Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Webユーザー・インタフェース開発者ガイド 11gリリース1(11.1.1) B52029-02 |
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この章では、ADF Facesコンポーネントを使用して出力テキスト、イメージおよびアイコンを表示する方法と、ユーザーがビデオ・クリップや音声クリップを再生できるコンポーネントの使用方法を説明します。
この章に含まれる項は次のとおりです。
ADF Facesには、テキスト、アイコン、イメージを表示するためのコンポーネント、およびJSFページで音声クリップやビデオ・クリップを再生するためのコンポーネントが用意されています。
読取り専用テキストは、outputText
またはoutputFormatted
コンポーネントを使用して表示できます。outputFormatted
コンポーネントを使用すると、限られたHTMLマークアップのセットをコンポーネントの値に追加でき、テキストの簡単な書式設定が可能になります。
多くのADF Facesコンポーネントには、アイコンを関連付けできます。たとえば、メニューでは、各メニュー項目にアイコンを関連付けできます。それぞれのアイコンに使用するイメージは、そのメニュー項目コンポーネント自体のicon
属性の値として識別します。アイコンがサポートされているコンポーネントへのアイコン追加の詳細と手順は、それぞれのコンポーネントの章で説明されています。コンポーネント内でアイコンを使用できるのみでなく、ADF Facesにはメッセージを表示する際に使用されるアイコンもあります。これらのアイコンは、メッセージの外でも使用できます。
ページにイメージを表示するには、image
コンポーネントを使用します。イメージは(イメージ・マップを含む)リンクとしても使用できます。イメージを使用してサーバーのステータスを表すこともできます。メディア
・コンポーネントは、音声クリップやビデオ・クリップを再生できます。これらのコンポーネントには、ページでの項目の表示方法を定義するための属性があります。
ページに出力テキストを表示するためのADF Facesコンポーネントは2つあります。outputText
は書式設定されていないテキストを表示し、outputFormatted
はテキストを表示して限られた範囲の書式設定オプションを設定できます。
明示的に指定されたシンプル・テキストや、リソース・バンドルまたはBeanからのシンプル・テキストを表示するには、outputText
コンポーネントを使用します。value
プロパティの値として表示されるようにテキストを定義します。次に例を示します。
<af:outputText value="The submitted value was: "/>
例16-1に、2つのoutputText
コンポーネントを示します。1つ目では表示されるテキストが明示的に指定され、2つ目ではマネージドBeanからテキストが取得され、表示可能なテキスト値に値が変換されます(変換の詳細は、6.3項「変換の追加」を参照してください)。
例16-1 出力テキスト
<af:panelGroupLayout> <af:outputText value="The submitted value was: "/> <af:outputText value="#{demoInput.date}"> <af:convertDateTime dateStyle="long"/> </af:outputText> </af:panelGroupLayout>
escape
属性を使用して、現在のマークアップ言語でHTMLおよびXMLの特殊文字をエスケープするかどうかを指定できます。デフォルトでは、特殊文字はエスケープされます。
例16-2に、2つのoutputText
コンポーネントを示します。1つ目ではescape
属性にデフォルト値true
が使用され、2つ目では属性がfalse
に設定されています。
例16-2 escape属性が設定されている出力テキストおよび設定されていない出力テキスト
<af:outputText value="<h3>output & heading</h3>"/> <af:outputText value="<h3>output & heading</h3>" escape="false"/>
図16-1に、異なる2つのescape
属性の設定をブラウザで表示した場合の結果の違いを示します。
絶対に必要な場合以外、escape
属性はfalse
に設定しないでください。限られた数のHTMLタグを使用できるoutputFormatted
コンポーネントを使用することをお薦めします。
outputFormatted
コンポーネントでも、outputText
コンポーネント同様、value
プロパティに指定されたテキストが表示されますが、値にHTMLタグを含めることができます。値の一部のみを特定の方法で書式設定する場合は、outputFormatted
コンポーネントの書式設定機能を使用します。コンポーネント値全体に同じスタイル設定を使用する必要がある場合は、値にHTMLを使用するかわりに、コンポーネント全体にスタイルを適用します。コンポーネントのすべてのインスタンスを特定の方法で書式設定する場合は、カスタム・スキンを作成する必要があります。インライン・スタイルの使用方法およびスキンの作成方法の詳細は、第20章「スタイルおよびスキンを使用した外観のカスタマイズ」を参照してください。
例16-3に、値の一部のみが太字で表示されるoutputFormatted
コンポーネントを示します。
例16-3 一部のテキストを太字にするoutputFormattedの使用
<af:outputFormatted value="<b>This is in bold.</b> This is not bold"/>
図16-2に、コンポーネントによりテキストがどのように表示されるかを示します。
出力テキストを表示する前に、値の一部を特別な方法で書式設定するかどうかを確認します。
出力テキストを表示する手順:
outputText
コンポーネントを作成するには、コンポーネント・パレットからページに「出力テキスト」をドラッグ・アンド・ドロップします。outputFormatted
コンポーネントを作成するには、コンポーネント・パレットから書式設定された出力をドラッグ・アンド・ドロップします。
ヒント: 値の一部に特別な書式設定を適用する場合は、outputFormatted コンポーネントを使用します。 |
プロパティ・インスペクタの「共通」セクションを開き、value
属性を表示する値に設定します。outputFormatted
コンポーネントを使用している場合は、表16-1および表16-2の説明に従い、HTML書式設定コードを使用して必要に応じてテキストを書式設定します。
outputFormatted
コンポーネントではstyleUsage
属性もサポートされています。この属性値により、テキストに次に示す事前定義済のスタイルが適用されます。
inContextBranding
instruction
pageStamp
図16-3に、styleUsage
値によりコンポーネントにどのようなスタイルが適用されるかを示します。
注意: styleUsage およびstyleClass 属性の両方が設定されている場合は、styleClass 属性が優先されます。 |
表16-1に、outputFormatted
コンポーネントの値の書式設定に使用可能な書式設定コードをリストします。
表16-1 af:outputFormatted値で使用するための書式設定コード
フォーマット・コード | 効果 |
---|---|
|
改行 |
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水平方向の罫線 |
|
リスト: 順序付けられたリスト、順序付けられていないリストおよびリスト項目 |
|
パラグラフ |
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太字 |
|
イタリック |
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テレタイプまたは等幅 |
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大きいフォント |
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小さいフォント |
|
事前フォーマット済: 保存済の空白と改行文字で定義されたレイアウト |
|
囲まれたテキスト全体に影響 |
|
アンカー |
表16-2に、値の特殊文字を表示するための文字コードをリストします。
表16-2 af:outputFormatted値で使用するための文字コード
文字コード | 文字 |
---|---|
|
次より小さい |
|
次より大きい |
|
アンパサンド |
|
登録商標 |
|
コピーライト |
|
改行なしの空白 |
|
二重引用符 |
属性class
、style
およびsize
は、href
構成と同様に、outputFormatted
コンポーネントのvalue
属性でも使用できます。その他すべてのHTMLタグは無視されます。
ADF Facesには、図16-4に示されているように、メッセージ・コンポーネントで使用される一連のアイコンが用意されています。
アイコンをメッセージ・コンポーネントの外に表示する必要がある場合は、icon
コンポーネントを使用し、表示するアイコン・タイプの名前を指定します。
注意: アイコンに使用されるイメージは、アプリケーションで使用されているスキンによって決定されます。イメージを変更する場合は、カスタム・スキンを作成します。詳細は、第20章「スタイルおよびスキンを使用した外観のカスタマイズ」を参照してください。 |
ADF Facesアプリケーションでメッセージを使用すると、アイコンが自動的に追加されます。メッセージ・コンポーネントに追加する必要はありません。ただし、アイコンをメッセージ・コンポーネントの外に使用できます。アプリケーションのスキンに定義されている標準アイコンのいずれかを表示するには、icon
コンポーネントを使用します。
標準アイコンを表示する手順:
コンポーネント・パレットからページに「アイコン」をドラッグ・アンド・ドロップします。
図16-4に示されているように、「共通」セクションを開き、name
属性をアイコン機能の名前に設定します。たとえば、中に白いXがある赤い丸を表示する場合は、name
属性をerror
に設定します。
「外観」セクションを開き、shortDesc
属性をアイコンの代替テキストとして表示するテキストに設定します。
ページにイメージを表示するには、image
コンポーネントを使用し、source
属性をファイルが存在するURIに設定します。image
コンポーネントでは、イメージの詳細な説明へのリンクを提供することで、アクセシビリティの説明テキストもサポートされています。
image
コンポーネントは、リンクとして使用することも、イメージ・マップを含めることもできますが、goLink
コンポーネント内に配置する必要があります。詳細は、16.5項「リンクとしてのイメージの使用」を参照してください。
ADF Facesには、オプションのテキストとともにイメージをリンクとしてレンダリングするcommandImageLink
コンポーネントがあります。ユーザーがアイコンにマウスを置いた場合や、アイコンが押された場合または無効化された場合に、別々のアイコンを設定できます。commandImageLink
コンポーネントの詳細は、18.2項「ボタンおよびリンクのナビゲーション目的での使用」を参照してください。
指定されたURIへのナビゲーションにイメージを使用する場合は、イメージをgoLink
コンポーネントで囲み、必要な場合はイメージ・マップにリンクします。
イメージは、1つ以上の移動先へのgoLink
コンポーネントとして使用できます。単一の移動先への単純なリンクとしてイメージを使用する場合は、goLink
コンポーネントを使用してイメージを囲み、goLink
コンポーネントのdestination
属性をリンクの移動先のURIに設定します。
グラフィックの異なる領域が別々のURIにナビゲートするグラフィカルなナビゲーション・メニューとしてイメージを使用している場合は、image
コンポーネントをgoLink
コンポーネントで囲み、イメージに対するサーバー側のイメージ・マップを作成します。
1つ以上のgoLinkコンポーネントとしてイメージを使用する手順:
コンポーネント・パレットからページに移動リンク・コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。
goLink
コンポーネントの子として、イメージ・コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。
「イメージの挿入」ダイアログで、次の設定を行います。
shortDesc
: イメージの代替テキストとして使用するテキストに設定します。
source
: イメージ・ファイルへのURIを入力します。
イメージの異なる領域を別々の移動先にリンクさせる場合は、次のようにします。
イメージのイメージ・マップを作成し、サーバーに保存します。
imageMapType
属性をserver
に設定します。
goLink
コンポーネントを選択し、destination
属性をサーバー上のイメージ・マップのURIに設定します。
イメージ全体を単一の移動先にリンクする場合は、goLink
コンポーネントを選択し、移動先のURIをdestination
属性の値として入力します。
ADF Facesには、サーバー・アクティビティを示すために使用できるstatusIndicator
コンポーネントが用意されています。表示される内容は、アプリケーションが使用しているスキンおよびサーバーの構成方法によって異なります。デフォルトでは、次のものが表示されます。
アプリケーションが標準のデータ転送サービスを使用するように構成されている場合、データ転送中に次のアニメーション化されたスピニング・アイコンが表示されます。
サーバーがビジーではない場合、次のアイコンが表示されます。
アプリケーションがアクティブ・データ・サービス(ADS)を使用するように構成されている場合、ステータス・インジケータに表示される内容は、ADSがどのように構成されているかによって異なります。
注意: ADSを使用すると、アプリケーションをアクティブ・データ・ソースにバインドできます。ADSを使用するには、Fusionテクノロジ・スタックを使用する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』の「アクティブ・データ・サービスの使用」を参照してください。 |
ADSは、データをモデルにプッシュするように構成できます。表16-3に、プッシュ・モードのサーバー状態を表示するために使用されるアイコンを示します(アイコンは実際はアニメーション化されています)。
ステータス・インジケータ・コンポーネントをページにドロップすると、スキンを使用して、コンポーネントで使用される実際のイメージ・ファイルを変更できます。スキンの使用の詳細は、第20章「スタイルおよびスキンを使用した外観のカスタマイズ」を参照してください。
コンポーネント・パレットから「ステータス・インジケータ」をドラッグ・アンド・ドロップして、statusIndicator
コンポーネントを作成します。
プロパティ・インスペクタを使用して、必要な属性を設定します。
ADF Facesのmedia
コンポーネントを使用すると、アプリケーション・ページにビデオ・クリップや音声クリップを含めることができます。
メディア・コントロールでは、クロス・プラットフォームのメディア表示の複雑な2つの側面(メディアの表示に最適なプレーヤの決定、およびメディア・プレーヤのサイズ変更)を処理します。
ユーザーに表示するプレーヤのサイズとともに、各クリップに適したメディア・プレーヤを指定できます。デフォルトで、ADF Facesでは、メディア・リソースのMIMEタイプを使用して、最適なメディア・プレーヤおよび使用するデフォルトの内部プレーヤ・サイズが決定されますが、コンテンツ・タイプはcontentType
属性を使用して指定できます。
ユーザーが使用できるコントロール、およびクリップを自動的に再生するかどうか、連続再生するか指定された回数再生するかなど、その他のプレーヤ機能を指定できます。
player
属性を使用してReal Player、Windows Media PlayerまたはApple Quick Time Playerから選択し、ビデオ・クリップや音声クリップをどのメディア・プレーヤで再生するかを指定できます。
または、ユーザー・エージェントの組込みのコンテンツ・タイプ・マッピングに基づいて、メディア・リソースの再生を開始するリンクをページに作成できます。メディア・コントロールにより、次の手順で、適切なメディア・プレーヤの選択が試行されます。
コンテンツのプライマリMIMEタイプがイメージの場合は、組込みのユーザー・エージェント・サポートが使用されます。
player
属性でメディア・プレーヤが指定されていて、そのプレーヤをユーザー・エージェントで使用でき、メディア・リソースを表示できる場合は、そのプレーヤが使用されます。
あるプレーヤがメディア・リソースの再生に最適で、そのプレーヤをユーザー・エージェントで使用できる場合は、そのプレーヤが使用されます。
ユーザー・エージェントであるプレーヤが特に優先されており、そのプレーヤでメディア・リソースを再生できる場合は、そのプレーヤが使用されます。
ページに表示されているリンクに接続しているプレーヤが使用されます。
ピクセル単位で完全な表示(メディアのコンテンツ領域も含むプレーヤ領域全体)のサイズを定義します。このスキームでは、width
およびheight
属性を使用します。
様々なプレーヤおよびプレーヤ・コントロール構成で使用する適切な幅と高さを定義するのが困難なため、このスキームを使用するのは容易ではありません。
メディア・コンテンツ領域のサイズをピクセル単位で定義します。このスキームでは、innerWidth
およびinnerHeight
属性を使用します。
クリップのプレーヤ領域に割り当てられた領域を制御するため、これが推奨のスキームです。
いずれかのスキームを使用してメディア・コントロールのサイズを指定しない場合は、メディア・リソースのコンテンツ・タイプで指定されたデフォルトの内部サイズが使用されます。これは音声コンテンツでは問題ありませんが、ビデオ・コンテンツでは、コンテンツの一部が表示されない原因や必要以上に領域を占有する原因になります。
両方のスキームでheight
やinnerHeight
などの大きさを指定した場合は、height
属性で定義された全体のサイズが使用されます。同様に、width
とinnerWidth
の両方を指定すると、width
属性が使用されます。
media
コンポーネントのcontrols
属性を使用して、メディア再生の制御用に表示するプレーヤ・コントロールを定義できます。
使用可能なコントロールのセットはプレーヤによって異なるため、実際のコントロールをリストするのではなく、一般的な方法で表示するコントロールのセットを定義します。たとえば、使用可能なすべてのコントロールや、最も一般的に使用されるコントロールをプレーヤに表示することも、コントロールを表示しないこともできます。
たとえば、例16-4では、media
コンポーネントにall
設定が使用されています。
図16-5に、プレーヤがユーザーに対してどのように表示されるかを示します。
デフォルトでは、表示されたコントロールを使用してユーザーが開始するまで、クリップの再生は開始されません。autostart
属性をtrue
に設定することで、クリップのロードと同時に再生を開始することを指定できます。
デフォルトでは、開始されたらクリップは一度のみ再生されます。コントロールが使用可能な場合には、ユーザーはクリップを再度再生できます。ただし、playCount
属性に値を設定することで、クリップを固定回数再生することや、連続して繰り返すことを指定できます。playCount
属性を0に設定すると、クリップは連続して再生されます。この属性をその他の数値に設定すると、クリップは指定された回数再生されます。
ページにmediaコンポーネントを追加したら、デフォルトで使用するメディア・プレーヤ、プレーヤと画面のサイズ、コントロールおよびクリップをリプレイするかどうかを構成できます。
アプリケーション・ページに音声クリップまたはビデオ・クリップを含める手順:
コンポーネント・パレットからページに「media」コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップします。
source
: 再生するメディアへのURIを入力します。
standbyText
: コンテンツのロード中に表示するメッセージを入力します。
プロパティ・インスペクタの「共通」セクションを開き、次の属性を設定します。
player
: クリップの再生にデフォルトで使用されるメディア・プレーヤを選択します。Real Player、Windows Media PlayerまたはApple QuickTime Playerから選択できます。
または、ユーザー・エージェントの組込みのコンテンツ・タイプ・マッピングに基づいて、メディア・リソースの再生を開始するリンクをページに作成できます。メディア・コントロールにより、次の手順で、適切なメディア・プレーヤの選択が試行されます。
コンテンツのプライマリMIMEタイプがイメージの場合は、組込みのユーザー・エージェント・サポートが使用されます。
player
属性でメディア・プレーヤが指定されていて、そのプレーヤをユーザー・エージェントで使用でき、メディア・リソースを表示できる場合は、そのプレーヤが使用されます。
あるプレーヤがメディア・リソースの再生に最適で、そのプレーヤをユーザー・エージェントで使用できる場合は、そのプレーヤが使用されます。
ユーザー・エージェントであるプレーヤが特に優先されており、そのプレーヤでメディア・リソースを再生できる場合は、そのプレーヤが使用されます。
ページに表示されているリンクに接続しているプレーヤが使用されます。
autostart
: ロード後すぐにクリップの再生を開始する場合はTrue
に設定します。
contentType
: 再生するメディアのMIMEタイプを入力します。これは、使用するプレーヤ、コントロールの構成、および表示サイズの決定に使用されます。
プロパティ・インスペクタの「外観」セクションを開き、次の属性を設定します。
controls
: 次のようにして、プレーヤに表示するコントロールの量とタイプを選択します。
all
: メディア・プレーヤでメディアを再生するための使用可能なすべてのコントロールが表示されます。
この設定を使用すると、使用するメディア・プレーヤによっては、大量の追加領域が必要になります。
minimal
: メディア・プレーヤでメディアを再生するための最小限のコントロールのセットが表示されます。
この値を使用すると、ユーザーが最も重要なメディア再生コントロールを制御できる一方で、ユーザー・エージェントにおける最低限の追加の領域が占有されます。
none
: メディア・プレーヤにコントロールは表示されず、ポップアップ・メニューなど、その他の方法でコントロールにアクセスすることもできません。
通常、この設定は、メディアの再生に対するユーザーの制御が許可されていないkioskタイプのアプリケーションにのみ使用します。この設定は、通常、再生が自動的に開始される設定、および連続して再生される設定とともに使用されます。これらの設定の詳細は、16.7.4項「自動開始および繰返し再生」を参照してください。
noneVisible
: メディア・プレーヤにコントロールは表示されませんが、ポップアップ・メニューなど、かわりの方法でコントロールにアクセスできます。
通常、この値は、メディアの再生に対するユーザーの制御は許可されているが、推奨されていないアプリケーションにのみ使用します。none
設定同様、この設定は、再生が自動的に開始される設定、および連続して再生される設定とともに使用されます。これらの設定の詳細は、16.7.4項「自動開始および繰返し再生」を参照してください。
typical
: メディア・プレーヤでメディアを再生するための一般的なコントロールのセットが表示されます。
この値はデフォルトで、ユーザー・エージェントで過度に余分な領域を占有せずに、ユーザーは最も一般的なメディア再生コントロールを制御できるようになります。
height
、width
、innerHeight
およびinnerWidth
属性の設定の詳細は、16.7.2項「表示サイズ」を参照してください。
「動作」セクションを開き、playCount
属性をメディアの再生回数に設定します。メディアを連続して再生する場合は、0
に設定します。
例16-5に、ページのソースのaf:media
コンポーネントを示します。このコンポーネントでは、ロードされるとすぐにビデオ・クリップの再生が開始され、ユーザーが停止するまで連続して再生されます。プレーヤには、使用可能なコントロールがすべて表示されます。