ツール)
環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYがtrueに設定されている場合にLDAPツールで-w passwordオプションを使用すると、次のエラー・メッセージとコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。
Command-line passwords are disabled for LDAP commands. Use -q option instead of -w <password>. You are prompted for the password.*
同様に、環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYがtrueに設定されている場合にLDAPツールで-P passwordオプションを使用すると、次のエラー・メッセージとコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。
Command-line passwords are disabled for LDAP commands. Use -Q option instead of -P <password>. You are prompted for the password.
Oracle Identity Managementのコマンドライン・ツールを使用する前に、環境を構成する必要があります。この構成作業では、適切な環境変数を設定します。
このガイドに記載された構文と例を使用するには、環境変数を次のように設定する必要があります。
ORACLE_HOME: Oracle Identity Managementインストールの書込み不可ファイルの場所。
ORACLE_INSTANCE: Oracle Identity Managementインストールの書込み可能ファイルの場所。
NLS_LANG(APPROPRIATE_LANGUAGE.AL32UTF8): インストール時に設定されるデフォルト言語は、AMERICAN_AMERICAです。
WLS_HOME: WebLogic Serverがインストールされている場所。この環境変数は、Oracle Directory Integration Platformコマンドに必要とされますが、Oracle Internet Directoryコマンドには必要ありません。
PATH: 次のディレクトリの場所をPATHに追加してください。
ORACLE_HOME/bin
ORACLE_HOME/ldap/bin
ORACLE_HOME/ldap/admin