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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド
11g リリース 1 (10.3.1)
B55570-01
 

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18 Web サービスのチューニング

以下の節では、WebLogic Web サービス アプリケーションとアプリケーション リソースの設計、開発、およびデプロイにおけるベストプラクティスを紹介します。

Web サービスのベスト プラクティス

設計およびアーキテクチャにおける決定は、実行時のパフォーマンスや Web サービス アプリケーションのスケーラビリティに大きく影響します。ここでは、最高のパフォーマンスを得るために重要な推奨事項を紹介します。

Web サービスの信頼性のあるメッセージング エージェントのチューニング

Web サービスの信頼性のあるメッセージングには、ストア アンド フォワードという高度な機能があります。ストア アンド フォワード機能を使用すると、ローカル サーバ インスタンスからリモートの送り先に対して高パフォーマンスのメッセージ転送を行えます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server ストア アンド フォワードのコンフィグレーションと管理』の「ストア アンド フォワード サービスについて」を参照してください。この節では、ストア アンド フォワード (SAF) アプリケーションから最高のパフォーマンスを引き出す方法について紹介します。

Web サービスのパフォーマンス改善のための負荷の大きいシステムのチューニング

非同期の要求と応答、信頼性のあるメッセージング、バッファリングなどの機能はすべて、最小のシステム リソースを使用して少ないクライアント数 (10 未満) に対応するように、あらかじめチューニングされています。多数のクライアントや大量のメッセージを処理する予定である場合は、追加の負荷に対応するためにチューニング パラメータを調整してください。

バッファリング セッションの設定

信頼性のあるメッセージングやバッファリングの機能では JMS キュー セッションを使用してメッセージを信頼性/バッファ キューに送信します。デフォルトでは、WebLogic Server はバッファリングに 10 個のセッションを割り当てるので、10 個のクライアントが同時に信頼性/バッファ キューにメッセージを入れることができます。

非同期の要求と応答の場合、通信のやり取りの要求部分と応答部分は別々に 2 つのクライアントとしてカウントされます。この場合、セッションのデフォルト プールは非同期の要求と応答のクライアントに同時に 5 つまで対応できます。アプリケーションで予期される同時クライアント数に対応するには、以下のパラメータを予期されるクライアント スレッド数の 2 倍に設定します。

-Dweblogic.wsee.buffer.QueueSessionPoolSize=size

非同期リソースの解放

非同期の要求と応答の機能を使用する場合、WebLogic Server は非同期応答がクライアントに返されるまで、その要求に関する情報を永続的に格納します。これらのリソースは、「ストア クリーナ」と呼ばれるバックグラウンドのスレッドによって解放されるまで、永続ストアに保持されます。

これらのリソースはより早く解放できる場合もあります。ストア クリーナを頻繁に実行すれば、永続ストアのサイズを削減して、クリーニングに要する時間を最小限に抑えることができます。

デフォルトでは、ストア クリーナは 2 分 (120000 ms) ごとに実行されます。以下の Java システム プロパティを使用して、ストア クリーナの間隔を 1 分 (60000 ms) に設定することをお勧めします。

-Dweblogic.wsee.StateCleanInterval=60000