ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-01
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

33 Oracle Forms

この章では、Oracle Formsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

33.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

33.1.1 以前のリリースとの下位互換性

Forms 6iからのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』の「Oracle Forms Services 11gへのアップグレード」の章を参照してください。変更された機能と不要になった機能の詳細は、『Oracle Forms Upgrading Oracle Forms 6i to Oracle Forms 11g』を参照してください。

Oracle Forms 10g以下のリリースからアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントを使用できます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, ReportsおよびDiscovererアップグレード・ガイド』を参照してください。

下位互換性の詳細は、My Oracle Supportノート113987.1(http://myoraclesupport.oracle.com)を参照してください。

どのリリースのOracle Formsからアップグレードするかにかかわらず、現在のアプリケーションを再コンパイルしてOracle Formsを再起動する必要があります。

33.1.2 Microsoft Windowsの問題および回避方法

この項では、Oracle FormsおよびMicrosoft Windowsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

33.1.2.1 JAWSで動作しないショートカット・キー

Forms BuilderをJAWSと組み合せて使用すると、アイテムを作成するために[Ctrl]を押しながら[Insert]を押すショートカット・キーは、機能しません。

この問題を回避するには、メニューのニーモニック・キーを使用します。[Alt]を押しながら[E]を押すと、「編集」メニューが開き、次に[R]を押すと「作成」を選択してアイテムを作成できます。

33.1.2.2 FormsとReportsが異なるインスタンスに存在する場合のReportsの起動

FormsとReportsを異なるインスタンスで構成している場合、シェルでORACLE_HOMEおよびORACLE_INSTANCEの正しい値を設定し、Windowsのショートカット・メニューではなくシェルからForms Builderを起動する必要があります。この操作を行わないと、Forms Builder内からのReports Builderの起動に失敗します。

33.1.2.3 Oracle FormsでのJAWSおよびJava Access Bridgeの使用

JAWSとJava Access Bridgeは、Oracle Forms 11gにデフォルトでインストールされません。Java Access Bridge 2.0.1をインストールするには、http://java.sun.com/products/accessbridge/のダウンロード手順に従ってください。Oracle Forms Builder用のJAWSスクリプトは、ORACLE_HOME\forms\ScreenReader\にインストールされます。

33.1.2.4 WLS_FORMSを停止して再起動する前に停止する必要のあるdejvm

Oracle WebLogic管理対象サーバーを再起動する前に、そのサーバーにより起動されたすべてのJVMコントローラ・プロセス(dejvm)を停止する必要があります。この操作を行わないと、停止後にWLS_FORMSが再起動しません。

33.1.2.5 レジストリでの2番目のORACLE_INSTANCEの優先使用

Forms Servicesで2つのOracleインスタンスを構成しており、Windowsマシンで単一のORACLE_HOMEを使用している場合、2番目のORACLE_INSTANCEORACLE_INSTANCEレジストリ・エントリが優先的に使用されます。Forms Builderコンポーネントは、2番目のORACLE_INSTANCEで構成することをお薦めします。

33.1.2.6 ドメイン拡張時のFRM-93320エラー

Forms、ReportsおよびPortalを追加するようにDiscovererがすでに構成されているシステム上の既存のドメインを拡張する場合、FormsがSSOモードで実行されていると、ブラウザに次のエラーが表示される可能性があります。

FRM-93320: CSFからアプリケーション・エンティティの資格証明を取得できません。システム管理者に連絡してください。

この問題を回避する場合、Forms管理対象サーバーを一度停止してから再起動すると、通常は問題を解決できます。

33.2 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

33.2.1 One-Button-Runの使用時におけるInternet Explorer以外のブラウザのプロキシ設定

Internet Explorer以外のサポートされる任意のブラウザでOne-Button-Runを使用している際にFORBIDDENエラーが発生した場合、127.0.0.1(localhost)がブラウザのプロキシ・設定に存在するかどうかを確認してください。127.0.0.1が例外リストに存在しない場合は、追加します。これにより、ブラウザはプロキシ・サーバーを迂回できます。

33.2.2 WebUtilクライアント・ファイルで可能な宛先ディレクトリの構成

WebUtilでは、Windows上のJREまたはJVMのbinディレクトリに、またはLinux上のJREのlibディレクトリにinstall.syslibライブラリをダウンロードします。この場所は、webutil.cfgのパラメータinstall.syslib.location.client.<OS> = <Path on client machine>で指定できます(<Path on client machine>は、WebUtilによりクライアントで使用されるライブラリが格納される場所へのパスを表し、絶対パスまたはクライアント・ユーザー・ホームに対する相対パスです)。

33.2.3 異なるライブラリで名前が変更されるwebutil.propertiesファイル

install.syslibライブラリのダウンロード時に、WebUtilでは、webutil.propertiesファイルをクライアント・ユーザー・ホームに作成します。異なるサーバーでクライアントにライブラリをダウンロードして管理できるように、異なるwebutil.propertiesファイルがクライアント側で保持されます。クライアント上のファイルの名前は、webutil.<HOST>.<CONFIG>.propertiesです(HOSTはサーバー・コンピュータの名前で、CONFIGformsweb.cfgの構成セクションの名前です)。

33.2.4 JDK 1.6.0_12の存在するクライアントにWinRunnerもあるとFormsが動作しない問題

クライアントとしてJDK 1.6.0_12を使用しているコンピュータにWinRunnerもインストールされていると、Formsを実行できません。

この問題を回避するには、2つの環境変数_JAVA_OPTIONSおよびJAVA_TOOLS_OPTIONSの名前を変更します。たとえば、これらの名前をtest_JAVA_OPTIONSおよびtest_JAVA_TOOLS_OPTIONSに変更します。これにより、WinRunnerは無効化されますが、Formsは実行できます。

33.2.5 IE7のフレーム付きHTMLファイルでJavaScript通信が機能しない問題

file://プロトコルに基づいてInternet Explorer 7で開かれたフレーム付きHTMLファイルでは、JavaScript通信は機能しません。

この問題を回避するには、フレームのURLでマシン名のかわりにIPアドレスを使用します。たとえば、testform.htmで、次の部分を変更します。

<frame noresize="noresize"
 src="http://testform.us.oracle.com:8888/forms/java/js2frm1.html" name="fr2"
 frameborder="0">
   <frame noresize="noresize"
 src="http://testform.us.oracle.com:8888/forms/frmservlet?play=&record=forms&
 form=js2frm1&userid=scott/tiger@adt10220" name="fr1" frameborder="0">

次のように変更します。

<frame noresize="noresize"
 src="http://10.229.147.186:8888/forms/java/js2frm1.html" name="fr2"
 frameborder="0">
   <frame noresize="noresize"
 src="http://10.229.147.186:8888/forms/frmservlet?play=&record=forms&form=js2fr
 m1&userid=scott/tiger@adt10220" name="fr1" frameborder="0">

33.2.6 Enterprise ManagerでのOIDのSSLポートを使用した関連付けがサポートされない問題

Oracle Enterprise ManagerでForms Java EEアプリケーション・デプロイメントをOracle Internet Directory(OID)に関連付ける場合、その関連付けは、Oracle Internet DirectoryのSSL以外のポートを使用する場合にのみサポートされます。Oracle Internet DirectoryのSSLポートを使用する関連付けは、サポートされません。

33.2.7 リモート・ホストでForms Java EEアプリケーションの診断ログ・ファイルが生成されない問題

Formsがリモート・ホストで拡張クラスタまたは拡張ドメインを使用して構成されている場合、Forms Java EEアプリケーションの診断ログ・ファイルが生成されない可能性があります。

この問題を回避するには、管理サーバー・ホストの(リモート管理対象サーバー用の)ODL構成ファイルにForms Java EEアプリケーションのODLハンドラ・エントリを手動で追加します。ODL構成ファイルlogging.xmlは、管理サーバー・ホストのディレクトリ$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<MANAGED_SERVER>/に存在します(<MANAGED_SERVER>は、WLS_FORMSという接頭辞の付けられた、リモートのForms管理対象サーバーの名前です)。

  1. <Log-Handlers>親要素の下位に次のエントリを追加します。

    <log_handler name='forms-handler'
    class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'>
       <property name='path'
    value='${domain.home}/servers/${weblogic.Name}/logs/formsapp-diagnostic.log'/>
       <property name='maxFileSize' value='10485760'/>
      <property name='maxLogSize' value='104857600'/>
      <property name='useSourceClassAndMethod' value='true'/>
     </log_handler>
    
    
  2. <Loggers>親要素の下位に次のエントリを追加します。

    <logger name='oracle.forms.servlet' level='NOTIFICATION:1'
    useParentHandlers='false'>
      <handler name='forms-handler'/>
    
    
  3. リモート・ホストの管理対象サーバーを再起動します。

33.3 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

33.3.1 署名が必要なjarファイル

『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』の第7章の7.2.3項の例には、jarファイルに署名する必要があることが記載されていません。手順4の後で、jarファイルに署名する次のタスクを実行します。$ORACLE_INSTANCE\binに含まれるsign_webutil.sh(Windowsではsign_webutil.bat)を使用して、jarファイルに署名できます。

引き続きガイドの手順5に進んでください。

33.3.2 OIDホストを関連付けるためのssoreg.shスクリプトの実行

『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』の9.7項のOIDホストをFormsアプリケーションに再度関連付ける手順には、osso.confファイルを生成およびコピーするタスクについて記載されています。最初にOIDホストをFormsアプリケーションに関連付ける際にも、同じタスクを実行する必要があります。

33.3.3 Oracle HTTP ServerのOracle SSOへの登録

『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』の9.7項の手順には、Oracle HTTP ServerをOracle SSOに登録する方法が記載されていません。Formsを非SSOモードでインストールおよび構成し、後でSSOを有効化する場合、これらの手順が必要です。WebTier OHSのモジュールmod_ossoをパートナ・アプリケーションとしてSSOサーバーに登録するには、次の手順を実行します。

  1. OIDホストをFormsアプリケーションに再度関連付ける方法に関する項の手順3および4に従って、osso.confファイルを生成およびコピーします。

  2. $ORACLE_INSTANCE/config/OHS/<OHS_INSTANCE>/moduleconfディレクトリにmod_osso.confファイルを作成します。ファイルの内容は、次のようになります。

     LoadModule osso_module ${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_osso.so
    <IfModule mod_osso.c>
    OssoIpCheck off
    OssoSecureCookies off
    OssoIdleTimeout off
    OssoConfigFile osso.conf
    #
    # Insert Protected Resources: (see Notes below for
    # how to protect resources)
    #
    #______-
    #
    # Notes
    #
    #______-
    #
    # 1. Here's what you need to add to protect a resource,
    #    e.g. <ApacheServerRoot>/htdocs/private:
    #
    <Location /private>
    require valid-user
    AuthType Osso
    </Location>
    
    </IfModule>
    
    #
    # If you would like to have short hostnames redirected to
    # fully qualified hostnames to allow clients that need
    # authentication via mod_osso to be able to enter short
    # hostnames into their browsers uncomment out the following
    # lines
    #
    #PerlModule Apache::ShortHostnameRedirect
    #PerlHeaderParserHandler Apache::ShortHostnameRedirect
    
    
  3. 次の行をforms.confファイルの先頭に追加します。

    <IfModule !mod_osso.c>
    LoadModule osso_module  ${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_osso.so
    </IfModule>
    <IfModule mod_osso.c>
    OssoHTTPOnly off
    </IfModule>
    
    
  4. ガイドの9.7項に従って、Enterprise ManagerでOIDホストを関連付けます。

  5. Oracle WebLogic管理対象サーバーとフロントエンドのOHSを再起動し、変更を反映します。

33.3.4 forms.confでaliasMatchに対して含める必要のあるディレクティブWLExcludePathOrMimeType

『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』のC.5項には、次の注意事項が追加される必要があります。

forms.conf/forms/という接頭辞付きのユーザー定義のaliasMatchを含める場合、ディレクティブWLExcludePathOrMimeTypeを追加してください。たとえば、Linuxにおいて、forms.conf/forms/usericonsに対してaliasMatchを定義する場合、次のようにディレクティブWLExcludePathOrMimeTypeを定義します。

AliasMatch /forms/usericons/(..*) "/home/userx/myicons/$1"
WLExcludePathOrMimeType /forms/usericons/

33.3.5 WebUtilスクリプトの場所

Forms Builderオンライン・ヘルプのWebUtilの追加のインストール手順に関する項では、次の訂正が必要です。

  • スクリプトsign_webutil.bat(Windows)またはsign_webutil.sh(Linux)は、$ORACLE_INSTANCE/binディレクトリにあります。

  • 手順5には、次のように記載されています。

    5. CLASSPATH=/ORACLE_INSTANCE/config/FormsComponent/forms/jdk/binがパスに含まれることを確認します。含まれていない場合は、追加します。

    この手順は間違っており(以前のリリースで使用されていた変数は、CLASSPATHではなくPATHでした)、不要です。これらのスクリプトを使用するために、PATHやCLASSPATH変数にjdk/binディレクトリを追加する必要はありません。

33.3.6 PL/SQLプロパティではないMaxEventWait

Forms Builderオンライン・ヘルプには、SET_APPLICATION_PROPERTYおよびGET_APPLICATION_PROPERTYで使用されるPL/SQLプロパティとして、MaxEventWaitが記載されています。ただし、MaxEventWaitは、PL/SQLプロパティではなくアプレット・パラメータです。このプロパティは、SET_APPLICATION_PROPERTYおよびGET_APPLICATION_PROPERTYの説明から削除する必要があります。