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Oracle SOA Suite WebLogic Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.4)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B52441-02
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1 Oracle SOA SuiteのWebLogic Serverとのインストール

この章では、Oracle SOA SuiteをWebLogic Serverとともにインストールするための要件と手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


関連項目:


インストール完了後に、次のドキュメントを参照してください。
  • 『Oracle BPEL Process Managerクイック・スタート・ガイド』

  • 『Oracle BPEL Process Manager Order Bookingチュートリアル』

  • 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』

  • 『Oracle Application Server Adapters for Files, FTP, DatabasesおよびEnterprise Messagingユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle Application Server Adapter概要』


1.1 概要

Oracle SOA Suiteは、WebLogic Serverとともにインストールして使用できます。

WebLogic Serverを使用すると、Webテクノロジによって、複数のコンピューティング・プラットフォームにわたってE-Businessアプリケーションを設定、操作および統合できます。WebLogic Serverには、ランタイム・コンポーネントと、アプリケーションを開発、設計するためのツールの両方が組み込まれています。

Oracle SOA Suiteには、コンポジット・アプリケーションの設計、デプロイおよび管理のためのサービス・インフラストラクチャ・コンポーネントがすべて提供されています。Oracle SOA Suiteを使用することで、サービスの作成、管理およびコンポジット・アプリケーションとビジネス・プロセスへの編成が可能になります。コンポジットにより、複数のテクノロジ・コンポーネントを1つのSOAコンポジット・アプリケーションに簡単にアセンブルできます。Oracle SOA Suiteは様々な異種ITインフラストラクチャにプラグインできるため、企業での段階的なSOAの採用が可能になります。

Oracle Business Rules(ビジネス・ルール)およびOracle Adaptersがサービス・インフラストラクチャ(正規化されたトランスポート・インフラストラクチャ)にプラグインして、エンタープライズ・サービス・バス(ESB)を構成します。Oracle BPEL Process Manager(BPEL)およびヒューマン・タスク・サービス・コンポーネントの追加により、完全なビジネス・プロセス管理(BPM)プラットフォームが形成されます。

次のコンポーネントが、Oracle SOA Suiteを構成しています。

Oracle BPEL Consoleは、Oracle BPEL Process Managerの監視環境です。Oracle BPEL Consoleを使用して、デプロイしたBPELプロセスを実行、管理およびテストできます。Oracle BPEL Consoleは、Oracle SOA Serverにデプロイしたプロセスの運用、管理およびデバッグを行うためのWebベースのインタフェースとして提供されます。

WebLogic Serverと使用する場合のOracle SOA Suiteのインストールは、大まかに次の手順で構成されます。

1.2 システムおよびデータベース要件

表1-1は、WebLogic ServerとともにOracle SOA Suiteを使用するためのシステム要件を説明しています。

表1-1 Oracle SOA Suiteのシステム要件

要素 要件

WebLogic Server


バージョン9.2 MP1以上

デザインタイム

Oracle JDeveloperバージョン10.1.3.3

Oracle SOA Suite for OC4J

Oracle SOA Suite 10.1.3.1へのSOA Suiteパッチセット10.1.3.4の適用

注意: Oracle SOA Suite for OC4Jのインストールは、「手順2: Oracle SOA Suite Basic 10.1.3.1.0 for OC4Jのインストール」を参照してください。

Webブラウザ

Internet Explorer 6.0またはMozilla Firefox 2.0

オペレーティング・システム

Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003、Red Hat Enterprise Linuxリリース3、およびRed Hat Enterprise Linuxリリース4

注意: これらのオペレーティング・システムでWebLogic Serverを使用する場合の詳細は、オラクル社のWebサイトを参照してください。

デハイドレーション・ストア・データベース

Oracle Database 10g(10.1.0.5)以上

注意: この動作環境はOracle Application Server上で使用した場合のOracle SOA Suiteの動作保証であり、使用するアプリケーション・サーバーによって異なる場合があります。Oracle Databaseバージョンのアプリケーション・サーバーの動作環境を確認してください。


1.3 インストールおよび構成

ここでは、Oracle Databaseのインストールと構成、Oracle Databaseでのスキーマの作成、およびWebLogic Serverのインストールと構成に関する手順を説明します。

この項の内容は次のとおりです。

1.3.1 手順1: Oracle Databaseの構成

Oracle Database 10gをインストールするには、次の指示に従ってください。


注意:


この手順は、Oracle Database 10gバージョン10.1.0.2およびOracle Database 10gパッチ・バージョン10.1.0.5を取得していることを前提としています。

これ以外のデータベースのバージョンについては、http://www.oracle.com/technology/documentation/index.htmlを参照してください。


  1. Oracle Database 10g 10.1.0.2をインストールします。 インストールの指示についてはhttp://www.oracle.com/pls/db102/homepageを参照してください。

  2. Oracle Database 10gをインストールしたOracleホームに、Oracle Database 10g 10.1.0.5パッチをインストールします。 パッチのインストールについてはhttp://download.oracle.com/docs/cd/B25553_01/install.1012/b25463/infrainexistingdb.htm#sthref415を参照してください。

1.3.2 手順2: Oracle SOA Suite Basic 10.1.3.1.0 for OC4Jのインストール

基本のOracle SOA Suite 10.1.3.1 for OC4Jのインストール指示は、次のサイトにあります。

http://www.oracle.com/technology/software/tech/soa/index.html

Oracle SOA Suiteは、WebLogic外の専用ディレクトリにインストールする必要があります。WebLogicインストールは、このインストールのバイナリやプロパティ・ファイルを参照します。この外部インストールは永続的なもので、一時ステージング領域ではありません。OC4Jも含まれていますが、このOC4Jは起動および停止しません。これは、WebLogicインストール以前の重要な前提条件です。


注意:


この手順ではOracle SOA Suite 10.1.3.1の基本インストールのみをインストールする必要があります。拡張インストールではありません。


警告:

Oracle SOA ServerをWindowsの「スタート」メニューから起動したり、Oracle_Home\bpel\bin\startorabpelスクリプトを実行して起動しないでください。このような操作はサポートされていません。


1.3.3 手順3: Oracle DatabaseでのOracle SOA Suiteスキーマの作成


注意:


WebLogic ServerでOracle SOA Suiteを構成するためのスクリプトを実行する前に、JAVA_HOME環境パラメータを設定する必要があります。

  1. Oracle SOA Suiteインストーラ・ディレクトリのinstall\soa_schemas\ircaフォルダに移動します。

  2. Oracle Databaseのインストール場所がポイントされるようにORACLE_HOMEを設定します。たとえば、次のようになります。

    set ORACLE_HOME=c:\Oracle10g
    
  3. Windowsではirca.bat、Linuxでは./irca.shと入力します。

    これにより、BPEL、ESBおよびOWSMに必要なスキーマを作成するためのircaスクリプトが実行されます。

  4. プロンプトが表示されたら、sysのパスワードを入力します。

    orabpeloraesbおよびorawsmスキーマがOracle Databaseにロードされます。

1.3.4 手順4: SOAスキーマの10.1.3.4へのアップグレード

この手順では、SOA Suiteパッチセット10.1.3.4を適用し、ORABPELおよびORAESBスキーマを10.1.3.4にアップグレードします。

手順4-1: ORABPELおよびORAESBスキーマの10.1.3.4へのアップグレード

ORABPELおよびORAESBスキーマを10.1.3.4にアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. SOA Suite 10.1.3.4パッチセット・インストール・パックで使用できるorabpel/oraesbスキーマの10.1.3.4 SOAスキーマ・アップグレード・スクリプトを実行します。

  2. ORABPELスキーマをアップグレードするには、次のスクリプトを実行します。

    install\soa_schema_upgrade\bpel\scripts\upgrade_10133_10134_oracle.sql

  3. ORAESBスキーマをアップグレードするには、次のスクリプトを実行します。

    install\soa_schema_upgrade\esb\sql\oracle\upgrade_10133_10134_oracle.sql

1.3.5 手順5: SOA Suiteパッチセット10.1.3.4の適用

SOA Suiteパッチセット10.1.3.4を適用するには、次の手順を実行します。

  1. パッチ番号7272722 Oracle Fusion Middleware Family: Patchset 10.1.3.4 PATCHSET UPLOADを指定して、metalink.oracle.comからSOA Suiteパッチセット10.1.3.4をダウンロードできます。

  2. パッチセットの指示に従って、Oracle SOA Suite 10.1.3.1にパッチセットをインストールします。


    注意:


    パッチの適用後にOC4JサーバーのOracle SOA Suiteインスタンスを起動/再起動しないでください。

  3. 次のようにして、SOA Suiteパッチ後アップグレードを停止します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP SOA_HOME\opmn\bin> opmnctl stopall
    Linux SOA_HOME\opmn\bin> ./opmnctl stopall

1.3.6 手順6: WebLogic 9.2対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4のパッチの適用

MetaLinkからBug 7337034(HOTPLUG: SOASUITE 10.1.3.4 ON WEBLOGIC 9.2 - CHANGES FOR HOTPLUGGABILITY)用のパッチをダウンロードし、Oracle SOA Suite 10.1.3.4でパッチを適用する必要があります。

  1. Bug 7337034用のパッチp7337034_101340_GENERIC.zipをダウンロードします。

  2. パッチのReadme.txtファイルの指示に従って、Oracle SOA Suite 10.1.3.4にパッチをインストールします。

  3. 次のようにして、Oracle SOA Suiteパッチ後アップグレードを停止します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP XP SOA_HOME\opmn\bin> opmnctl stopall
    Linux SOA_HOME/opmn/bin> ./opmnctl stopall

1.3.7 手順7: WebLogic Serverバージョン9.2のインストールと構成


注意:


次の手順は、WebLogic Serverバージョン9.2を入手していることを前提としています。

  1. WebLogic Serverバージョン9.2をインストールします。


    注意:


    Linuxにインストールする場合、コマンドchmod a+x platform921_linux32.binを使用して権限を変更します。その後、./platform921_linux32.binコマンドを実行してください。

  2. このzipファイルの内容はWeblogic_SOA10134フォルダに抽出されます。このzipファイルには、基本スクリプト(Weblogic_SOA10134_Base)とHAスクリプト(WeblogicSOA10134HA)の両方が含まれます。 Weblogic_SOA10134.zipファイルを解凍するときのディレクトリ構造は、次のとおりです。

    Weblogic_SOA10134
           Weblogic_SOA10134_Base (Non-HA)
           WeblogicSOA10134HA (HA)
           Readme.txt
    
    

    注意:

    • Oracle SOA Suiteをダウンロードするディレクトリは、WebLogic Serverがインストールされている同じホスト上にある必要があります。

    • root以外のユーザー(Oracle SOA Suite 10.1.3.1 for OC4Jをインストールする際に使用したのと同じユーザー)としてWeblogic_SOA10134_Baseフォルダを解凍します。たとえば、Oracleとします。

    • Linuxにインストールする場合、chmod -R 755 Weblogic_SOA10134_Baseコマンドを使用してWeblogic_SOA10134_Baseフォルダに対する権限を変更します。


  3. Weblogic_SOA10134_Base\SOADomain.propertiesファイルの、次の必須インストール・プロパティを変更します。


    注意:


    必須プロパティにはコメント・タグを付けたり、空白値を含めることはできません。この要件に従わないと、インストール時にエラーとなります。また、各フィールドには必ず適切な情報を入力してください。入力ミスがあった場合も、インストール時にエラーとなります。 プロパティ・ファイルのすべてのパスでスラッシュが使用されていることを確認します。

    ただし、PROXY_HOSTなどのプロキシ設定プロパティは必須ではありません。


    プロパティ 説明
    BEA_HOME WebLogic Serverがインストールされているディレクトリ・パス。

    たとえば、BEA_HOME=C:/beaのようになります。

    WL_HOME WebLogic Serverがインストールされているディレクトリ・パス。通常はBEA_HOMEの下にあります。

    たとえば、WL_HOME=C:/bea/weblogic92のようになります。

    JAVA_HOME WebLogicのJavaパス。

    たとえば、JAVA_HOME=C:/bea/jdk150_06のようになります。

    CREATE_NEW_DOMAIN 既存のドメイン内の管理対象サーバーとしてSOA Serverを作成する場合は、このプロパティを「NO」に設定します。

    新しいドメイン「SOADomain」内でSOA Serverを作成する場合は、このプロパティを「YES」に設定します。

    たとえば、CREATE_NEW_DOMAIN=YES(または)CREATE_NEW_DOMAIN=NOのようにします。

    DOMAIN_HOME SOA Domainという新しいWeblogicドメインのパス。

    たとえば、DOMAIN_HOME=C:/bea/user_projects/domainsのようになります。

    EXISTING_DOMAIN_NAME SOA Serverを管理対象サーバーとして作成する既存のドメインの名前。

    このプロパティ値を設定する必要があるのは、CREATE_NEW_DOMAINをNOとして設定する場合のみです。

    たとえば、EXISTING_DOMAIN_NAME=MySOADomainのようになります。

    ADMIN_SERVER_PORT 既存のドメインのAdmin Serverが実行されているポート。

    このプロパティ値を設定する必要があるのは、CREATE_NEW_DOMAINをNOとして設定する場合のみです。

    たとえば、ADMIN_SERVER_PORT=7001のようになります。

    NEW_ADMIN_SERVER_PORT Admin Serverを実行するポート。

    このプロパティ値を設定する必要があるのは、CREATE_NEW_DOMAINをYESとして設定する場合のみです。

    たとえば、NEW_ADMIN_SERVER_PORT=8001のようになります。

    SOA_SERVER_NAME SOA Domainの下に作成されるサーバー。

    たとえば、SOA_SERVER_NAME=oracleSOAServerのようになります。

    SOA_SERVER_PORT SOA_SERVER_NAMEが稼働するポート。

    たとえば、SOA_SERVER_PORT = 9700のようになります。

    APPS_HOME アプリケーションおよびアダプタのデプロイ元のパス。

    たとえば、APPS_HOME=C:/bea/user_projects/appsのようになります。

    SOA_HOME Oracle SOA Suiteがインストールされているディレクトリ・パス。

    たとえば、SOA_HOME=C:/product/10.1.3.1/OracleAS_1/のようになります。

    DB_URL ORABPELスキーマに接続するためのURL。

    たとえば、DB_URL=jdbc:oracle:thin:@stbbn10.us.oracle.com:1521:orclのようになります。

    DB_BPEL_PASSWORD データベースのORABPELスキーマのパスワード。

    たとえば、DB_BPEL_PASSWORD=ORABPELのようになります。

    DB_ESB_PASSWORD データベースのORAESBスキーマのパスワード。

    たとえば、DB_ESB_PASSWORD=ORAESBのようになります。

    DB_OWSM_PASSWORD データベースのORAWSMスキーマのパスワード。

    たとえば、DB_OWSM_PASSWORD=ORAWSMのようになります。

    PROXY_SET 有効な値は、trueまたはfalseです。サーバーのプロキシ設定を構成する必要があるかどうかを指定します。
    PROXY_HOST プロキシ・サーバーのホスト名。PROXY_SETtrueに設定されている場合、有効な値を指定する必要があります。

    たとえば、PROXY_HOST=www-proxy.us.oracle.comのようになります。

    PROXY_PORT プロキシ・サーバーが稼働するポート。PROXY_SETtrueに設定されている場合、有効な値を指定する必要があります。

    たとえば、PROXY_PORT=80のようになります。

    NON_PROXY_HOST │記号で区切られた、プロキシ以外のホストのリスト。PROXY_SETtrueに設定されている場合、有効な値を指定する必要があります。

    たとえば、NON_PROXY_HOST=*.oracle.com│*.oraclecorp.com│localhost│のようになります。

    SECURITY_MODEL SOAアプリケーションのデプロイに使用されるセキュリティ・モデルを指定します。

    SECURITY_MODELの可能な値: [ DDOnly │ CustomRoles │CustomRolesAndPolicy │ Advanced ]

    たとえば、SECURITY_MODEL=DDOnlyのようになります。

    SECURITY_GROUP_NAME レルム内の既存のグループにロールをマップする場合、この値を変更します。

    それ以外の場合、SECURITY_GROUP_NAMEはデフォルトでSoaGroupに設定されます。


  4. オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、Weblogic_SOA10134_Baseフォルダから次のスクリプトを実行します。


    注意:

    • setup.batまたはsetup.shファイルを実行する前に、環境変数BEA_HOMEをbeaフォルダに設定してください。 たとえば、Microsoft WindowsではC:/bea、Linuxでは\home\userfolder\beaに設定します。

    • BEA_HOME変数値に基づき、設定スクリプトはjdkフォルダ名をjdk150_06と仮定し、この値をBEA_HOMEに付加し、JAVA_HOME変数に設定して、ファイル構造内でパスが存在するかどうかを確認します。たとえば、JAVA_HOME=BEA_HOME/jdk150_06のようになります。

      JAVA_HOMEパスが存在しない場合、設定ファイルの実行前にJAVA_HOMEを設定するよう、設定ファイルからメッセージが表示されます。

    • BEA_HOME変数値に基づき、設定ファイルはWebLogicフォルダ名をweblogic92と仮定し、この値をBEA_HOMEに付加し、変数WL_HOMEに設定して、ファイル構造内でパスが存在するかどうかを確認します。 たとえば、WL_HOME=BEA_HOME/weblogic92のようになります。

      WL_HOMEパスが存在しない場合、設定ファイルの実行前にWL_HOMEを設定するよう、設定ファイルからメッセージが表示されます。

    • WL_HOMEを環境変数として設定すると、変数WL_JAR_PATHが設定されます。ここには値WL_HOME/server/lib/weblogic.jarが含まれます。

      WL_JAR_PATHは、WebLogic antタスク・クラスweblogic.ant.taskdefs.management.WLSTTaskのロードに使用されます。設定ファイルはweblogic.jarWL_HOME/server/libフォルダに存在すると仮定します。

    • 前述のプロパティのいくつかはSOADomain.propertiesファイルで設定されている場合がありますが、環境値として再設定する必要があります。SOADomain.propertiesがスクリプトによって読取り可能になる前であってもそれらのプロパティが必要になるためです。

    • Weblogic 9.2ユーザー対応の既存のSOA Suite 10.1.3.4については、「WebLogic 9.2インストールにおけるSOA Suite 10.1.3.3のアップグレード・パス」を参照してください。

    • このスクリプトでは、コマンド・プロンプトにデフォルトの「weblogic」ユーザーのパスワードを入力するプロンプトが表示されます。 選択したパスワードは、「weblogic」ユーザーのパスワードとして入力されます。デフォルトでは、「weblogic」ユーザーは管理コンソールおよびすべてのSOAアプリケーション・ページにアクセスできます。


    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP setup.bat
    Linux setup.sh

    このスクリプトにより、BEA_HOME\user_projects\domains\ディレクトリ内にSOADomainというドメイン・フォルダが作成されます。このフォルダにはAdmin Server(AdminServer)およびOracle SOA Server管理対象サーバー(oracleSOAServer)が含まれます。これにより、必要なアプリケーション、データベース接続およびアダプタが構成されます。

  5. 次のようにNodeManagerを起動します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP BEA_HOME\weblogic92\server\bin\startNodeManager.cmd
    Linux BEA_HOME/weblogic92/server/bin/startNodeManager.sh &

    ノード・マネージャを起動すると、SOAドメインへのマッピングが作成され、管理コンソールを使用してoracleSOAServerをリモートで起動および停止できるようになります。また、BEA_HOME\weblogic92\server\bin\ディレクトリからinstallNodeMgrSvc.cmdを実行することにより、Windowsサービスからもノード・マネージャを起動および停止できます。

  6. 次のようにWebLogic Serverを起動します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP BEA_HOME\user_projects\SOADomain\bin\startWebLogic.cmd
    Linux BEA_HOME/user_projects/SOADomain/bin/startWebLogic.sh &

    次のURLにあるSOADomain管理コンソールにアクセスする前に、このサーバーが起動している必要があります。

    http://localhost:8001/console
    

    インストールの進捗状況は、Weblogic_SOA10134_Base\logs\output.logファイルに記録されます。

  7. 次の起動手順に従って、oracleSOAServer管理対象サーバーを起動します。

    1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。WebLogic Server Administration Consoleのウィンドウが表示されます。

    2. 「Environment」「Servers」「oracleSOAServer」を選択します。「Settings of oracleSOAServer」の「General」ページが表示されます。

      前後のテキストでorabpelserverpage.gifについて説明されています。
    3. 「Control」タブをクリックします。「Settings of oracleSOAServer」の「Control」ページが表示されます。

      前後のテキストでcontrolpage.gifについて説明されています。
    4. 「Server Status」ペインで「oracleSOAServer」を選択し、「Start」をクリックします。「Server Life Cycle Assistant」ページが表示されます。

    5. 「Yes」をクリックします。「Server Status」ペインのoracleSOAServerのステータスが「RUNNING」になります。


    注意:


    Oracle BPEL ServerをWindowsの「スタート」メニューから起動したり、SOA_HOME\bpel\bin\startorabpelスクリプトを実行して起動しないでください。このような操作はサポートされていません。

    SOADomain内の管理対象サーバー(OracleSOAServer)は、startManagedWeblogic.cmd/shコマンドを使用して起動しないでください。

    SOAの管理対象サーバーは、カスタム・クラスパス、セキュリティ・ポリシーおよびサーバー・プロパティを使用しますが、コマンドを使用して管理対象サーバーを起動する場合、これらは設定されません。かわりに、常にAdmin Serverコンソールを使用して管理対象サーバーを起動します。startManagedWeblogicコマンドを使用するには、OracleSOAServer(「OracleSOAServer」→「Configuration」→「Server Start」)の「Server Start」ページから、setDomainEnv.cmd/shファイルに次の属性の値を含めます。

    • クラスパス

    • 引数

    • セキュリティ・ポリシー・ファイル


  8. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、次のURLでBPELコンソールにログインします。

    http://localhost:9700/BPELConsole

1.4 WebLogic 9.2対応のOracle SOA Suite 10.1.3.4に対するデザインタイム・デプロイ・サポート

この項では、JDeveloperでのJ2EEアプリケーションのデプロイについて、WebLogic Serverで使用できる様々なデザインタイムのサポート機能について説明します。次の2つの方法で、WebLogic ServerにBPELPMコンポーネントをデプロイできます。

1.4.1 BPELPM Developer PromptでAntを使用する方法

BPELPM Developer Promptでantを使用してJ2EEアプリケーションをデプロイできます。この項の内容は次のとおりです。

1.4.1.1 前提条件のチェック

  1. BPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xmlファイルで、bpelPlatformweblogic_8に設定されていることを確認します。

  2. BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイルで、次のプロパティが設定されていることを確認します。

    • platformweblogic_8に設定

    • admin.userをWebLogicレルムの有効なユーザーに設定

    • admin.encrypted.passwordを前述のユーザーのadmin.passwordに設定

    • jndi.urlt3://<hostname>:9700に設定

    • jndi.InitialContextFactoryweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryに設定


    注意:


    admin.userプロパティが正しく設定されていない場合は、デプロイにおいて認証エラーがスローされることがあります。

1.4.1.2 BPELPM Promptを使用してデプロイする手順

antを使用してDeveloper PromptからBPELPMをデプロイするには、次の指示に従ってください。

  1. BPELPM Developer Promptを開きます。

  2. BPELアプリケーションのBPEL_HOME\bpel\system\appserver\oc4j\ant\binディレクトリからant.sh/batを実行します。


    注意:


    詳細は、C:\product\10.1.3.1\OraBPEL_OC4J\bpel\GETTING_STARTED.htmlを参照してください。

注意が必要な例外は次の点だけです。

  • BPEL Processにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはantスクリプトによってWebLogic Serverに自動的にデプロイされません。

  • 対応するEAR/WARファイルはWebLogicプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、ターゲット・サーバーoracleSOAServerに手動でデプロイする必要があります。

  • EAR/WARファイルをoracleSOAServerにデプロイするには、Weblogic Administration Console(http://<hostname>:8001/console)を使用します。


注意:


詳細は「Auto Loanデモ」を参照してください。

1.4.2 JDeveloperを使用する方法

JDeveloperからJ2EEアプリケーションをデプロイすることもできます。この項の内容は次のとおりです。

1.4.2.1 前提条件のチェック

  1. 次のサイトからJDeveloper Studio 10.1.3.4(jdevstudio10134.zip)をダウンロードします。

    Windowsの場合: http://www.oracle.com/technology/software/products/jdev/htdocs/soft10134.html

  2. bpm-services.jarファイルをSOA_HOME\bpel\system\services\libディレクトリからJDEV_HOME\integration\libディレクトリにコピーします。

  3. orabpel-ant.jarおよびorabpel.jarファイルをSOA_HOME\bpel\libディレクトリからJDEV_HOME\integration\libディレクトリにコピーします。

  4. SOA_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイルで次のプロパティが設定されていることを確認します。SOA_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xmlファイルでbpelPlatformweblogic_8に設定されていることを確認します。

    • platformweblogic_8に設定

    • admin.userをWebLogicレルムの有効なユーザーに設定

    • admin.encrypted.passwordを前述のユーザーのadmin.passwordに設定

    • jndi.urlt3://<hostname>:9700に設定

    • jndi.InitialContextFactoryweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryに設定

Oracle SOA Serverへの接続の作成

次の手順に従って、アプリケーション・サーバー接続と統合サーバー接続を作成します。

  1. スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。

    • WebLogicには使用可能なプラグインがないので、サーバー・タイプとしてOC4Jスタンドアロンを選択します。

    • この接続をテストする際のエラーは無視します。これは、WebLogic上にOPMNがないためです。

  2. hostname:<default_port>への統合サーバー接続を作成します。デフォルト・ポートは、SOADOMAIN.propertiesファイルの記述どおりです。

    • 前に作成したAppServer接続を選択します。

    • この接続をテストすると、BPELおよびESBは正常に通ります。

1.4.2.2 JDeveloperを使用してデプロイする手順

JDeveloperを使用してDeveloper PromptからBPELPMをデプロイするには、次の指示に従ってください。

  1. JDeveloperから、BPELアプリケーションを右クリックして必要なドメインにデプロイします。

    deployment.gifの説明が続きます
    図deployment.gifの説明

注意が必要な例外は次の点だけです。

  • BPEL Processにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはJDeveloperによってWebLogic Serverに自動的にデプロイされません。

  • 対応するEAR/WARファイルはWebLogicプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、WebLogicのターゲット・サーバーoracleSOAServerに手動でデプロイする必要があります。

  • EAR/WARファイルをoracleSOAServerにデプロイするには、Weblogic Administration Console(http://<hostname>:8001/console)を使用します。


注意:


詳細は「Auto Loanデモ」を参照してください。

1.5 ヒューマン・タスクおよびデシジョン・サービスEARファイルのデプロイ

この項では、ヒューマン・タスク・フォームearおよびデシジョン・サービスearのデプロイ手順について説明します。

1.5.1 ヒューマン・タスク・フォームEARのデプロイ

ヒューマン・タスク・フォームearをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. サンプルのディレクトリで…\public_html\…\formに移動します。

  2. ディレクトリに作成されているearファイルを見つけます。

  3. application.xmlをearからMETA-INFフォルダに抽出します。application.xmlを開いて次のDTDを追加します。

    <application version="1.4" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee" (http://java.sun.com/xml/ns/j2ee)
    
    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" (http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance)
    
    xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/application_1_4.xsd" (http://java.sun.com/xml/ns/j2eehttp://java.sun.com/xml/ns/j2ee/application_1_4.xsd)>
    
  4. 変更したapplication.xmlを、META-INFフォルダ内と同じフォルダ構造で元のearに追加します。

  5. earファイル内からwarファイルを抽出します。web.xmlファイルをwarからWEB-INFフォルダに抽出します。web.xmlを開いて次のDTDを追加します。

    <!DOCTYPE web-app PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Web Application 2.3//EN" "http://java.sun.com/dtd/web-app_2_3.dtd">
    
  6. 変更したweb.xmlを、WEB-INF下と同じフォルダ構造で元のwarに入れ、さらに、変更したwarファイルを元のearに追加します。


    関連項目:


    earのデプロイの詳細は、「WebLogicへのJ2EEアプリケーションのデプロイ」の項を参照してください。

1.5.2 デシジョン・サービスEARのデプロイ

デシジョン・サービスearをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. サンプルの..\decisionservices\..ディレクトリに移動します。

  2. ディレクトリに作成されているearファイルを見つけます。

  3. 展開ディレクトリ・バージョンのデシジョン・サービスearファイルを作成します。たとえば、マシン内のearファイルがDecisionService.earの場合、展開ディレクトリを作成する手順は次のとおりです。

    1. DecisionService.earDecisionService.zipに名前変更します。

    2. DecisionServiceというearの名前で新規フォルダを作成します。

    3. DecisionService.zipを、手順bで作成したDecisionServiceフォルダに抽出します。META-INFフォルダとDecisionService-web.warファイルがDecisionServiceフォルダに作成されます。

    4. DecisionServiceフォルダに移動してDecisionService-web.warDecisionService-web.zipに名前変更します。

    5. DecisionService-webというwarファイルの名前で、DecisionServiceフォルダ内に新規フォルダを作成します。

    6. DecisionService-web.zipを、手順eで作成したDecisionService-webフォルダに抽出します。

    7. DecisionService-web.zipをDecisionServiceフォルダから削除します。

    8. DecisionService-webフォルダに移動して、META-INFpublic_htmlおよびWEB-INFの3つのフォルダを確認します。


    注意:


    ここで、WebLogicにはデシジョン・サービスearが.earファイルとしてではなく展開ディレクトリ・バージョンとしてデプロイされている必要があります。

    手順aからhまでを繰り返して、デプロイするearファイルの展開ディレクトリ・バージョンを作成してください。



    関連項目:


    earのデプロイの詳細は、「WebLogicへのJ2EEアプリケーションのデプロイ」の項を参照してください。

1.6 インストール後の検証作業

この項ではインストール後に実行する検証作業について説明します。この内容は次のとおりです。

1.6.1 WebLogic Serverコンソールからのインストールの検証

次の手順を実行して、Administration Consoleが起動しているかどうかをチェックします。

  1. http://localhost:8001/Consoleにナビゲートします。Oracle WebLogic Server Administration Consoleのウィンドウが表示されます。

    beaconsole.gifの説明が続きます
    図beaconsole.gifの説明

    weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用してログインします。

  2. 「Environment」「Servers」「oracleSOAServer」「Configuration」を選択してoracleSOAServerのホームページを表示できることを確認します。

    beaconsolegn.gifの説明が続きます
    図beaconsolegn.gifの説明

  3. 「Environment」「Servers」「oracleSOAServer」「Configuration」「Server Start」を選択してoracleSOAServerの起動プロパティ・ページを表示できることを確認します。また、BPEL Domain管理者であれば、Class PathおよびArgumentsなどのサーバー起動プロパティを追加または変更できます。

    beaconserverstart.gifの説明が続きます
    図beaconserverstart.gifの説明

  4. SOAJMSServerが「Services」「Messaging」「JMS Servers」の下にインストールされていることを確認します。

    beajmsservers.gifの説明が続きます
    図beajmsservers.gifの説明

  5. JMS Systemモジュール用に作成されたJMSリソースの概要が「Services」「Messaging」「JMS Modules」「SOAJMSModule」「Configuration」の下に表示されることを確認します。

    beaconfig.gifの説明が続きます
    図beaconfig.gifの説明

  6. 「Services」「JDBC」「Data Sources」の下に作成されている2つのJDBCデータソースがBPELServerDataSourceおよびBPELServerDataSourceWorkflowであることを確認します。

    beadatasources.gifの説明が続きます
    図beadatasources.gifの説明

1.6.2 BPEL、ESB、OWSMコンソールの検証

次の手順を実行して、BPEL、ESB、OWSMの各コンソールが起動しているかどうかをチェックします。

  1. http://localhost:<default_port>/BPELConsole/(またはソフトウェアがインストールされている場所、たとえばhttp://<machine-name>:<default_port>/BPELConsole/)に移動します。BPELコンソールのウィンドウは、図1-1のように表示されます。

    http://localhost:<default_port>/esb/に移動します。ESBコンソールのウィンドウは、図1-2のように表示されます。

    http://localhost:<default_port>/ccore/Login.jspに移動します。OWSMコンソールのウィンドウは、図1-3のように表示されます。

    図1-1 BPELコンソール・ウィンドウ

    図1-1の説明が続きます
    「図1-1 BPELコンソール・ウィンドウ」の説明

    図1-2 ESBコンソール・ウィンドウ

    図1-2の説明が続きます
    「図1-2 ESBコンソール・ウィンドウ」の説明

    図1-3 OWSMコンソール・ウィンドウ

    図1-3の説明が続きます
    「図1-3 OWSMコンソール・ウィンドウ」の説明

  2. ユーザー名とパスワードを使用してBPELコンソールにログインします。「Oracle Enterprise Manager BPEL Control」ページが、図1-4のように表示されます。

    図1-4 Oracle Enterprise Manager BPEL Control

    図1-4の説明が続きます
    「図1-4 Oracle Enterprise Manager BPEL Control」の説明

    ユーザー名とパスワードを使用してESBコンソールにログインします。「Oracle Enterprise Manager ESB Control」ページが、図1-5のように表示されます。

    図1-5 Oracle Enterprise Manager ESB Control

    図1-5の説明が続きます
    「図1-5 Oracle Enterprise Manager ESB Control」の説明

    ユーザー名とパスワードを使用してOWSMコンソールにログインします。「Oracle Enterprise Manager Web Services Manager Control」ページが、図1-6のように表示されます。

    図1-6 Oracle Enterprise Manager Web Services Manager Control

    図1-6の説明が続きます
    「図1-6 Oracle Enterprise Manager OWSM Control」の説明

  3. esbprotocol.jarファイルが<BEA_HOME>\jrockitXX\jre\lib\extディレクトリにコピーされていることを確認します。

    コピーされていない場合、SOADomain.propertiesファイルに別のJAVA_HOMEが指定されていることが原因である可能性があります。WebLogic管理対象サーバーでは、(WindowsおよびLinux上で)サーバーを起動する際にデフォルトでjrockit JREが使用され、ESBではJREのjre/lib/extディレクトリにesbprotocol.jarファイルが存在することが要求されます。WebLogicで管理対象サーバーを起動する前に、SOA_HOME/integration/esb/libにあるesbprotocol.jarファイルをコピーします。esbprotocol.jarがサーバーのjre/lib/extに見つからない場合、ESBコンソールにより、次のサーバー起動後エラーがスローされます。

    「デザインタイム・キャッシュが初期化されていません」

1.6.3 データベース・アダプタに対するSelectAllByTitleサンプルの検証

  1. データベースにログインし、SQL*Plusを起動します。

  2. setup.sqlスクリプトを実行します。

    SQL> @Oracle_Home/samples/tutorials/122.DBAdapter/sql/setup.sql;
    

    このスクリプトにより、データベースにmovies表が作成され、データが移入されます。

  3. WebLogicコンソールの「Resources」「Resource Adapters」「DB Adapter」「J2C Connection Factories」「BPEL Samples」「Custom Properties」「Connection String」で、データベース・アダプタがデータベースをポイントするように指定します。ユーザー名とパスワードも設定します。

  4. oracleSOAServerを再起動します。

  5. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home」「Oracle SOA Suite」「Developer Prompt」を選択します。

  6. 次のディレクトリに移動します。

    tutorials\122.DBAdapter\SelectAllByTitle
    
  7. 次のコマンドを実行します。

    ant
    

    これにより、このチュートリアルに依存するすべてのプロジェクトがコンパイルされ、デプロイされます。プロジェクトは、Oracle_Home\bpel\domains\domain_name\deployにデプロイされます。

  8. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home」「Oracle SOA Suite」「BPEL Console」を選択します。

  9. 「デプロイ済のBPELプロセス」リストでSelectAllByTitleをクリックします。

  10. MOVIES表を参照して、「開始」ページでムービー・タイトルを入力します。たとえば、「The Aviator」とします。

  11. 「XMLメッセージの転送」をクリックします。

  12. 結果を表示し、インスタンスを検査します。


注意:


ESB Samplesは、http://www.oracle.com/technology/products/integration/esb/index.htmlを参照してください。サンプル内の指示に従って、サンプルのデプロイを試行することができます。

1.6.4 OrderBookingチュートリアル・サンプルの検証

WebLogic Serverにデプロイする前に、Oracle SOA Suiteに付属するweb.xmlファイルでWebアプリケーションDTDリンクを変更する必要があります。

  1. Oracle_Home\bpel\samples\tutorials\127.OrderBookingTutorial\PriceQuote\SelectManufacturingUI\WEB-INFディレクトリにあるweb.xmlファイルを検索します。

  2. 前述のweb.xmlファイルに、次の変更を加えます。

    変更前:

    <ejb-local-ref id="EjbRef_TaskServiceBean_Message"> <ejb-ref-name>ejb/local/TaskServiceBean</ejb-ref-name> <ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type> <local-home>oracle.bpel.services.workflow.task.ejb.TaskServiceLocalHome</local-home>
    <local>oracle.bpel.services.workflow.task.ejb.TaskServiceLocal</local> <ejb-link>TaskServiceBean</ejb-link>
    </ejb-local-ref>
    <ejb-local-ref id="EjbRef_TaskMetadataServiceBean_Message"> <ejb-ref-name>ejb/local/TaskMetadataServiceBean</ejb-ref-name> <ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type> <local-home>oracle.bpel.services.workflow.metadata.ejb.TaskMetadataServiceLocalHome</local-home> <local>oracle.bpel.services.workflow.metadata.ejb.TaskMetadataServiceLocal</local>
    <ejb-link>TaskMetadataServiceBean</ejb-link>
    </ejb-local-ref>
    

    変更後:

    <ejb-local-ref id="EjbRef_TaskServiceBean_Message">
    <ejb-ref-name>ejb/remote/TaskServiceBean</ejb-ref-name>
    <ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type>
    <local-home>oracle.bpel.services.workflow.task.ejb.TaskServiceRemoteHome</local-home>
    <local>oracle.bpel.services.workflow.task.ejb.TaskServiceRemote</local>
    <!--ejb-link>TaskServiceBean</ejb-link-->
    </ejb-local-ref>
    <!--   <ejb-local-ref id="EjbRef_TaskMetadataServiceBean_Message">
    <ejb-ref-name>ejb/local/TaskMetadataServiceBean</ejb-ref-name>
    <ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type>
    <local-home>oracle.bpel.services.workflow.metadata.ejb.TaskMetadataServiceLocalHome</local-home>
    <local>oracle.bpel.services.workflow.metadata.ejb.TaskMetadataServiceLocal</local>
    <ejb-link>TaskMetadataServiceBean</ejb-link>
    </ejb-local-ref>
    -->
    
  3. Oracle_Home\bpel\samples\tutorials\127.OrderBookingTutorial\PriceQuote\SelectManufacturingUI\WEB-INFディレクトリに、weblogic.xmlという名前のxmlファイルを作成します。

    weblogic.xmlファイルに次を追加します。

    <!DOCTYPE weblogic-web-app PUBLIC "-//BEA Systems, Inc.//DTD Web Application 6.1//EN" "http://www.bea.com/servers/wls610/dtd/weblogic-web-jar.dtd">
    <weblogic-web-app>
       <reference-descriptor>
           <ejb-reference-description>
             <ejb-ref-name>ejb/remote/TaskServiceBean</ejb-ref-name>
             <jndi-name>ejb/bpel/services/workflow/TaskServiceBean</jndi-name>
           </ejb-reference-description>
       </reference-descriptor>
    </weblogic-web-app>
    

    weblogic.xmlファイルを保存します。

  4. SOA_HOME\bpel\samples\tutorials\127.OrderBookingTutorial\PriceQuote\SelectManufacturingUI\ディレクトリで、CompleteTask.jspCompleteTask_oc4j.jspに名前変更します。

  5. CompleteTask.jspSOA_HOME\bpel\samples\tutorials\127.OrderBookingTutorialディレクトリからSOA_HOME\bpel\samples\tutorials\127.OrderBookingTutorial\PriceQuote\SelectManufacturingUI\ディレクトリにコピーします。

  6. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home」「Oracle SOA Suite」「Developer Prompt」を選択します。

  7. 次のディレクトリに移動します。

    tutorials\127.OrderBookingTutorial
    
  8. SQL*Plusを起動し、次のスクリプトを実行します。

    SQL> @PracticeFiles\insertTable.sql;
    

    これにより、必要なサンプル表がデータベースに作成されます。

  9. bpel.xmlファイル内のすべてのBPELパートナ・リンクを変更して、SOADomain.propertiesファイルに定義されたデフォルト・ポートに更新します。

  10. 次のコマンドを実行します。

    ant
    

    これにより、このチュートリアルに依存するすべてのプロジェクトがコンパイルされ、デプロイされます。ただし、CreateOrderBookingUIおよびSelectManufacturingUIに対するWARファイルを、手動でWebLogic Serverにデプロイする必要があります。

  11. <ORACLE_HOME>\j2ee\home\applicationsディレクトリに移動します。

  12. 手順10antを実行したときに作成されたCreateOrderBookingUI.warファイルを見つけます。

  13. OrderApproval\public_html\OrderApproval\formディレクトリに移動します。

  14. 手順10でantを実行したときに作成されたdefault_OrderApproval_1_0_OrderApproval.earファイルを見つけます。

  15. Administration ConsoleでInstall Applicationを選択し、warファイルをWebLogic Serverにデプロイします。

    次のURLからAdministration Consoleにアクセスします。

    http://hostname:8001/console
    
  16. デプロイメント・ターゲットとして、oracleSOAServerを選択します。

  17. warまたはearファイルに対して、手順12から手順16を繰り返します。

  18. コンソールからoracleSOAServerを再起動します。

  19. 次のOrderBookingチュートリアルの手順を実行します。

    1. http://localhost:<default_port>/CreateOrderBookingUIを使用してプロセスを開始します。default_portはSOADomain.propertiesファイルで定義されているとおりです。

    2. 監査またはフロー・モードでコンソールを開きます。コンソールに表示される手順に従って、作業を完了するためのタスク・リンクをクリックします。

    3. プロセスがサプライヤの選択を超えて移動すると、手動でのユーザー承認(または拒否)のためヒューマン・ワークフローが追加されます。このプロセスには5分のタイムアウトがあり、デフォルトで発注ステータスが拒否されます。次のワークリストURLを開いて、この手順に従います。

      http://localhost:default_port/integration/worklistapp/Login

      default_portSOADomain.propertiesファイルに定義されているとおりです。

1.6.5 アダプタ・サンプルの実行

表1-2に示すアウトバウンド接続プール・プロパティが変更されていることを確認します。

1.6.5.1 WebLogicでのアダプタのアウトバウンド接続プールの構成

アダプタを使用してBPEL Processをデプロイする前に、BPEL Process Partnerlinkによって使用される必須のアウトバウンド接続プールを作成する必要があります。次の手順を実行して、必要なアウトバウンド接続プールを作成します。

  1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。

  2. 「Deployments」→「<adapter_name>」→「Configuration」「Outbound Connection Pools」を選択します。「Outbound Connection Pool Configuration Table」が表示されます。

  3. 「Lock & Edit」をクリックします。

  4. 「New」をクリックします。「Create a New Outbound Connection」ページが表示されます。

  5. 「Outbound Connection Group」に表示されるアウトバウンド接続を選択します。

  6. 「Next」をクリックします。「JNDI Name for Outbound Connection Instance」ページが表示されます。

  7. jca:addressの下にBPELプロセスのパートナ・リンクWSDLによって参照される必要なJNDI名を入力します。

  8. 「Finish」をクリックします。「Save Deployment Plan Assistant」ページが表示されます。

  9. 「Location」フィールドでデプロイ・プランの場所を選択し、「Finish」をクリックします。「Settings for <adapter_name>」ページが表示されます。

  10. 「Outbound Connection Pools」ページに戻り、「Groups and Instances」列で作成したアウトバウンド接続プールを選択します。「Outbound Connection Properties」ページが表示されます。

  11. 対応するプロパティ値の列をクリックしてプロパティを更新します。

  12. 「Save」をクリックします。

  13. 「Activate Changes」ボタンをクリックして、変更をアクティブにします。

表1-2 アウトバウンド接続プール・プロパティ

アダプタ・タイプ プロパティ

データベース

  • driverClassName

  • connectionString

FTP

  • host

  • port

注意: FTPサーバーに接続するための新しい認証エイリアスを作成する必要があります。

アプリケーション

  • connectionString

  • userName

  • password

AQ

  • connectionString

  • userName

  • password

JMS

  • connectionFactoryLocation

  • isTopic

  • isTransacted

注意: キューのistopicプロパティをfalseに設定する必要があります。また、実行するJMSサンプルのisTransactedプロパティをfalseに設定する必要があります。

MQ

  • channelName

  • portNumber

  • queueManagerName

  • hostName


1.6.6 Antを使用したサンプルのデプロイ

SOA_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesのadmin.userおよびadmin.passwordが、認証用の認証ストア設定からの有効なユーザーの資格証明で更新されていることを確認します。サンプルは、前述の手順に従ってantスクリプトを使用してDeveloper Promptからデプロイできます。BPELプロセスのみを含んだサンプルは、antスクリプトを使用して完全にデプロイできます。デシジョン・サービス・アプリケーション、ワークフロー・フォーム、およびUIアプリケーションなどの追加コンポーネントを含んだサンプルは、次の方法でデプロイしてください。

  1. antスクリプトを使用して、サンプルのBPELプロセスをデプロイします。

  2. 各デシジョン・サービス・アプリケーションについては、「ヒューマン・タスクおよびデシジョン・サービスEARファイルのデプロイ」「デシジョン・サービスEARのデプロイ」を参照してください。アプリケーションを起動します。

  3. 各ワークフロー・フォーム・アプリケーションについては、WARまたはEARファイルを生成し、oracleSOAServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。


    注意:


    BPELプロセスをWebLogic 9.2上のoracleSOAServerにデプロイするときは、ビルド・プロパティ・ファイルに次の2つのプロパティを指定する必要があります。
    • http.hostname = <SOA_hostname>

    • http.port = 9700

    これらのプロパティは、プロジェクト内のbuild.propertiesファイルまたはant-orabpel.propertiesファイルのどちらでも定義できます。カスタマイズされたビルド・プロパティ・ファイルを作成することもできます。このファイルは、antによりプロパティがロードされたときに他の2つのビルド・プロパティ・ファイルを上書きします。

    antによりプロパティがロードされた後、プロパティのロード順は次のようになります。

    1. カスタマイズされたビルド・プロパティ・ファイル

      BPELプロジェクトのデプロイ時にこのファイルを使用するには、次のコマンドを使用します。

      ant -propertyfile <name> ここで<name>はユーザーが作成したビルド・プロパティ・ファイル名です。
      
    2. BPELプロジェクト内のbuild.propertiesファイル

    3. BPEL_HOME環境変数が指定されている場合は、BPEL_HOME/utilities/ant-orabpel.propertiesが使用されます。それ以外の場合は、JDEV_HOME/integration/bpel/utilities/ant-orabpel.propertiesがantによりロードされます。JDEV_HOMEはJDeveloperのインストール・ディレクトリです。

    antを使用してBPELプロセスをデプロイするときは、build.propertiesファイルまたはカスタマイズされたビルド・プロパティ・ファイルの使用をお薦めします。


1.7 Auto Loanデモ

この付録では、WebLogic 9.2アプリケーション・サーバー上のOracle SOA Suite 10.1.3.4でAuto Loanデモを実行する方法を説明します。内容は次のとおりです。

1.7.1 JDeveloper Studio 10.1.3.3の前提条件

JDeveloperで次の変更を1回だけ実行する必要があります。

  1. jdev\integration\libにあるJDeveloperのbpm-services.jarSOA_HOME\bpel\system\services\libの更新済jarに置換します。

  2. jdev\integration\libにあるJDeveloperのorabpel-ant.jarおよびorabpel.jarファイルをSOA_HOME\bpel\libの更新済jarに置換します。

  3. jdev\integration\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイル内の次のプロパティを変更します。

    • Platformをweblogic_8に変更

    • admin.userをweblogicレルムの有効なユーザーに変更

    • admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに変更

    • jndi.urlをt3://<hostname>:9700に変更

    • jndi.InitialContextFactoryをweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryに変更

  4. JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。

  5. JDeveloperで、"<hostname>:9700"への統合サーバー接続を作成します。


    注意:


    この段階では、Mediatorに関するテスト接続のエラーは無視してください。

1.7.2 Auto Loanデモ・サンプル

Auto Loan Flowサンプルには、次のコンポーネントがあります。

  • BPELプロセス: AutoLoanFlow BPEL Process <bpel jar>

  • デシジョン・サービス・アプリケーション(ビジネス・ルール・アプリケーション)

    • CreditRatingAgent <ear>

    • LoanAdvisorAgent <ear>

  • UIアプリケーション: AutoLoanFlowUI <ear>

  • HWF Tformアプリケーション: AutoLoanflow LoanApproval <ear>

Oracle SOA Suiteスタンドアロンに同梱されているAutoLoanFlowサンプルは、OC4Jアプリケーション・サーバー用に作成されているため、そのままではWebLogic 9.2 Application Server上で実行できません。具体的には、JDeveloperを使用して、デシジョン・サービス・アプリケーションをWebLogicプラットフォーム用に再生成する必要があります。WebLogicでは、Webサービスを処理するアプリケーションに、次の必須デプロイメント・ディスクリプタ・ファイルが存在する必要があります。

  • weblogic.xml

  • weblogic-webservices.xml

  • weblogic-webservices-policy.xml

さらに、java-wsdl-mappingファイルもWebLogic固有の変更を必要とします。

次の項では、Auto Loan Flowのデシジョン・サービス・アプリケーションをWebLogic用に再生成する手順を説明します。

1.7.3 JDeveloper Studioを使用したAuto Loanフロー・プロセスのモデリング

次の手順を実行して、AutoLoanFlowサンプルをWebLogic用に変更します。

  1. 次のファイルをファイル・システムから削除します。

    SOA_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\bpel\decisionservices.decs

  2. 次のファイルを使用して、JDeveloper StudioからJDeveloperプロジェクトとしてAutoLoanFlowサンプルを開きます。

    SOA_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\AutoLoanFlow.jpr

  3. アプリケーション・ナビゲータからAutoLoanFlow.bpelファイルを開きます(AutoLoanFlowプロジェクト内にあります)。

  4. AutoLoanFlow.bpelのServicesスイムレーンから、次のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを削除します。

    • CreditRatingAgent

    • LoanAdvisorAgent

  5. SOA_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanBroker.pdfの「Modelling Auto Loan Broker Process」の手順II、III、IVおよびVを実行して2つのデシジョン・サービス・アプリケーションを再作成します。

1.7.4 Oracleプラットフォーム以外での既知の問題

AutoLoanFlow BPELプロセスには、パートナ・リンクとして2つのデシジョン・サービス・アプリケーション(CreditRatingAgentおよびLoanAdvisorAgent)があります。デフォルトで、これら2つのJ2EEアプリケーションに対して生成されるコンテキスト・ルートの値は同じで/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}です。

${}属性は、Auto Loan Flowの構築およびデプロイ時に、実際の値に置換されます。ただし、これら2つのアプリケーションのコンテキスト・ルートが一意でないため、これらはWebLogicでデプロイできません。 2つ目のアプリケーションがWebLogicでデプロイまたは起動されると、コンテキスト・ルートが使用中であるというエラーが発生します。これはOracle以外のアプリケーション・サーバーで発生する問題で、BPELプロセスがJDeveloper Studioで生成された複数のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを参照する場合に起こります。回避策として、JDeveloperでデシジョン・サービス・アプリケーションを生成した後、構築およびデプロイを実行する前に、次の手順を実行します。

  • AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\ear\META-INF\application.xmlファイルを変更します。

    <context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}</context-root><context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}/CreditRatingAgent</context-root>に変更します。

  • AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\war\WEB-INF\web.xmlファイルを変更します。

    <url-pattern>CreditRatingAgent</url-pattern><url-pattern>/</url-pattern>に変更します。

また、J2EEアプリケーションをWeblogicに正常にデプロイするには、次のデプロイメント・ディスクリプタの変更が必要です。

  • AutoLoanFlow\public_html\LoanApproval\form\ear\META-INF\application.xmlファイルを変更します。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>に変更します。

  • AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\ear\META-INF\application.xmlファイルおよびAutoLoanFlow\decisionservices\LoanAdvisorAgent\ear\META-INF\application.xmlファイルを変更します。

    <application version="1.4" xmlns="http://java.sun.com/xmlns/j2ee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/application_1_4.xsd"><!DOCTYPE application PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD J2EE Application 1.3//EN" "http://java.sun.com/j2ee/dtds/application_1_3.dtd">に変更します。

  • 最後に、統合サーバー接続を使用してAuto Loan Flowを構築およびデプロイします。アプリケーション・ナビゲータでBPELプロジェクトを右クリックし、「デプロイ」を選択します。

    これにより、統合サーバー接続で稼働中のBPELエンジンにBPELプロセスが自動的にデプロイされます。

次のJ2EEアプリケーションは、WebLogic Administration Consoleを使用してWebLogicに手動でデプロイする必要があります。 次の手順を実行します。

  1. Oracle_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemoに移動します。

  2. Oracle_HOME\bpel\bin\devprompt.shを実行し、次にOracle_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemoからantを実行します。 ディレクトリ構造およびearファイルが生成されます。

  3. WebLogic Administration ConsoleからOracle_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\earを展開ディレクトリとして指してデプロイします。

  4. WebLogic Administration ConsoleからOracle_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\decisionservices\LoanAdvisorAgent\earを展開ディレクトリとして指してデプロイします。

  5. WebLogic Administration ConsoleからOracle_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlowUI\earを展開ディレクトリとして指してデプロイします。

  6. WebLogic Administration ConsoleからOracle_HOME\bpel\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\public_html\LoanApproval\form\<ドメイン>_AutoLoanFlow_<バージョン>_LoanApproval.earを指してデプロイします。

1.7.5 WebLogicへのJ2EEアプリケーションのデプロイ

次の手順を実行して、アプリケーションをWebLogicにデプロイします。

  1. startWeblogic.cmd/shコマンドを使用してWebLogicサーバーを起動します。

  2. http://<hostname>:8001/consoleを使用してWebLogic Administration Consoleにログインします。

  3. 「Deployments」を選択します。

  4. 「Lock & Edit」をクリックします。

  5. ファイルシステムでターゲットEARファイルが存在するディレクトリまでナビゲートします。

  6. EARファイルを選択して「Deploy」を選択します。

  7. 「oracleSOAServer」をターゲット・サーバーとして選択し、「I will provide the deployment in this directory」オプションを選択します。

  8. 「Finish Deployment」をクリックします。

  9. 「Activate Changes」をクリックします。

  10. デプロイのリストからデプロイしたアプリケーションを起動します。

1.7.6 サンプルの実行

プロセスをデプロイした後、次の手順を実行してサンプルをテストします。

  1. http://<hostname>:9700/AutoLoanFlowUIからAutoLoanFlow UIを開きます。

  2. 「Initiate New BPEL Loan Flow」リンクをクリックします。

  3. デフォルトのペイロードを受け入れ、「Submit Loan Application」をクリックします。

  4. jstein/welcome1をユーザー名およびパスワードとして使用して、http://<hostname>:9700/integration/worklistappのワークリストにログインします。

  5. タスクのタイトル(「Loan Approval for Irving Stone」)をクリックします。

  6. タスク・ペイロードを確認します。ローンの信用評価が500、リスクが「中」で信用最大額が50000.0であることを確認します。

    ローン提供プロバイダは「Premium Bank」でAPRは4.0です。

  7. タスクを承認します。

  8. AutoLoanFlowインスタンスを検証します。

1.8 制限、既知の問題、トラブルシューティングのヒント

この項では、WebLogic Serverバージョン9.2上でのOracle SOA Suite 10.1.3.1の制限、既知の問題およびトラブルシューティングのヒントについて説明します。

1.8.1 制限

次の制限に注意してください。

  • WebLogic Server 9.2およびOracle SOA Suite 10.1.3.1はLinux上で同じユーザーとしてインストールする必要があります。また、このユーザーにはrootユーザーを使用できません。


    注意:


    WebLogic Server 9.2とOracle SOA Suite 10.1.3.1を異なるユーザーとしてインストールした場合、次のディレクトリ下のファイル権限および所有者がOracle SOA Suiteインストール・ユーザーであるかどうかを確認し、そのように変更する必要があります。
    • SOA_HOME\bpel\lib

    • SOA_HOME\bpel\lib\rules

    • SOA_HOME\bpel\system\appserver\oc4j\webservices\lib

    • SOA_HOME\bpel\system\services\lib

    • SOA_HOME\bpel\system\config

    • SOA_HOME\bpel\utilities\


1.8.2 既知の問題

次の既知の問題に注意してください。

JMSアダプタ

  • Oracle以外のプラットフォームでの初期化中に、JMSアダプタは次のNullPointerExceptionをスローします。

    JmsConnectionFactory: Unable to set connectionparameters for OracleConnectionManager
    java.lang.NullPointerException
    at
    oracle.tip.adapter.jms.JmsConnectionFactory.<init>(JmsConnectionFactory.java:91)
    at oracle.tip.adapter.jms.JmsManagedConnectionFactory.createConnectionFactory
    (JmsManagedConnectionFactory.java:80)
    

    これは問題のないエラーで、JMS接続ファクトリの初期化を中断しません。

デシジョン・サービス

  • デシジョン・サービス(ビジネス・ルール)アプリケーションのデプロイ中および起動時に、次のデータ型バインディングの警告およびエラーが表示されます。これらのエラーおよび警告は無視できます。

    <WS data binding error>could not find schema type '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}NCName
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://websphere.ibm.com/webservices/}SOAPElement
    java.lang.IllegalStateException
    at weblogic.wsee.bind.runtime.internal.AnonymousTypeFinder$GlobalElementNode.
    getSchemaProperty(AnonymousTypeFinder.java:253)
    at
    weblogic.wsee.bind.runtime.internal.AnonymousTypeFinder.getHiddenArrayElement
    ComponentTypeNamed(AnonymousTypeFinder.java:104)
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}long
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://xml.apache.org/xml-soap}Element
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}anyType
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}string
    could not identify anonymous schema type named 'http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent:tProperty[0,unbounded]', ignoring
    <WS data binding error>While processing <exception-mapping> for
    wsdlMessageName='{http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent}decis
    ionServiceError',
    wsdlMessagePartElement='{http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgen
    t}errorInfo'.  Unable to find a BindingType in the binding file  for
    javaTypeName ='oracle.bpel.services.rules.DecisionServiceError',
    xmlTypeName='e=errorInfo@http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent'.  The cause of this error is likely because an <exception-mapping> specified
    for {http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent}decisionServiceErrorrequires that a <java-xml-type-mapping> exist for java
    type='oracle.bpel.services.rules.DecisionServiceError',
    xmlTypeName='e=errorInfo@http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent', with a <root-type-qname> of
    {http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent}errorInfo
    <WS data binding error>oracle.bpel.services.rules.DecisionServiceError is not understood because there is no type mapping for exception class
    

JDKバージョンが異なるとAdmin Serverと管理対象サーバーが起動しない

JDKバージョンが異なるため、Admin Serverと管理対象サーバーは次の例外で起動に失敗します。

weblogic.management.ManagementException: [Management:141266]Parsing Failure in config.xml:
javax.xml.namespace.QName; local class incompatible: stream classdesc serialVersionUID = 4418622981026545151, local class serialVersionUID = -9120448754896609940
at weblogic.management.provider.internal.RuntimeAccessImpl.<init>(RuntimeAccessImpl.java:122)
at weblogic.management.provider.internal.RuntimeAccessService.start(RuntimeAccessService.java:38)at weblogic.t3.srvr.ServerServicesManager.startService(ServerServicesManager.java:374)at weblogic.t3.srvr.ServerServicesManager.startInStandbyState(ServerServicesManager.java:125)at weblogic.t3.srvr.T3Srvr.initializeStandby(T3Srvr.java:630)at weblogic.t3.srvr.T3Srvr.startup(T3Srvr.java:402)

サーバーの起動時に前述のエラーが発生した場合は、次のリンクを参照してください。

http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6267224

http://forums.bea.com/thread.jspa?threadID=400001009

回避策

Admin Serverと管理対象サーバーの両方について、システム・プロパティ-Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0を設定します。この問題は、WebLogic 9.2 MP1で修正されます。

1.8.3 トラブルシューティングのヒント

次のリストに、WebLogic ServerとともにOracle BPEL Process Managerをインストールする際のトラブルシューティングのヒントと解決方法を説明します。

1.8.3.1 サーバー起動オプションの使用

WebLogic Server上のOracle SOA Suiteを構成中に発生するクラスパスおよびセキュリティ権限エラーについて、次の手順を実行してクラスパスとセキュリティ・ポリシーのファイル・オプションを正しく設定し直します。

  1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。

  2. 「Environment」「Servers」「oracleSOAServer」を選択します。「Settings of oracleSOAServer」ページが表示されます。

  3. 「Server」「Start」タブをクリックします。

  4. 次のプロパティを編集します。

    • Class Path: ノード・マネージャを実行しているマシン上の、oracleSOAServerの起動に使用されるパスが含まれます。このフィールドに表示されるクラスパスにクラスパス値を追加できます。

    • Arguments: oracleSOAServerの起動に使用される引数が含まれます。サーバーの起動に必要な引数を既存の引数のリストに追加できます。

    • Security Policy File: oracleSOAServerの起動に使用されるセキュリティ・ポリシー・ファイルが含まれます。使用するポリシー・ファイルもここに追加できます。そのためには、ポリシー・ファイルのgrantの有効範囲内に次の行を追加する必要があります。

      permission com.collaxa.security.ServerPermission "server", "read";