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Oracle Application Serverリリース・ノートおよび新機能
10gリリース3(10.1.3.5.1)
B57229-01
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3 インストールの問題

この章では、インストールに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

3.1 削除はサポート対象外

Oracle SOA SuiteをOracle WebLogic Serverにいったんインストールすると、アンインストールすることはできません。

3.2 IPv6はサポート対象外

このリリースのOracle Application Serverは、IPv6が構成されているマシンでの実行が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4が構成されているマシンにインストールして実行する必要があります。

3.3 静的IPアドレスを使用する際のDHCPの警告メッセージ(VistaおよびWindows 2008)

DNSに登録済の有効な静的IPアドレスを使用してMicrosoft VistaまたはWindows 2008システムにインストールする際に、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

A DHCP configuration was detected on this host. The installer also detected
that the local hostname and the network hostname differ. Please resolve the
networking issues by referring the "Installing on DHCP Computers" section in
the installation guide.

この問題は、同じ名前のネットワーク・アダプタが複数あり、そのうちの1つがDHCPに対応している場合に発生します。

この問題の回避方法:

  1. DHCPに対応しているネットワーク・アダプタにダミーの静的アドレスを設定します。

  2. インストールを再開します。

  3. 元のネットワーク・アダプタ構成情報をリストアします。

3.4 OPMNの再起動時にインストーラがハングする(VistaおよびWindows 2008)

Microsoft VistaおよびWindows 2008システムでは、基本インストール・タイプの実行時に、(コンフィギュレーション・アシスタントを実行する直前に)OPMNの再起動を試行するとインストーラがハングする場合があります。

この問題を回避するには、次の内容を確認します。

3.5 カスタムのユーザーおよびロールが10.1.3.0.0から移植されない

Oracle Bug#7351894

Oracle Application Serverリリース10.1.3.0.0からリリース10.1.3.5.0へアップグレードする場合、定義済のユーザーおよびロールはjazn-data.xml構成ファイルからsystem-jazn-data.xml構成ファイルに自動的に移行されません。その結果、定義済のユーザーおよびロールはアップグレードするとなくなってしまいます。

この問題の回避方法:

  1. 10.1.3.0.0インストールのバックアップから、J2EE_HOME/application-deployments/ascontrol/にあるjazn-data.xmlファイルを任意の場所にコピーします。

  2. JAZNMigrationツールを使用して、jazn-data.xml構成ファイルのユーザーおよびロールを新規system-jazn-data.xml構成ファイルに移行します。

    java -cp $ORACLE_HOME/j2ee/home/jazn.jar 
    oracle.security.jazn.tools.JAZNMigrationTool -st xml -dt xml -sf 
    J2EE_HOME/application-deployments/ascontrol/jazn-data.xml -df J2EE_
    HOME/config/system-jazn-data.xml -sr jazn.com -m all
    

3.6 一部の言語はサポート対象外

Oracle SOA Suite-Oracle WebLogic Server 10.1.3.5.1インストールの構成ウィザードでは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)はサポートされません。

3.7 リンク・フェーズ中の問題

Oracle SOA Suite-Oracle WebLogic Server 10.1.3.5.1をLinux x86_64オペレーティング・システムにインストールすると、リンク・フェーズでエラー・メッセージを受け取ります。

この問題の回避方法:

  1. ルート・ユーザーとしてログインします。

  2. 次のコマンドを使用して、既存の/usr/bin/gccを/usr/bin/gcc.origに移動します。

    > $mv /usr/bin/gcc /usr/bin/gcc.orig
    
  3. gcc41という新しいファイルを作成し、次の内容を含めます。

    $vi /usr/bin/gcc41
    #!/bin/sh
    exec /usr/bin/gcc.orig  -m32 -static-libgcc
    -B/usr/lib/gcc/i586-suse-linux/2.95.3/ $*
    

    注意:

    ファイルi586-suse-linux/2.95.3は、Linuxオペレーティング・システムのバージョンによって異なります。使用中のLinuxオペレーティング・システムに対応する正確なファイル名を確認してください。/usr/lib/gccディレクトリで32ビット・バージョンのディレクトリを探し、正確なファイル名を調べます。

  4. 次のコマンドを使用してgcc41ファイルのファイル権限を変更します。

    > $chmod 755 /usr/bin/gcc41
    
  5. 次のコマンドを使用してgccへのシンボリック・リンクを作成します。

    > $ln -s -f /usr/bin/gcc41 /usr/bin/gcc
    

3.8 Microsoft Windowsプラットフォームでのサービス作成中のエラー

Microsoft Windowsプラットフォームに複数のSOAホームをインストールするとき、2番目のSOAホームのインストール時に、インストーラがサービスをもう1つ作成しようとします。ただし、1回目のインストールによってすでにサービスが存在しているために問題が発生します。「サービスの作成中にエラーが発生しました。」というメッセージを受け取ります。

この問題の回避方法:

3.9 インストール中のエラー・メッセージ

インストールの後で、OraInventory/logs/*.errファイルに次のエラー・メッセージが示されることがあります。

 "The system cannot find the path specified"

このメッセージは無視してかまいません。

3.10 MDSの設定

MDSを使用するには次の手順を実行します。

  1. バックエンドがRACの場合は、マルチ・データソース(MDS)を使用します。MDSは、インスタンス固有のデータソースをポイントする必要があります。この場合、アプリケーションで使用されるデータソース名とJNDI名をMDSに対して設定してください。個々のデータソース名とJNDI名は任意に指定できます(ベース名に連番の接尾辞を付けて使用することをお薦めします)。

  2. バックエンドがRACでない場合は、通常のデータソースを使用します。この場合、アプリケーションで使用されるデータソース名とJNDI名をデータソースに対して設定してください。

  3. MDSの場合:

    * test-frequency-seconds should be *5*
    * data-source-list should point to a list of comma separated child
    * algorithm-type*  *should be *Load-Balancing
    * data sources ("JDBC Data Source-0,JDBC Data Source-1")
    

3.11 64ビットOSでの32ビットJDK(Sun/Jrockit)のサポート

64ビットのオペレーティング・システムで32ビットJDK(Sun/Jrockit)を選択して、構成時にOracle SOA Suite用のWLSドメインを作成できます。

ただし、Oracle SOA Suiteのインストール時には、3.7項「リンク・フェーズ中の問題」で説明されている回避方法を実行し、『Oracle SOA Suite Oracle WebLogic Serverのためのインストレーション・ガイド』で説明されている方法でインストーラを起動する必要があります。

JDKのサポートに関する詳しいリストは、次のURLにある動作要件のマトリックスを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/oracle_soa_certification_101310.html

3.12 表示色に関するエラー

rh5.0/oel5.0コンピュータでのOracle SOA Suiteのインストール中に、表示色のチェックに関する次のエラーを受け取る場合があります。

Could not execute auto check for display colors using command/usr/X11R6/bin/xdpyinfo.
Check if the DISPLAY variable is set.
Checking if CPU speed is above 300 MHz.
Actual 3391 MHz Passed.
Some optional pre-requisite checks have failed (see above).
Continue? (y/n)

この前提条件チェックは無視してかまいません。

3.13 ショートカットの上書き

SOA Home 1のインストールが成功し、次に2番目のSOA Home 2のインストールにも成功すると、最初のSOAインストールで作成されたすべてのショートカットが2番目のSOAインストールによって上書きされます。すべてのショートカットは同じ名前で作成されます。

この問題を回避するには、2番目のインストールを開始する前に、インストーラによって作成されたSOA Home 1を指すショートカットの名前を変更します。

新たに作成されるショートカットの名前は、10.1.3.5.1を付けて新しい名前に変更できます。

3.14 インストール・ログの無視できる情報

インストール・ログに次の行が生成されますが、これらは無視してかまいません。

*** Select a Product to Install Page***
Unable to read
/scratch/aime1/work/mw886/soa2538/inventory/ContentsXML/comps.xml.  Some inventory
information may be lost.
Setting the 'TopLevelComp ( ToplevelComp )' property to 'oracle.as.j2ee.top,
10.1.3.1.2, >0.0.0.0.0, [ 46 ][OH:2]'. Received the value from the default
settings.
Unable to read
/ade/aime1_dadvfa0975/oracle/work/SOA_10136_
INSTAL/oraInventory/ContentsXML/comps.xml. Some inventory information may be lost.