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Oracle Fusion Middleware Web Servicesセキュリティおよび管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B56247-01
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8 Webサービスへのポリシーの添付

この章では次の項について説明します。

Webサービスに添付されたポリシーの表示

Webサービスに添付されたポリシーを表示する手順

  1. 「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」で説明されているように、Webサービスのホームページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポートの名前をクリックし、特定のWebサービスの「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「ポリシー」タブをクリックします。

    図8-1に示すように、ポートに添付されているポリシーのリストが表示されます。

    図8-1 Webサービスに添付されたポリシー

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 Webサービスに添付されたポリシー」の説明

単一のサブジェクトへのポリシーの添付

サブジェクトは、ポリシーを関連付けられるエンティティです。サブジェクトには、1つ以上のポリシーを添付できます。

ポリシーが実行される順序は、サブジェクトにポリシーが添付される順序や、添付されたポリシーのリストの順序では決定されません。クライアントとWebサービス間でメッセージが受け渡される際に、ポリシー・インターセプタ・チェーン内のインターセプタの順序でポリシーが実行される順序が決定されます。

詳細は、「ポリシー実行の仕組み」を参照してください。

Webサービスへのポリシーの添付

単一のWebサービスにポリシーを添付するには、次の手順に従ってください。複数のWebサービスに同時にポリシーを添付するには、「複数のサブジェクトへのポリシーの添付(一括添付)」を参照してください。

Webサービスにポリシーを添付する手順

  1. 「アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページへの移動」で説明されているように、Webサービスのホームページに移動します。

  2. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  3. ポートの名前をクリックし、特定のWebサービスの「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  4. 「ポリシー」タブをクリックします。

    すでにポートに添付されているポリシーのリストが表示されます。たとえば、図8-1のポリシーを検討します。

  5. 「アタッチ/デタッチ」をクリックします。

  6. 「使用可能なポリシー」リストからポリシーを選択し、「添付」をクリックします。図8-2を参照してください。

    図8-2 Webサービスへのポリシーの添付

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 Webサービスへのポリシーの添付」の説明

  7. ポリシーの選択と添付を続行します。完了したら、「検証」をクリックして、選択されたポリシーの組合せが有効であることを確認します。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. 「Webサービス・ポート」ページで、「ポリシー」タブに添付されたポリシーが表示されます。

  10. Webサービス・アプリケーションを再起動します。

複数のサブジェクトへのポリシーの添付(一括添付)

「アプリケーション」ページから、1つ以上のWebサービスに1つ以上のポリシーを添付できます。


注意:

一括添付メカニズムでは、添付するポリシーの検証は実行されません。

一括添付メカニズムでは、サポートされていない構成(複数の認証ポリシー)を作成したり、同じポリシーを複数回添付したりできます。


アプリケーション内の複数のWebサービスにポリシーを添付する手順

  1. ナビゲータ・ペインで「WebLogicドメイン」を開き、ポリシーの添付を行うドメインを表示します。

  2. ドメインと、ポリシーを添付するサーバーのインスタンスを選択します。サーバーは、管理サーバーまたは管理対象サーバーのいずれかになります。

  3. Fusion Middleware Controlを使用して、「Weblogicサーバー」「Webサービス」をクリックします。

  4. 「Webサービスのサマリー」ページで「ポリシーの添付」をクリックします。

  5. 図8-3に示すように、「ポリシー・サブジェクトの選択」ページで、ポリシーを添付するアプリケーションを1つ以上選択します。

    「検索」コントロールを使用して、特定のポリシー・サブジェクト・タイプ、アプリケーション名、またはポリシーを添付するWebサービスのタイプを検索します。たとえば、Webサービス・クライアントのポリシー・サブジェクト・タイプを検索する場合、使用可能なWebサービス・クライアント(存在する場合)のみが表示されます。

    複数のアプリケーションを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらアプリケーションをクリックします。

    図8-3 「ポリシー・サブジェクトの選択」ページ

    図8-3の説明が続きます
    「図8-3 「ポリシー・サブジェクトの選択」ページ」の説明

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 図8-4に示すように、「ポリシーの選択」ページで、選択したアプリケーションに添付するポリシーを1つ以上選択します。「ポリシーの選択」ページには、前の手順で選択したすべてのサブジェクトに適用できるポリシーのみが表示されます。

    複数のポリシーを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら添付するポリシーをクリックします。

    図8-4 「ポリシーの選択」ページ

    図8-4の説明が続きます
    「図8-4 「ポリシーの選択」ページ」の説明

  8. 「次へ」をクリックします。

    図8-5に示すように、「サマリー」ページに、選択したアプリケーションと、それらのアプリケーションに添付するポリシーが表示されます。

    図8-5 「サマリー」ページ

    図8-5の説明が続きます
    「図8-5 「サマリー」ページ」の説明

  9. 変更を行うには「戻る」をクリックし、一括添付を完了するには「添付」をクリックします。

  10. そのWebサービスを使用するアプリケーションを再起動します。

ポリシー・サブジェクトの検証

ポリシー内のアサーションのタイプおよび数が有効であれば、ポリシーは内部的に一貫性があり有効です。ただし、ポリシー・サブジェクトに複数のポリシーが添付されている場合は、ポリシーの組合せも有効であることが必要です。具体的には、次の内容を満たしている必要があります。

一括添付機能を使用する場合は、ポリシー・サブジェクト検証を使用して、複数のポリシー・サブジェクトの妥当性を確認することはできません。この機能を使用してサブジェクトにポリシーを添付した後に、各サブジェクトを個別に検証する必要があります。


注意:

ポリシー・サブジェクト検証では、ポリシーのXMLスキーマは検証されません。そのため、ポリシー・ファイルを手動で編集する場合は、別のツールを使用してXMLが有効であることを確認する必要があります。

ポリシー・サブジェクト検証を確認する手順

  1. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてファーム内のアプリケーションを表示し、アプリケーションを選択します。

    「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。

  2. Fusion Middleware Controlを使用して、「アプリケーションのデプロイ」「Webサービス」をクリックします。

    これにより、アプリケーションの「Webサービスのサマリー」ページが表示されます。

  3. ページの「Webサービスの詳細」セクションで、まだ表示されていない場合は、Webサービス・ポートを表示するWebサービスのプラス記号(+)をクリックします。

  4. ポート名をクリックして「Webサービス・エンドポイント」ページに移動します。

  5. 「ポリシー」タブをクリックします。

  6. 「アタッチ/デタッチ」をクリックします。

  7. 「検証」をクリックします。

    検証エラーがある場合は、エラーを説明するダイアログ・ボックスが表示されます。エラーを修正して、ポリシー・サブジェクト検証を再度実行します。

Webサービス・クライアントへのポリシーの添付

この項では、Webサービス・クライアントにポリシーを添付する方法について説明します。

Webサービス・クライアントにポリシーを添付する手順は、どのWebサービス・クライアント・タイプでも同じです。ただし、Fusion Middleware Controlを使用してWebサービス・クライアント自体に移動する方法は、アプリケーション・タイプによって異なります。

ADF DCのWebサービス・クライアントの場合

  1. ナビゲータ・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」フォルダのプラス記号(+)をクリックしてファーム内のアプリケーションを表示し、アプリケーションを選択します。

    「アプリケーションのデプロイ」ホームページが表示されます。

  2. Fusion Middleware Controlを使用して、「アプリケーションのデプロイ」「ADF」をクリックします。

  3. 「管理」タブを選択します。

  4. 「ADF接続」をクリックします。

  5. ページの「Webサービス接続」の部分で、「Webサービスの構成」をクリックします。

  6. 構成するWebサービス・クライアントのエンドポイントを選択します。

  7. 「アタッチ/デタッチ」をクリックします。

  8. ページの「使用可能なポリシー」の部分で、添付するポリシーを1つ以上選択します。ポリシーを検証するには「検証」をクリックし、クライアント・ポリシーとサービス・ポリシーの互換性を確認するには「サービスの互換性をチェックします」をクリックします。

  9. ポリシーを添付するには、「アタッチ」をクリックします。

  10. 「OK」をクリックします。

SOA参照のWebサービス・クライアントの場合

  1. ナビゲータ・ペインで、SOAデプロイのプラス記号(+)をクリックし、ターゲットを選択します。

  2. 「ダッシュボード」で、「SOA参照」ページをクリックします。

  3. 「ポリシー」タブをクリックします。

  4. 「アタッチ/デタッチ」をクリックします。

  5. ページの「使用可能なポリシー」の部分で、添付するポリシーを1つ以上選択します。ポリシーを検証するには「検証」をクリックし、クライアント・ポリシーとサービス・ポリシーの互換性を確認するには「サービスの互換性をチェックします」をクリックします。

  6. ポリシーを添付するには、「アタッチ」をクリックします。

  7. 「OK」をクリックします。

オーバーライド可能なクライアント・ポリシーの添付

ポリシー構成のオーバーライド機能を使用すると、ポリシー添付のWebサービス・クライアント構成情報をグローバルに設定するかわりに、またはそれに加えて、特定の構成情報をクライアントごとに指定できます。構成情報のターゲット指定により、管理する個別ポリシーの数を制限できます。

1つのポリシーを定義して、構成値のデフォルト値を指定できます。構成がほとんど変わらない複数のポリシーを作成するのではなく、同じ一般ポリシーを使用し、要件に一致するように特定の値をオーバーライドできます。

たとえば、oracle/wss_http_token_client_policyポリシーには、csf-keyプロパティがあり、デフォルト値はbasic.credentialsです。この値は、ユーザー名/パスワードにマッピングされているキーを表しています。このポリシーを複数のWebサービス・クライアントに添付するときに同じキー値を常に使用する可能性があります。この場合、oracle/wss_http_token_client_policyポリシーの「構成」ページでキー値を指定して、すべてのインスタンスに適用できます。

一方、このキー値をクライアントごとにオーバーライドすることもできます。オーパーライドできるプロパティを含むクライアント・ポリシーを添付した後に、図8-6に示すように、「ポリシー」ページの「セキュリティ構成の詳細」セクションで値を入力できます。

図8-6 構成プロパティのオーバーライド

図8-6の説明が続きます
「図8-6 構成プロパティのオーバーライド」の説明

Webサービス・クライアント・ポリシーでは、次のプロパティのみをオーバーライドできます。

構成プロパティのクリア

オーバーライドした構成プロパティをクリアするには、空の文字列を設定します。

クリアする前に、他のポリシーで同じプロパティを使用している可能性がないかを確認します。プロパティはクライアント固有ですが、同じプロパティを使用する同一クライアントに複数のポリシーが添付されている場合があります。