Oracle Application Server 管理者ガイド 10gリリース3(10.1.3.4) B50830-01 |
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この付録では、第8.3項「新しいホストへの10.1.4または10.1.2 Identity Managementの移動」で言及されている補助手順について説明します。
この付録の項目は次のとおりです。
この項では、LDAPベースのレプリカをインストールおよび構成する方法について説明します。この項の項目は次のとおりです。
Oracle Internet Directoryのレプリケーションは、複数のディレクトリ・サーバーにある同じデータ(ネーミング・コンテキスト)をコピーして保持するプロセスです。簡単に言うと、レプリケーションとは、同じ情報を格納した同じディレクトリを2つ持つことを意味します。一方のディレクトリをマスター(サプライヤ)と呼びます。このディレクトリには、ネーミング・コンテキストのマスター・コピーを格納します。もう一方のディレクトリをレプリカ(コンシューマ)と呼びます。マスターは、レプリケーションの更新をレプリカに提供します。これにより、マスターとレプリカは同期します。
レプリカには様々なタイプがあります。この手順では、LDAPベースのレプリカを使用します。このレプリカでは、マスターとレプリカ間のデータ転送がLDAPプロトコルで行われます。
この手順では、マスターとレプリカのディレクトリは、これらのディレクトリが含まれるIdentity ManagementインストールとこれらのディレクトリをサポートするMetadata Repositoryで構成される、より大きな環境の一部になります。これはLDAPベースのレプリカ環境と呼ばれ、次の要素で構成されています。
図F-1に、LDAPベースのレプリカ環境を示します。
一般にLDAPベースのレプリカは、ディレクトリ・ユーザーに高可用性を提供し、パフォーマンスを強化するために使用されます。
第8.3項のInfrastructureサービスの変更を目的とする場合、LDAPベースのレプリカは、あるホストから別のホストへIdentity Managementを移行する手段として作成されます。Masterは元のIdentity Managementインストールであり、Replicaは新しいIdentity Managementインストールになります。この場合は、レプリケーションによって元のIdentity Managementの同一コピーが新しいホストに作成されます。これにより、古いIdentity Management(Master)から新しいIdentity Management(Replica)に中間層を移行し、Masterを廃棄することができます。
この項では、LDAPベースのレプリカ環境をインストールおよび設定する方法について説明します。
次の重要な留意点を確認してから手順を開始してください。
ORACLE_HOME
/bin
にあるldapsearch
およびldapmodify
コマンドを使用してください(オペレーティング・システムによっては、これらのコマンドの独自のバージョンが付属していますが、そのバージョンは使用しないでください)。
remtool
コマンドおよびoidpasswd
コマンドを使用します。これらのコマンドから返されるメッセージはUTF-8エンコードであり、英語以外のほとんどの環境では読み取ることができません。これを回避するには、これらのコマンドを実行する前にNLS_LANG
環境変数をamerican_america.
character_set
に設定してください。これにより、ほとんどのキャラクタ・セット(US7ASCII
など)が機能するようになります。ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
環境変数が設定されていることを確認します。これはすべてのプラットフォームに適用されます。
この項では、LDAPベースのレプリカを設定する手順を説明します。この項は、次の作業で構成されています。
ほとんどの場合、MasterおよびMaster Repositoryはすでに取得されています。
第8.3項「新しいホストへの10.1.4または10.1.2 Identity Managementの移動」の手順を実行する場合、MasterおよびMaster Repositoryは新しいホストへ移行するインストールであり、LDAPベースのレプリカは再配置のインストールです。
最初から始める場合は、MasterおよびMaster Repositoryを次のようにインストールできます。
ほとんどの場合、Identity ManagementサービスのMasterを使用する中間層インスタンスはすでにインストールされています。これらのインスタンスはそのまま使用できますが、必要な場合は、Masterを使用するための追加インスタンスのインストールと構成をここで行うか、Replicaの構成後、手順の最後に行うこともできます(またはその両方)。
これらの中間層インスタンスでは、製品メタデータのMaster Repositoryを使用することも、別のリポジトリを使用することもできます。
Oracle Universal Installerを使用してReplicaをインストールおよび構成できます。Replicaは、Masterとは別のホストにインストールしてください。
インストールが終了すると、レプリケーションが構成され、すべてのコンポーネントが起動します。作業を開始した主要な手順(第8.3項「新しいホストへの10.1.4または10.1.2 Identity Managementの移動」)に戻ることができます。
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