この章では、インストールに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverにいったんインストールすると、アンインストールすることはできません。
このリリースのOracle Application Serverは、IPv6が構成されているマシンでの実行が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4が構成されているマシンにインストールして実行する必要があります。
DNSに登録済の有効な静的IPアドレスを使用してMicrosoft VistaまたはWindows 2008システムにインストールする際に、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
A DHCP configuration was detected on this host. The installer also detected that the local hostname and the network hostname differ. Please resolve the networking issues by referring the "Installing on DHCP Computers" section in the installation guide.
この問題は、同じ名前のネットワーク・アダプタが複数あり、そのうちの1つがDHCPに対応している場合に発生します。
この問題の回避方法:
DHCPに対応しているネットワーク・アダプタにダミーの静的アドレスを設定します。
インストールを再開します。
元のネットワーク・アダプタ構成情報をリストアします。
Microsoft VistaおよびWindows 2008システムでは、基本インストール・タイプの実行時に、(コンフィギュレーション・アシスタントを実行する直前に)OPMNの再起動を試行するとインストーラがハングする場合があります。
この問題を回避するには、次の内容を確認します。
IPv6を実行していないことを確認します。VistaおよびWindows 2008では、デフォルトでIPv6が実行されます。IPv6はこのリリースのOracle Application Serverではサポートされていません。IPv6を無効化するには、次のようにします。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
ファイルで、次の行を削除するかコメント・アウトします。
::1 localhost
ネットワーク接続のプロパティのページを使用して、すべての接続およびアダプタでIPv6の選択を解除します。このページにはコントロール・パネルからアクセスできます。
レジストリ・エディタを開きます。
次のレジストリ・エントリをタイプDWORDとして作成し、値を0xFF
に設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip6\Parameters\DisabledComponents
レジストリ・エディタを終了します。
コンピュータを再起動します。
「管理者として実行」を指定して開始したコマンド・シェルから、インストーラを起動します。これを実行するには、Windowsエクスプローラでcmd.exe
を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
Oracle Bug#7351894
Oracle Application Serverリリース10.1.3.0.0からリリース10.1.3.5.0へアップグレードする場合、定義済のユーザーおよびロールはjazn-data.xml
構成ファイルからsystem-jazn-data.xml
構成ファイルに自動的に移行されません。その結果、定義済のユーザーおよびロールはアップグレードするとなくなってしまいます。
この問題の回避方法:
10.1.3.0.0インストールのバックアップから、J2EE_HOME
/application-deployments/ascontrol/
にあるjazn-data.xmlファイルを任意の場所にコピーします。
JAZNMigrationツールを使用して、jazn-data.xml
構成ファイルのユーザーおよびロールを新規system-jazn-data.xml
構成ファイルに移行します。
java -cp $ORACLE_HOME/j2ee/home/jazn.jar oracle.security.jazn.tools.JAZNMigrationTool -st xml -dt xml -sf J2EE_HOME/application-deployments/ascontrol/jazn-data.xml -df J2EE_ HOME/config/system-jazn-data.xml -sr jazn.com -m all
Oracle SOA Suite-Oracle WebLogic Server 10.1.3.5.1インストールの構成ウィザードでは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)はサポートされません。
Oracle SOA Suite-Oracle WebLogic Server 10.1.3.5.1をLinux x86_64オペレーティング・システムにインストールすると、リンク・フェーズでエラー・メッセージを受け取ります。
この問題の回避方法:
ルート・ユーザーとしてログインします。
次のコマンドを使用して、既存の/usr/bin/gcc
を/usr/bin/gcc.orig
に移動します。
> $mv /usr/bin/gcc /usr/bin/gcc.orig
gcc41
という新しいファイルを作成し、次の内容を含めます。
$vi /usr/bin/gcc41 #!/bin/sh exec /usr/bin/gcc.orig -m32 -static-libgcc -B/usr/lib/gcc/i586-suse-linux/2.95.3/ $*
注意: ファイルi586-suse-linux/2.95.3 は、Linuxオペレーティング・システムのバージョンによって異なります。使用中のLinuxオペレーティング・システムに対応する正確なファイル名を確認してください。/usr/lib/gcc ディレクトリで32ビット・バージョンのディレクトリを探し、正確なファイル名を調べます。 |
次のコマンドを使用してgcc41
ファイルのファイル権限を変更します。
> $chmod 755 /usr/bin/gcc41
次のコマンドを使用してgcc
へのシンボリック・リンクを作成します。
> $ln -s -f /usr/bin/gcc41 /usr/bin/gcc
Microsoft Windowsプラットフォームに複数のSOAホームをインストールするとき、2番目のSOAホームのインストール時に、インストーラがサービスをもう1つ作成しようとします。ただし、1回目のインストールによってすでにサービスが存在しているために問題が発生します。「サービスの作成中にエラーが発生しました。」というメッセージを受け取ります。
この問題の回避方法:
Windowsサービスから既存のサービスを削除できます。
2番目以降のインストールを続行できます。サービスは作成されません。
インストールの後で、OraInventory/logs/*.err
ファイルに次のエラー・メッセージが示されることがあります。
"The system cannot find the path specified"
このメッセージは無視してかまいません。
MDSを使用するには次の手順を実行します。
バックエンドがRACの場合は、マルチ・データソース(MDS)を使用します。MDSは、インスタンス固有のデータソースをポイントする必要があります。この場合、アプリケーションで使用されるデータソース名とJNDI名をMDSに対して設定してください。個々のデータソース名とJNDI名は任意に指定できます(ベース名に連番の接尾辞を付けて使用することをお薦めします)。
バックエンドがRACでない場合は、通常のデータソースを使用します。この場合、アプリケーションで使用されるデータソース名とJNDI名をデータソースに対して設定してください。
MDSの場合:
* test-frequency-seconds should be *5* * data-source-list should point to a list of comma separated child * algorithm-type* *should be *Load-Balancing * data sources ("JDBC Data Source-0,JDBC Data Source-1")
64ビットのオペレーティング・システムで32ビットJDK(Sun/Jrockit)を選択して、構成時にOracle SOA Suite用のWLSドメインを作成できます。
ただし、Oracle SOA Suiteのインストール時には、3.7項「リンク・フェーズ中の問題」で説明されている回避方法を実行し、『Oracle SOA Suite Oracle WebLogic Serverのためのインストレーション・ガイド』で説明されている方法でインストーラを起動する必要があります。
JDKのサポートに関する詳しいリストは、次のURLにある動作要件のマトリックスを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/oracle_soa_certification_101310.html
rh5.0/oel5.0コンピュータでのOracle SOA Suiteのインストール中に、表示色のチェックに関する次のエラーを受け取る場合があります。
Could not execute auto check for display colors using command/usr/X11R6/bin/xdpyinfo. Check if the DISPLAY variable is set. Checking if CPU speed is above 300 MHz. Actual 3391 MHz Passed. Some optional pre-requisite checks have failed (see above). Continue? (y/n)
この前提条件チェックは無視してかまいません。
SOA Home 1のインストールが成功し、次に2番目のSOA Home 2のインストールにも成功すると、最初のSOAインストールで作成されたすべてのショートカットが2番目のSOAインストールによって上書きされます。すべてのショートカットは同じ名前で作成されます。
この問題を回避するには、2番目のインストールを開始する前に、インストーラによって作成されたSOA Home 1を指すショートカットの名前を変更します。
新たに作成されるショートカットの名前は、10.1.3.5.1を付けて新しい名前に変更できます。
インストール・ログに次の行が生成されますが、これらは無視してかまいません。
*** Select a Product to Install Page*** Unable to read /scratch/aime1/work/mw886/soa2538/inventory/ContentsXML/comps.xml. Some inventory information may be lost. Setting the 'TopLevelComp ( ToplevelComp )' property to 'oracle.as.j2ee.top, 10.1.3.1.2, >0.0.0.0.0, [ 46 ][OH:2]'. Received the value from the default settings. Unable to read /ade/aime1_dadvfa0975/oracle/work/SOA_10136_ INSTAL/oraInventory/ContentsXML/comps.xml. Some inventory information may be lost.