Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server エンタープライズ JavaBeans バージョン 3.0 プログラマーズ ガイド 11g リリース 1 (10.3.1) B55529-01 |
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この章では、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server エンタープライズ JavaBeans バージョン 3.0 プログラマーズ ガイド』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、WebLogic Server® エンタープライズ JavaBeans (EJB) バージョン 3.0 を利用したアプリケーションを開発するソフトウェア開発者を対象としています。
このドキュメントの大部分は、新しい EJB 3.0 プログラミング モデルの解説に割かれています。具体的には、メタデータ アノテーションを使用して開発を簡略化する方法について説明します。EJB 2.X のプログラミングに精通しているユーザのために EJB 3.0 と 2.X の主な相違点について概説し、新しい 3.0 プログラミング モデルを使用する理由を説明します。
このドキュメントでは、バージョン 2.X と 3.0 で変更されていない EJB に関するトピック (設計上の考慮事項、コンテナ アーキテクチャ、デプロイメント記述子の使用など) は取り扱いません。また、プロダクション段階における管理、モニタ、パフォーマンス チューニングなどについても説明しません。これらのトピックに関する WebLogic Server のマニュアルとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
このドキュメントは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) バージョン 5 および EJB 2.X の概念に精通している読者を対象としています。
この章「概要とロードマップ」では、このマニュアルの構成を紹介します。
「エンタープライズ JavaBeans 3.0 について」では、EJB 3.0 の新機能と新しいプログラミング モデルについて概説し、EJB 3.0 と 2.X の相違点について簡単に説明します。
「エンタープライズ JavaBeans 3.0 の単純なサンプル」では、EJB 3.0 仕様の新しいメタデータ アノテーションを使用した EJB プログラミングの単純なサンプルを紹介します。
「エンタープライズ JavaBeans 3.0 の反復的な開発」では、EJB の実装プロセスを説明し、EJB を WebLogic Server で実行する方法について説明します。
「アノテーション付き EJB 3.0 クラスのプログラミング」では、メタデータ アノテーションを含む EJB Bean クラスをプログラミングする際の要件と一般的な手順について説明します。
「WebLogic Server での Oracle Kodo の使い方」では、Oracle Kodo を使用してエンティティ Bean を作成する方法について説明します。Oracle Kodo は、EJB 3.0 仕様の Java Persistence API セクションの実装を提供する製品です。また、Java Data Objects (JDO) を始め、永続性に関係するその他のテクノロジの実装も提供します。
「EJB 3.0 メタデータ アノテーション リファレンス」では、EJB 3.0 メタデータ アノテーションのリファレンス情報と、EJB で使用する標準的なメタデータ アノテーションに関する情報を提供します。
「永続性コンフィグレーション スキーマ リファレンス」では、永続性コンフィグレーション スキーマのリファレンス情報を提供します。
このドキュメントでは、EJB 3.0 固有の開発に関する情報を取り扱います。また、セッション Bean とメッセージ駆動型 Bean に関する情報のみ提供します。EJB の設計とアーキテクチャ、EJB 3.0 でも完全にサポートされている EJB 2.X のプログラミング モデル、3.0 エンティティのプログラミングなどに関する一般情報については、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server エンタープライズ JavaBeans (EJB) プログラマーズ ガイド』
Enterprise JavaBeans 3.0 仕様 (JSR-220)(http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=220
)
WebLogic Server アプリケーションを開発、デプロイ、およびモニタするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アプリケーションの開発』。WebLogic Server アプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』。開発およびプロダクション環境での WebLogic Server アプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。
WebLogic Server の配布キットには、このドキュメント、および「エンタープライズ JavaBeans 3.0 の単純なサンプル」で説明する基本的なサンプルに加え、開発者向けの包括的なサンプルも含まれています。このサンプルは、EJB 3.0 の動作を例示し、主要な EJB 3.0 開発タスクを実行する実践的な手順を示します。具体的には、EJB 3.0 で以下を使用する方法が例示されています。
Java Persistence API
ステートレス セッション Bean
メッセージ駆動型 Bean
JavaScript ベースの非同期のブラウザ アプリケーション
このサンプルでは、エンティティ EJB 用の永続ドメイン モデルが使用されています。
WebLogic Server では、必要に応じてこの包括的なサンプルを WL_HOME\samples\server\examples\src\examples\ejb\ejb30
にインストールできます。WL_HOME
は WebLogic Server の最上位のインストール ディレクトリです。Windows の場合は、WebLogic Server のスタート メニューから examplesServer を起動し、サンプルとその実行手順に関する情報を確認できます。
Oracle では、EJB 3.0 を使用して独自のアプリケーションをプログラミングする前に、このサンプルを実行することをお勧めします。
WebLogic Server のこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の新機能』を参照してください。