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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-01
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25 Oracle User Messaging Service

この章では、Oracle User Messaging Serviceに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

25.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

25.1.1 アップロード障害後にオープンされたままになるXMLファイルのハンドル

WLST manageUserMessagingPrefsコマンドを使用してユーザー・メッセージングのプリファレンスXMLファイルをアップロードしようとしたときにエラーが発生すると、そのXMLファイルのハンドルはオープンされたままになります。Microsoft Windowsプラットフォームでは、WLSTシェルを終了するまでこのファイルを削除できません。

25.1.2 ユーザー・メッセージング・サーバーの「パフォーマンス」ページでメッセージ・メトリックが「使用不可」とレンダリングされる

サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。

25.1.3 再起動後に使用できなくなるUMSのURL

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogicコンソールを通じてUMSサーバー(usermessagingserver)を再起動し、UMSサーバーにより提供されるユーザー・プリファレンスUI(/sdpmessaging/userprefs-ui)や様々なWebサービス・エンドポイントなどのURLにアクセスしようとすると、「エラー503 - サービスが使用できません」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Oracle WebLogic Serverの負荷が(SOAインスタンスなどで)高い場合に断続的に発生します。この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  • 再度UMSサーバーを再起動します(状況により2回以上の再起動が必要です)。

  • UMSサーバーを複数回再起動しても不十分な場合は、Oracle WebLogic Serverインスタンス全体を再起動します。

25.1.4 ユーザー・プリファレンスのユーザー・インタフェースの不適切なレンダリング

一部の言語では、破損した.cssファイルの生成が原因で、断続的なUIレンダリング・エラーがレポートされます。この問題が発生したら、次の手順を実行して問題を回避してください。

  1. 影響を受けているロケール(または単にすべてのロケール)の自動生成されたキャッシュ済の.cssファイルをサーバーのDOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/public/adf/styles/cacheから削除し、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。すべてのユーザーのブラウザ・キャッシュを消去します。

    次回ブラウザからUIにアクセスすると、目的のロケールに対応する新しい.cssファイルが生成されます(通常、このファイルは有効な.cssファイルです)。問題を解決できない場合は、この手順を2、3回繰り返してください。

  2. 前述の方法で問題が解決しない場合、DOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/sdpmessaginguserprefs-ui-web.warにあるユーザー・プリファレンスWebモジュールのweb.xmlファイルでコンテンツ圧縮を無効化します。具体的には、web.xmlを抽出し、次の<context-param/>を追加します。

    <context-param>
      <param-name>org.apache.myfaces.trinidad.DISABLE_CONTENT_COMPRESSION</param-name>
      <param-value>true</param-value>
    </context-param>
    

    その後、ファイルをwarモジュールに再アーカイブします。

    最後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。

25.2 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

25.2.1 VoiceXMLドライバ受信URLの適切な構成

Oracle HTTP Server(OHS)が構成されたクラスタ(高可用性)環境では、OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成しないでください。OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成すると、ドライバと競合します。

各Voice XMLドライバは、独自のWLSサーバーのポートを使用して構成する必要があります(パラメータのドキュメントを参照)。

25.2.2 即座に反映されないUMSドライバ構成の変更

ドライバの構成を変更してドライバを再起動しても、その変更はプール内のすべての管理対象接続が破棄されるまで反映されません(デフォルトで900秒(15分))。確実に接続を破棄するには、次のいずれかの操作を行ってください。

  • ドライバ構成を変更したときに、ドライバ・アプリケーションを停止して15分間待機します。その後、ドライバ・アプリケーションを再起動します。


    注意:

    この推奨事項に従って900秒(15分)間待機する時間が長すぎる場合、次のようにOracle WebLogic Server管理コンソールを使用して時間を短縮できます。
    1. 「デプロイメント」をクリックします。

    2. 適切なUMSドライバ・デプロイメントを選択します。

    3. リソース・アダプタ・タイプ・モジュールをクリックします。

    4. 「構成」「アウトバウンド接続プール」をクリックします。

    5. DriverConnectionFactoryグループをクリックします。

    6. 「接続プール」をクリックします。

    7. 「縮小間隔」の値を編集します(たとえば、120秒に設定します)。

    8. プロンプトが表示されたら、「保存」をクリックして変更をデプロイメント・プラン・ファイルに保存します。

    9. 新規プランを反映させるため、UMSドライバ・デプロイメントを再起動します。

    ただし、縮小間隔を短くすると、アイドル接続のリサイクル頻度が高くなり、最終的にドライバのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。


    または

  • ドライバ構成の変更後にOracle WebLogic Server全体を再起動します。新しい変更内容は、サーバーの再起動時に即座に反映されます。

25.2.3 JavaMailで切り捨てられる添付ファイル

UMSおよびOracle Fusion Middlewareでは、様々なメールおよびメッセージング操作にSun社のJavaMail(http://java.sun.com/products/javamail/)を使用しています。JavaMailは、MIMEエンコーディングされたコンテンツを処理するために、UMS電子メール・ドライバやOracle Fusion Middleware Webサービス(UMS Parlay X APIなど)で広範に使用されています。Oracle Fusion Middlewareリリース11gR1には、JavaMailバージョン1.4が含まれます。このバージョンのJavaMailには不具合があり、8KBを超えるサイズのマルチパートWebサービス・コンテンツ(SOAP添付ファイル)が切り捨てられる可能性があります。この動作は、UMS Parlay X SendMessageインタフェースを使用していると発生します。メッセージ・コンテンツがマルチパート・オブジェクトの場合、8KBを超えるコンテンツは警告なしで切り捨てられるか、(その切捨てでデコード障害が発生した場合)操作に失敗する可能性があります。この問題は、JavaMailバージョン1.4.1で解決されています。新しいJavaMailライブラリを反映させるには、Webサービス・インフラストラクチャで使用できるように、そのライブラリをOracle WebLogic Serverのシステム・クラスパスで使用可能にする必要があります。

これを行うには、PATCH_CLASSPATH環境変数を使用します。このクラスパスにリストされたライブラリとディレクトリは、システム・クラス・ローダーのクラスパスに付加されます。UMSの稼働するサーバーを起動するたびに現在の環境でこの環境変数を手動で設定するか、DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh(UNIX)またはDOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.cmd(Windows)を編集してPATCH_CLASSPATHが設定されている行を更新し、JavaMail 1.4.1ライブラリのパスを含めます。

25.3 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

25.3.1 ユーザー・メッセージング・プリファレンスURLの場所

User Messaging Serviceのドキュメント(開発者ガイドと管理者ガイドの両方)には、ユーザー・メッセージング・プリファレンスUIの場所が記載されていません。スタンドアロンのユーザー・インタフェースは、次の場所にあります。

http://<host>:<port>/sdpmessaging/userprefs-ui

ユーザー・メッセージング・プリファレンスUIは、SOAワークリスト・アプリケーションにも埋め込まれています。このUIにワークリスト・アプリケーションからアクセスするには、「プリファレンス」「通知」を選択します。