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Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter開発者用チュートリアル
11gリリース1(11.1.1)
B55930-01
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2 チュートリアルの準備

この章では、サンプル・ファイルの入手方法と、このチュートリアルを完了するために必要なチュートリアルおよびOracle WebCenterのデータベース・スキーマをインストールする方法について説明します。これらのファイルとデータベース・スキーマは、完全なサンプル・アプリケーションを構築するために必要なものです。データベース・スキーマのインストール先であるデータベースに対しては、管理者アクセス権限が必要です。

概要

次の手順に従って、チュートリアル用の環境を設定します。

手順1: ソフトウェアの入手

Oracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1)とOracle WebCenter拡張機能(11.1.1)がインストールされていることを確認します。WebCenter拡張機能がインストールされているかどうかわからない場合は、Oracle JDeveloperを開き、メニューから「ヘルプ」「バージョン情報」を選択して、「拡張機能」タブをクリックすれば確認できます。「拡張機能」リストで、「識別子」によるソートを行い、oracle.webcenter.*コンポーネントを見つけます。図2-1は、JDeveloperで一覧表示されたOracle WebCenterコンポーネントを示しています。

図2-1 Oracle JDeveloperのOracle WebCenter Framework

図2-1の説明が続きます
「図2-1 Oracle JDeveloperのOracle WebCenter Framework」の説明

これらのコンポーネントが見当たらない場合は、WebCenter拡張機能をインストールする必要があります。

更新センターを使用して、WebCenter拡張機能をOracle JDeveloperにインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle JDeveloperを起動します。

  2. 「デフォルトのロールの選択」ダイアログ・ボックスが表示されたら、「デフォルトのロール」を選択してすべてのテクノロジを有効にし、「OK」をクリックします。

  3. 以前のバージョンの設定を移行するかどうかを確認するダイアログ・ボックスが表示された場合は、「いいえ」をクリックします。

  4. Oracle JDeveloperで、「ヘルプ」「更新のチェック」を選択します。

  5. 「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。

  6. 「更新センターの検索」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「更新」ページで、WebCenter拡張機能を探して選択してから、「終了」をクリックします。

  8. 要求されたら、JDeveloperを再起動します。

Oracle WebCenter Frameworkの入手およびインストールの詳細は、OTNのOracle WebCenterのページ(http://webcenter.oracle.com)を参照してください。

手順2: サンプル・チュートリアル・ファイルのダウンロード

このチュートリアルでは、様々な時点で、アプリケーションに特定のコンテンツおよびイメージを含めるように要求されます。この素材はZipファイルに含まれています。このファイルをダウンロードするには、次の手順を実行します。

サンプル・チュートリアル・ファイルをダウンロードするには、次のようにします。

  1. ブラウザを開き、「アドレス」フィールドに次の内容を入力します。

    http://www.oracle.com/technology/products/webcenter/files/webcentertutorial11gr1.zip
    
  2. Zipファイル(webcentertutorial11gR1.zip)を開きます。

  3. ファイルをローカル・ドライブ(Cなど)に解凍します。

    図2-2は、C:\TutorialContentに解凍されたファイルを示しています。

    図2-2 解凍されたサンプル・コンテンツZipファイル

    Cドライブに解凍されたサンプル・コンテンツ・ファイル
    「図2-2 解凍されたサンプル・コンテンツZipファイル」の説明

手順3: データベースへのチュートリアル・サンプル・スキーマの追加

このチュートリアルで使用するいくつかの例では、SQLを使用してデータにアクセスします。これらのレッスンを完了するには、データベースにスキーマを追加する必要があります。ただし、データベースにアクセスできない場合でも、完了できるレッスンは数多くあります。

チュートリアル・スキーマは、SQL*PlusまたはOracle JDeveloperのいずれかを使用すればインストールできます。この項では、JDeveloper内で、チュートリアル・スキーマのインストール先データベースへのデータベース接続を作成して、データベースにスキーマを追加する方法について説明します。

この項の手順を完了するには、スキーマが含まれるデータベースの接続情報(場所やポート番号など)が必要です。この情報は、後からチュートリアルで使用するため、書き留めておいてください。また、ローカル・コンピュータにデータベースがない場合には、再接続の際にTNS別名を指定するため、ビルド・スクリプト(スクリプトのインストールにJDeveloperまたはSQL*Plusのどちらを使用するかに応じて、buildFromJDev.sqlまたはbuild.sql)を変更する必要があります。


注意:

次のエラーが発生することがあります。

第1行のDROP USER FOD CASCADE*ERROR :ORA-01918: ユーザー'FOD'が存在しません

このメッセージはスキーマがまだ存在しないことを示しているため、無視してかまいません。


データベースにサンプル・スキーマを追加するには、次のようにします。

  1. Oracle JDeveloperで、「ツール」「SQLワークシート」を選択して、新規接続を作成するために緑の「+」記号をクリックします。

  2. 「データベース接続の作成」ダイアログ・ボックスで、データベースのシステム管理者用の接続情報を入力します(図2-3)。

    • 接続名: TutorialSchema

    • 接続タイプ: Oracle (JDBC)

    • ユーザー名: <システム管理者のユーザーID>

    • パスワード: <システム管理者のパスワード>

    • ロール: 「ロール」リストからロール(SYSDBAまたはSYSOPER)を選択

    • ホスト: <データベースのホスト名>localhostなど)

    • JDBCポート: <ポート>1521など)

    • SID: <同じJDBCポートを持つデータベースのシステム識別子>ORCLなど)

    図2-3 チュートリアル・スキーマ用のデータベース接続

    図2-3の説明が続きます
    「図2-3 チュートリアル・スキーマ用のデータベース接続」の説明

  3. 「OK」をクリックして「データベース接続の作成」ダイアログを閉じ、再び「OK」をクリックして「接続の選択」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  4. 「ツール」「SQLワークシート」を選択して、新規に作成された接続を選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「SQLワークシート」パネルで、次のコマンドを入力してスキーマを作成します。

    create user fod identified by fusion;
    
  7. パネルの上部にある文の実行アイコンをクリックします。

  8. 「SQLワークシート」パネルで、次のコマンドを実行します。

    grant connect, resource to fod identified by fusion;
    

    これで、指定したスクリプトの資格証明でデータベース内のスキーマにアクセスできるようになります。

  9. パネルの上部にある文の実行アイコン(緑の矢印)をクリックします。

    図2-4 文の実行アイコン

    図2-4の説明が続きます
    「図2-4 文の実行アイコン」の説明

  10. もう一度「ツール」「SQLワークシート」を選択します。

  11. 「接続の選択」ダイアログ・ボックスで、接続を編集するために鉛筆アイコンをクリックします。

  12. 新しい資格証明を使用するように接続を変更します。「ユーザー名」fod「パスワード」fusionに変更してから、「OK」をクリックして「データベース接続の編集」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  13. 「OK」をクリックして、「接続の選択」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  14. 「SQLワークシート」パネルを閉じます。

  15. 新規接続を使用して、新しいSQLワークシートを起動します。もう一度「ツール」「SQLワークシート」を選択します。

  16. 「Scripts」フォルダ(c:\TutorialContent\Scripts)にあるbuildFromJDev.sqlスクリプトを実行して、スキーマ・オブジェクトを作成します。

    @@<path/>buildFromJDev.sql
    

    「ログ」ウィンドウの次の警告は無視してかまいません。

    WARNING: java.io.PipedInputStream.checkStateForReceive(PipedInputStream.java:244)
    java.io.IOException: Pipe closed
    

注意:

用意されているスクリプトc:\TutorialContent\Scripts\build.sqlでSQL*Plusを使用して、手動でスキーマをインストールすることもできます。

手順4: WebCenterスキーマのインストール

タグ・サービスを使用するには、WebCenterスキーマをデータベースにインストールする必要があります。これには、前の手順で使用した組込みのSQLワークシート・ユーティリティを使用します。

WebCenterスキーマをインストールするには、次のようにします。

  1. 「ツール」メニューから、「SQLワークシート」を選択します。

  2. 「接続の選択」ダイアログ・ボックスで、接続を編集するために鉛筆アイコンをクリックします。

  3. 管理者のユーザー名とパスワード(systemまたはsysなど)を使用するように接続を変更してから、「OK」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックして、「接続の選択」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  5. 「ツール」「SQLワークシート」を選択します。

  6. 「SQLワークシート」パネルで次のSQL文を入力します。

    @@JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/extensions/oracle.webcenter.install/sql/wc_schema.sql
    
  7. 文の実行アイコンをクリックするか、[F9]を押して、スクリプトを実行します。

  8. プロンプトで、スキーマの名前としてwebcenterを、スキーマのパスワードとしてwelcome1などを入力します。スキーマの名前はwebcenterとする必要があります。

  9. 「デフォルト表領域」と「一時表領域」の指定を要求された場合は、デフォルト値(userstemp)を受け入れます。

これで、作業環境用のファイルとデータベースが設定されました。開始の準備完了です。