Oracle® Fusion Middleware WLEC から Oracle WebLogic Server への Tuxedo Connector 移行の概要 11g リリース 1 (10.3.1) B55563-01 |
|
![]() 戻る |
![]() 次へ |
以下の節では、WLEC アプリケーションを Oracle WebLogic Tuxedo Connector に移行するための要件と手順について概説します。
このマニュアルでは、Oracle WebLogic Tuxedo Connector アプリケーション開発環境について紹介するとともに、Oracle WebLogic Tuxedo Connector を使用して Oracle WebLogic Server と Oracle Tuxedo の間で相互運用するために WLEC アプリケーションを移行する方法について説明します。
このマニュアルの構成は次のとおりです。
この第 1章「WLEC から Oracle WebLogic Tuxedo Connector への移行の概要」では、WLEC から Oracle WebLogic Tuxedo Connector への移行の前提条件、Oracle WebLogic Tuxedo Connector と WLEC の機能比較、および管理とプログラミングに関する主な相違点について説明します。
「WLEC アプリケーションを Oracle WebLogic Tuxedo Connector 用に変更する方法」では、Oracle WebLogic Tuxedo Connector で使用するために、お使いの Tuxedo 環境、Oracle WebLogic Server 環境、および WLEC アプリケーションを変更する方法について説明します。
「Tuxedo CORBA Simpapp サンプルの変更方法」では、Oracle WebLogic Tuxedo Connector を使用するように WLEC アプリケーションを変換する例を示します。
WLEC は、WebLogic Server 8.1 で非推奨になっているサービスです。WLEC のユーザは、WLEC を使用するアプリケーションを Oracle WebLogic Tuxedo Connector へ移行することを検討する必要があります。
Oracle WebLogic Tuxedo Connector を使用すると、WebLogic Server アプリケーションと Tuxedo サービスの双方向の相互運用が実現されます。コネクタでは、WebLogic Server クライアントが Tuxedo サービスを呼び出し、Tuxedo クライアントがサービス リクエストに応じて WebLogic Server エンタープライズ JavaBean (EJB) を呼び出すことができます。
WLEC から Oracle WebLogic Tuxedo Connector への移行には、アプリケーションの修正が若干必要です。
WLEC アプリケーションでは、アプリケーション コードで、環境オブジェクトを使用または呼び出す部分の修正が必要です。
既存の CORBA C++ サーバ オブジェクトでは、サーバ アプリケーションを変更する必要はありません。
WLEC アプリケーションから Oracle WebLogic Tuxedo Connector への移行を始める前に、以下のアプリケーションがインストールされていることを確認します。
Tuxedo
必要に応じて、Tuxedo アプリケーションを Tuxedo 8.1 以降に移行します。詳細については、以下を参照してください。
Tuxedo システムのリリース 8.1 へのアップグレード http://e-docs.bea.com/tuxedo/tux81/install/insup.htm
Tuxedo システムのリリース 9.0 へのアップグレード http://e-docs.bea.com/tuxedo/tux90/install/insup.htm
WebLogic Server
必要に応じて、インストールされている WebLogic Server を WebLogic Server 9.2 に移行します。詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server アップグレード ガイド』を参照してください。
表 1-1 では、Oracle WebLogic Tuxedo Connector と WLEC でサポートされる機能を比較します。
表 1-2 では、管理、コンフィグレーションおよびプログラミングに関する Oracle WebLogic Tuxedo Connector と WLEC の主な相違点を示します。
表 1-2 WLEC と Oracle WebLogic Tuxedo Connector の主な相違点
説明 | Oracle WebLogic Tuxedo Connector | WLEC |
---|---|---|
接続性 |
Tuxedo /T Domain ゲートウェイを使用する。ゲートウェイは、すべてのメソッド呼び出しについて、WebLogic Server インスタンスと Tuxedo ドメイン間の単一のネットワーク リンクを作成する。 |
接続のプールを使用し、このプールから取得した接続を介して、各呼び出しが送信される。 |
フェイルオーバの管理 |
Tuxedo ドメインを使用する。 |
フェイルオーバ リストを使用する。 |
オブジェクトのルーティング |
WebLogic Server アプリケーションからの CORBA 呼び出しは、TGIOP/TDOMAINS プロトコルを使用して Tuxedo CORBA 環境へ伝播される。 |
WebLogic Server アプリケーションからの CORBA 呼び出しは、CORBA API を使用し、IIOP 接続プールを介して伝播される。 |
このリリースで導入された新しい WebLogic Server 機能の一覧については,『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server の新機能』を参照してください。