Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server メッセージング ブリッジのコンフィグレーションと管理 11g リリーズ 1 (10.3.1) B55550-01 |
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以下の節では、WebLogic メッセージング ブリッジに関するよくある質問 (FAQ) に対する回答を紹介します。
メッセージング ブリッジで、別個の Weblogic Server ドメイン間または異なるリリース間の 2 フェーズ トランザクションやグローバル トランザクションを処理できますか。
「必ず 1 回」サービスがソースまたは対象ブリッジ送り先で利用できない場合、メッセージング ブリッジで自動的にサービス品質をダウングレードできますか。
メッセージング ブリッジのソース送り先または対象送り先をコンフィグレーションする際に、[アダプタ クラスパス] フィールドを設定する必要はありますか。
Administration Console のメッセージング ブリッジの概要ページでメッセージング ブリッジのモニタ状態は何を意味しますか。
ソース ブリッジ送り先のパラメータのコンフィグレーションでエラーが発生したか、実際のソース送り先が動作しておらずメッセージング ブリッジと通信できないかのいずれかと考えられます。
ブリッジのソース送り先が正しくコンフィグレーションされているかどうかを確認してください。コンソールの [JMS ブリッジ送り先 : コンフィグレーション] ページで以下のフィールドを確認します。
[接続 URL] - 接続ファクトリおよび実際の送り先のルックアップに使用する JNDI プロバイダの URL。
[送り先の JNDI 名] - ソース ブリッジ送り先にマップされた実際の送り先の JNDI 名。
[接続ファクトリの JNDI 名] - ソース ブリッジ送り先にマップされた実際の送り先に対する接続を作成するために使用する接続ファクトリ。
[ユーザ名]/[パスワード] - 実際のソース送り先にアクセスするためのパーミッションを持つユーザ。
ソース ブリッジ送り先にマップされた実際のソース キューまたはトピック送り先が正常に動作しているかどうかについて、次の点を確認します。
ソース送り先をホストする WebLogic Server インスタンスは動作しているか。
ソース送り先をホストする JMS サーバは正しくデプロイされているか。
注意 : ここではソース ブリッジ送り先の接続障害を想定していますが、対象ブリッジ送り先の接続障害にもこの手順を適用できます。 |
はい。「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」を参照してください。
メッセージング ブリッジで WebLogic ドメイン間のトランザクションを処理するには、以下を追加でコンフィグレーションする必要があります。
サポートされているアダプタは WL_HOME\server\lib ディレクトリにある。Exactly-once
QOS については、トランザクション アダプタ jms-xa-adp.rar
は、コンソールで [デプロイメント|コネクタ] ノードを選択ことに従って、ブリッジが実行するドメインでデプロイする必要があります。
この jms-xa-adp.rar
アダプタは、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先の [JMS ブリッジ送り先|コンフィグレーション] タブの [アダプタの JNDI 名] 属性で eis.jms.WLSConnectionFactoryJNDIXA
として識別される必要もある。
WebLogic JMS の場合は、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先の両方にマップされたキュー送り先またはトピック送り先で、トランザクション XAConnectionFactory を使用していることを確認する。これを確認するには、[JMS|接続ファクトリ|コンフィグレーション|トランザクション] コンソール タブまたはコンフィグレーション ファイル (config.xml) で、以下の属性が設定されている必要があります。
UserTransactionsEnabled=true XAConnectionFactory=true
サード パーティ JMS ベンダの場合は、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先の両方にマップされた送り先で、トランザクション接続ファクトリを使用していることを確認する。
複数のリリース間で相互運用する場合の「必ず 1 回」の QOS の使用については、「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」を参照してください。
はい。administration console [メッセージング ブリッジ|コンフィグレーション|全般] ページで [QOS デグラデーション
] チェック ボックスを選択すれば可能です。
ブリッジがソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先と通信できるようにするには、それぞれの送り先を適切な .rar アダプタに関連付ける必要があります。jms-xa-adp.rar トランザクション アダプタの場合は、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先の [JMS ブリッジ送り先 : コンフィグレーション] タブの [アダプタの JNDI 名] 属性で eis.jms.WLSConnectionFactoryJNDIXA として識別される必要があります。
注意 : 「failed to find bridge adapter」メッセージが 1 回だけ表示される場合、特に問題がないこともあります。しかし、このメッセージが繰り返し表示される場合は、アダプタのデプロイメントと、ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先で使用されているアダプタの JNDI 名を確認する必要があります。 |
ブリッジ リソース アダプタの詳細については、「リソース アダプタ」を参照してください。
ソース送り先および対象送り先が両方とも WebLogic Server インスタンスで動作している場合、[アダプタ クラスパス] フィールドは空白のままにします。サード パーティの JMS プロバイダに接続する場合、ブリッジ送り先は WebLogic Server の CLASSPATH
にそのプロバイダの CLASSPATH
を指定する必要があります。
メッセージング ブリッジのデバッグは、以下のいずれかの方法で有効にできます。
WebLogic 起動スクリプトに以下の行を追加する (weblogic.Server 行の前)。
-Dweblogic.debug.DebugMessagingBridgeStartup=true -Dweblogic.debug.DebugMessagingBridgeRuntime=true
メッセージング ブリッジが動作しているサーバのコンフィグレーション ファイル (config.xml) で、ServerDebug エントリに以下の文を追加する。
DebugMessagingBridgeStartup="true" DebugMessagingBridgeRuntime="true"
メッセージング ブリッジのデバッグを有効にすると、デバッグ メッセージはデフォルトではサーバ ログに送信されます。デバッグ メッセージを Administration Console に表示する場合は、上記の文に「DumpToConsole
」を追加します。たとえば、
-Dweblogic.debug.DebugMessagingBridgeStartupDumpToConsole=true
メッセージング ブリッジの状態をモニタする際は、次の表 5-1 を参考にして対処方法を判断してください。詳細については、「メッセージング ブリッジ インスタンスの管理」を参照してください。
表 5-1 メッセージング ブリッジのモニタ状態
説明 | アクション |
---|---|
WARN : Failed to find the source adapter |
アダプタがデプロイされているか、またはソース JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。 |
WARN : Failed to find the target adapter |
アダプタがデプロイされているか、または対象 JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。 |
Found both of the adapters and making connections |
なし |
WARN : Stopped by the administrator |
なし |
WARN : Failed to look up the source adapter |
アダプタがデプロイされているか、またはソース JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。 |
WARN : Failed to look up the target adapter |
アダプタがデプロイされているか、または対象 JMSBridgeDestination インスタンスの JNDI 名が正しいかどうかを確認する。 |
Found two adapters and about to make connections |
なし |
WARN : Failed to connect to the source |
|
Connected to the source |
なし |
WARN : Failed to connect to the target |
|
Connected to the target |
なし |
Forwarding messages |
なし |
WARN : Failed to connect and will reconnect later |
ソース ブリッジ送り先および対象ブリッジ送り先が正常に動作しているかどうかを確認する。 |
はい。各ブリッジ インスタンスの実行時 MBean (MessagingBridgeRuntimeMBean
) を使用する方法があります。WebLogic Server の実行時 MBean では、ドメイン リソースに関する特定の時点での情報が提供されます。ドメインの特定のリソース (メッセージング ブリッジなど) がインスタンス化されると、そのリソースについての情報を収集する MBean のインスタンスが作成されます。
MessagingBridgeRuntimeMBean
には、現時点で String
(「Active」または「Inactive」) を返す getState()
メソッドと、より詳細な情報が格納された String
を返す getDescription()
メソッドがあります。ブリッジ実行時 MBean の名前は、WebLogic Server インスタンス名とブリッジ名で構成されます。mybridge というブリッジが myserver という WebLogic Server インスタンスで実行されている場合、ブリッジ実行時 MBean の名前は myserver.bridge.mybridge となります。
詳細については、以下を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMX によるカスタム管理ユーティリティの開発』の「概要とロードマップ」
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Scripting Tool ガイド』の「WebLogic Scripting Tool の使用」
はい。メッセージング ブリッジを使用して、分散送り先との間で送受信できます。以下のコンフィグレーションをお勧めします。
ソース送り先が分散送り先の場合、ブリッジは送り先に接続したときにいずれかの送り先メンバーに固定される。ブリッジは、再接続するまでそのメンバーのみに接続し続けます。つまり、分散送り先の他のメンバーからのメッセージは受信しません。そのため、メンバーの JNDIName を使用して、分散送り先の各メンバーに 1 つずつブリッジをコンフィグレーションするのが最適です。
対象送り先が分散送り先の場合、分散送り先の JNDIName を使用して分散送り先に対して送信し、サーバ アフィニティを無効にしておくのが最適。こうすると、分散送り先で受信するメッセージをロード バランシングできます。