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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B56245-01
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10 Oracle Virtual Directory高可用性環境のアップグレード

この章では、高可用性環境でのOracle Virtual Directoryのアップグレード方法について説明します。

アップグレード手順は、ドメインに登録しているかどうかと、登録しているドメインの場所によってわずかに異なります。詳細は、次の項を参照してください。

10.1 Oracle Virtual Directory高可用性のアップグレードについて

この章の手順を行う前に、次の点に注意してください。

アクティブ/アクティブOracle Virtual Directoryアップグレードに関する前提事項

この章では、アクティブ/アクティブ高可用性環境でのOracle Virtual Directoryのアップグレード方法について説明します。

このタイプの高可用性環境では、2つの個別のホストでOracle Virtual Directoryをアップグレードします。この例では、2つのホストをIDMHOST1およびIDMHOST2とします。

ここに示す手順では、Oracle Virtual DirectoryがOracle Application Server 10gトポロジでアップグレードされる唯一のコンポーネントであること、Oracle Virtual Directory 10gインスタンスとOracle Virtual Directory 11gインスタンスが同じホスト上にあることを前提としています。

Oracle WebLogic Serverドメインを使用する場合および使用しない場合のOracle Virtual Directoryのアップグレード

Oracle Fusion Middleware 11gでは、Oracle Virtual DirectoryをOracle WebLogic Serverドメインにオプションで登録できます。ただし、Oracle Virtual DirectoryをOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで管理する場合、Oracle Virtual Directoryインスタンスをドメインに登録しておく必要があります。

さらに、Oracle Virtual Directoryを、ローカルまたはリモートOracle WebLogic Serverドメインに登録できます。登録は、アップグレード時またはアップグレード後の手順として実行できます。

10.2 ローカルOracle WebLogic Serverドメインを使用する場合のOracle Internet Directoryのアップグレード

次の手順では、Oracle Virtual Directoryのインストールおよびアップグレード・プロセスの一環として新しいローカルOracle WebLogic Serverドメインを作成する場合に、高可用性環境でOracle Virtual Directoryをアップグレードする方法について説明します。

このシナリオでは、最初のOracle Virtual DirectoryインスタンスとともにIDMHOST1でOracle WebLogic Serverドメインを作成します。次に、IDMHOST2で2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスをインストールして構成し、2番目のOracle Virtual DirectoryインスタンスをIDMHOST1のドメインに登録します。

このシナリオでOracle Virtual Directoryをアップグレードするには、次のタスクを参照してください。

10.2.1 タスク1: IDMHOST1でのOracle WebLogic Serverのインストールおよびミドルウェア・ホームの作成(オプション)

アップグレードしたOracle Virtual DirectoryインスタンスとOracle WebLogic Serverを関連付ける場合、まずOracle WebLogic Serverをインストールしてミドルウェア・ホームを作成する必要があります。

Oracle WebLogic Serverをインストールしてミドルウェア・ホームを作成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle WebLogic Serverのインストールに関する項を参照してください。

ミドルウェア・ホームの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドの「Oracle Fusion Middlewareの概念の理解」を参照してください。

Oracle WebLogic Serverをインストールする場合、ミドルウェア・ホームの完全パスを書き留めておいてください。この情報は、アップグレード手順で後ほど必要になります。

10.2.2 タスク2: IDMHOST1でのOracle Internet Directory 11gのインストールおよび構成

アップグレード準備のためにOracle Virtual Directoryをインストールおよび構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Management CD-ROMを検索します。

    また、Oracle Technology Networkでインストール・キットをダウンロードし、解凍することもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    
  2. CD-ROMからインストールする場合は、CD-ROMのルート・ディレクトリに移動します。

    あるいは、Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードして解凍した場合は、ディレクトリを、ソフトウェアを解凍した場所のDisk1ディレクトリに変更します。

  3. Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXシステムでは、次のコマンドを入力してリポジトリ作成ユーティリティをインストールします。

    ./runInstaller
    

    Windowsシステムでは、setup.exeファイルをダブルクリックします。

  4. Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールの各画面に対応する具体的な手順については、表10-1を参照してください。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。または、Oracle Virtual Directoryのインストール時に必要な前提条件とプロンプトについては、「ヘルプ」をクリックします。

  5. インストールと構成が完了したら、Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールを終了します。

表10-1 IDMHOST1でOracle Virtual Directoryをインストールおよび構成するインストールと構成の画面の概要

画面 手順

ようこそ

「次へ」をクリックします。

インストール・タイプの選択

「インストールと構成」を選択します。

「次へ」をクリックします。

前提条件のチェック

「次へ」をクリックします。

ドメインの選択

「ドメインの新規作成」を選択してドメインの詳細を入力します。

インストール場所の指定

次の値を指定します。

  • Middlewareホームの場所: 「タスク1: IDMHOST1でのOracle WebLogic Serverのインストールおよびミドルウェア・ホームの作成(オプション)」で作成したミドルウェア・ホームの完全パスを入力します。

  • Oracleホーム・ディレクトリ: この例の目的のため、Oracleホーム・ディレクトリの名前にidmと入力します。

  • WebLogic Serverディレクトリ: 通常、ミドルウェア・ホーム内のwlserver_10.3になります。

  • Oracleインスタンスの場所: Oracleインスタンスのパスを入力します。このディレクトリは、アクセス可能なディレクトリの場所になります。Oracleホームとは異なり、ミドルウェア・ホーム内に存在する必要はありません。

  • Oracleインスタンス名: この例の目的のため、idm_instance1と入力します。

セキュリティ更新用の電子メールの指定

セキュリティ問題の通知方法を選択します。

  • 電子メールでセキュリティ問題を通知する場合、「電子メール」フィールドにメール・アドレスを入力します。

  • My Oracle Support経由でセキュリティ問題を通知する場合、My Oracle Supportオプションを選択してMy Oracle Supportパスワードを入力します。

  • セキュリティ問題の通知を行わない場合は、すべてのフィールドを空のままにします。

「次へ」をクリックします。

コンポーネントの構成

「Oracle Virtual Directory」を選択します。

「Oracle Virtual Directory」を選択した場合、Oracle Directory Services ManagerおよびFusion Middleware Controlコンポーネントが構成に対して自動で選択されます。

ポートの構成

「自動でポートを構成」を選択します。

Oracle Virtual Directory情報の指定

次のクライアント・リスナーを選択します。

  • LDAP v3名前空間: Oracle Virtual Directoryの名前空間を入力します。デフォルト値はdc=us,dc=oracle,dc=comです。

  • HTTP Webゲートウェイ: Oracle Virtual DirectoryのHTTP Webゲートウェイを有効にするには、このオプションを選択します。

  • 保護: HTTP Webゲートウェイを有効にして、SSLで保護する場合は、このオプションを選択します。

OVD管理者にcn=orcladminと入力し、アカウントのパスワードを指定して確認します。

「セキュア・モードでの管理サーバーの構成」を選択します。

「次へ」をクリックします。

インストール・サマリー

選択内容が正しいかどうかを確認し(正しくない場合は、「戻る」をクリックして前の画面で選択内容を変更)、「インストール」をクリックします。

インストールの進行状況

UNIXシステムではダイアログが表示され、oracleRoot.shスクリプトの実行が求められます。

ウィンドウを開き、ウィンドウのプロンプトに従い、スクリプトを実行します。

「OK」をクリックします。

構成

複数の構成アシスタントが連続で起動します。このプロセスには長い時間がかかる場合があります。完了すると、「インストール 完了」画面が表示されます。

「終了」をクリックし、選択内容を確認して終了します。


10.2.3 タスク3: IDMHOST1でのOracle Virtual Directoryインスタンスの11gへのアップグレード

次の手順を使用して、Oracle Virtual Directoryインスタンスを11gにアップグレードします。

  1. ディレクトリを、Oracle Fusion MiddlewareインストールのORACLE_HOME/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力して、アップグレード・アシスタントを起動します。

    UNIXシステムの場合:

    ./ua
    

    Windowsシステムの場合:

    ua.bat
    

    アップグレード・アシスタントに「ようこそ」画面が表示されます。

  3. アップグレード・アシスタントの各画面に対応する方法については、表10-2を参照してください。

    表10-2 高可用性でOracle Virtual Directoryをアップグレードする場合のアップグレード画面の概要

    画面 手順

    ようこそ

    「次へ」をクリックします。

    操作の指定

    「アイデンティティ管理インスタンスのアップグレード」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

    ソース・ホームの指定

    10gリリース2(10.1.2)または10g(10.1.4)のソースOracleホームを選択します。

    アップグレードするOracleホームがドロップダウン・リストに表示されない場合は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のOracleASアップグレードに一覧表示されないソースOracleホームに関する項を参照してください。

    アップグレード先インスタンスの指定

    11g Oracleインスタンスの完全パスを入力するか、「参照」をクリックしてインスタンス・ディレクトリを見つけます。

    WebLogic Serverの指定

    この画面は、Oracle Virtual Directoryのインストール時にOracle Virtual Directory 11gインスタンスとOracle WebLogic Serverを関連付けた場合にのみ表示されます。

    Oracle WebLogic Serverドメインを使用せずにOracle Virtual Directoryをインストールする場合、この画面は表示されません。

    10.2.1項「タスク1: IDMHOST1でのOracle WebLogic Serverのインストールおよびミドルウェア・ホームの作成(オプション)」で構成したOracle WebLogic Serverのホストと管理サーバーのポートを入力します。

    アップグレード・オプションの指定

    「アップグレード先でソースOracleホーム・ポートを使用」を選択します。

    「アップグレード後にアップグレード先コンポーネントを起動」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

    コンポーネントの調査

    「次へ」をクリックします。

    サマリー

    「アップグレード」をクリックして、アップグレード・プロセスを続行します。

    アップグレードの進行状況

    「アップグレード完了」画面が表示されるまでアップグレードの進行状況を監視します。

    アップグレード完了

    「閉じる」をクリックします。


  4. 次のOPMNコマンドを使用して、アップグレードしたOracle Virtual Directoryインスタンスを確認します。

    ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status
    

    次のような出力が表示されます。

    Processes in Instance: asinst_1
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ias-component             | process-type       |     pid | status
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ovd1                      | OVD                |   22091 | Alive
    EMAGENT                   | EMAGENT            |       0 | NONE
    

10.2.4 タスク4: IDMHOST2での2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスのインストールおよび構成

次の手順を使用して、2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスをインストールおよび構成します。このインスタンスの場合、ドメインを使用せずにインスタンスをインストール、構成およびアップグレードします。次に、アップグレード後、IDMHOST1に作成したドメインにアップグレードしたインスタンスを登録します。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXシステムでは、次のコマンドを入力してリポジトリ作成ユーティリティをインストールします。

    ./runInstaller
    

    Windowsシステムでは、setup.exeファイルをダブルクリックします。

  2. Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールの各画面に対応する具体的な手順については、表10-3を参照してください。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。または、Oracle Virtual Directoryのインストール時に必要な前提条件とプロンプトについては、「ヘルプ」をクリックします。

  3. インストールと構成が完了したら、Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールを終了します。

表10-3 IDMHOST2でOracle Virtual Directoryをインストールおよび構成するインストールと構成の画面の概要

画面 手順

ようこそ

「次へ」をクリックします。

インストール・タイプの選択

「インストールと構成」を選択します。

「次へ」をクリックします。

前提条件のチェック

「次へ」をクリックします。

ドメインの選択

「ドメインなしで構成」を選択してドメインの詳細を入力します。

インストール場所の指定

次の値を指定します。

  • Oracleホームの場所:

    /u01/app/oracle/product/11g/fmw_home

  • Oracleインスタンスの場所:

    /u01/app/oracle/product/11g/instances/idm_instance1

  • Oracleインスタンス名: idm_instance1

「次へ」をクリックします。

セキュリティ更新用の電子メールの指定

セキュリティ問題の通知方法を選択します。

  • 電子メールでセキュリティ問題を通知する場合、「電子メール」フィールドにメール・アドレスを入力します。

  • My Oracle Support経由でセキュリティ問題を通知する場合、My Oracle Supportオプションを選択してMy Oracle Supportパスワードを入力します。

  • セキュリティ問題の通知を行わない場合は、すべてのフィールドを空のままにします。

「次へ」をクリックします。

コンポーネントの構成

「Oracle Virtual Directory」を選択します。

ポートの構成

「自動でポートを構成」を選択します。

Oracle Virtual Directory情報の指定

クライアント・リスナー

  • LDAP v3名前空間:

  • HTTP Webゲートウェイ:

  • 保護

OVD管理者

  • ユーザー名: cn=orcladmin

  • パスワード: ********

  • パスワードの確認: ********

  • セキュア・モードでの管理サーバーの構成

「次へ」をクリックします。

インストール・サマリー

選択内容が正しいかどうかを確認し(正しくない場合は、「戻る」をクリックして前の画面で選択内容を変更)、「インストール」をクリックします。

インストールの進行状況

UNIXシステムではダイアログが表示され、oracleRoot.shスクリプトの実行が求められます。

ウィンドウを開き、ウィンドウのプロンプトに従い、スクリプトを実行します。

「OK」をクリックします。

構成

複数の構成アシスタントが連続で起動します。このプロセスには長い時間がかかる場合があります。完了すると、「インストール 完了」画面が表示されます。

「終了」をクリックし、選択内容を確認して終了します。


10.2.5 タスク5: IDMHOST2での2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスのアップグレード

次の手順を使用して、Oracle Virtual Directoryインスタンスを11gにアップグレードします。

  1. ディレクトリを、Oracle Fusion MiddlewareインストールのORACLE_HOME/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力して、アップグレード・アシスタントを起動します。

    UNIXシステムの場合:

    ./ua
    

    Windowsシステムの場合:

    ua.bat
    

    アップグレード・アシスタントに「ようこそ」画面が表示されます。

  3. アップグレード・アシスタントの各画面に対応する方法については、表10-2を参照してください。

  4. 次のOPMNコマンドを使用して、アップグレードしたOracle Virtual Directoryインスタンスを確認します。

    ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status
    

    次のような出力が表示されます。

    Processes in Instance: asinst_1
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ias-component             | process-type       |     pid | status
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ovd1                      | OVD                |   22091 | Alive
    EMAGENT                   | EMAGENT            |       0 | NONE
    

10.2.6 タスク6: IDMHOST1のドメインに対するIDMHOST2の2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスの登録

アップグレードしたOracle Virtual Directoryインスタンスを、IDMHOST1で作成および構成したOracle WebLogic Serverドメインに登録します。

次のOPMNコマンドを使用します。

ORACLE_INSTANCE/opmnctl registerinstance
        -adminHost adminHostName
        -adminPort adminServerPort
        -adminUsername DOMAIN_ADMINISTRATOR_USERNAME
        -oracleInstance ORACLE_INSTANCE

10.3 リモートOracle WebLogic Serverドメインを使用する場合またはドメインを使用しない場合のOracle Virtual Directoryのアップグレード

次の手順では、次のいずれかのシナリオで、高可用性環境でOracle Virtual Directoryをアップグレードする方法を説明します。

この手順では、リモートOracle WebLogic Serverドメインがすでにリモート・ホストにインストールおよび構成されているか、Oracle Virtual DirectoryをOracle WebLogic Serverに登録しないものと仮定しています。

前述のシナリオでOracle Virtual Directoryをアップグレードするには、次のタスクを参照してください。

10.3.1 タスク1: IDMHOST1でのOracle Virtual Directory 11gのインストールおよび構成

アップグレード準備のためにOracle Virtual Directoryをインストールおよび構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Management CD-ROMを検索します。

    また、Oracle Technology Networkでインストール・キットをダウンロードし、解凍することもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    
  2. CD-ROMからインストールする場合は、CD-ROMのルート・ディレクトリに移動します。

    あるいは、Oracle Technology Networkからソフトウェアをダウンロードして解凍した場合は、ディレクトリを、ソフトウェアを解凍した場所のDisk1ディレクトリに変更します。

  3. Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXシステムでは、次のコマンドを入力してリポジトリ作成ユーティリティをインストールします。

    ./runInstaller
    

    Windowsシステムでは、setup.exeファイルをダブルクリックします。

  4. Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールの各画面に対応する具体的な手順については、表10-3を参照してください。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。または、Oracle Virtual Directoryのインストール時に必要な前提条件とプロンプトについては、「ヘルプ」をクリックします。

  5. インストールと構成が完了したら、Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールを終了します。

10.3.2 タスク2: IDMHOST1でのOracle Virtual Directoryインスタンスの11gへのアップグレード

次の手順を使用して、Oracle Virtual Directoryインスタンスを11gにアップグレードします。

  1. ディレクトリを、Oracle Fusion MiddlewareインストールのORACLE_HOME/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力して、アップグレード・アシスタントを起動します。

    UNIXシステムの場合:

    ./ua
    

    Windowsシステムの場合:

    ua.bat
    

    アップグレード・アシスタントに「ようこそ」画面が表示されます。

  3. アップグレード・アシスタントの各画面に対応する方法については、表10-2を参照してください。

  4. 次のOPMNコマンドを使用して、アップグレードしたOracle Virtual Directoryインスタンスを確認します。

    ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status
    

    次のような出力が表示されます。

    Processes in Instance: asinst_1
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ias-component             | process-type       |     pid | status
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ovd1                      | OVD                |   22091 | Alive
    EMAGENT                   | EMAGENT            |       0 | NONE
    

10.3.3 タスク3: IDMHOST2での2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスのインストールおよび構成

次の手順を使用して、2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスをインストールおよび構成します。このインスタンスの場合、ドメインを使用せずにインスタンスをインストール、構成およびアップグレードします。次に、アップグレード後、IDMHOST1に作成したドメインにアップグレードしたインスタンスを登録します。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXシステムでは、次のコマンドを入力してリポジトリ作成ユーティリティをインストールします。

    ./runInstaller
    

    Windowsシステムでは、setup.exeファイルをダブルクリックします。

  2. Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールの各画面に対応する具体的な手順については、表10-3を参照してください。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。または、Oracle Virtual Directoryのインストール時に必要な前提条件とプロンプトについては、「ヘルプ」をクリックします。

  3. インストールと構成が完了したら、Oracle Identity Managementのインストールと構成ツールを終了します。

10.3.4 タスク4: IDMHOST2での2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスのアップグレード

次の手順を使用して、Oracle Virtual Directoryインスタンスを11gにアップグレードします。

  1. ディレクトリを、Oracle Fusion MiddlewareインストールのORACLE_HOME/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力して、アップグレード・アシスタントを起動します。

    UNIXシステムの場合:

    ./ua
    

    Windowsシステムの場合:

    ua.bat
    

    アップグレード・アシスタントに「ようこそ」画面が表示されます。

  3. アップグレード・アシスタントの各画面に対応する方法については、表10-2を参照してください。

  4. 次のOPMNコマンドを使用して、アップグレードしたOracle Virtual Directoryインスタンスを確認します。

    ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status
    

    次のような出力が表示されます。

    Processes in Instance: asinst_1
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ias-component             | process-type       |     pid | status
    --------------------------+--------------------+---------+---------
    ovd1                      | OVD                |   22091 | Alive
    EMAGENT                   | EMAGENT            |       0 | NONE
    

10.3.5 タスク5: IDMHOST1のドメインに対するIDMHOST2の2番目のOracle Virtual Directoryインスタンスの登録

アップグレードしたOracle Virtual Directoryインスタンスを、WLSHOST1で作成および構成した既存のOracle WebLogic Serverドメインに登録します。

次のOPMNコマンドを使用します。

ORACLE_INSTANCE/opmnctl registerinstance
        -adminHost adminHostName
        -adminPort adminServerPort
        -adminUsername DOMAIN_ADMINISTRATOR_USERNAME
        -oracleInstance ORACLE_INSTANCE