この章では、Oracle Reportsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。
Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)をインストールする場合、OIDポートをSSL対応とするかどうかを指定できます。ただし、Enterprise ManagerのReportsとOIDの再関連付けページでは、インストール中にSSLポートを使用するように構成されたOIDの表示、関連付け、関連付け解除または再関連付けを行うことができません。
Enterprise Managerの「Reports Server基本構成」および「Reports Server拡張構成」ページで変更を行うと、メール・サーバー構成要素のエントリが影響を受けます。メール・サーバー構成要素のコメント設定された子要素は、rwbuilder.conf
およびrwserver.conf
構成ファイルから削除されます。その結果、メール宛先に対するジョブの実行に失敗します。この問題は、セキュアではないメール・サーバーを使用している場合にのみ発生します。また、この問題は、ReportsサーバーがWindowsプラットフォームで実行されている場合にのみ発生します。たとえば、rwservlet
を通じてジョブが発行されると、ブラウザに次のエラー・メッセージが表示される可能性があります。
COULD NOT CONNECT TO SMTP HOST: LOCALHOST, PORT: 25: SENDING MAIL
この問題を回避するには、rwbuilder.conf
およびrwserver.conf
構成ファイルにメール・サーバーの子要素のエントリを手動で追加し、次の例のようにそのエントリをコメント・アウトします。
<pluginParam name="mailServer" value="aaa.bbb.com"> <!--property name="enableSSL" value="yes"/--> </pluginParam>
この項では、相互運用性の問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
この相互運用環境では、パッチ7597820をインストールする必要があります。このパッチは、http://updates.oracle.com/download/7597820.html
からダウンロードできます。このパッチは、ジョブ・ステータス情報の2つのリリース間におけるCORBA IDLの変更に対処するために必要です。Reports 10gリリース2(10.1.2.3)のrwservlet
をReports 11gリリース1(11.1.1)のサーバーと組み合せて使用する場合、このパッチを10.1.2.3インストール環境にインストールしておく必要があります。このパッチは、http://metalink.oracle.com
からダウンロードできます。