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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55926-01
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7 Oracle WebCenter環境のアップグレード

この章では、Oracle WebCenter環境をOracle Application Server 10gからOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする方法について説明します。

この環境とアプリケーションのアップグレードには、次のタスクが含まれます。

7.1 タスク1: Oracle WebCenterトポロジの決定

アップグレード処理を開始する前に、新しいOracle Fusion Middleware 11g環境のトポロジを決定します。

詳細は、第3.3項「Oracle WebCenterユーザー向けの情報」を参照してください。

7.2 タスク2: Oracle WebCenterスキーマをホストするOracleデータベースのアップグレード(必要な場合)

Oracle WebCenter環境をアップグレードする場合は、Oracle WebCenterスキーマのインストール先となるデータベースのバージョンがOracle Fusion Middleware 11gでサポートされることを確認しておく必要があります。

新しいデータベースをインストールするか、または既存のデータベースをサポートされているバージョンにアップグレードできます。

データベースがOracle Fusion Middleware 11gの要件を満たしているかどうかを確認する手順については、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のデータベースのアップグレードと準備に関する項を参照してください。

7.3 タスク3: リポジトリ作成ユーティリティによる11g Oracle WebCenterスキーマのインストール

Oracle WebCenterにアップグレードする場合は、リポジトリ作成ユーティリティを使用して、「タスク2: Oracle WebCenterスキーマをホストするOracleデータベースのアップグレード(必要な場合)」で識別して準備したデータベースにスキーマをインストールします。

詳細は、次の各項を参照してください。

7.3.1 Oracle WebCenterのアップグレード準備としてのリポジトリ作成ユーティリティの実行

リポジトリ作成ユーティリティを開始するには、rcuコマンドを実行します。このコマンドは、リポジトリ作成ユーティリティCDのルート・ディレクトリまたは(ディスクにOracle WebCenterソフトウェアをインストール済の場合は)Oracle WebCenterのOracleホームのbinディレクトリにあります。

RCUへのアクセスおよび実行方法の詳細手順は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

リポジトリ作成ユーティリティの実行時に選択するスキーマの詳細は、第7.3.2項「Oracle WebCenterのアップグレードに必要なスキーマの選択」を参照してください。

リポジトリ作成ユーティリティでインストールされるOracle WebCenterスキーマの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのメタデータ・リポジトリ・スキーマに関する項を参照してください。

7.3.2 Oracle WebCenterのアップグレードに必要なスキーマの選択

RCUを使用して、スキーマを必要とするすべてのOracle Fusion Middlewareソフトウェア・コンポーネントに必要なスキーマをインストールできます。 ただし、すべてのスキーマをインストールする必要があるのは、Oracle Fusion Middlewareの完全な環境をインストールし、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネント・スキーマに同じデータベースを使用する計画がある場合にかぎられます。

Oracle WebCenterのアップグレードでは、リポジトリ作成ユーティリティから要求されたときに、次のスキーマを選択する必要があります(図7-1を参照)。

  • AS共通スキーマ・カテゴリでメタデータ・サービス・スキーマを選択します。

    このスキーマは、Oracle WebCenter Spacesコンポーネントに必要とされるOracle Fusion Middlewareメタデータ・サービス(MDS)をサポートします。

  • Oracle WebCenterカテゴリ全体のスキーマを選択します。

    これらのスキーマは、様々なOracle WebCenter 11gでサポートされています。

図7-1 Oracle WebCenterに必要なスキーマの選択

図7-1の説明が続きます。
「図7-1 Oracle WebCenterに必要なスキーマの選択」の説明

7.4 タスク4: Oracle WebCenter中間層のインストールと構成

Oracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする前に、Oracle Application Server 10gに対して設定したトポロジと同様のOracle Fusion Middleware環境をインストールする必要があります。

Oracle Fusion Middlewareのインストール手順の詳細は、次のマニュアルを参照してください。

表7-1は、Oracle WebCenter中間層のインストールと構成時に実行する必要がある主なステップの概要と、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』の各ステップで実行する特定の手順の参照先を示しています。

表7-1 Oracle SOA Suite中間層のインストールと構成に必要となる主なステップ

ステップ番号 説明 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』の項

1

Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成に関する項

2

Oracle SOA SuiteソフトウェアのインストールとOracle SOA SuiteのOracleホームの作成

Oracle WebCenterのインストールに関する項

3

Oracle WebCenterの構成

Oracle WebCenterの構成に関する項

4

Oracle WebCenterの使用開始

Oracle WebCenterコンポーネントの使用に関する項


7.5 タスク5: Oracle WebCenterアプリケーションのサポートに必要なJava EE機能の構成

Oracle WebLogic Serverのインストール時にインストールされるOracle WebCenterシステム・コンポーネントだけでなく、デプロイするアプリケーションのサポートに必要なその他のOracle WebLogic Server機能も構成する必要があります。

たとえば、アプリケーションに必要なデータソース、JMSリソースまたはその他のサービスを定義することが必要な場合があります。 Oracle WebLogic Serverドメインで提供されるリソースおよびサービスは、Oracle WebCenterアプリケーションを含むすべてのJavaベース・アプリケーションに共通です。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』を参照してください。