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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool コマンド リファレンス
11g リリース 1 (10.3.1)
B55569-01
 

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10 Oracle SOA Suite カスタム WLST コマンド

この章では、Oracle SOA Suite の WLST コマンドを説明します。これらのコマンドにより、WLST を使用して SOA 複合アプリケーションをコンフィグレーションできます。


注意 :

これらのコマンドを使用するには、コンポーネントがインストールされる Oracle ホームから WLST を呼び出す必要があります。『Oracle Fusion Middleware 管理者ガイド』の「カスタム WLST コマンドの使用」を参照してください。

この章の内容は以下のとおりです。

デプロイメント、コンフィグレーション プランおよびテスト スイートの詳細については、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite 開発者ガイド』を参照してください。

WSLT コマンド カテゴリの概要

WLST コマンドは 表 10-1 に示すカテゴリに分かれています。

表 10-1 Oracle SOA Suite コマンド カテゴリ

コマンド カテゴリ 説明

デプロイメント コマンド


SOA 複合アプリケーションをデプロイおよびアンデプロイします。

SOA 複合アプリケーション管理コマンド


デフォルトの改訂バージョンの起動、停止、アクティブ化、廃止、割り当てを行ったり、デプロイされた SOA 複合アプリケーションを一覧表示したりします。

コンフィグレーション プラン管理コマンド


SOA 複合アプリケーションのコンフィグレーション プランを付加、抽出、生成および検証します。

タスク検証コマンド


人員のワークフロー タスクを検証します。

SOA 複合アプリケーション コンパイルのコマンド


SOA 複合アプリケーションをコンパイルします。

SOA 複合アプリケーション パッケージ化のコマンド


デプロイするアーカイブ ファイルに SOA 複合アプリケーションをパッケージ化します。

SOA 複合アプリケーション テスト コマンド


プロダクション環境へのデプロイメントの前に SOA 複合アプリケーションをテストします。


デプロイメント コマンド

表 10-2 に示すデプロイメント コマンドを使用して、SOA 複合アプリケーションをデプロイおよびアンデプロイします。

表 10-2 WLST コンフィグレーションのデプロイメント コマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_deployComposite


SOA 複合アプリケーションをデプロイします。

オフライン

sca_undeployComposite


SOA 複合アプリケーションをアンデプロイします。

オフライン


sca_deployComposite

コマンド カテゴリ : デプロイメント コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

Oracle WebLogic Server に SOA 複合アプリケーションをデプロイします。このコマンドは、デプロイメントのアプリケーションのアーティファクト ファイルをパッケージ化しません。SOA 複合アプリケーションのパッケージ化の詳細については、「SOA 複合アプリケーション パッケージ化のコマンド」を参照してください。

構文

sca_deployComposite(serverURL, sarLocation, overwrite, user, password,forceDefault, configplan)
引数 定義
serverURL SOA インフラストラクチャ アプリケーションをホストするサーバの URL (たとえば、http://myhost10:7001)。
sarLocation 以下のいずれかの絶対パス。
  • SOA アーカイブ (SAR) ファイル。

  • 複数の SAR、メタデータ アーカイブ (MAR)、または両方を含む ZIP ファイル。

  • SAR ファイルを含むエンタープライズ アーカイブ (EAR) ファイル。

overwrite 省略可能。既存の SOA 複合アプリケーション ファイルを上書きするかどうかを表します。
  • false (デフォルト) : ファイルは上書きされません。

  • true : ファイルは上書きされます。

user 省略可能。基本認証がコンフィグレーションされる場合、複合デプロイヤ サーブレットにアクセスするためのユーザ名。
password 省略可能。基本認証がコンフィグレーションされる場合、複合デプロイヤ サーブレットにアクセスするためのパスワード。
forceDefault 省略可能。デフォルトとして新しい複合を設定するかどうかを表します。
  • true (デフォルト) : その複合をデフォルト複合にします。

  • false : その複合をデフォルト複合にしません。

configplan ZIP ファイルに含まれる特定の SAR ファイルまたはすべての SAR ファイルに適用されるコンフィグレーション プランの絶対パス。

次の例では、HelloWorld アプリケーションをデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001",
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar")

次の例では、デフォルト バージョンとして HelloWorld アプリケーションをデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001", 
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", true)

次の例では、基本認証がコンフィグレーションされた場合、ユーザ名を必要とする HelloWorld アプリケーションをデプロイします。次に、このユーザ名のパスワードを指定するように求められます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001",
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", user="weblogic")
Password:

次の例では、HelloWorld アプリケーションをデプロイし、deployplan.xml というコンフィグレーション プランを適用します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost10:7001", 
"/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", forceDefault=false, 
configplan="/tmp/deployplan.xml")

次の例では、複数の SAR または MAR、あるいはその両方を含む HelloWorld ZIP ファイルをデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_deployComposite("http://myhost:7001",
"/tmp/HelloWorld.zip")

sca_undeployComposite

コマンド カテゴリ : デプロイメント コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

現在デプロイされた SOA 複合アプリケーションをアンデプロイします。

構文

sca_undeployComposite(serverURL, compositeName, revision, user, password)
引数 定義
serverURL SOA インフラストラクチャ アプリケーションをホストするサーバの URL (たとえば、http://myhost10:7001)。
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂 ID。
user 省略可能。基本認証がコンフィグレーションされる場合、複合デプロイヤ サーブレットにアクセスするためのユーザ名。
password 省略可能。基本認証がコンフィグレーションされる場合、複合デプロイヤ サーブレットにアクセスするためのパスワード。

次の例では、HelloWorld アプリケーションをアンデプロイします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_undeployComposite("http://myhost10:7001",
"HelloWorld", "1.0")

次の例では、基本認証がコンフィグレーションされた場合、ユーザ名を必要とする HelloWorld アプリケーションをアンデプロイします。次に、このユーザ名のパスワードを指定するように求められます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_undeployComposite("http://myhost10:7001",
"HelloWorld", "1.0", user="weblogic")
Password:

SOA 複合アプリケーション管理コマンド

表 10-3 に示す管理コマンドを使用して、デフォルトの改訂バージョンの起動、停止、アクティブ化、廃止、割り当てを行ったり、デプロイされた SOA 複合アプリケーションを一覧表示したりします。

表 10-3 WLST コンフィグレーションの SOA 複合アプリケーション管理コマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_startComposite


以前に停止した SOA 複合アプリケーションを起動します。

オフライン

sca_stopComposite


SOA 複合アプリケーションを停止します。

オフライン

sca_activateComposite


以前に廃止した SOA 複合アプリケーションをアクティブ化します。

オフライン

sca_retireComposite


SOA 複合アプリケーションを廃止します。

オフライン

sca_assignDefaultComposite


SOA 複合アプリケーションにデフォルト改訂バージョンを割り当てます。

オフライン

sca_listDeployedComposites


デプロイされた SOA 複合アプリケーションを示します。

オフライン


sca_startComposite

コマンド カテゴリ : アプリケーション管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

以前に停止した SOA 複合アプリケーションを起動します。

構文

sca_startComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, label)
引数 定義
host Oracle WebLogic Server のホスト名 (たとえば、myhost)。
port Oracle WebLogic Server のポート (たとえば、7001)。
user 実行中のサーバに接続し mBean 情報を取得するためのユーザ名 (たとえば、weblogic)。
password ユーザ名のパスワード。
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂。
label 省略可能。SOA 複合アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられる Metadata Services (MDS) アーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。

次の例では、HelloWorld アプリケーションの改訂 1.0 を起動します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_startComposite("myhost", "7001", "weblogic", 
"weblogic", "HelloWorld", "1.0")

sca_stopComposite

コマンド カテゴリ : アプリケーション管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

現在実行中の SOA 複合アプリケーションを停止します。

構文

sca_stopComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, label)
引数 定義
host Oracle WebLogic Server のホスト名 (たとえば、myhost)。
port Oracle WebLogic Server のポート (たとえば、7001)。
user 実行中のサーバに接続し mBean 情報を取得するためのユーザ名 (たとえば、weblogic)。
password ユーザ名のパスワード
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂。
label 省略可能。SOA 複合アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられる MDS アーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。

次の例では、HelloWorld アプリケーションの改訂 1.0 を停止します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_stopComposite("myhost", "7001", "weblogic", 
"weblogic", "HelloWorld", "1.0")

sca_activateComposite

コマンド カテゴリ : アプリケーション管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

廃止した SOA 複合アプリケーションおよびそのインスタンスをアクティブ化します。その後、新しいインスタンスを作成できます。

構文

sca_activateComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, label)
引数 定義
host Oracle WebLogic Server のホスト名 (たとえば、myhost)。
port Oracle WebLogic Server のポート (たとえば、7001)。
user 実行中のサーバに接続し mBean 情報を取得するためのユーザ名 (たとえば、weblogic)。
password ユーザ名のパスワード
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂。
label 省略可能。SOA 複合アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられる MDS アーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。

次の例では、HelloWorld アプリケーションの改訂 1.0 をアクティブ化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_activateComposite("myhost", "7001", "weblogic", 
"weblogic", "HelloWorld", "1.0")

sca_retireComposite

コマンド カテゴリ : アプリケーション管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

SOA 複合アプリケーションおよびそれらの実行中のすべてのインスタンスを停止および廃止します。プロセス ライフサイクルを廃止すると、新しいインスタンスを作成できません。既存インスタンスは正常に完了できます。

構文

sca_retireComposite(host, port, user, password, compositeName, revision, label)
引数 定義
host Oracle WebLogic Server のホスト名 (たとえば、myhost)。
port Oracle WebLogic Server のポート (たとえば、7001)。
user 実行中のサーバに接続し mBean 情報を取得するためのユーザ名 (たとえば、weblogic)。
password ユーザ名のパスワード。
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂。
label 省略可能。SOA 複合アプリケーションのラベル。ラベルは、アプリケーションに関連付けられる MDS アーティファクトを識別します。ラベルを指定しない場合、システムによって最新のラベルが取得されます。

次の例では、HelloWorld アプリケーションの改訂 1.0 を廃止します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_retireComposite("myhost", "7001", "weblogic",
"weblogic", "HelloWorld", "1.0")

sca_assignDefaultComposite

コマンド カテゴリ : アプリケーション管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

SOA 複合アプリケーション改訂をデフォルト バージョンとして設定します。新しい要求が受信される場合に、この改訂はインスタンス化されます。

構文

sca_assignDefaultComposite(host, port, user, password, compositeName, revision)
引数 定義
host Oracle WebLogic Server のホスト名 (たとえば、myhost)。
port Oracle WebLogic Server のポート (たとえば、7001)。
user 実行中のサーバに接続し mBean 情報を取得するためのユーザ名 (たとえば、weblogic)。
password ユーザ名のパスワード
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂。

以下の例では、HelloWorld アプリケーションの改訂 1.0 をデフォルト バージョンとして設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_assignDefaultComposite("myhost", "7001", 
"weblogic", "weblogic", "HelloWorld", "1.0")

sca_listDeployedComposites

コマンド カテゴリ : アプリケーション管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

SOA プラットフォームにデプロイされたすべての SOA 複合アプリケーションを示します。

構文

sca_listDeployedComposites(host, port, user, password)
引数 定義
host Oracle WebLogic Server のホスト名 (たとえば、myhost)。
port Oracle WebLogic Server のポート (たとえば、7001)。
user 実行中のサーバに接続し mBean 情報を取得するためのユーザ名 (たとえば、weblogic)。
password ユーザ名のパスワード

次の例では、サーバ myhost 上のデプロイされたすべての SOA 複合アプリケーションを示します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_listDeployedComposites('myhost', '7001', 
'weblogic', 'weblogic')

コンフィグレーション プラン管理コマンド

表 10-4 に示すコンフィグレーション プラン管理のコマンドを使用して、SOA 複合アプリケーションのコンフィグレーション プランを付加、抽出、生成および検証します。

表 10-4 WLST コンフィグレーションのコンフィグレーション プラン管理のコマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_attachPlan


SOA 複合アプリケーション JAR ファイルにコンフィグレーション プラン ファイルを付加します。

オフライン

sca_extractPlan


編集するために JAR ファイルにパッケージ化されたコンフィグレーション プランを抽出します。

オフライン

sca_generatePlan


編集のコンフィグレーション プランを生成します。

オフライン

sca_validatePlan


コンフィグレーション プランを検証します。

オフライン


sca_attachPlan

コマンド カテゴリ : コンフィグレーション プラン管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

SOA 複合アプリケーション ファイルにコンフィグレーション プラン ファイルを付加します。プランがファイルにすでに存在する場合、既存のプランは新しいプランで上書きされます。

構文

sca_attachPlan(sar, configPlan, overwrite, verbose)
引数 定義
sar SAR ファイルの絶対パス。
configPlan コンフィグレーション プラン ファイルの絶対パス。
overwrite 省略可能。SAR ファイルの既存のコンフィグレーション プランを上書きするかどうかを表します。
  • false (デフォルト) : プランは上書きされません。

  • true : プランは上書きされます。

verbose 省略可能。コンフィグレーション プラン添付ファイルに関する詳細な情報を出力するかどうかを表します。
  • true (デフォルト) : 詳細な情報を出力します。

  • false : 詳細な情報を出力しません。


次の例では、HelloWorld アプリケーションに configplan.xml コンフィグレーション プラン ファイルを付加します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_attachPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", 
"/tmp/configplan.xml")

次の例では、HelloWorld アプリケーションの既存のコンフィグレーション プランを configplan.xml ファイルで上書きます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_attachPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar", "/tmp/configplan.xml", overwrite=true)

sca_extractPlan

コマンド カテゴリ : コンフィグレーション プラン管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

編集するために JAR ファイルにパッケージ化されたコンフィグレーション プランを抽出します。この手順は省略できます。プランが存在しない場合、これは sca_generatePlan で新しいファイルの作成と同じです。

構文

sca_extractPlan(sar, configPlan, overwrite, verbose)
引数 定義
sar SAR ファイルの絶対パス。
configPlan 抽出するコンフィグレーション プラン ファイルの絶対パス。
overwrite 省略可能。SAR ファイルの既存のコンフィグレーション プラン ファイルを上書きするかどうかを表します。
  • false (デフォルト) : プランは上書きされません。

  • true : プランは上書きされます。

verbose 省略可能。コンフィグレーション プラン抽出に関する詳細な情報を出力するかどうかを表します。
  • true (デフォルト) : 詳細な情報を出力します。

  • false : 詳細な情報を出力しません。


次の例では、HelloWorld アプリケーションから編集するために configplan.xml ファイルを抽出します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_extractPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar",
"/tmp/configplan.xml")

次の例では、HelloWorld アプリケーションから編集するために configplan.xml ファイルを抽出します。このコマンドによって、既存のプランも上書されます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_extractPlan("/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar",
"/tmp/configplan.xml", overwrite=true)

sca_generatePlan

コマンド カテゴリ : コンフィグレーション プラン管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

編集のコンフィグレーション プランを生成します。

構文

sca_generatePlan(configPlan, sar, composite, overwrite, verbose)
引数 定義
configPlan 生成するコンフィグレーション プラン ファイルの絶対パス。
sar SAR ファイルの絶対パス。
composite 展開された (解凍された) SAR ディレクトリにある composite.xml ファイルの絶対パス。
overwrite 省略可能。既存のコンフィグレーション プラン ファイルを上書きするかどうかを表します。
  • false (デフォルト) : プランは上書きされません。

  • true : プランは上書きされます。

verbose プランの生成に関する詳細な情報を出力するかどうかを表します。
  • true (デフォルト) : 詳細な情報を出力します。

  • false : 詳細な情報を出力しません。


次の例では、HelloWorld アプリケーションのコンフィグレーション プラン ファイル myplan.xml を生成します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_generatePlan("/tmp/myplan.xml", 
sar="/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar")

次の例では、HelloWorld アプリケーションのコンフィグレーション プラン ファイル myplan2.xml を生成します。myplan2.xml ファイルは既存のプランを上書きます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_generatePlan("/tmp/myplan2.xml", 
composite="/tmp/HelloWorld_rev1.0/composite.xml", overwrite=true)

sca_validatePlan

コマンド カテゴリ : コンフィグレーション プラン管理コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

コンフィグレーション プランを検証します。このコマンドでは、デプロイメント時に行うすべての検索および置換の変更を示します。このオプションをデバッグのためにのみ使用します。

構文

sca_validatePlan(reportFile, configPlan, sar, composite, overwrite, verbose)
引数 定義
reportFile 生成するレポート ファイルの絶対パス。検証の結果はこのファイルに書き込まれます。
configPlan コンフィグレーション プラン ファイルの絶対パス。
sar 省略可能。SAR ファイルの絶対パス。
composite 省略可能。展開された (解凍された) SAR ディレクトリにある composite.xml ファイルの絶対パス。
overwrite 省略可能。既存のコンフィグレーション プラン ファイルを上書きするかどうかを表します。
  • false (デフォルト) : プランは上書きされません。

  • true : プランは上書きされます。

verbose 省略可能。コンフィグレーション プラン検証に関する詳細な情報を出力するかどうかを表します。
  • true (デフォルト) : 詳細な情報を出力します。

  • false : 詳細な情報を出力しません。


次の例では、HelloWorld アプリケーションのコンフィグレーション プラン ファイル configplan.xml を検証します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_validatePlan("/tmp/myreport.xml", 
"/tmp/configplan.xml", sar="/tmp/sca_HelloWorld_rev1.0.jar")

次の例では、HelloWorld アプリケーションのコンフィグレーション プラン ファイル configplan.xml を検証します。configplan.xml プランは既存のプランを上書きます。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_validatePlan("/tmp/myreport.xml", 
"/tmp/configplan.xml",composite="/tmp/HelloWorld_rev1.0/composite.xml", overwrite=true)

タスク検証コマンド

表 10-5 に示すタスク検証のコマンドを使用して、人員のワークフロー タスクを検証します。

表 10-5 WLST コンフィグレーションのタスク検証コマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_validateTask


人員のワークフロー タスクを検証します。

オフライン


sca_validateTask

コマンド カテゴリ : タスク検証コマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

人員のタスク エディタに人員のタスクを設計するときに作成された .task ファイルにある人員のワークフロー タスクを検証します。

構文

sca_validateTask(taskFile, outXml, displayLevel)
引数 定義
taskFile タスク定義ファイルの絶対パス (.task)。
outXml 出力 XML ファイルの絶対パス。
displayLevel 省略可能。表示する情報レベル。デフォルト値は 1

次の例では、人員のタスクの WFTaskDefinition.task ファイルを検証します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_validateTask("/tmp/WFTaskDefinition.task", 
"/tmp/out.xml", displayLevel=2)

SOA 複合アプリケーション コンパイルのコマンド

表 10-6 に示すコンパイルのコマンドを使用して、SOA 複合アプリケーションをコンパイルします。

表 10-6 WLST コンフィグレーションの SOA 複合アプリケーション コンパイルのコマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_setProp


JVM システム プロパティを設定します。

オフライン

sca_compile


SOA 複合アプリケーションをコンパイルします。

オフライン


sca_setProp

コマンド カテゴリ : アプリケーション コンパイルのコマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

JVM システム プロパティを設定します。このコマンドは、SSL 上に sca_deployComposite および sca_undeployComposite を使用する前に、セキュア ソケット レイヤ (SSL) システム プロパティも設定できます。

構文

sca_setProp(propName, propValue)
引数 定義
propName プロパティ名。
propValue プロパティ値。

次の例では、プロパティ名およびプロパティ値を設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_setProp("oracle.home",
"/scratch/myusername/beahome/AS11gR1SOA")

sca_compile

コマンド カテゴリ : アプリケーション コンパイルのコマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

SOA 複合アプリケーションをコンパイルします。


注意 :

sca_compile コマンドは、ant-sca-compile.xml スクリプトを検索するために oracle.home プロパティが必要です。これは一度設定する必要があります。scac_setProp コマンドまたは oracleHome プロパティを使用して、値を設定できます。

構文

sca_compile(composite, outXml, error, appHome, displayLevel, oracleHome, configDir)
引数 定義
composite 展開された (解凍された) SAR ディレクトリにある複合ファイルの絶対パス。
outXml 省略可能。出力 XML ファイルの絶対パス。
error 省略可能。エラー ファイルの絶対パス。
appHome 省略可能。アプリケーション ホーム ディレクトリの絶対パス。データが共有される場合このプロパティが必要です。
displayLevel 省略可能。表示する情報レベル。デフォルト値は 1
oracleHome 省略可能。oracle.home プロパティ。

次の例では、FirstComposite アプリケーションをコンパイルします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_compile("/tmp/FirstComposite_
rev1.0/composite.xml", displayLevel=2) 

次の例では、FirstComposite アプリケーションをコンパイルし、myout.xml ファイルに詳細をキャプチャします。エラーが発生する場合、error.out ファイルにキャプチャします。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_compile("/tmp/FirstComposite_
rev1.0/composite.xml", outXml="/tmp/myout.xml", error="error.out") 

次の例では、FirstComposite アプリケーションをコンパイルします。oracleHome プロパティは、ant-sca-compile.xml スクリプトを検索するため設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_compile("/tmp/FirstComposite_
rev1.0/composite.xml", displayLevel=2, 
oracleHome="/scratch/myusername/beahome/AS11gR1SOA")

SOA 複合アプリケーション パッケージ化のコマンド

表 10-7 に示すパッケージ化のコマンドを使用して、複合 SAR ファイルに SOA 複合アプリケーションをパッケージ化します。

表 10-7 WLST コンフィグレーションの SOA 複合アプリケーション パッケージ化のコマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_package


複合 SAR ファイルに SOA 複合アプリケーションをパッケージ化します。

オフライン


sca_package

コマンド カテゴリ : アプリケーション パッケージ化のコマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

複合 SAR ファイルに SOA 複合アプリケーション ファイルをパッケージ化します。このコマンドは、次の操作を実行します。

  • ${compositeDir} に複合アーティファクトをコンパイルするために sca_compile を呼び出す。

  • ${compositeDir}/src 内のソース コードをコンパイルするために javac を呼び出す。

  • ${compositeDir}/composite.xml に改訂を置き換える。

  • ${compositeDir}/deploysca_${compositeName}_rev${revision}.jar を作成するためにアーティファクトをパッケージ化する。


注意 :

sca_package コマンドは、ant-sca-package.xml スクリプトを検索するために oracle.home が必要です。これは一度設定する必要があります。scac_setProp コマンドまたは oracleHome プロパティを使用して、このプロパティを設定できます。

構文

sca_package(compositeDir, compositeName, revision, appHome, oracleHome, 
configDir)
引数 定義
compositeDir 複合アーティファクトを含むディレクトリの絶対パス。
compositeName 複合の名前。
revision 複合の改訂 ID。
appHome 省略可能。アプリケーション ホーム ディレクトリの絶対パス。データが共有される場合、このプロパティが必要です。
oracleHome 省略可能。oracle.home プロパティ。

次の例では、OrderBookingComposite アプリケーションをパッケージ化します。このアプリケーションでは共有データが使用されるので、appHome プロパティを設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_package("/tmp/app_data/OrderBookingComposite",
"OrderBookingComposite", "1.0", appHome="/tmp/app_data")

次の例では、HelloSOAComposite アプリケーションをパッケージ化します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_package
("/tmp/HelloSOAApplication/HelloSOAComposite", "HelloSOAComposite", "1.0")

次の例では、HelloSOAComposite アプリケーションをパッケージ化します。ant-sca-compile.xml スクリプトを検索するために oracleHome プロパティ設定します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_package
("/tmp/HelloSOAApplication/HelloSOAComposite", "HelloSOAComposite", "1.0", 
oracleHome="/scratch/myusername/beahome/AS11gR1SOA")

SOA 複合アプリケーション テスト コマンド

表 10-8 に示す SOA 複合アプリケーション テストのコマンドを使用して、SOA 複合アプリケーションをテストします。

表 10-8 WLST コンフィグレーションの SOA 複合アプリケーション テストのコマンド

コマンド 説明 WLST の使用状況

sca_test


デプロイされた SOA 複合アプリケーションをテストします。

オフライン


sca_test

コマンド カテゴリ : アプリケーション テストのコマンド

WLST の使用状況 : オフライン

説明

プロダクション環境にデプロイする前に、デプロイされる SOA 複合アプリケーションをテストします。Oracle JDeveloper にテストのスイートを作成します。sca_test コマンドは ant-sca-test.xml を呼び出します。

構文

sca_test('compositeName', 'revision', 'testsuiteName', 'jndiPropFile',
oracleHome='oracleHome', javaHome='javaHome')
引数 定義
compositeName SOA 複合アプリケーションの名前。
revision SOA 複合アプリケーションの改訂 ID。
testsuiteName テスト スイートの名前。
jndiPropFile JNDI プロパティ ファイルの絶対パス。
oracleHome 省略可能。oracle.home システム プロパティ。
javaHome 省略可能。java.passed.home システム プロパティ。

次の例では、OrderBookingMainTestsuite テスト スイートを実行します。

wls:/mydomain/ServerConfig> sca_test('OrderBookingComposite', '1.0',
 'OrderBookingMainTestsuite', '/tmp/tmp-jndi.properties',
 oracleHome='/scratch/<user>/beahome/AS11gR1SOA/',
 javaHome='/scratch/<user>/beahome/jdk160_05')