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Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter開発者用チュートリアル
11gリリース1(11.1.1)
B55930-01
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1 WebCenter Frameworkとチュートリアルの概要

Oracle WebCenter Frameworkにようこそ。この章では、Oracle WebCenter Frameworkの重要な概念を紹介し、このチュートリアルを進めながら作成するものについて説明します。レッスンは、WebCenter Frameworkの機能の様々な面について読者がよく理解し、独自のカスタムWebCenterアプリケーションを作成できるように、各機能について十分に説明することを目的としています。

機能について追加情報が必要な場合は、いつでも『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』と『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』を参照できます。

WebCenter Frameworkとは

Oracle WebCenter Frameworkは、宣言型のJavaServer Faces(JSF)ベースのフレームワークで、AJAXベースのコンポーネント、サービス、ポートレットおよびコンテンツを、コンテキストが豊富でカスタマイズ可能なアプリケーションに埋め込むことができます。カスタマイズを階層化する革新的な方法を利用して、これらのアプリケーションやポータルでは、ユーザーの変更内容がOracle Metadata Servicesに格納されます。Oracle Metadata ServicesはOracle Fusion Middleware全体にわたって使用される、Fusion Applicationsの基盤です。Oracle Metadata Servicesは、ビジネスをより機動的にする新機能を迅速に導入するためのパッチ適用やアップグレードをユーザーや開発者に意識させず、Oracle JDeveloperの拡張機能として提供され、コンポジットJava EEアプリケーション、ビジネス・プロセス、BIアプリケーション、企業ポータルなどの統合開発環境を実現します。

図1-1は、Oracle WebCenterアーキテクチャの概要で、製品や提供される機能およびサービスを構成する主要コンポーネントを示しています。

図1-1 Oracle WebCenterアーキテクチャの概要

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle WebCenterアーキテクチャの概要」の説明

Oracle WebCenterの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』の第1章「Oracle WebCenterの概要」を参照してください。

何を作成するか

このチュートリアルでは、WebCenter Frameworkを使用して、実行時にカスタマイズ可能なカスタムWebCenterアプリケーションを作成します。そして、開発者やエンド・ユーザーが個人の要件に応じてアプリケーションのページを編集し、Oracle Metadata Servicesを直接活用できるようになります。また、WebCenter Servicesを使用して、コンテンツ・リポジトリにあるコンテンツを統合し、使い勝手のよいインタフェースで表示して、ユーザーがコンテンツにタグを付けたり、検索したりできるようにします。ここでは、機能豊富な規格に基づいたポートレットと、ウィザードを使用して定義する付属のPDK-Javaポートレットの2つのタイプのポートレットを作成して消費します。最後に、2つのポートレット間の相互作用を可能にし、一方のポートレット上でのユーザーの処理が、他方のポートレットで表示されるコンテンツを操作できるようにします。

図1-2は、このチュートリアルで作成するカスタムWebCenterアプリケーションです。

図1-2 チュートリアル・アプリケーションの完成品

図1-2の説明が続きます
「図1-2 チュートリアル・アプリケーションの完成品」の説明

このチュートリアルは、各章を記載された順序どおりに完了することを想定しています。各章に依存関係があるため、異なる順序で完了すると、リソースが存在しなかったり、エラーが発生したりすることがあります。

このチュートリアルは、次の順序で進めます。